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2011年4月23日 (土)

☆『エンジェル・ウォーズ【吹替版】』☆

20日(水曜)の夜。
某県某市内に出かけた折。

その日の仕事を終え、ホテルにチェックイン直後、少し(1時間程度か?)仮眠したトコロ、体力を持ち直す事が叶ったので、界隈のイオン内にある“TOHOシネマズ(シネコン)”へと向かい、期待の新作『エンジェル・ウォーズ』をレイトショー(21:30〜)にて観て来た☆

シアター側の都合で“吹替え版”をチョイスするしか道はなかったんだが、広い場内に観客が3〜4人しか入っておらず、それはそれで寛いだ気持ちでもって楽しめたのだった☆

「精神外科」に脚光の当てられていた、かつての時代。

“妹を殺(あや)めた罪”により、父親(←真犯人)の希望で「レノックス精神病院」に強制入院させられたある少女。

そこには“患者の交流の場”である「劇場」と呼ばれるホールが設置されていた。

そこで少女は“ベイビードール”と言う呼び名を与えられ、先に入院していた4人の少女=スイートピー、ロケット、ブロンディ、アンバーと知り合う(スイートピーとロケットは姉妹)。

5日後に“ロボトミー術(lobotomy)”の施行が決まったベイビードールは、とあるきっかけで「現実の世界を超越した、別次元の異空間」に飛び込む術(すべ)を体得する!

その世界で「5ツのアイテム(地図、炎、ナイフ、鍵・・)」を見つけ出し、手に入れる事が出来れば“自由”を得る事が叶う、と出会った“賢者(スコット・グレン)”に教えられたベイビードール。

仮想世界で、4人の仲間と共に「アイテムを探す壮大な冒険」に旅立つ事を選ぶ彼女だったが・・

監督がザック・スナイダーって事で・・『300(2007)』の勢いに打ちのめされて以来、何となく(彼を)「新作を渇望する映像作家の1人」に挙げてしまってもいるワタシであり(=^_^=) ←『ウォッチメン(2009)』は未見だが、、

期待値がかなり高まっていた!

で、期待通り(期待以上とも!)と言おうか・・映像面でかなり打ちのめされたのだった! 脚本の大まかな印象は「既視感溢れるモノ」だし、細かい部分の設定なども「新鮮味なぞ殆どない」ワケなんだが・・そう言った「細かい部分のツッコミ」をぶん殴って1950年代まで吹っ飛ばす(Byドルフ・ラングレン)ほどの「強烈なヴィジュアル群/発狂気味な世界設定」が本作の勝利を問答無用なレベルで決定づけてるのだ!

正直、ワタシとしては「現実世界」のパートが蛇足にすら思え、イライラして来る程だった(=^_^=)

異世界(?)へ“ダイブ”するパートは、大きく分けて4ツあったんだが・・私的には「1番最初」のがモノ凄く良かった!!
雪降る山奥に広がる巨大な伽藍(寺院)で、東洋風の甲冑をまとった、紅い眼をした3体の巨人が、オッソロしい得物(バズーカ砲&ガトリング銃)を手に、ベイビードールに襲いかかるんだが・・

かの『未来世紀ブラジル(1985)』や『ドラゴン/ブルース・リー物語(1993)』を何処か連想させてくれつつ(=^_^=)更に圧倒的なヴィジュアル・ショックが観客をぶちのめしまくるのだ!!

続く世界の「複葉機&飛行船が埋め尽くすドス暗い空の下、紅い眼をしたドイツ将校の多数うごめく塹壕を突き進む!」だの「爆撃機の援護を受けつつ、中世時代の巨城(の中庭)に降下し、ドでかいドラゴン(火龍)と戦う!」だの「巨大な未来都市に向かって突き進む暴走特急に潜入し、ロボット兵(=メカガンマン)に護られた、強力な搭載爆弾の起爆装置を解除し盗み出す!」だのと言った「子供っぽい“ごった煮ファンタジー世界”ながら、インパクトの凄まじ過ぎるシーン」に圧倒されまくるのだ!

