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2010年12月17日 (金)

☆『めまい(1958)』☆

ハナシは戻り、8日(水曜)の夜。
衛星第2で放送された『めまい』を観た。本作って、確かDVDソフトをバッチリ購入済と記憶してるンだけど・・開封すらせず、それ以前にどっかに転がったままな気がする(×_×) ←観ないなら買うなよな〜(⌒〜⌒ι)

巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が、ジェームズ・スチュワートを主演に迎え製作した“第4弾”たる本作(←最期のタッグ)。

現役時代の“とあるアクシデント”が原因で「高所恐怖症」となってしまい退職した元刑事=ジョン“スコッティ”ファーガソン(スチュワート)が、旧友=ギャビン・エルスターの依頼を受け、彼の妻=マデリン(キム・ノヴァク)の身辺調査を進めることとなる。

次第に、彼女の先祖=カルロッタ・バルデスを巡る不可思議な出来事に迫って行くスコッティであるも・・そんな中、マデリンに“大きな不幸”が起こり、そのことに翻弄されてしまうスコッティだった・・

改めて“コレ、ヒッチ監督作で1番好きな作品やな!!”と確信するに至った。ミステリアスでロマンスに彩られた、現実と虚構の綯(な)い交ぜとなったその世界観が、とにかく素晴らしい。
こればっかしは「子供には決して理解出来ぬ感覚」だろうて(・ω・)

私的に、冒頭の“屋根の上での追いかけっこ”シーンが、後年『マトリックス(1999)』の序盤に影響を与えてる、と思うんだがどやろ?
ひょっとしたら『ヤマカシ(2001)』に始まり(?)『ボーン・アルティメイタム(2007)』『007/カジノ・ロワイヤル(2006)』・・と続いてく“パルクール系(アクション)演出”の元祖とすら言えるのかも知んない?(そこまで言う)

それに、タイトルバックや、後半戦突入の辺りで展開されるスタイリッシュなアニメーション映像(=悪夢の演出)もスゴい! 当時の観客は、かなりドギモを抜かれたんじゃなかろうか?
「唐突な(=^_^=)アニメパート挿入」と言えば、近年では『キル・ビルvol.1(2003)』『鈍獣(2009)』などが思い浮かぶが・・その手の“柔軟なミックス・センス(notシックス・センス)”も、ひょっとしたら、、まず本作あってこその追随、と言えるのかも知んない。(ホンマか?)

観客や主人公にとって、疑問を差し挟む余地もない“完璧な悲劇のストーリー”が、たった1ツのアイテムによって、大きく瓦解し・・その裏側(=真実)をあからさまにする・・後半の展開(いわゆる“ちゃぶ台返し”演出)がモノ凄い!
もし、本作を中盤(1時間25分辺り)までしか観てない・・と言う方がおられたら、それってかなり勿体ないことだと思う。

あと、本作のヒロインってば、言うまでもなくキム・ノヴァクさんなんだが、その影にいた元婚約者(!)のマージョリー“ミッジ”ウッド嬢(演:バーバラ・ベル・ゲデス)の印象もワタシにとっては鮮烈だった。
後半で、何故だか急に作品世界から“退場”してしまう彼女が、どうにも不憫でならなかった。
ひょっとしたら、スコッティとミッジの絡みをもう少し丁寧に描いた『めまい/完全版』って言うのも、どこかに封印されてるのかも知んない(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

・ヒッチコックって“鐘楼”のロケーションが好きなんやろか?
・劇中で、ブラジャーは「ブレズィーア」みたいに発音されてた(・ω・)
・ミッジの事務所の窓には「すだれ(簾)」が垂らされてたような。。
・「ゴールデンゲート公園」「アーゴシー書店」「コイトタワー」「ゴフ通り」「パレス美術館」「プレシディオ」「エンパイア・ホテル」「アーニーズ(レストラン)」など・・サンフランシスコのロケツアーも楽しめそうな固有名詞がバンバン登場☆
・少し冷静になって(=^_^=) スコッティを“本心から気遣う”ミッジの姿を眺めると・・「案外近くに“本当の愛”があるのかも知ンない」ってことに想い至るのである・・
・本作はラヴストーリーであり、音楽も切なげなんだが・・主人公のやってること(殊に後半)は、明らかに狂ってる! まるっきり狂っちゃってる『マイ・フェア・レディ(1964)』『プリティ・ウーマン(1990)』系って感じやろか?(⌒〜⌒ι) ←簡単に決め打つなよ!
・本作に『氷の微笑(1992)』辺りの“容赦なくサスペンスな演出”をも、更に練り込んでリメイクさせたら・・もの凄いのんが出来るんじゃなかろうか?!
・結局のトコ、良く考えたら・・観客に「本当のマデリン・エルスターがどのような人物だったのか」を知る術は、一切与えられていないのではなかろうか?

〜 こんなセリフも 〜

スコッティ「悪いが、専門外でね(This is my line.)」
     「1度(誰かの)人生を救ったら、(その者に対する)一生の責任を負う・・中国の諺だよ」
     「総ての事象に答えはあるさ」
     「最後にやるべきことが・・過去から解放されるために」
     「もう1回だけ、過去に戻る必要があるんだ」
     「迂闊だったな・・僕はそれを覚えていた」
     「なぜ僕を選んだ? 何故だ?」
     「君は“それ”を持っていてはダメだったんだ」

マデリン「この木の樹齢にしたら・・私の人生なんて一瞬のことね」
    「私を失ったら・・この愛が本物だったと分かる筈」

ギャビン「誰かが(会社組織の中で)責任を負わなければ」
    「警察みたいな仕事を、君に頼みたい・・妻を尾行して欲しい」
    「過去から故人が来る、と信じるか?」
    「ヤツらには分かるまい・・誰が妻を殺したのかを」

ジュディ“私はあなたを愛してしまったの・・それは計画にはなかったこと”
    「似てるから? だとしたら、余り嬉しくないわね」
    「今のままの私を愛して欲しいの・・ただ私を愛して」
    「あなたの言う通りに変わったら・・愛してくれる?」 ←これは強烈!

ミッジ「やめてよ(Please.)」
   「“モーツァルトの旋律”が頭のクモの巣を払ってくれるわ」

オーナー「手前共は“必要以上の詮索”は致しません」

店主「当時は、力も自由も“男だけのもの”だったのさ」

店員「やはり、(ご婦人に対する)イメージがおありなのですね?」

マデリン「コイトタワー(Coit Tower)が目印になったわ」
スコッティ「なら、タワーに感謝しなくては」

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