« ☆『さらば愛しの大統領』☆ | トップページ | ☆『刑事コロンボ/だまされたコロンボ(1989)』☆ »

2010年11月16日 (火)

☆『スープ・オペラ』☆

15日(月曜)。
金曜の夜から日曜の夜にかけ、すこぶるハードな移動をこなして来た。

とは言え、今回「自身の運転による移動」こそは皆無だった訳だが・・一方で“自身のペース”で移動出来なかったことに対する
「別な疲れ」ってのも、やはりあったようだ(×_×)

改めて思うに、やっぱりワタシは極めて少ない人数で・・極端に言えば独りだけで・・旅をするのが向いてるし、好きなんやろなァ
ってことも何となく再確認出来た。

そんなこんなで、また(体力が完全回復せぬままに)1週間が始まった次第だが・・

商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で『スープ・オペラ』が上映されてるってことで観に行くことに。

面白いのかどうか、(そもそもどんな作品なのかすら)良く分かんなかったが・・先月上旬に、大阪で同作を鑑賞した方がいて、気に入って原作小説を購入される程だった、そうなので「どないなもんかいなァ?」と気になってたワケだ。

シアターに到着し、初めて気付いたことだが・・本日は“メンズデー(月曜)”ってことで、いつもの約半額の料金で観ることが叶ったのはラッキーだった。
ま、その分、スナックを2袋購入したのもあり、(差し引きしたら)さほどトクした気にもならんかったけど(・ω・)

阿川佐和子による5作目の小説にして、初めて映像化されたと言う本作。

ノン子36歳(家事手伝い)(2008)』でも印象的な“体当たり演技”をブチかましてくれた、坂井真紀さんが主演し、かの作品同様に“ダメダメ男ども”が(彼女の周囲に)華を添えてくれてる(=^_^=)

・・・

湘南/鎌倉/藤沢界隈(?)のとある洋裁店。

30歳代も半ばの主人公=島田ルイ(坂井)は、育ての親とも言うべき叔母=楢崎藤子(とうこ、加賀まり子)を“トバちゃん”と呼び、彼女の経営する店を手伝っている。

少女時代からの2人暮らし。ルイはこの生活がこの先もずっと続くものと思っていた。

そんな矢先、トバちゃんから「20歳年下の青年医師=水谷(萩原聖人)と結婚し、北海道の無医村で一緒に生きて行くこと」を告げられるルイ。

あれよあれよと言う間に去ってしまった叔母。

溜め息をつきつつ「これから独りぼっちの生活が始まるのかぁ」と呟く彼女だったが、そんなルイの前に2人の男性が姿を現す。

放浪を続ける初老の画家=“トニー”こと田中十二夫(とにお、藤竜也)と、いつもヘラヘラ笑った顔の編集社アルバイト=林康介(西島隆弘)。

何となく「同居人のいた方が、楽しいし寂しくないし、ま、イイか」と彼らが家に転がり込むのを許したルイだったが(条件は“毎月3万円(?)の家賃+幾らかの食費”“交代で食事を作る”の2ツ)・・またも色んな出来事が起こり、バランスを崩し始める彼ら3人の生活だった・・

全体的にファンタジックで、ちょっと現実離れしてて、案外薄く軽く、実際の人生の「表面のみ」をなぞってるような印象の強かった序盤~中盤だったが、、次第に“男女間の少しドロッとした感じ”も演出に練り込まれて来て、決して退屈させる作品ではなかった。

ただ「やっぱり女流作家、それもお嬢様(育ちの)作家の手による原作なんやろねぇ」ってことを漠然とながらも思わせる、ライトタッチかつ“泥沼演出を回避してる”ような「骨の細い(弱い)演出」がやや物足りなくもあったか(・ω・)

一方で、登場する4人の「主要な野郎連中」が、揃いも揃ってダメダメキャラなのには、同性として妙な気恥ずかしさや悔しさを感じてもしまった。「もうちょっと・・男ってのは“やる時にはやる”んでっせ!」と言いたくなってしまうが。。