一般的かつ常識的(=^_^=)な評価では・・近年の“この手の作品(=精神世界系)”では『インセプション(2010)』がやっぱり代表格(筆頭格)なんだろうけど・・私的には「優等生過ぎて面白くない」あんな作品より「荒っぽくてムチャクチャで狂ってる」本作の方が、よっぽど親しみを感じ続ける事が出来たな(=^_^=)

ただ、やっぱり現実世界のパートが「暗いし、後味悪いし、つまんないし」ってトコで、そう言う点では『シカゴ(2002)』かと思いきや『ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)』路線だったかも、と思えなくもない。

ってワケで、こと「ヴィジュアルインパクト度」に関しては、もう今年中は、本作を超える迄のモノは出て来ないんじゃないかな? とまで、全身を震わせながら(=^_^=)直感しつつあるワタシである(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・ヒロインを護送する車の窓に、激しく(?)打ちつける雨の筋が描くタイトル『原題:Sucker Punch』がカッコいい!
・「妄想世界」と「現実世界」がある程度までリンクしてるんだが・・“賢者”だけは、現実世界での「立ち位置」が良く分かんなかった(×_×)
・終盤で登場するイケメン医師(でも、どうやら医学スキルは低そう?)を演じたのは『ザ・タウン(2010)』のジョン・ハム氏。
・全編に渡り、強烈なインパクトを放ち続けるオスカー・アイザック(ブルー役)。私的に「ちょっとゲイの入った杉本哲太」に見えて仕方なかった(=^_^=) エンディングで見事なスプリット技(前後開脚パフォーマンス)をチラッと披露してくれてスゴい!!
・「ポーランド式セラピー」に興味津々(・ω・)
・雪降る大伽藍の本殿の左奥に、五重塔らしき木造建築が! 気になる!
・ドアを蹴り開ける(だけの)オヤジの描写にも、ちょっと“スパルタ式”が入ってた(=^_^=)
・イントロを数秒耳にすれば分かる(=^_^=) ビョーク(Bjork)の“アーミー・オヴ・ミー(Army of me)(1995)”がカッコ良かった! けど、既に「懐メロ」の域でしょうなァ(・ω・)
・ただファットな市長がやって来るだけ(=^_^=)だってのに、あのクイーンの“ロック・ユー”なテーマ曲のカッコ良さってどうよ?!
・「ちぎれた(服の)ボタン」や「葉巻の灰」が落ちたってだけで、あんなにケレン味たっぷりに描写出来るもんなのね(=^_^=)
・SFなサイバー世界を舞台に「大列車強盗」ネタの作品を映像化したら、あないな感じになるんやろね!
・5人のキャラの立ち位置や存在感、バランスが何処か破綻してた(・ω・)
・主人公が“そっち”なら、導入部も“そのように”整えるべきだったのかも?
・「妄想の入れ子構造」が、ワケ分かんなさを加速させ切ってた!
・本作ってば、いわゆる“復讐達成で観客の溜飲を下げる”タイプの展開じゃなかった(×_×)
・物語の「骨格」「世界観」を軸に据える、と割り切れば・・本作の続編も十分制作可かなと思う(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ナレーション“誰にでも天使がいる。それがどんな姿なのかは分からないが、
       その外見に惑わされないで”
      “天使が心の奥から囁きかけてくれる。
       「世界を変える力は、自らの中に有るのだ」と”
      “「いる筈ない、あり得ない」って言い聞かされても、
       天使は語りかけて来る・・「さぁ戦え」と”
      “そして最後に残った疑問。主役は誰?
       ダンスのステップを決めたのは誰? 勝利に導いたのは誰?”
      “愛する人に、尊い人生を与えるのは誰?
       自由へのドアを叩いてるのは誰?”
      “必要な武器は総て揃ってるわ・・さぁ戦って!”

BD「アイテムを持ってる相手に、私のダンスを見せるの」
  「私は、あんたの手には入らないわ」

ブルー「では“劇場”に参りましょうか?
    我々はここを“劇場”と呼んでます」
   「“楽園”が待ってるぞ」
   「良かったぞ! 良くやった・・最高だ!」
   「ショーは確かにお前のモノだ・・だが女達とお前は俺のモノだ」
   「劇場の固い絆に乾杯! ところで、エラく盛り上がってるのは、
    それなりの理由があるからだろうな?」
   「自分は特別だ、と思ってるんだろ?」
   「さて、いよいよショータイムだ」
   「1番大きな腐った卵が、他の腐った卵をそそのかしたようだな」
   「今更、いい人ぶっても遅いんだよ!」
   「ナイフが消してあるが、消すにはちょっと早過ぎるようだな?」
   「話してくれて有難う。だが、密告するような奴は嫌いだ」
   「持ってろ。・・銃は嫌いだ」
   「俺はな・・“玩具が手に入らず、砂場の端で泣いてるガキ”
    みたいなもんだ。だからこう決めたのさ。
    “玩具を奪い取ってウチへ帰ろう”ってな」
   「どうした? 戦意喪失か?」
   「どうした? 抜け殻みたいだぞ? もう楽園に行っちまったのか?」
   「俺がイイと言う迄、お前は自由にはなれないんだ!
    そうじゃないだろ? 違うだろ?
    ・・見てみろよ、彼女・・心がどっかに行っちまってる」

