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2011年1月 5日 (水)

☆『アビエイター(2004)』☆

3日(月曜)。
「明日は、終日(ひねもす)高松でグダグダしたいよなァ・・」と考え、夕刻出発で大阪を後にした。

1ツだけ気になってたのが・・この日の19:30から、衛星第2でマーティン・スコセッシ監督+レオナルド・ディカプリオ主演による『アビエイター』が放送されるんやな〜ってコトで・・「出来れば、コレの開始時間に間に合うようには帰りたいなァ」と(・ω・)

出発こそ16時前だったが・・途中2ヶ所(神戸界隈、津田界隈)で目立つ渋滞があり、結局高松に戻れたのは19時前となってしまった。大体、通常より20分程度長くかかってしまった感じ。

まぁでも、走ったのが下り(車線)なのでまだマシだった。上りのノロノロ具合は対向車線から眺めても、大変そうだったので。

スコセッシ監督が、ディカプリオとタッグを組んだ(←2010年の時点で)全4作(他に『ギャング・オヴ・ニューヨーク(2002)』『ディパーテッド(2006)』『シャッター・アイランド(2009)』)のうち2本目にあたる本作。

謎の多き大富豪&実業家&映画製作者&パイロットである=ハワード・ヒューズ(1905-76)の青年期にスポットを当て「莫大な富を持つも、孤独と強迫性障害(?)に悩まされ続けた1人の男」としての半生を、比較的ゆったりした(?)ペースで描いた大作(=約170分)。

ヒューズ(演:ディカプリオ)の人生に寄り添う(≒共感する)でもなく、かと言って、批判的に描くでもなかったので「監督ってば、本作を撮ることで、何を具体的に訴えたかったんやろ?」と正直、感じた。

冒頭(少年期)も唐突に始まれば・・ラストも「これから、どうなって行くんやろ?」ってトコでバッサリ幕となってしまうため、正直「製作費が尽きたか? それとも、関係者筋の圧力にでも屈したか?」と、妄想が走りそうにもなる(⌒〜⌒ι)

つまりは「中途半端」であり「無責任」にも思える観後感(いわゆるモヤモヤ感)がワタシの中で消えないのだ。

伝記モノにしては、幾つかのシーンの始まりに“年月日+場所+事柄”の字幕が控え目に表示される程度で、ナレーションっぽい演出も、解説っぽい字幕も、全くと言ってイイほど出て来ないのだ。

コレはコレで、描き方としては独特&効果的なんだが「それで済ませて良い物語だったんか?」と問われたら、ワタシは間違いなく「伝記作としては、実に不親切だ」と言いたい。

であるし、もし監督が「本作は“伝記モノ”などではない!」と断言(だんげ)るのなら「じゃ、もっと編集して短くしてくれ」と重ねたい。

魅力的な助演陣がバンバン登場するにしては・・ヒューズに大きく絡んで来る、ケイト(キャサリン)・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)にせよ、エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセイル)にせよ、ノア・ディートリック(ジョン・C・ライリー)にせよ“ココロの何処で、ヒューズとそこまでの信頼関係が築けてたのか”がイマイチ伝わって来なかった。

それ(←絶大な信頼関係の確立に至る、交流のエピソード等)を真剣に(掘り下げて)描こうともしてなかったみたいやし。

「描かずとも観客に通じること」があるにせよ、もう少し具体的に演出して欲しかったな。

ヒューズの体験する“2度の墜落シーン”はなかなかダイナミックだった。
1度目では「ひょっとしたら、このしと“アンブレイカブル”なのかも?!」とギョッとしてしまったが、2度目ではかなり悲惨な状態となってはったので、そうでもなかったようだ(×_×)

あ、でも、回復ぶりがスゴかったから、やっぱし“アンブレイカブル系”なのかも・・(・ω・)

中盤以降で、ヒューズを襲う強迫性障害(?)が加速化して大変なことになってくんだが・・それが後半の「某公聴会」を迎えるにあたって、何となくすんなり“寛解”したように描かれ、良く分かんなかった。いきなり「ワイルド&クレバー」なんだもん。
“完全版”(あるの?)には、その辺(=復帰劇)をもっと克明に描写したシーンがあったりするんやろか?

