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2010年11月23日 (火)

☆『ラヂオの時間(1997)』☆

22日(月曜)の夜。

帰宅時間の都合により、30分ほど遅れての鑑賞開始となったが、三谷幸喜脚本&監督による『ラヂオの時間』を観た。

今週の衛星第2は、月・火・水曜の3夜連続で“三谷幸喜特集”が組まれてるようで、本作に続いては『みんなのいえ(2001)』『笑の大学(2004)』が控えてて・・実に頼もしいラインナップだ(=^_^=)

この『ラヂオの時間』の鑑賞は(確か)2度目となるワタシだが・・前回観た時は、取り敢えず“女優:戸田恵子の凄まじさ”について、何の知識も持ち合わせてなかったため、実に惜しい(=満喫し切れてない)鑑賞に終わってたように思う。

逆に今夜は・・と言えば、(ワタシなりに経験を経て)戸田さんの女優としての力量をつくづく思い知った上での、ある意味“身構えての鑑賞”でもあり・・そう言う意味では、違った感触があった。

ラジオドラマ『運命の女』の生放送&収録に際し、局内のスタジオで次々に巻き起こるハプニングと、その解決に大真面目で取り組んで行くスタッフたちのスラップスティックな奮闘ぶりを描く。 ←こんなんでエエのか?

三谷幸喜の初メガホン(=初監督)でもある“記念すべき”本作。
基本的に「シチュエーションコメディ系の群像劇」と評せるのだろうが・・私的には“シチュエーションとしての小品さ(弱さ)”に“俳優陣の豪華さ”がアンバランスなカタチで相対しており、巧く合致してないように感じられ・・「俳優陣を(量的/質的に)ダウンさせる」か「シチュエーションを高める」か、のどちらかが必要じゃなかったんでは? と思った。

先に書いた戸田さんについても言えるんだが・・あのしとの力量からすれば、本作(程度)のキャラ造型&演技では「真価が殆ど発揮されてなかったんではないか?」とすら直感してしまう。

そもそもが、数々の“恐ろしきまでの完成度の舞台劇”を精力的に放ち続ける三谷さんが「この程度の監督仕事で満足しててエエの?」とも。

シチュエーションそれ自体に関しても・・まったりし過ぎてると言おうか、毒がなさ過ぎると言おうか・・我々関西人としては、消化不良感の強かった印象だ(←お前だけだよ!)。

“名脚本家が、必ずしも名監督と言う訳でもないんやろかね”とも思ってしまったワタシである。

少なくとも・・本作を観終わった限りに於いては(・ω・)

〜 こんなセリフもありました(役名が全く分からず、俳優名にしてます) 〜

※「ここにいる奴は、誰もイイものを造ろうなんて思っちゃいない!」
 「分かった! 何とかする!」
 「シカゴには・・海がない」
 「満足出来るものなんて、そう出来るものじゃない
  ・・妥協して、妥協して、自分を殺して造るんだ」
 「泣くなら廊下で泣いてくれ。マイクが(泣き声を)拾ってしまう」

唐沢寿明「どんなに下らない番組でもな・・俺にはそれを造り上げる義務があるんだ!」

西村雅彦「“アドリブ禁止条例”出しました」
    「やり過ぎなんだよ! ・・けど、クビにするほどのことじゃない」

藤村俊二「そんなに焦ったって・・イイものなんか出来ないよ」
    「余り、頼らない方がイイよ・・機械に」

追記:まずは舞台劇版(1993)があったと言う、この『ラヂオの時間』。そちらでは布施明、藤村俊二・・そして渡辺謙の演じる“重要キャスト”らがいずれも登場しなかったようだ(ウィキの記述より)。
少なくとも、彼らの起用&設定については、素晴らしい選択であった・・とは認めるワタシである(・ω・)

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コメント

おはようございます。

>“シチュエーションとしての小品さ(弱さ)”に“俳優陣の豪華さ”がアンバランスなカタチで

鋭い御指摘ですね。
昨夜は私も途中からの(しかも)雑事をしながらのチラ見でしたが、かつてちゃんと本作を観た際に何となく感じた不完全燃焼感?みたいなものはこういうところに起因するものだったのかもしれないなぁって思いました。

投稿: ぺろんぱ | 2010年11月23日 (火) 06時59分

ぺろんぱさん、お早うございました(=^_^=)

早起きされたんですね。3文のトクはありましたか?

>鋭い御指摘ですね。

どうなのでしょう? 舞台劇版を観ないワタシに、
どーのこーの言える資格はないのかも知れませんが・・

>昨夜は私も途中からの(しかも)雑事をしながらのチラ見でしたが、
>かつてちゃんと本作を観た際に何となく感じた不完全燃焼感?
>みたいなものはこういうところに起因するものだったのかも
>しれないなぁって思いました。

直感的に満足出来なかった場合、色々と理由に思いを巡らせて
みたりしますよね。

歳月を経て観直したら・・(案外)しっくり来るモノなのかなぁ??

投稿: TiM3(管理人) | 2010年11月23日 (火) 23時11分

遅まきながら、本作で個性派2枚目俳優=ドナルド・マクドナルド役を
好演されていた俳優・細川俊之氏の訃報を聞いた。享年70。

スクリーンで拝見することは余りなかったが・・また、もう少し
歳を重ねられてから、あの美声と共にひょっこり「ええ役」を
演(や)らはると思っていただけに、残念である。合掌。

投稿: TiM3(管理人) | 2011年1月15日 (土) 22時05分

 突然のコメント失礼いたします。みゆです。

 細川俊之さん、残念です。
 木の実ナナさんとの名コンビでショーガールという舞台をなさっていました。

 その昔、寒いサンケイホール(現・サンケイホールブリーゼ)前でチケットを取るのに並んでいたのを思い出しました。当時は携帯電話もネットもなく、チケットぴあの電話かプレイガイドに並んでチケットを買うのが普通でした。
 そうやってみた舞台では、お二人の汗が見えるほどのよい席で、今思い出してもわくわくどきどきを嬉しく思い出します。
 でも、亡くなられたのだなぁと思うと、何だか涙が目の奥から盛り上がってきてしまいます。

 何よりもあの声、どことなく素人っぽいダンス、木の実ナナさんとの絶妙の間合いが素敵でした。
 どうか安らかにと願うばかりです。本当に悲しいです。

投稿: みゆ | 2011年1月15日 (土) 23時58分

みゆさん、こちらではお久しぶりです。
コメント、有難うございます。

>細川俊之さん、残念です。
>木の実ナナさんとの名コンビでショーガールという舞台を
>なさっていました。

そうなんですね。
ウィキで調べてみたら15年もコンビを組んで演っておられたようですね。

私的には『飛ぶ夢をしばらく見ない(1990)』なる邦画に主演されてたので、
もう1度、観てみたいです。
(ずっと前に観たけど、忘れてしまいまして・・)

※ネットであらすじを辿ってみると・・何となく『ベンジャミン・バトン』っぽい物語みたいです、ね(・ω・)

投稿: TiM3(管理人) | 2011年1月16日 (日) 02時17分

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