マダム「この世界を動かすのはあなた自身・・痛みも傷も総て解放しなさい」
   「“踊らない”って事は、意思がないって事ね?
    生き残りたければ、今すぐ戦いなさい。恐れるのはやめなさい。
    必要な武器は総て揃ってる・・さぁ戦って!」
   「すごいダンスだったわ」
   「荒削りなダンスですが、それも見所の1つです」
   「話してみて。私は聞き上手よ、解決策は必ずあるわ」

スイートピー「“クネクネとイヤラしいダンス”だわね」
      「ここから逃げられた娘はいない・・この前の3人も死んだわ」
      「・・あの娘が踊るわ」
      「知り合って間もないこの娘を、あなたは選ぶのね?
       今迄さんざん護って来た私じゃなく」
      「誤解しないで。あんた達を死なせない為に来たのよ」
      「他にも方法がある筈よ」

ロケット「ここじゃ、みんな複雑なの」
    「もうこれ以上、ここにいたくないの」
    「私たち、もう死んでるじゃない」
    「ここじゃ、誰も他人を助けたりしないわ」
    「ここから逃げるには、最期までやるしかないって」
    「でも私達、ここまでやれたわ。
     それって、誰にでも出来る事じゃないと思う」
    「いいモノ、見せてあげる」
    「2つだけ聞いて! いい? 絶対に怒らないでね」
    「それから2つ目は・・自由になって!
     家に帰ったら、ママに“愛してる”って伝えて」

アンバー「首にキスは、効果抜群ね!」

賢者「靴だ・・その靴のせいで、そこら中が雪まみれだ」
  「・・質問の仕方を変えよう。何を探している?」
  「自由はそれほど迄に困難な事かな?」
  「武器を手にした時、自由への旅が始まるのだ。
   地図、炎、ナイフ、鍵・・5つ目のアイテムは謎。
   ・・それこそが“理由”であり、旅のゴールなのだ」
  「大きな代償を伴うが、大きな勝利を得るだろう。
   それを見つけた時、総てから解放されるのだ。
  「それからもう1つ・・自分で自分の身を護れ」
  「ドイツ軍の手から、密使により皇帝に渡される地図を奪え。
   敵は“蒸気とゼンマイ仕掛け”で動く人形だ。容赦などするな」
  「信念の為に戦えぬ者は、いつ迄も他人の言いなりだ
  「最後にもう1つ・・力を合わせて戦え」
  「ミッションは城の中の巣の中の“赤ん坊”を殺す事だ。
   その喉の中にある、2つのクリスタルを打ち鳴らせ」
  「自分のケツも拭けないヤツが、大口を叩くな」
  「それからもう1つ・・ママを起こすなよ」
  「戻って来てくれて良かった」
  「もう1つ・・街に着いたら爆発するよう爆弾はセットされてる。
   俺がお前達だったら、もう飛び立ってるぞ」

医師「何なんだ? 今の患者の眼、見たか? 最期の瞬間にまるで・・」
  「正直、ロボトミーが正しいのか、迷う事もあるんです」
  「あんな眼をされたのは、私も初めてですよ。
   ・・まるで“それ”を望んでるかのようでした」

※※※「これが“私にしか出来ない事”・・自由になるのはあなたなのよ。
    普通の人生を手に入れて、愛と自由の人生を。
    みんなの分も生きて! それこそが私達の勝利なの。
    主役は私じゃない。あなたなの」

運転手「この人なら、ハートフォードから乗ってる」
   「ああ、それからもう1つ・・その人は“最高の乗客”ですよ」
   「少し眠るといい。これから長い旅が待ってる」

ロケット「今迄も独りでやって来れたわ」
スイートピー「ええそうね。でもその結果がコレじゃない?」

ロケット「ねぇ? “やり直せたらイイ”って思った事、ある?」
BD「・・いつも思ってる」

スイートピー「どうするの?」
BD「・・ここで待つだけよ」

追記:「ベイビードール」って言葉を耳にすると・・つい防弾チョッキを着せた娘に銃撃する、ニコラス・ケイジ演じるあのパパを連想してもしまう(=^_^=)

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コメント

今年は映画の豊作の年と勝手に思ってるワタシですが
ここまできて、本作も自信を持ってお薦めできる作品です。
でも、これって意外と女性受けしないんですよね~(笑)

冒頭からの印象は洋楽ポップのビデオクリップっぽくて
スロー映像なんか上手く使ってるな~と思いました。
あれって、ビョークの唄だったのね!

