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2010年9月24日 (金)

☆『悪人』☆

22日(火曜)の午後。

“ソレイユ”での『パーマネント野ばら』の鑑賞に続き“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に移動し、観て来たのが・・『悪人』だった。 ・・って言うか3回目の劇場鑑賞ですなぁ・・(⌒〜⌒ι) ホンにあんたも好きねぇ〜

今回は、更に物語全体を一歩下がった、俯瞰した感じの視線で眺めることが叶い、幾つかの発見(?)もまたあったことが、収穫とは言えよう・・か?

・石橋理容店のある久留米から博多へは、十分に通勤可能な距離らしい。
・佳乃(満島ひかり)の「この偶然、スゴくない?!」ってセリフがやたらと重く感じられる。この偶然こそが“あらゆる崩壊”の序曲だったのだ。
・公園に“あること”をするためクルマでやって来た増尾(岡田将生)。どうやら・・物語の流れからして、彼は結局その場では“そのこと”を出来なかったらしい。
・朝、カーラジオから流れるニュースを気にする祐一(妻夫木聡)の目付きが「悪人」ぽくも。
・祐一の働く事業所「矢島解体建設」ってのがなかなかに深いネーミングやな、と。「壊して造る」って概念が、ある意味“本作そのものを暗示してる”ようにすら思われる(そこまで思いを巡らすか?)
・光代(深津絵里)の妹の恋人(ともや氏)の腰の低さが気になる(=^_^=) 「あっ、お邪魔してます。失礼します」と言ってる、その声のトーンが「隠れ悪人」ぽい(=^_^=)
・光代がケーキを食べ、メールを送信したのが12月24日の19時過ぎ。祐一が(それに)返信したのが同日の22時台。この3時間ほどの祐一の「逡巡」を想像してみるのも・・本作を深く味わうためには、決してムダなことではないと思う。
・博多から三瀬峠までの距離感が良く分かってないが・・アウディの車内でずっと『Aitai』が流れてた所からするに、かなりのロングヴァージョンと考えられる(=^_^=)
・増尾くんが「博多に戻ったルート」が気になる。別ルートか? それとも、数時間後だかに、三瀬峠を再度通過したんやろか?
・友人連中に「三瀬まで」と言ってるトコからすると、博多もんにはお馴染みのロケーションらしい?
・「携帯を開き、見つめたまま」祐一からの連絡を待ってる光代の姿がイイ!
・イカ料理店(?)の壁に貼ってた「呼子ビールあります」の一文が気になる(・ω・)
・佳乃の親戚に、ホンマに弁護士はいたんやろか?(⌒〜⌒ι)
・警察署には「青だって 油断大敵 みぎひだり」なる標語が掲げられてた。青信号すらも信じられん時代とね(⌒〜⌒ι)
・堤下センセイの会社は「株式会社万光」って名だった。ちょっとアブナい感じ(っておいおい)。

今回は、イメチェン(?)するまでの光代さんのあらゆる言動に、どうにもウルウルしっぱなしだった。。
逆に言えば、イメチェンされてからは「強くならはったなぁ」と何処か安心してしまったモノだ。

追記:本作において、ただ物語を主観的に鑑賞すると「見誤ってしまう」部分がある、ことに注意されたい。観客各位もまた、客観的な・・冷静な眼を持っていなければならない。

1)三瀬峠。降りしきる雨の中、父親が亡き娘に再会するシーン。あの時の娘の表情&佇まいは「あくまで父親1人の想像による創造」なのだ。必ずしもそれが本当の娘の姿ではないのである。
2)三瀬峠での「1件」を知るのは、物語でただ1人、祐一だけだ。彼が自らに都合良く「その時のこと」を光代に語り聞かせた可能性も否定は出来まい。
3)祐一の母親(余さん)の語ってたのが「真実」かどうか、劇中では明らかにされていない。本当じゃないかも知れない。むろん、本当かも知れないが。

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コメント

さすがに3回目ともなると、隅々まで眼が行き届いていらっしゃるというか、
面白いですね~
読んでいると、映画を見た時の気持ちを反芻できて、本当にありがたい!

