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2010年12月10日 (金)

☆『裏窓(1954)』☆

6日(月曜)の夜。今週は“ヒッチコック特集”が組まれとるようで・・連夜、何ともワクワクしっぱなしで仕方がない(・ω・)

尤も、第1弾たる『裏窓』は・・“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で『KiSS&KiLL/キス&キル』を鑑賞後、駆け戻ってから観た訳で「20分」ほど遅れてTVを点けるハメとはなった次第だが・・

まぁ、劇中で“事件”の起こる寸前だったので、あんまし「置いてけぼり的な悲愴感」はワタシの中で漂わなかった、か(⌒〜⌒ι)

巨匠=アルフレッド・ヒッチコック監督が、お気に入りの男優=ジェームズ・スチュワートを主演に迎え、制作した4本(『ロープ(1948)』『裏窓』『知りすぎていた男(1956)』『めまい(1958)』)のウチの2作目。
スチュワートと言えば、同年(1954)『グレン・ミラー物語』にも主演しており、きっと大忙しな1年だったんだろうな、と思う。

・・

右足を骨折したカメラマン=ジェフ(スチュワート)は、車椅子で自宅療養中。
時間を持て余した彼は、仕事道具である“望遠レンズ付カメラ”を手に、向かい(?)のアパートの住人を観察する楽しみを発見する。

そんなある日、裏窓(?)から覗き続けてたソーワルド夫妻の部屋から、妻が忽然とその姿を消したことに気付いたジェフは「夫が妻を殺害したのではないか?」
との疑念を覚える。

やがて、幾つもの“目撃した光景”から、彼はこれを“殺人”と確信するに至り・・恋人であるリザ・フリーモント(グレース・ケリー)と共に、事件の真相を探り始めるのだったが・・

主人公が「部屋から1歩たりと戸外に出られない」(終盤のみ、一部例外があるが)と言う閉鎖的なシチュエーションを維持させつつ、後半には意外なサスペンス&アクションシーンも用意されてて面白い。
最初に本作を観た時は「結局、大したヒネリもなんもないじゃん」「こんなんだったら、舞台劇で見せたらイイじゃん」と直球的な(?)感想を持ってもしまったモノだが・・今回はワタシなりに、少しは分別もついたとみえ(=^_^=)

「上質な密室劇で、イイじゃない」と素直に感心させられた。

特に、悪趣味な主人公の言動(=^_^=)を紛らわせる、ヒロイン役を演じるグレース・ケリーの美しさがハンパじゃない! まるで王女様のようやで〜! と思ってたら、ホントにモナコ公国の王妃様にならはったんやね・・(・ω・)

ラストはジワジワと“魔手”が主人公に迫って来る感の高め方が秀逸だった。本作がなければ『ボーン・コレクター(1999)』も『黒い家(1999)』も存在し得なかったかも知んない(=^_^=)

ジェフが車椅子で「うたた寝してる」のをわざわざ観客に見せつつ・・そのシーンで、向かいのアパートの様子を映す・・その映像演出には「すごいなぁ〜」と唸らされた。「主人公のあずかり知らぬ展開」ってことだから!

〜 こんなセリフもありました 〜

ジェフ「逃げ出した方がイイ時もあるさ」
   「毎日こんな料理なら、夫の愛情も続くだろうね」
   「裏窓の論理を? つまり“隣人からも僕らが見える”ってことさ」

リザ「大変なことよ、男をあしらうのは」
  「“選ばれた人にしか出来ない”なんて言わないで」
  「“適切な着こなし”ぐらい知ってるわ」
  「わざとイヤなことばかり言うのね」
  「私にも、動かせないものがあるのよ」
  「見たことを全部話して! そして、それに対するあなたの考えも」
  「(女性が)無造作に、宝石をバッグに放り込むものかしら?」
  「(女性が)愛用のバッグを置いて旅行に?」
  「(女性は)病院以外に、化粧品や宝石、香水を置いては行かないわ」
  「焦らないで・・夜は長いわ」
  「取引しない? 女の直感と1夜のベッド」
  「奇襲こそ攻撃成功のカギよ」
  「事件はそれで終わりなの?」

ドイル「殺人にしては無謀過ぎる。殺人ってものは、冷静には出来ないことだ。
    見ろ、あの男は寛いでる」

奥さん「互いの生死を気にかけるのが・・隣人って言う関係じゃないの?!」

ステラ「トラブルの匂いがするわ。さっさと看護を終えたいわね」

リザ「強情なのね」
ジェフ「違う。正直なだけさ。
    巧く行きっこないよ、僕ら」
リザ「変われないの? 私たち」
ジェフ「今は、無理だね」

リザ「どうすれば、あなたの気を引けるの?」
ジェフ「君ほどの美人なら、何もしなくていいさ」

リザ「この服、どうかしら?」
ジェフ「・・どうって」
リザ「、、質問を変えるわね」
ジェフ「それは助かる」
リザ「この服、似合うかしら?」

ステラ「夜通し“車椅子でのぞき”とは・・呆れた」
ジェフ「何故、分かる?」
ステラ「眼が真っ赤ですもの」

リザ「彼の顔はどう?」
ステラ「あの顔じゃ、融資は組めそうにないわね」

リザ「結婚指環を外して旅行に? ステラ、あなたなら?」
ステラ「指を切り落とされでもしない限り、有り得ないわね」

ジェフ「君は一体、事件を解決したいのか?
    それとも僕をコケにしたいのか?」
ドイル「出来れば両方」

追記1:「携帯」「ネット」「監視カメラ」などのアイテムを駆使した、本作の現代版(リメイク版)を観てみたい! 「最新の演出」で固めてるんだけど・・軸の部分は“普遍的”ってヤツをね。
追記2:群像劇としては、更に高められる余地があると思う。
追記3:(覗くのが)遠くの窓なモノだから・・相手の「顔」や「会話内容」のハッキリ分からないシーンの多いのが、面白い!
追記4:『スクリーム(1996)』の劇中で、監視カメラでとある部屋を撮影しており、30秒程度の“時間差”のある演出が組まれてて「メチャクチャ巧いな〜!」と感動しまくったのを思い出した。同作の監督=ウェス・クレイヴンも、本作を愛してやまぬ1人なのかも知んない。

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