スイートピーがどことなくニコール姐さんっぽくもあり
ベイビードールがキャメロン・ディアス系とも言われてますね。
本作、バーチャルステージのみのDVDが欲しいです(爆)

投稿: ituka | 2011年4月23日 (土) 20時17分

お早うございます、itukaさん。

昨日は昼過ぎまで寝てました(⌒〜⌒ι)
今朝もさっきまで寝てました(⌒〜⌒ι)
連休もずっと引きこもって寝とる気がします(⌒〜⌒ι)

>今年は映画の豊作の年と勝手に思ってるワタシですが
>ここまできて、本作も自信を持ってお薦めできる作品です。

Aランクは少なそうな気がしますが、準Aクラスは多そうな
予感がありますね。

ワタシは人に訊かれたら「映像的には凄まじい!」
「脚本的にはおススメしない」と正直に答えます(=^_^=)

>でも、これって意外と女性受けしないんですよね~(笑)

ダメでしょうねぇ。
野郎が造った、野郎のための作品って気がします(=^_^=)
監督がキャスリン・ビグローさんなら、このテイストのまんま
だったかも知れんけど(苦笑)

>冒頭からの印象は洋楽ポップのビデオクリップっぽくて
>スロー映像なんか上手く使ってるな~と思いました。
>あれって、ビョークの唄だったのね!

PV度が高かったですね!
調べたら、きっと「まんまあんなテイスト」なPVも存在してそうな気がする(=^_^=)

>スイートピーがどことなくニコール姐さんっぽくもあり
>ベイビードールがキャメロン・ディアス系とも言われてますね。

似てるけど、比べると「まだまだ原石状態」ってトコかなぁ。

ロケット役のジェナ・マローンは「不健康なメイクを施したメグ・ライアン路線」に見えなくもなかったかな?(おい)

アンバー役のジェイミー・チャンは「ルーシー・リューの後継者」って立ち位置となってくんでしょうかね?

>本作、バーチャルステージのみのDVDが欲しいです(爆)

ネットで動画を検索するのだ!!(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年4月24日 (日) 09時56分

こんばんは。

itukaさんもご覧になって星4つでしたし、実は私も本作がちょっと気になってました。映像に圧倒されたい思いと、ストーリー的にどう決着が付けられるんだろうって。
配信されてた映像からダークでゴシックな雰囲気が感じられたのにも興味を引きました。
でもこの休日には別作品(楽しみにしてた一作で)を観てきたんですけどね。

ちょっと二の足踏ませたのは、何かで得た情報で「ゾンビらしきものが登場?する」とか???
ゾンビ系、ダメなもので。

投稿: ぺろんぱ | 2011年4月24日 (日) 19時32分

ぺろんぱさん、ばんはです。

日曜の午後、梅田界隈を少し歩きましたが、やたらと混んでました(×_×)
大丸・梅田店とか、色々とオープンしてるみたいですもんね。

混雑、大嫌い!(=^_^=)

>itukaさんもご覧になって星4つでしたし、実は私も本作が
>ちょっと気になってました。映像に圧倒されたい思いと、
>ストーリー的にどう決着が付けられるんだろうって。

「美少女モノ+ミリタリー系+刀剣アクション作品」好きであれば、
概ね満足度は高いように思われます・・って、完全にオタクなオトコ対応ですね(=^_^=)

>配信されてた映像からダークでゴシックな雰囲気が感じられた
>のにも興味を引きました。

その雰囲気はありますね。
ただ『オズの魔法使』とかと比べると・・“異世界”にダイブしても、映像は薄暗いままでしたね(=^_^=)

※『オズ〜』だと、ダイブした瞬間にフルカラーとなる。

>でもこの休日には別作品(楽しみにしてた一作で)を観てきた
>んですけどね。

またレビューを楽しみにしております♪

>ちょっと二の足踏ませたのは、何かで得た情報で「ゾンビらしき
>ものが登場?する」とか???
>ゾンビ系、ダメなもので。

ドイツ軍の将校が、そんな感じのヤツでしたね。
そんなに気にはならなかったですよ(=^_^=)

まぁでも、まずは『300』をご覧になって、
監督の描く世界が「肌に合うか否か」を試された方が良いのかも知れませんね・・

投稿: TiM3(管理人) | 2011年4月25日 (月) 01時22分

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