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2010年7月 9日 (金)

☆『アデル/ファラオと復活の秘薬』☆

8日(木曜)の夜。
本来なら、木曜の夜ってばご近所で「毎週恒例のランニング会」みたいなのんに参加してるワタシなのだが、どうやら今週は中止らしいので(←尤もそれは「伝え聞いた」に過ぎず、ホントはあったのかも知んないけど)「そうとなれば!」とダッシュ気味に“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、ちょっこし気になってた1作『アデル/ファラオと復活の秘薬』を観てから帰ることとした☆

劇場鑑賞は(確か)『ジャンヌ・ダルク(1999)』以来となる、リュック“御大”ベッソンじきじきの(=^_^=)監督作。
ちょっと「時代遅れ気味」っぽくも見える“古代エジプトをネタにした女性探検家(?)の冒険譚”の幕が上がる!

20世紀初頭・・具体的には、1911年11月4日の深夜1時。
ほろ酔い状態でパリ市街を歩いていたシュパール氏は、考古学者=エスペランデュー教授の続けていた“とある研究”の実証の場に、思いがけない形で立ち会うこととなる。

教授の用いた「秘術」により、自然史博物館の展示ケース内に眠っていた卵が孵化し・・蘇った翼竜(?)「プテロダクティルス」の暴走によって、前知事=レイモン・ポワントルノが踊り子=ジャンヌと共にスキャンダラスな死を遂げてしまう。

パリ警視庁のカポニ警部率いるチームの捜査で、エスペランデュー教授が逮捕されたその頃・・はるかかなたのエジプト“王家の谷”では、世界を飛び回るアクティヴな女性ジャーナリスト=アデル・ブラン・セックが“ファラオ(=ラムセス2世)の侍医のミイラ”を求め、ピラミッド内部の探索を続けていた・・

双子の妹=アガットを5年前、思いがけぬ不幸な事故で“人事不省の状態”にしてしまったアデルは、現代(近代)医学ではなく、古代の医術&秘薬にこそ、アガットを回復させるカギがあると考えていたのだ。

しかし、ミイラ復活に至る道のりは、彼女が思った以上に回りくどく(=^_^=)険しいものであった・・

『最後の戦い(1983)』『サブウェイ(1984)』『ニキータ(1990)』『レオン(1994)』辺りを全くリアルタイムに知らぬであろう、最近の若い衆(?)にとっては、ダラダラとジェットコースター的に流れる、単なるアトラクションムービーの類(たぐい)と映ったやも知れないが、、ワタシのような“多少なりと、ベッソン監督作を観て育って(=^_^=)来た人間”としては、総じての「(作品の)薄さ・浅さ・甘さ」にまず、戸惑いを隠すことが出来なかった(・ω・)

ま、ある程度は予想してたことでもあったが(どないやねんな(=^_^=))

何だか物語の組立てが「おバカにも分かる、おバカ作品」って感じで、その下らなさにこそ“笑いのツボ”を刺激されてもしまったが、まぁ一方で「おっさん、楽しんで撮らはったんやろなぁ〜」と多少の羨望を感じたりもしたな(=^_^=)

ナニやら「撮りたい作品がまずあって、撮った」と言うよか「撮りたい女優がいて、彼女をひたすら束縛し、撮りたいがためにへっぽこな脚本を引っ張って来た」って感すら漂う(妄想かも知れません! 御大、すんません!)。

それ故のことか、描写的に過剰気味なアデルの入浴シーン(何故必要だったのか知んないが、ここでは彼女のおっぱいをしっかり鑑賞することが出来る!)を挿入したり、アンドレイ・ズボロフスキなる“草食系な青年キャラ”を配しつつ・・殆ど(彼らを)恋愛物語にまで踏み込ませなかったりする。

あまつさえ「しつこい程の扮装(コスプレ?)シーン」や「ファラオを前にタンカを切らせるシーン」や「翼竜にまたがらせ、空中散歩させるシーン」やら、もう御大のやりたい放題だ!
「誰かこのおっさんを止めろ!」と言いたくもなるって(放っといたれよ!)。

登場する男性キャラが、揃いも揃って“ダメダメ野郎”ばかりだったのも、監督の“意図的なキャラ造型”によるトコが大きいのでは、とかね(=^_^=)

冒険活劇としては、予想以上にくっだらないンだが、少なくとも“御大”がゲッスく稚拙な作風ながらも「堂々と、自らメガホンを執る気になった」ってトコだけに、本作の造られた意義はあるのかも知んない。
案外“御大”ご自身の股間の“メガホン”もクランクイン以降、きっと連日お元気だったんやろね〜(知らんがな)。

