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2011年1月25日 (火)

☆『探偵物語(1983)』☆

24日(月曜)の夜。
大人しく帰宅し、そそくさと夕飯を済ませてから、衛星第2で放送されたカドカワ作品『探偵物語』を観た。
今週のBS2ってば、、どうやら“薬師丸ひろ子主演作”の強化週間らしい。

タイトルのみ知ってて、これまで全く未見だった本作。
故・松田優作(1949-89)のハードボイルド&コミカルな演技を期待しつつ観たんだが・・ちょっと予想とは違ってたような気も。。

コレってどうやら・・ワタシの中で同名のドラマ作品(1979-80、主演も同じ優作)とこんがらがって認識されてたが故、期待値も高まってしまったモノらしい(⌒〜⌒ι)

東京・田園調布に住む、叡智大学に在籍する“お嬢様”な女子大生=新井直美(薬師丸)がヒロイン。
アメリカ留学を1週間後に控えた直美の前に“用心棒&監視役を依頼された”と言う私立探偵=辻山秀一(優作)が現れる。

尾行&監視を繰り返す辻山を、当初煙たく感じてた直美だが・・今度は逆に、辻山を尾行&監視すると言う“イタズラ心”を発揮させる。
そんな折、辻山の別れた妻=直木幸子・・の現在の恋人=国崎がホテルのバスルーム(密室!)で刺殺されると言う事件が起こる!

助けを求め逃げて来た幸子を自身のアパートにかくまう辻山。
そこに国崎の父・・暴力団“国崎組”組長(藤田進)の配下=岡野(財津一郎)らが迫る!

取り敢えずは直美の提案で、幸子は新井邸に身を潜めることとなる。
そして“真犯人”を見つけ出し、幸子の濡れ衣を晴らすべく調査を開始する辻山&直美のコンビだったが・・

所詮は“アイドル映画”でもあり、総じて「軽薄物語」の域を(完全には)脱せていないワケだが・・お互いに真面目&ウブ&不器用なキャラ(の2人)ながら、共に無鉄砲さを爆発させもし、リアルな(?)暴力団員相手に事態をどうこうしよう、と考える(=足掻く)パワフルなストーリー回しは、なかなかに強引かつ鮮烈な印象だった(=^_^=)
これはこれで、当時の邦画の“元気さ”を強烈にアピールしてくれる快作、とも評せようか。

助演陣の中では、
暴力団の若頭的な男=岡野役を好演した財津氏の存在感が凄まじかった! 今でこそ“中小企業の社長さん”や“ピアノ買ってくれるしと”と言った「コミカル系なキャラのおいちゃん」的な雰囲気を全身から漂わせたはるが(実際のご本人は、TVで拝見する以上に老けておられるようだが・・) 本作では劇中の“性”“暴”などの要素を一手に引き受け、過激に表現してはった。

とある状況から“オトシマエ”をつけなければならなくなる場面では「何とかして、この状況から“笑い”で逃げ切らはるんやろな」と思ってたら・・ホンマに※を切り落としはったのでびっくり!
ある意味『ブラック・レイン(1989)』に於ける、優作自身の“オトシマエ”シーンよりも強烈だった気すらする(⌒〜⌒ι)

後半で消去法により(?)“真犯人”は遂に暴かれるワケだが・・その人物の“殺害動機”に繋がるトコ(事情)が、その時になって初めて明かされる(語られる)、と言う演出であったため「そう言う大事なトコは、前もってフッといてくれよ!」とツッコミそうになってしまった。
こんなんじゃ推理のしようもないってば。

辻山はどちらかと言えば“優柔不断”なキャラだったんだが、それはそれでタッパ(身長)も態度もデカいので(=^_^=)、さほどショボくれた(悲しい)雰囲気は漂ってなかった。
にしても優作氏・・本作からわずか6年後に亡くなられるとは・・(享年40)。

