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2011年1月13日 (木)

☆『アンストッパブル』☆

12日(水曜)の夜。
その“余りにもベタ過ぎるタイトル(センス)”にタジタジさせられつつ(=^_^=)・・意外と気にはなってた新作『アンストッパブル』を、仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で観て来た。

“ノンストップ型・鉄道サスペンスアクション”って感じだったが・・物語(展開)も登場人物も(比較的)コンパクトで分かり易く、一直線にまとめ上げられてたが故、ダレることもなく、楽しむことが叶った☆

上映時間=98分って言う理想的に(=^_^=)適度な短さにも好感が持てた。
こちとら“ダラダラと長いだけのアクション大作”なんざ、観たくねぇんだよッ!(ただし、圧倒的に面白いんなら、喜んで観ますとも!(=^_^=))

これは“事実に着想を得た物語”である。

ペンシルバニア州の南部・スタントン。
ここにあるブルースター操車場から、勤続28年のベテラン機関士=フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)は新任(4ヵ月目)の車掌=ウィル・コルソン(クリス・パイン)と初めてのコンビを組み、旧式貨物機関車“1206号”で北へ向け出発する。

一方、同州の北部・ウィーリングにあるフラー操車場では、デューイ&ギリースのコンビの超人為的ミス(!)により、39両編成(全長800メートル!)の無人貨物列車“777号”が、ブレーキ操作&確認の不備により、徐々に速度を上げつつ同州を南へと走り始める。

ブレーキホースの接続されぬまま、次第にトップスピード=時速120キロに到達し「暴走列車」と化す“777号”。

当初“惰行(慣性走行:コースター)”と考えられていた機関車が、フルパワーのギア「8段」にセッティングされた“力行(りっこう)”状態であることが判明し、尚かつ可燃性の薬剤“溶融フェノール”の満載されたタンクを大量に牽引していることも明らかとなったため、この事件は“ペンシルバニア史上最大&最悪級の危機的状況”とし、全米にTV中継されることに。

そして“777号”が向かう先には“スタントンの大曲り”と言う急カーブが次第に迫っていたのだった・・!

終盤に「脱線して、大惨事になりまっせ」的なネタをポンと置いてる辺り、実に『カサンドラ・クロス(1976)』なテイストで緊迫感を高め、キープしてくれる。

なお、私的には・・この“大曲り”のカーブ具合が、何処となくJR某線(兵庫県)の“あの駅”を連想させたもので・・映し出されるたびに、悲しい記憶がよみがえってもしまった。

群像劇としては、折角「色んな立場の人々」を配してはくれたモノの、いずれも描き方(掘り下げ方)がイマイチだった気がする。
フランクにしても、ウィルにしても「家族との歩み寄り方」「会社との歩み寄り方」が実にアッサリし過ぎてたような・・“危機的状況下”だと、あんなに(何でもかんでも)すんなり円満に転がってくもんなんやろか(・ω・)

劇中で「最も活躍しそうに見え、結果的に全然活躍出来てなかったヤツ」「冷静な“司令塔キャラ”とし配されつつ、そこから1歩すら踏み込めなかったヤツ」「完全に死んでしまった(!)と思われるのに、その後、何のフォローもされなかったヤツ」「活躍が終盤にのみ固まってたのに、最大級のヒーロー(功労者)に祭り上がってたヤツ」とか、色んな“歪んだキャラ”がいて、彼らの言動を思い返すたびに「何だそりゃ!」と軽く突っ込みそうになってしまうワタシもいたり。

正直、何処か“脚本の滑ってた(=暴走してた)”気がするのだ。

・・

スタイリッシュな映像面に関しては「どこをどう切り取ってもトニー・スコット(監督)印!」ってな分かり易さ(・ω・)
一方で、映像演出群に「それ以上のハッとさせる手腕(味付け)」が備わってないため、中盤以降は“777号”の暴走ぶりに眼(と感覚)が慣れてしまい、妙にスローにすら感じてしまうワタシもいたり(=^_^=)
ちょいと、暴走描写の単調さに飽きて来る感じ・・って言うンやろかね。

ラストは、ケガ人に更なるムチャをさせる展開(⌒〜⌒ι)でもあり、それに続く“暴れ馬が急に大人しくなっちゃう”トコに、観てるこちらも「萎えちゃう」感もあったりして。

まぁ“事実”が下敷きとなってる以上、余り(飛躍的に)ダイナミックな展開にも変えにくかったんやろけどね。

・・

んでも、デンゼル氏と言えば『サブウェイ123/激突(2009)』なる作品も記憶に新しいが、あちゃらの主人公の「比較的冷静沈着なキャラ」とは、かなり性格付けを変えて演じておられ「流石に、ムチャクチャ巧いしとやなぁ」と唸らされた。
余り好きな俳優さんでもないが、ここは認めざるを得まい!