総じては「資金をガンガン投入し、かなりの試行錯誤を経たことは確かに分かるんだが・・スコセッシ監督にしては凡作(それも駄作寄り)」と評したい。

〜 こんなトコも 〜

・主人公像が若いが故、ギリギリ“全裸描写”の許された感がある(=^_^=)
・ディカプリオともなると・・誰をどう演じても「演じてるディカプリオ」にしか見えなかったり(×_×)
・何だか“ステレオタイプな役”ばかり演じてる気もするディカプリオ。
・もっと『市民ケーン(1941)』などを思わせる“ミステリアスな演出”があっても良かったような。序盤から“大きな謎”を(観客に)突き付けて来る、とかね。
・ウィキペディアで解説されてる「スコセッシ監督の作風」のウチ『作品の開始がストーリー全体の中盤・終盤から始まることが多い。また、主人公が子供の頃からスタートすることも多い。』と『主人公が精神的に病んでおり、社会に受け入れられることを望んでいることが多い。』の2ツを見事に(?)満たしてた気がする(⌒〜⌒ι)
・劇中で「デミル監督は“聖書の映画”を撮影中」なるセリフがあったが、コレはどうやら『十誡(1923)』のことらしい(?) ←同監督による『十戒(1956)』のオリジナル版。
・2度目の墜落シーンは、ちょいとした“白昼版『コン・エアー(1997)』状態”とも言える。
・ミルク瓶を並べるシーンがあったが、、更に「観客の気になる処置」ってば、どうやってたんやろ?(誰も気にしないってば!)
・潔癖性な割に・・ハリウッド女優とは進んで“体液を交換しまくってる”のが良く分かんなかった(×_×)

〜 こんなセリフも 〜

ヒューズ「“望む映像”が撮れない」
    「君は“6気筒エンジン”のようにセクシーだ」 ←そんなアンタは1気筒、、
    「君を喜ばせてあげたい。君の総てが知りたい」
    「土曜日までに(撮影機材を)借りるか、または盗んで来い」
    「静止してるものとの対比を」
    「“悪い報せ”から言え」
    「上翼が必要なんて、何処の誰が決めた?」
    「僕のために雲を探せ。理想的な形のな」
    「機体から“リベット(鋲)の頭”がまだ出てるぞ」
    「ここ(ハリウッド)に新会社を造ればイイだろ?」
    「サイレントはもう古い。トーキーで撮り直す。総てをね」
    「亜成層圏まで飛べる航空機が、世界を支配する」
    「時々“そこにないもの”を“ある”ように感じる。
     とても奇妙で、恐ろしい感覚に襲われるんだ」
    「もっと良く見て(keep looking.)」
    「黙れ。僕が話してるんだ」
    「ごめんだね(No,damn way.)」
    「日本の零戦なんて“H-1の盗用”だ」
    「僕を見下した言い方はよせ!」
    「君は僕と“個人的”に契約を交わすんだ。分かるね?」 ←ワルやのぉ、、
    「“合法的”に議員を買え!」
    「焦るのは分かるが、喚いても始まらない」
    『図面を全部見せろ』
    「オレンジジュースは、栄養があるんだよ」
    「(仕掛けた)盗聴器を全部外せ・・寝室以外は」
    「覚悟は出来てるのか? 僕に対する“宣戦布告”の」
    「砂漠は熱いが、清潔だ」
    「ミルクが腐ってたら?」
    『初めからやり直せ』
    「ここなら安全だ。“無菌ゾーン”だから」
    「それは、本当に“清潔な水”なのか?」
    「既に名誉は失っている。総てをさらけ出すつもりさ」
    「その善悪はともかく、違法ではない」
    「あなたへの質問が200〜500ある」
    「飛行機は人生最大の喜びだ。私は莫大な資産を失って来たし、
     これからも失うだろう。しかし、それが私の生き方だ」
    「新しいアイデアが・・“ジェット技術”だ」
    『ジェット機は“未来への道”だ』

ケイト「ゴルフも人生も、手抜きはダメ」
   「演劇は“生きてる証”よ」
   「選挙権は神聖なものよ」
   「お互いの“弱点”を知ったわね」
   「私を口説くんでしょ? どうぞ」
   「“一番好きな部屋”に連れてって」
   「“敵前逃亡”していては、尊敬は得られないわよ」
   「彼は余りにもハワード・ヒューズ過ぎる。それが問題なの」
   「私たちの関係は、最高の冒険だったけど・・長続きする筈なかった」

エヴァ「私はあなたの“飛行機”じゃないわ!」

※「即答かよ。せめて5分ぐらいは、考えたらどうだ?」
ヒューズ「最高のチャンスだ。逃すもんか」

追記1:余り耳慣れない単語だが“Aviation”で「航空学」を、“Aviator”で「飛行家/飛行士」を意味するそうで。
追記2:かの“ゴルゴ13”の中で、ハワード・ヒューズの息子が登場し、ゴルゴに狙撃されるエピソードがあったが・・あの事件って、凶器の行方が良く分かんないままだった気がする。。誰か、真相を知ってたら教えて〜(・ω・)
追記3:ケイト・ブランシェットは“Cate”の綴りで、ケイト・ベッキンセイルは“Kate”の綴りなんやね(・ω・)

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