〜 こんなトコも 〜

・原作は赤川次郎の小説。“ヤクザネタ”に大きく逃げてる(?)トコなども含め「どうかな〜」と思うが、当時はモノ凄いパワー&執筆ペースだったから、さほどイマイチさは“問題”とならなかったんだろう(←おい)
・“真犯人”の遺留品が思わぬ場所から見つかる・・って身に付けとくなよ、そこで(⌒〜⌒ι)
  きっと、指紋もあの場所で沢山見つかることだろう。
・アイドル映画ならではの“ファンを不安にさせる演出”が中盤で“とある謎”として展開された。あそこはもっと強調し、切なくも描いたら・・後で素晴らしく効いて来たように思うんだが・・
・赤川探偵社のボス役で故・荒井注氏が「特別出演」を。。何やら「探偵社内にスタッフが常駐してそう」で、如何にも機動性の低そうな職場だった(⌒〜⌒ι)
・辻山の住んでたアパート『第三若葉荘』の家賃は、月5万とのこと。 
・深夜のバー(?)で直美を誘った男との会話にショックを受けた(⌒〜⌒ι)
 直美「あんた・・歳、幾つ?」
 男「33だよ」
 直美「何だ・・オヤジか」 ←ひィィ!
・国崎組のオッソロしい(?)おっさんらの乗るマイクロバスの側面に「娯楽の殿堂」と書かれててちょっと笑えた。
・岡野の体格設定は「身長175センチ、体重78キロ」とのこと。
・こと本作に限って言えば「お屋敷の高い門扉は、乗り越えるためにこそある!」って感じだった(=^_^=)
・岡野たちが新井邸に殴り込んで来たそうだが・・ちょっとその場面が想像しにくかった(再現映像が欲しかった)。

〜 こんなセリフも 〜

直美「連れてってくれるんですか? ・・海」
  「私・・男の人って、意識し過ぎるって言うか・・身構えちゃうんです。
   “自意識過剰の認識不足”って言われます」
  「帰らなくてもいいかな・・帰るのやめようかな・・」
  「離れてよ。パパにだって打(ぶ)たれたことないんだから」
  「どう? 尾行された気分は?」
  「重たいでしょ? ・・ごめんなさい」
  「私、辻山さんが思ってる程“子供”じゃないもん!」

辻山「そっちは関係なくても、こっちは生活かかってるし」
  「ま、一応・・これでも探偵やってるから」
  「それから・・くれぐれも“過激なこと”はしないように」
  「僕は(ここに)仕事で来てるから」
  「いやホント、踊れないから・・ごめん」
  「最後まで。仕事だから」
  「取り敢えず、親子一緒に住むことはいいことだと思うよ」
  「“報告書”出しちゃったから・・お前たちヤバいンじゃないの?」
  「オモテ、ちょっとマズいンですよ・・“集金人”が来てて」
  「聞かされてないンだよ、依頼人のことは」
  「今さら、お前が謝ってもしょうがない」
  「もう、そう言う問題じゃない」
  「随分、飲むようになったんだな・・お前は贅沢だよ」
  「懲りたよ、女は・・お前のせいだ」
  「僕たち、帰ってイイですか?」

幸子「“あたしの匂い”消して行くんでしょ?」 ←ドキドキ(=^_^=)
  「今夜だけ・・そばで寝かせて」
  「お互い大人になったんだし、もう傷つけ合うこともないかな?」

長谷沼「お帰りは“玄関から”の方がお楽かと存じますが」
   「こう言うことは、警察に任せなきゃ。そのために税金、払ってるんですから」
   「朝帰りですか・・お嬢様」

岡野「何だ、ジャリ(子供)じゃねぇか・・」
  「喪服がいけねぇんだよ、その喪服が・・」 ←『お葬式(1984)』か『失楽園(1997)』か(=^_^=)
  「街中(まちなか)で撃つなぁ!」 ←ここは衝撃的!(=^_^=)
  「相談に乗っているうちに・・同情が愛に変わりました・・」

永井「朝飯、一緒に食べようか?」
直美「それって・・“朝まで一緒にいる”ってことですか?」

直美「これも仕事のうち」
辻山「・・命令ですか?」
直美「そう」

辻山「こいつの浮気調査、俺がしてた」
幸子「・・イヤな仕事ね」

辻山「“探偵ごっこ”やってんじゃないんだぞ。どう言うつもりなんだ?」
直美「でも・・独りじゃムリだと思わない?」

直美「すごい・・人間の声じゃないみたい」
辻山「結局・・“色と欲”か」

辻山「ホテルなんて、大体何処も同じようなもんだ・・
   強いて言えば“仕掛け”が違うぐらいか」
直美「“仕掛け”って?」

直美「(こんなの)どうってことないじゃない」
辻山「寝てみなくちゃ分かんない・・ただ“寝る”わけじゃないから」

辻山「疲れてるンだ・・独りになりたい。
   悪いけど・・お茶飲んだら、帰ってくれ」
直美「独りで寂しくないんですか?」
辻山「独りでいて、寂しくない筈なんてないよ・・
   だけど“甘えちゃいけない時”だってあるンじゃないのか?」

直美「ホントにパパを愛してる?」
※※※「いえ、その・・言うと減りますから・・

追記:本作の主題歌『探偵物語』の作曲が大瀧詠一氏であると知った。

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