終盤の某シーンも「明らかにファンタジー」過ぎて、如何にも“次に来るシーン”が予想出来てしまった。

何かが始まる・・ってことを描き出すラストではあったが、もっと“具体的な何か”を示して欲しかったような。

そしてまた、男性観客の溜飲を下げるような・・そんな“分かり易い演出”が欲しかったような、
そう言う意味では・・ストレスの残る1作ではあったろうか。

面白くて憎めない人物造型が少なからずあっただけに、妙なカタチで助演陣が次々と“退場”してしまうまとめ方には、ちょっと疑問も残ってしまった。
「ルイの再生」を最後に持って来たにしては、何処となく“投げっぱなし”な風もあったし(・ω・)

~ こんなトコも ~

・恋愛小説『何食わぬ愛』を執筆した売れっ子作家=井上豪(平泉成)。“エロ小説家”と酷評されてもいたあたりから・・何となく(実在の作家)WJセンセイを連想してしまったが・・?(⌒~⌒ι) Wセンセイにも、あんな“生みの苦しみ”があるんやろか??
・「肉の吾妻屋」店主と桂木夫人、倉木編集長(嶋田久作)と奈々子(鈴木砂羽)、図書館長(塩見三省)と石橋教授・・彼らの関係って、一体ホンマのトコはどうだったんやろ?
・ルイの、結婚相手に対する質問は3ツ・・「収入はあるか?」「浮気しないか?」「(配偶者を)幸せに出来るか?」
・劇中の8月のカレンダーから推測するに・・2009年のハナシらしい。
・大学の図書館で働くルイの月収は「13万円」とのこと。
・図書館長のキャラが、とうとう掴めないままだった(×_×)
・ルイの“アレ”に登場(乱入?)して来た、弁理士=笹島。ルイの潜在意識下で、どう言う扱いになってたんやろ?
・フランス・マルロット村に興味津々。
・連想した作品は『食堂かたつむり(2010)』『インスタント沼(2009)』『ハーフ・ア・チャンス(1998)』辺りだろうかな?
・自らの心の中で「別れたあの人の、その後は知らないけれど・・きっと幸せに暮らしてるに違いない」「ケンカ別れしたあの人だけど・・きっと時間が(お互いを)和解に導いたモノと考えて良いんだろう」などと考え直し“心のブレ”さえなくせれば・・それはそれで、色んなモノが吹っ切れて“人生がラクになる”んかも知れない?
・『ノン子〜』ほどは、艶(ツヤ)のほとばしり出たはらなかった坂井さん。でも、ワタシの好きなタイプの顔立ちをされている。かつて、高松に来て・・ここ“ソレイユ”で初めて観た作品が『ノン子〜』だったこともあり「彼女の主演作+ソレイユ上映」と言う2条件が揃うなら、それだけで(この先も)新作を鑑賞し続けて良いかな、と考えている。
・水谷医師を眺めてて、大阪在住の高校時代からの某友人を思い出してしまった。雰囲気がそっくりなのである。。元気なのかなァ・・
・劇中に登場する「小楽団」がイイアクセントとなってた。舞台劇の雰囲気(?)である。

~ こんなセリフも ~

ルイ「何もない・・心配事も問題もない、奇跡の1日だわ・・」
  「これが、トバちゃんの味です」
  「幸せになってね!」
  「イイことはね・・昔から信じないことにしてるのよ」
  「あの・・いつもそう言う顔? 会った時から、ずっと笑ってる・・」
  「どう言うこと?」
  「夕食には、必ず(鶏ガラ)スープを1点つけましょう」
  「長所は“誰とでも巧くやれるトコロ”だと思います」
  「回れっ!!」
  「“好き”って言われて、悪い気のする人は少ないよ
  「もう、逃げないで!」

トバ「発表します! 私、このウチを出ます。お嫁に行くわ!」
  「このスープさえあれば、生きて行けるの! 元気になれるの!」
  「命かけてんのよ、この恋」

トニー「猫を追いかけてたら、入っちゃってね。そしたら、イイ庭でしょ。
    だから、描かせて頂いてまして」
   「“高けりゃ美味い”ってもんじゃないからね
   「今晩、泊めて下さい。物置でイイから」
   「説明するのも、詮索されるのも面倒だし
   「君は悪くない。ロクな男が(君の周りに)いないだけさ」
   「人生ってのは・・運命ってのは、言わば“エジプトのバス”なんだ。
    停留所なんか何処にもない。いつ来るのかも分からない。
    たとえ来ても、止まってはくれない。せいぜい、ちょっと減速してくれるだけ。
    そこを“エイ”って飛び乗るしかないのさ
   「“ちゃんと握手する”って、イイもんでしょ?」
   「それでも笑顔か?」
   「“忘れてること”が気になる歳になりました」
   「男と女は・・一番難しいね
   「小説って、独りで書くものじゃないの?」
   「女の顔を眺めないと書けないの? 誰でもイイってワケじゃないんだ?」
   「そうだったらどうする? そうじゃなかったらどうする?

