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2011年2月23日 (水)

☆『あしたのジョー』☆

22日(火曜)の夜。
“2.22”と2のズラリ並ぶ日でもあり「ナニかエエこと、あるンかも!?」とちょいと期待こそしたモノの・・やっぱし、特筆すべきことなど、ナニもなかった1日である(・ω・)

専ら「観たいよ~!」と狙っとる新作が1本ある訳だが・・その前に「ちょいとした酔狂だね、こりゃ」的なのを1本“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”でこなしとくことに決めた。

“芦田野路男”改め(←全然、別キャラやんか!)『あしたのジョー』である。
「な~んかやってますよね~、ふんふん」と軽く視界の端に漂わせてた程度だったが(←どんな表現や)・・あの『ピンポン(2002)』『ICHI(2008)』を手がけた曽利文彦監督の最新作であるってことに改めて気付いたため、いきなし期待値が高まってしまった次第(⌒~⌒ι)

いわゆる“3種の神器(白黒TV、洗濯機、冷蔵庫)”が、一般家庭に普及しつつあった頃(昭和30年代後半辺りか?)・・舞台は東京のとある下町・・

「1本の木造の橋」を渡った先に“ドヤ街”と呼ばれる、日雇い労働者らの暮らす“スラム”が広がっていた。
「総てを失った者が、悲観の涙に暮れながらそこを渡る」・・そんなことから、その橋は“泪橋(なみだばし)”と名付けられた。

そこにフラリとやって来たのは、流れ者の青年=矢吹丈(山下智久)。彼は食堂でヤクザ絡みの揉め事(?)に巻き込まれてた元ボクサー=丹下段平(香川照之!!)を助けた(?)ことを機に、段平に“ボクサーとしての並外れた資質”を見いだされる。

件の(ヤクザとの)乱闘で逮捕された丈は少年院へと送られ、そこで“運命の男”である西(=^_^=)とか“最大の好敵手”力石徹(伊勢谷友介)に出会う。

物語は、丈と力石の2度に渡る激闘(←いざこざを含めると3度)を軸に、2人の天才ボクサーの“人間的成長”や“奇妙な友情”・・そして対照的とも言える“境遇”“運命”を描き出して行く。

しょっぱなから「段平、ちょっと“コント系”に仕上がっとんのとちゃうの?」とメチャメチャ不安な気持ちがあったんだが・・意外にも、段平、良かった!
見慣れて来ると、次第に「やっぱり、やり過ぎとちゃうの?」ちぅ軽いツッコミも(やっぱし)出て来るんだけど(=^_^=)、序盤の初登場シーンなど・・「おお!」と香川さんの“化けっぷり”に軽く圧倒すらされてしまったワタシ。

そこを“カメレオン俳優”“和製デ・ニーロ”と評するか“怪演”“コントすれすれ”と評するかの判断は、観客それぞれに委ねられとるンだろうけど、私的には「頑張らはったやんか!」と拍手を送り・・つつ、やっぱり小さくツッコミたい(←どやねんな)

タイトルにもある通り、主人公は無論「矢吹丈その人」なんだけど・・この矢吹が「何を考え、どんな言動を繰り出すのか」がイマイチ掴めず、かと言って、ミステリアスな魅力に爆発してたワケでもなく・・かなり感情移入し辛かった。。

一方、力石は、と言えば・・その存在感も、人間くささも巧く(抑えめに)表現されてて、極めて魅力的に映った。
つまりは「段平&力石」のキャラ造型(勿論キャスティング)により、大きく本作は救われてた気がする。

白木のおぜぅさん(香里奈)も「ちょっと違うかな~」みたいな危うさ(?)が漂ってたか。
このしとも「誰が好きなのか」「何を考えてるのか」が良く伝わって来なかった。
少女時代を演じてた女の子(子役)にも、あんまし魅力を感じなかったし(×_×)

「原作に何処まで忠実だったのか?」はハッキリ覚えてないが・・観客が不自然に思えてしまう程に「段平、西、力石」の3キャラがとにかく丈に心酔(←と呼べるレベルに達してた!)しまくっており・・そこが観てて1番“違和感”を覚えたトコである。
私的には「(あの丈が)そないに相手を酔わせるまでの“何かを持ってる”ようには、見えなかったぞ?」みたいな。

また、上映時間の都合なのか「ファンこそが観たい&聞きたい」あのシーン/このセリフ等がバシバシ割愛されてて、そこが悔しくてならなかった。

「ちょいとしたパズルだね、こりゃ」
「“捻りん棒”喰わしたれや」
「ここに、白湯(さゆ)があります」
「その※※が・・死んだ」

映像を眺めてりゃ(セリフなぞなくても)通じるようなシーンなれど・・そこを「敢えて、欲しい」のである!
矢吹くん、あなたが好きだから!(←そのセリフはもっと後になってからだけど)(ってか、正しくは「好きなのよ! 矢吹くん・・あなたが!」だし)

取り敢えず・・“ブタの大群”はCGでキッチリ再現して欲しかったぞぅ・・(=^_^=)