〜 こんなトコも 〜

・全体的に(主役格の2人も含め)、みんな“サボりキャラ”に映った(仕事中の「露骨な携帯会話」とか)。1人1人が引き締まってたら、もっと事態は小さく済んだ気がする。 ←だと、物語になんないが。。
・ラストでガルビン部長に下された“オチ”の字幕表示に、場内から笑い声が上がってた(=^_^=)
・踏切で立ち往生してるクルマから、馬がなかなか出て来ず、、そこが私的に“本作で最もハラハラしたシーン”だった(=^_^=)
・「5両ぶん余計に繋いじゃった」ってミスで、ちょっとプランに狂いの生じる辺りが良かった! あの脚本は巧い!
・ワタシなりの解決案(・ω・) 「ヘリで列車の屋根に着陸⇒(例えば)先頭車の連結を解除」「並走⇒至近距離から“赤ボタン”操作(或いは狙撃)」「スパイダーマンに依頼⇒ウェブを張り巡らし停車(おい)」
・TV報道に踊らされるままに(=^_^=)「AWVR社」の持ち株を総て売却してしまったしとは、極めて悲惨やろなぁ・・
・溶接主任=ネッド・オールダムのフルネームは、ラストでしか知り得ない!
・DRE(脱線器)なる装置も存在するようで。
・終盤の、男共の「うっお〜!!」な熱狂ぶりがアツ過ぎてスゴい(=^_^=) まるで「ヒューストンの某航空宇宙局の管制室」並みだ(=^_^=)
・“大曲り”ってば「時速24〜40キロで通過しないと脱線する」とか言われてたが・・(どうにか)通過直後、間髪入れず120キロに戻ってたこともあり、そこまで減速出来てなかったように思うぞ?
・後半で、大した意味もなく(?)パトカーが大クラッシュしてたが・・? アレってボーナス演出? 製作費の消化?

〜 こんなセリフも 〜

フランク「お前はそう思ったろうが・・世間の見方は違う」
    「言っとくが、あんたのためじゃない(Not for you.)」
    「1度ほつれた糸は、あっという間に広がってくのさ」
    「(作戦は)失敗するだろうが“100%の失敗”じゃない」
    「脱線したら・・俺たちゃ“瓦礫の仲間”だな」
    「(相手が)出るまで電話し続けて謝れ。諦めるな」
    「どんな助けでも欲しい状況だ」
    「そのベストは脱いでけ。黄色が眼に付いて不安になる」
    「靴に触るな! テープでグルグル巻きにしろ」
    「心配するな。連結は外れやしない。伸びてるだけだ」
    「ブレーキになんか同情するなよ。でないと俺が死んじまう」

ウィル「見ろ! 脱線したようだ!」
   「おい、笑い事かよ!(Jesus Christ!)」

ネッド「飛び乗れ! ビビるな!」
   「“お前ならやる”と信じてたぜ」

コニー「困ったことがあるの・・どっちと先にキスすれば?」

※「おっかねぇこった(Oh,bastard..)」
 「待て。あれは“燃料ボタン”だ」
 「勘だよ・・とっさの計算による、ね」
 「理論上は・・止まる」

ガルビン「俺の現役(運転士)時代は、運なんか関係なかったぞ」
    「止める前から“壊すような決断”など出来るか」
    「TV報道に、状況を教えて貰うのか?」

先輩「ここは“託児所の坊や”の来る所じゃねぇぞ」
ウィル「そうかい。俺はてっきり、ここを“老人ホーム”だと思ったよ」

ガルビン「止める手だては?」
コニー「・・奮闘中です」

フランク「“分からないことは、俺に必ず訊け”と言ったろ?」
ウィル「・・了解」
フランク「だといいんだが」

ウィル「スタントンに到達する可能性は?」
フランク「さっき(通過時)の速度を見たろ?」

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コメント

唯一、脱線爆発炎上した運転士が直後に顔を出してましたね。
あそこは小動物みたいで妙に可愛かったです^^

暴走もいろいろアングル変えないと目が慣れちゃいますよね~
仰る通り終盤ではアレでスピード出てんのかよ!
なんてことを思ってみたりして^^;
重量級の貨物列車の破壊力を知っただけでも知識が付いたかなと^^

ただ最新鋭貨物のくせにあのレバーが勝手に動いたのは
霊のしわざ?(爆)

投稿: ituka | 2011年1月13日 (木) 23時45分

itukaさん、お早うございます。

昨夜は・・「仮眠」したつもりが、、そのまま朝を迎えてしまいました(×_×)
部屋のエアコン&照明、点けっぱなしでモッタイナイ・・(⌒〜⌒ι)

>唯一、脱線爆発炎上した運転士が直後に顔を出してましたね。
>あそこは小動物みたいで妙に可愛かったです^^

報道で、すぐに「顔出し」中継されてましたねぇ(×_×)
しかし、あんなに機関車って大爆発するモンでしょうか??

>なんてことを思ってみたりして^^;
>重量級の貨物列車の破壊力を知っただけでも知識が付いたかなと^^

もっと色々と「(線路上のモノを)蹴散らす」演出が欲しかったかも知れませんね、、
それにしても海兵隊員・・だらしなかった(苦笑)

>ただ最新鋭貨物のくせにあのレバーが勝手に動いたのは
>霊のしわざ?(爆)

良く分かんないですが、、デューイが「8段に入れた」と言ってた
ので、そこまでは自動的にシフトアップした感じなんでしょうかね?
あの辺りだけは、もう1回チェックしときたい感じです(=^_^=)

たぶん、もう劇場では観ないと思いますが・・(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年1月14日 (金) 07時37分

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