康介「美味いっす! カラダ中の細胞が“お祭り騒ぎ”っすよ!」
  「こうしてると夫婦みたい・・“会話のない夫婦”だけど」
  「“僕たち”って言っちゃダメなの?」
  “もっと大きくなったら、帰って来ます。
   もっと大人になったら、帰って来ます”

館長「“いつまで、ここにこうしているんだ?”・・そう思ったことない?」
  「何を告白してるんだ、私は・・ 顔が火照ってる・・ 更年期だ、私は」

妻「十二夫は、あたしを“すごく寂しい気持ち”にさせるのよ」

父「貴様なんかに、俺の娘をやれるかー!」

水谷「僕は、あなたの夫になりたいんです」

奈々子「“生存のための戦い”なんだから・・愛なんて“後回し”でイイのよ」
   「ルイの人生に“大変なこと”なんてあるワケ?」

井上「“僕の愛”を注入~」

井上の妻「サイテイ!」

ルイ「あっためる?」
トバ「♪私を熱くしないでぇ~」

トバ「ルイ、私(の結婚)を応援してよ」
ルイ「だって・・あたし“独りぼっち”になるんだもん」

石橋「誰か、訪ねて来なかった? “運命の人”が」
ルイ「・・まさか?」

ルイ「どうして、断ってくれなかったのよ?!」
トニー「断り切れなくて・・」

ルイ「1度、だけ?」
トニー「・・だと思う。でも“デキ易い”らしいんです」

倉木「今日も笑顔だね」
康介「それだけが取り柄っすから

トニー「良く覚えてません。ボケたのかも」
トバ「・・100から、7つずつ引いてみて下さい」

|

« ☆『さらば愛しの大統領』☆ | トップページ | ☆『刑事コロンボ/だまされたコロンボ(1989)』☆ »

コメント

そういえば、邦画のこういう系はほとんど未見ということに気が付きました^^;
最近観た映画といえば長谷川潤とチャラ男と倍賞(姉)さんの作品くらいです。

スープ・オペラで真っ先に思い出したのが
ブルース・リーの『ドラゴンへの道』でした^^
レストランで適当に注文したら出てきたのは全部スープだったアレです^^;

投稿: ituka | 2010年11月16日 (火) 22時17分

itukaさん、ばんはです。

「女性心理さえ掴めたら、モテ期まであと1歩かも!」とか
欲張ってもしまいましたが(爆笑)・・さっぱり
参考とはなりませんでした(=^_^=)

「まぁ、好きなら好きって言っとけ!」ってことは
再確認出来たワケで、少しだけ励まされましたけれど(=^_^=)

>最近観た映画といえば長谷川潤とチャラ男と倍賞(姉)さんの
>作品くらいです。

ネット検索によれば『ホノカア』な奴でしょうか?
しかし、彼はこの先も「湯布院チャラ男」とか呼ばれるんでしょうかね?(呼ばれねぇって)

>ブルース・リーの『ドラゴンへの道』でした^^
>レストランで適当に注文したら出てきたのは全部スープだったアレです^^;

子供をビビらせてアイス落っことさせたり・・ローマ入り直後の
タン・ロン(唐龍)ってば、ロクなことしてませんでしたね(=^_^=)

『ドラゴンへの道』の序盤しか観ずに、人生を終えてしまった方が
おられたとすれば・・
「ああ、勿体ない」と呟かざるを得ません(⌒〜⌒ι)

ほかに、
『ユージュアル・サスペクツ』の前半しか観なかった人とか、、
『プレデター』の前半で鑑賞をやめてしまった人とか、、、
(もうええて)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年11月17日 (水) 00時46分