~ こんなトコも ~

・劇中で異彩を放ってたセ※チュリー(←三河自動車謹製の高級車)は“初代型”にせよ1967年以降のクルマらしい。ちと時代設定がザックリしてるンかも?(或いは「パラレル世界」とか?)
・ドヤ街のセットはなかなか良く出来てた! でもひょっとしたら『白夜行』と同一のセットだったりするンかも?
・香川、西田尚美、倍賞美津子の共演が、かの『OUT(2002)』を彷彿とさせてくれた。
・乳輪の大きさだけで言えば「ウルフ金串>力石>丈」だった(←だから、何やねん)
・『13人の刺客』を直前に観た人は「伊勢谷・・あれ? その程度で?」と肩すかしを喰らうかも知んない。。
・杉本哲太、津川雅彦の両氏は、もっと「ならでは!」な用い方が出来たと思うんだが・・ 例えば「毒酒を飲み、障子ごと後ろにぶっ倒れる」とか(←それ、作品が違うってば!)
・クロスカウンターが決まった瞬間の、相手ボクサーの“クシャな表情”が、どうにも“CG造型し過ぎてて”引いちゃう一瞬があった。
・序盤辺りで、パンチの「重さ&鋭さ」を巧く表現した映像演出のある半面・・どうにも“猫パンチ”に見えて仕方ないシーンがあった。。
・同じジムに所属する力石に、全く応援も心配もされてないウルフ金串って一体・・(×_×)
・食堂のおやっさん役のモロ師岡さん。「どっかで観たぞ!」と思ったら・・『悪人(2010)』のあのバス運転手だった!
・『ミリオンダラー・ベイビー(2004)』における“あの鼻血止めシーン”のような「“観客にも痛みの伝わる”演出」に(総じて)イマイチ欠けてたか(・ω・)
・『あしたのジョー』の(オープニング)曲の歌詞を故・寺山修司が手がけたことに、改めて気付かされた。
・原作:故・梶※一騎・・と耳にすると、何となく「不穏な気持ち」になったりもするが(←ただの先入観です、済みません)・・寺山修司と聞くと、何だか“ブンガク”っぽく響くってんだから不思議である(・ω・)
・劇中では「1泊:100円」「利息:8分(=8%)」「カレー:90円」などと(当時を再現した)看板/お品書にあった。
・エッチそうな看板「コールテン・ショウ」に興味津々(=^_^=)
・『ピンポン』同様に「橋を巡る描写」が印象的だった。“I can fly!”ってか?
・バンタム級の体重のリミットは118パウンド(53.5キロ)だそうだ。軽ぅ~(×_×)
・段平と丈の会話が、異常に少なかった。恐らくは“意図してのコト”だろうけど(・ω・)

~ こんなセリフも ~

丈「カネなんて、ねぇぞ」
 「パンチに“理屈”なんざ要らねぇんだよ」
 「まさかあそこで、※※※※とはな」
 「もう1度、教えてくれよ・・“あした”って奴をよ」

段平「いいバネ、してんだな」
  「出るとすれば・・今だ・・!」
  「ここで終わってたまるかよ・・なぁ、そうだろ?」

力石「俺たちは、こいつ(拳)が納得するまで、戦い続けるんだよ」
  「“変えられない宿命”がある」
  「あんなにいいパンチを持ってんだ。使い方、間違えんなよ」

おぜぅさん「ずっと逃げていた自分に、気付いたんです」

解説者「何か今・・“変な倒れ方”をしましたね」

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コメント

当時の漫画では「あしたのジョー」や「ハリスの旋風」は、まったく読んでなかったです。
ワタクシ、ちばてつや氏のイラストがダメなのかも^^;
でも、矢吹くんの最後のシーンだけは有名なので知ってます。

本作、山下くんや伊勢谷くんの鍛え抜かれたボディは凄いですよね~
やっぱりアブトロ2だけじゃ、あんな風にはなれないですかね(爆)
因みに、アブのジェルって使いにくい^^;
TiM3さんは、まだ使ってます?

投稿: ituka | 2011年2月24日 (木) 21時18分

itukaさん、ばんはです。

さきほど(=^_^=)ぺろんぱさんが、
ブログで“ご復帰”されつつあることを知り、
嬉しくなっております(=^_^=)>

>ワタクシ、ちばてつや氏のイラストがダメなのかも^^;

ワタシも原作コミックは殆ど知らないです。
TVアニメ版の『あしたのジョー2』ってのが大好きで、
子供の頃から観てました(=^_^=)

教訓は・・「パンチドランカーって怖い」・・でしょうか。。

>でも、矢吹くんの最後のシーンだけは有名なので知ってます。

今にして思えば、、あの時のホセ(対戦相手)の表情の方が
怖かったです。ホセのその後が知りたいです。
(後日談とかがあるんやろか?) 情報求ム。

>本作、山下くんや伊勢谷くんの鍛え抜かれたボディは凄いですよね~

「ムキムキボディはラディッシュ隠す」とは良く言ったものです(おいおい)

>やっぱりアブトロ2だけじゃ、あんな風にはなれないですかね(爆)
>因みに、アブのジェルって使いにくい^^;
>TiM3さんは、まだ使ってます?

いや・・それが、
「半年以上駆使し、ジェルシートがメロメロに溶解した」
「ジェルシートが意外と高い(爆笑)」
「冬場はジェルシートの装着感がちべた過ぎる」
って理由から、ここ数ヵ月ほどは装着してないんですわ(×_×)

ぼちぼちシートを交換し、狂ったように作動させ続けねば!!
と考えてます(⌒〜⌒ι)

アブべし! アブべし!

投稿: TiM3(管理人) | 2011年2月25日 (金) 00時23分

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