« ☆『ミックマック(2009)』☆ | トップページ | ☆『ソーシャル・ネットワーク』☆ »

2011年1月16日 (日)

☆『墨攻(2006)』☆

ハナシは遡って・・4日(火曜)の夜(⌒〜⌒ι)

衛星第2で放送された、中・日・韓合作の歴史大作『墨攻』を観た。原作は『後宮小説(1989)(←翌年、別タイトルにてアニメーション化)』でワタシのハートを掴んでくれた(=^_^=)、かの酒見賢一氏による同名小説。

前370年。
総将軍=巷淹中(こうえんちゅう)率いる趙(ちょう)軍(兵力:10万)に、今まさに攻め滅ぼされようとしている小国=梁(人口:4千)の王=梁溪(りょうけい)は、墨子(ぼくし)の思想を受け継ぐ“墨家(ぼっか)”に助けを求める。

結果、やって来たのは革離(かくり)と名乗る1人の墨者(アンディ・ラウ)だった。
彼は驚異的な策力を発揮し、大軍に囲まれつつある梁を1ヵ月の間、死守し始める。

その働きにより、梁溪の息子=梁適(りょうてき)や、イケメン(=^_^=)将軍=子団(ウー・チーロン)、紅一点の将軍=逸悦(ファン・ビンビン)らも革離に心酔するようになるが・・当然のことながら、それを快くは思わぬ梁溪だった・・

「知力のドラマ」「戦(いくさ)のドラマ」「恋愛のドラマ」のどの面を取り上げても・・“1歩抜きん出るトコ”のなかったのは、かえすがえす残念だった。
特に、序盤〜中盤にかけての革離の言動が素晴らしく、思わず「漢字(平仮名混じり)のファンレター」を出そうと思ったほどだった(=^_^=)

あちゃらの国はどうも好きになれないが・・アンディ・ラウ&チャウ・シンチーのご両人にだけは、いつでも抱かれて構わない気分でいる(←誰がお前なんぞ抱くかい!(=^_^=))

一方で、周囲(のキャラ造型)が革離の域にまで全然高まって来ず(=描写&演出不足による)、そんな革離も、後半以降は“本筋”から数歩引いた位置におさまってしまった。
・・絶大な信頼も、一途な恋人も失ってしまい、野に帰ってゆく彼の寂しげな姿が不憫でならなかった。

ってことで、何処に(誰に)焦点を当てたかったのか、そこんトコが正直、理解し切れなかった。

「キャラを死なせときゃ、物語らしい体裁は整うだろ」と制作側が考えてたとすれば・・余りにアンディ・ラウのファンをないがしろにしてる、としか思えない。

↑ってか、お前、そこまでのファンやったんかい! と(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・矢に細工を施し、飛距離を倍にした革離。その仕掛けとは?
・屋根に糞尿を塗っとけば、その湿気で屋根が燃え上がらないそうだ! 現代住宅にも応用出来ないやろか?(出来るかい!)
・地下から水の吹き出た際、ワイヤーアクションで兵士の吹っ飛ぶのがダイナミックで良かった。
・川井憲次氏がスコア(楽曲)を手がけてはった。大河ドラマ風の味付け(?)だった。
・『タイタニック(1997)』っぽい(閉鎖的な)展開で、そのまま“救出失敗”に終わってしまった悲恋。可哀想過ぎる(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

革離「戦えば後世に名は残せる。生き延びられるかも知れぬ」
  「どれだけ(城を)護れるかは、(陛下が)どれだけ私を信頼されるかです」
  「命を落とせば、食料が残っても仕方有るまい?」
  「どんな城にも弱点はあるが、それを利用し敵の主力部隊を引き付ける」
  「ひとたび城を失えば、宮殿も残せまい」
  「城を護るには、策略と布陣が大事だ。個人の技量ではない」
  「天下には、まだまだ優れた人材が沢山いる」
  「墨者は礼を受け取らない。だがその気持ちは、確(しか)と受け取った」
  「守城とは、敵をどれだけ沢山殺せるかだ」
  「何故殺さないと? 愚かな質問だ。何故殺さなければならない?
  「恨みのために殺すな」
  「敵を多く殺すことが正しいと?」
  「出来ることをするだけだ。悔いのなきよう」
  「平和とは、城を護ることだけではない。
   “平和を解する主君”もまた必要なのだ
  「時々“因果とは何か”が分からなくなる」
  「墨家は、そもそも見返りなど求めない」
  「非攻と博愛こそが平和をもたらす」
  「何故、もっと理性的な方法で戦を終結出来ない?」
  「死者を口実にするのはやめろ」
  「戦では・・死んでも死なずとも安らかではない」

逸悦「成否がそんなに大事?
   “正しくないことが必ずしも間違い”とは限らないわ
  「墨家は博愛を説くけれど、愛とは何かを知っているの?」

梁溪「恨みに報いるに、徳をもってせよと?」
  「はびこり始めた思想に注意せよ。まん延させてはならぬ」
  「国の危機に、考えるのは自分のことだけか」

巷淹中「水源の総てに毒を流せ」
   「敗北の心を抱えて、戦えると?」
   「城は堕ちたが・・我々は勝ってはいない」

民「年貢を納める相手が変わるだけでは?」

|

« ☆『ミックマック(2009)』☆ | トップページ | ☆『ソーシャル・ネットワーク』☆ »

コメント

こんにちは!

>ってことで、何処に(誰に)焦点を当てたかったのか、そこんトコが正直、理解し切れなかった。

そうなんですよね、そこをしっかり定めなかったために、中盤までの盛り上がりを昇華できず立ち消えてしまった感じでした。

「愚かな質問だ。なぜ殺さなければならない?」のセリフにはホント痺れましたよね。前半の彼がよかっただけに、後半がもったいない!
後半で彼の生き様を焼き付けるような盛り上がりを見せれば、傑作になっていたかもしれませんね~。

投稿: 宵乃 | 2011年1月17日 (月) 12時05分

宵乃さん、ばんはです。
結構、酔っ払ってますが、たぶん、大丈夫です(=^_^=)

>そうなんですよね、そこをしっかり定めなかったために、
>中盤までの盛り上がりを昇華できず立ち消えてしまった感じでした。

ホンマに残念でした。アンディ・ラウのスケジュールの問題でしょうか?(=^_^=)

>後半で彼の生き様を焼き付けるような盛り上がりを見せれば、
>傑作になっていたかもしれませんね~。

原作がどうなのか、知りませんが、必要とあらば、革離が命を落とす・・って幕切れでも良かったのかも、と思いました。
惜しいなぁ・・

投稿: TiM3(管理人) | 2011年1月17日 (月) 23時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『ミックマック(2009)』☆ | トップページ | ☆『ソーシャル・ネットワーク』☆ »