こんばんは。

久々のソレイユの登場ですね。
キャストに魅力を感じていた本作でしたが結局鑑賞は見送りました。(>_<)

結婚相手に対する質問の3つ目、それ一つで全てを結論付けてしまうほどの大きくて重たい質問ですねぇ…努力が必ずしも報われるとも気限らないしね。
あとの2つの質問の潔さ?に比べて、この3つ目はちょっと違う気がしました、私としては。
映画の中ではどのような演出だったか興味が湧きましたが・・・。

>ワタシの好きなタイプの顔立ち

私も坂井さん好きです。声も結構好きです。(*^_^*)

投稿: ぺろんぱ | 2010年11月17日 (水) 22時00分

ぺろんぱさん、ばんはです。

件の(?)「iTunes Store」で、何かダウンロード購入したげようと思い、
リストアップしてみましたが・・ぺろんぱさんなら、
以下からどれをチョイスされます?

『ダークナイト』
『かいじゅうたちのいるところ』
『ベンジャミン・バトン』
『アンジェラ』
『ソウ1』
『その男ヴァン・ダム』

ワタシの中では、この内の1本をほぼ決めてるんですけどね(=^_^=)

あ、一方で、DVD版のリリースされた『愛のむきだし』も気になって
仕方ないんです(=^_^=) 忙しいなァ。。

>久々のソレイユの登場ですね。
>キャストに魅力を感じていた本作でしたが結局鑑賞は見送りました。(>_<)

そうですね。行きたくても、休館日が増えてて、
タイミングが合わなかったりしてます(×_×)

先にご覧になった方から「原作者を知ってたら、どんな作品に仕上がってるか分かったハズでしょうに」
のような感じで言われてしまいましたが、
そう言う意味では、原作に忠実だったのかも知れませんねぇ。

>結婚相手に対する質問の3つ目、それ一つで全てを結論付けて
>しまうほどの大きくて重たい質問ですねぇ…
>努力が必ずしも報われるとも気限らないしね。

問う側も、自ら努力する姿を見せて欲しいです(⌒〜⌒ι)

>あとの2つの質問の潔さ?に比べて、この3つ目は
>ちょっと違う気がしました、私としては。

確かにちょっと質の違う感がありますね。
阿川さんなりの「3段オチ」みたいなもんだったんかな?

>私も坂井さん好きです。声も結構好きです。(*^_^*)

そうですか・・ ・・(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年11月18日 (木) 01時11分

再びこんばんは。

私なら<・・・ヴァンダム>、もしくは<かいじゅうたち・・・>をチョイスします。観たかった作品なので。

>問う側も、自ら努力する姿を見せて欲しいです

そうですね、ある意味“傲慢”とも取れる質問です・・・ね?
問う方はきっと純粋な思いなのかもしれませんけれどね。

コロンボは大抵途中で眠ってしまってて気づくと終わってます。(慢性睡眠不足なもので^^;)
今度こそコメントさせて頂こうと決意新たに・・・。^^;

投稿: ぺろんぱ | 2010年11月19日 (金) 19時45分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ハリポタをダラダラ観てましたが・・主人公(たち)にどうにも
感情移入出来ませんねぇ、、(×_×)

>私なら<・・・ヴァンダム>、もしくは<かいじゅうたち・・・>
>をチョイスします。観たかった作品なので。

そうですね・・確かに2作とも魅力的ですね。
でも、そのどちらでもない1本を買う予感がします(=^_^=)

>そうですね、ある意味“傲慢”とも取れる質問です・・・ね?
>問う方はきっと純粋な思いなのかもしれませんけれどね。

それこそ、言葉(音声)のニュアンスが加わらないと、
問う側の「心」が伝わらない質問でしょうね、

>コロンボは大抵途中で眠ってしまってて気づくと終わってます。
>(慢性睡眠不足なもので^^;)

人ひとり、死んでますのに!(=^_^=)

>今度こそコメントさせて頂こうと決意新たに・・・。^^;

そいつぁ、頼もしいこってす ←コロンボの口調で

追記:もう間もなく『愛のむきだし』をクリックしちゃうことと思われます(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年11月19日 (金) 23時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『さらば愛しの大統領』☆ | トップページ | ☆『刑事コロンボ/だまされたコロンボ(1989)』☆ »