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2011年4月 7日 (木)

☆『なくもんか(2009)』☆

しばらく、記事を書いたり、まとめたり、アップしたりする気力の尽きてたここら約1週間(×_×) 何となしに“環境の変化”にお疲れ気味な日々が続き・・不規則な仮眠のまま明け方を迎えたり、TVを点ける気になれなかったり、と色々あった。

まぁ、そんなワケで、過去のメモをまとめつつ、ぼちぼちと動き始めたい(・ω・)

・・・

1日(金曜)の夜。“地上波初”で放送された邦モノコメディ『なくもんか』を高松の自室で観た。
確か、先月11日(金曜)の夜に予定されてたプログラムが(震災関連の番組のため)順延されたモノと記憶している。

生き別れた兄弟の再会&再生(?)を軸にした「笑って泣ける、ちょっと変わった家族の物語」ってフレーズの本作。
「脚本:クドカン(宮藤官九郎)+主演:阿部サダヲ」のコンビが『舞妓Haaaan!!!(2007)』以来、再び実現!!

“山ちゃん通り”“ハムカツストリート”とも呼ばれる東京都文京区・善人商店街で“22年間(?)継ぎ足し、熟成させ続けた秘伝のソース”を武器に、経営する『デリカの山ちゃん』の評判を高め続ける2代目店主=祐太(阿部)。

「笑顔の絶えぬ、究極のお人好し」である彼の半生は、実に数奇なモノであった。

そんな彼の前に、新たな“波乱”を巻き起こすかのように・・徹子(竹内結子)、祐介(瑛太)、父親(伊原剛志)・・といった面々が次々に姿を現し・・

キャラ造型の“ツカミ”部分こそ、かなり面白そうで(大いに)期待させてくれたんだが・・総じては“ダメダメな凡作”とし収束してしまってた。或いは、(放送に当たり)大幅な編集(カット)がなされた故だったのか・・??

私的には、伊原演じる“クスぶってるダメ親父”と、陣内孝則演じる“華々しいダメ親父”のキャラの「2大巨頭ぶり」をこそ、もっと楽しみたかったんだが・・どうやらお2人とも「友情出演」とか「特別出演」と言ったレベルでしか本編に絡んで来てはらなかった様子。

先代の奥さん(いしだあゆみ)も、もっと絡んで来るかと思いきや「一定のラインからこっち」へは全く踏み込んで来られなかった(×_×)

一番の問題(?)は『毎週末の深夜(?)に“謎の行動”に走る阿部』・・って「ネタ」が、何だか共感も驚愕も出来ない感じのままに“滑り気味”に終わっちゃってたトコだった。
同様に祐介のキャラに関しても“にじみ出る、売れっ子お笑い芸人パワー”を殆ど感じられなかったし。。

私的に、1番「エエなァ〜」と思えたのは“金城ブラザーズ”の兄貴=大介役を好演してた塚本高史の“悲しみをたたえたような”存在感だった。
このしと(キャラ)の抱える「歯痒さ」「焦燥ぶり」「嫉妬心」などをもっともっと“深く&人間クサく”描いて欲しかったんだが・・後半は“半退場状態”に陥ってしまってたなァ。

竹内さんにしても“インパクト1点(=1シーン)凝縮型”で、そっから先の「広がり」が全くないし、正直『舞妓Haaaan!!!(2007)』に比べると、クドカンの“ホン(=脚本)ヂカラ”のパワーダウンが激しかったなァ。

ってことで、やはり「阿部サダヲの暴走キャラを使いこなすのは“至難の業”。あのジム・キャリー同様に」って点を、再認識した程度だった。

この気持ちを言葉に置き換えるなら・・「ムチャクチャ豪華そう&美味しそうな料理(キャラ)の数々を眼の前に並べられながら・・そのどれについても口に放り込むことを赦されなかった」そんな感じである。

〜 こんなトコも 〜

・同じ“ブラザーズ”を名乗るなら「加瀬亮(兄)+瑛太(弟)」で組んで欲しかったカモ。タイプ的に似てそうだし。
・「楳図かずお」のご本人カメオ(=^_^=)出演は、実現不可能だったんやろか?
・伊原親父の“アバンギャルドな言動の数々”は『東京タワー/オカンとボクと、時々、オトン(2007)』における小林薫親父を「瞬間風速的」ながらも圧倒してた気がする(=^_^=) ソースで鉄板に“倅を4649”って書き置きするセンスが(特に)光ってた!!

〜 こんなセリフも 〜

祐太「治った? それとも偶然?」
  「ダメだ・・(涙が)漏れそう・・」
  「そんな・・他所のお客さんを横取りするなんて」
  「いやいや、好きでやってるんですよ」
  「むしろ僕は、デブを待ってたんだ・・デブ待ち?」
  「え? 今、俺、何つった?!」
  「真剣に可愛がるっつぅの!」
  「(あっちへ)行かないのか・・じゃあ、そこで見てなさい」
  「来ないの? じゃあ、こっちから行くぞ」
  「行ってらっシャイニング!
  「“給食のソース”に負けるとは・・今までの苦労は何だったんだ・・!」
  「あんたが謝ったら、赦すとか赦さないとか、そう言うハナシになるだろ?」
  「“淡々と飯を喰う”のが、リアルな家族なんだよ」
  「分かった。俺が何とかする」
  「なんくるないさぁ!」
  「お腹が痛い? どの辺が? どんな風に?」 ←問診風(=^_^=)

祐介「お先に勉強させて頂きました」
  「芸能人なんて“ラクして稼いでる”と思ってんだろ?」
  「いつも笑ってるんだ。楽しい事なんか何もない筈なのに、それでも笑ってるんだ」
  「笑ってないんだよ。腹の中では“1ミリも”笑ってないんだよ。
   笑顔が顔にへばりついてんだよ」
  「気持ちは嬉しいけど、滑るワケにはいかないから」
  「何でそんなに笑ってられんの? 教えてくれよ。何か裏があんの?」

徹子「不安なのよ・・まだ“好き”って言って貰ってないもん」
  「他所で泣いてくれるかなぁ?」
  「薄ら寒むっ!」
  「あんた、不幸な自分に酔っ払ってんだ! 笑えないよ、あんたには」

大介「本来、笑いのパターンは7種類しかないんですよ」
  「勘違い、オーバーアクション、変な顔、物真似、真顔、変な顔。
   7つ目は何だと思う? ・・それはね、不幸なんだよね。
   だって不幸ってさ・・笑えるじゃん」
  「俺の事、見棄てないでくれよ。お前の兄さんだよ、俺」

刑事「(家の)あちこちから或る人物の指紋が検出された。
   ・・って言うか、或る人物の指紋しか検出されなかった」

ナレーション“俺には兄がいるらしい”
      “俺には弟がいます”
      “元気な人が長生きする、とは限らない・・母は元気に早死にした”
      “笑われるのはイヤだけど・・同情されるのはもっとイヤだった”

弟「え? 何でそんなに」
兄「決めたんだ。子供の頃に」

祐介「何なんだよ! あんた」
徹子「この人の、女房よ!」

追記:『なくもんか』と言うより『なけるもんか』って感じ(⌒〜⌒ι)

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