佳乃の「この偶然、スゴくない?!」、結果的には重いんですが、
あれを聞いた瞬間は「こいつ軽々しいにも程があるやろぉ~」と、
そのチャラ男的発言に気恥ずかしさイッパイでした。ポッ
マスオといい佳乃といい、キャラクター設定がちょっと極端な気もしましたが、
現実でもあんなヤツ結構いるんやろか? というのが私の素朴な疑問でしょうか。

正直言うと、主人公二人にさして共感できた訳でもないんですが、
演出も含め上手いなぁと感じさせる作品で見ごたえありました。
冒頭の妻夫木聡さん、すごい悪人顔で怖かったです。

投稿: ゆるり | 2010年9月25日 (土) 10時26分

ゆるりさん、お早うございます。

そうだ、ついさっき「追記」と称し、少し記事を書き足してます。
よろしかったら、まだザラッと斜め読んでみて下さい。

どうしても、書いときたかったことですので・・

>さすがに3回目ともなると、隅々まで眼が行き届いて
>いらっしゃるというか、面白いですね~

観てるウチに、光代の妹すらが「悪人」に思えて来たりするとよ(=^_^=)

>佳乃の「この偶然、スゴくない?!」、結果的には重いんですが、
>あれを聞いた瞬間は「こいつ軽々しいにも程があるやろぉ~」と、
>そのチャラ男的発言に気恥ずかしさイッパイでした。

女性同士の飲み会(?)の裏側をちょっとのぞけた感じで、
タジタジしっぱなしでした、、(×_×)

「カゲでナニ言われるか、分からんちゃね」
とか、トイレに立ってる間に言われてたりして。。

>マスオといい佳乃といい、キャラクター設定がちょっと極端な
>気もしましたが、現実でもあんなヤツ結構いるんやろか?
>というのが私の素朴な疑問でしょうか。

いるでしょう、きっと。
で、そのご両親は・・なぁんにも分かってないのでしょう。

>正直言うと、主人公二人にさして共感できた訳でもないんですが、

光代さんに共感されないゆるりさんは・・幸せなのでしょうね(=^_^=)

ワタシは「スパナを振り下ろすほどの勇気(?)もなく、ただ何かについて行ってるだけ」って自身に、増尾くんの友人を重ねて観てしまってました。。

>演出も含め上手いなぁと感じさせる作品で見ごたえありました。

映像的な「繋ぎ方」「タイミング」なんかが凄まじかったです。
一方で、余さんの登場シーンは「電話」に置き換えても良かったのかも、とか。

>冒頭の妻夫木聡さん、すごい悪人顔で怖かったです。

アレはでも「事件前」なんでしょうね。

ワタシはアウディを追いかける直前の、ブッキーの顔面全体がピクッと
邪悪に歪むトコに「怖えぇ〜っ」と思いました(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年9月25日 (土) 10時53分

こんにちは。

3度の御鑑賞!
映画を観に行く人に「鑑賞後に」と配って廻りたい密度の高いレヴュー集ですね。

私も拙いレヴューをアップしました。
しかしこちらにお邪魔してハッとさせられたこと、「観客各位もまた、客観的な・・冷静な眼を持っていなければならない」というところです。
果たして私は何かを見誤っていう口ではないかしら・・・と。

しかし、鑑賞後に読み返させて頂くと更に興味深く拝読できそうです。今から貴レヴューを読み返させて頂こうと思います。

投稿: ぺろんぱ | 2010年9月25日 (土) 12時21分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ジュリア・ロバーツに苦しめられてます(=^_^=)

>映画を観に行く人に「鑑賞後に」と配って廻りたい
>密度の高いレヴュー集ですね。

なんね? なんば言うとっとね?(照)

>私も拙いレヴューをアップしました。

いえ、ごちゃごちゃしてはらず、素晴らしかったとよ。

>果たして私は何かを見誤っていう口ではないかしら・・・と。

「真実」や「細かい顛末」は観客に委ねられてる造りでしたもんね。

>鑑賞後に読み返させて頂くと更に興味深く拝読できそうです。
>今から貴レヴューを読み返させて頂こうと思います。

レビュー1つサラッと読めんで、なんがブロガーか!
・・すんません・・お願いします・・(←ってあんたさっきから方言ネタばっかしやんか)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年9月25日 (土) 13時48分

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