〜 こんなトコもありました 〜

♦本作に登場する「教授」と呼ばれる面々は・・揃いも揃って何処か発狂してたように思えた。
♦時代的に、フランス国内での(当時の)処刑方法は「ギロチン」だったようで(×_×) 中盤だかで、そんなに悪いヤツでもなかった(?)しとが、アクシデントからうっかり「首ポロ」になった(と思しき描写があった)のは、ちょっと衝撃的、と言うか不快だった。。アレってばギャグシーンだったんやろか?
♦(またがってる)ラクダを走らせたい場合は「ヤラー!(行け!)」と叫べば良いらしい。
♦『17歳の肖像』のヒロイン=ジェニーもタバコをスパスパ吸ってたが・・アデルも結構吸ってた(・ω・)
♦ワタシの期待してたのは「エジプトロケ」「ピラミッド探索」などの展開&演出だったんだが・・実際には、中盤以降「舞台=パリ圏内限定」ってことになってて結構びっくりさせられた。本作に「砂漠の冒険」などを過剰に期待すると、確実に失望します。。
♦髪留めの長いピンを挿したままテニスをすることが、こんなにも危険だとは知らなんだ。。
♦刑務所からエスペランデュー教授を救い出そうと奮闘するアデル。毎回、絶妙にバレるんだが(=^_^=) そのたび「つまみ出されるだけ」で、決して捕まらなかったのがメチャメチャ不自然だった(=^_^=)
♦本作に登場のフランス大統領。「1906年の就任」とセリフで言ってたことから、アルマン・ファリエール(在任期間:1906〜13)」だったようだ。
♦“ブラン・セック”とは、ワインにおける「辛口の白」って意味だそうだ。
♦“半径2キロ以内の死者が生き返る”とか言ってたけど、あちこちでどえりゃ〜騒ぎになる、とは考えられませんか?(⌒〜⌒ι)
♦ラストにアデルの乗り込んだあの船は・・(×_×) ビリー・ゼインやキャシー・ベイツにカメオ出演しといて欲しかった(=^_^=)
♦とあるシーンを観た瞬間「プテロダクティルス・マクター!」と叫んだアナタは、確実に“重傷”でしょう(爆笑)。

〜 こんなセリフもありました 〜

アデル“死こそ唯一の道なり・・その先に誕生が”
   「感謝の言葉は、後にするわ」
   「何故、仕掛けが分かったか? 言葉を学んで研究したの」
   「富は不幸を招くわ」
   「私も“思い出”をあげるわ」
   「パパならきっとこう言うわ。
    “負けの続く時こそ燃える。頑張るぞ!”と」
   「お墓の中にいたら、女も眺められないでしょ?」
   「驚くのはまだ早いわ。次は“不可能に挑戦”よ」
   「あたしは“治せ”って言ったのよ! このボロ雑巾!」 ←ひいぃッ!

エスペランデュー「人が死ねば・・その肉体は縮み、魂に籠る。だから魂に死はない。
         そして特定の周波数がカギとなり、魂はよみがえる」

※「ファラオの棺を開ける行為は絞首刑に値する。
  墓所の黄金を盗むのは罪に問われんがな」

パトモシス「古代エジプトでは。優しさを高く評価する」
     「怒らずに。何事もユーモアが大切だ」

ファラオ「生や死は、去ったり訪れたりするものだ」
    「この広場にピラミッドを建てるべきだ」

カポニ「ところで・・あの巨大な卵の殻は・・でかいオムレツ用ですかな?」

ユペール「狩りの鉄則は“警戒と忍耐”なのだ」

ファラオ「お前のそのバカげた格好は何だ?」
パトモシス「これがこの国の平服です、陛下」

アデル「キスは必要だったの?」
パトモシス「いや、伝統のようなものだ」

追記:終盤でアガットが回復する訳だが・・元気になった彼女を観てると「このしとの方が可愛いかも☆」とふと思ってしまった(⌒〜⌒ι) こと「恋愛物語」に関しては、アガットの方にシフトして行きそうな気もしたし・・

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コメント

アデルを演じた女優さんはどうでした?

実は、ワタシの親族にそっくりなひとがいるんで
本作鑑賞中に何度もよそ事を考えてしまいました(爆)

>「撮りたい女優がいて、彼女をひたすら束縛し、撮りたいがためにへっぽこな脚本を引っ張って来た」

ある意味、羨ましいですよね~
スカーレット嬢と絡みたいためにジョン・ファブローも見え見えの演出してましたしね^^;

それにしても、本作男性陣のメイクはみんな気持ち悪~でした(笑)

投稿: ituka | 2010年7月10日 (土) 20時26分

itukaさん、ばんはです。

少なくとも、ベッソンが「枯れてない」ことを確認出来ただけでも
喜ばしかったです(=^_^=)
作品は枯れてましたが(おいっ)

>アデルを演じた女優さんはどうでした?
>実は、ワタシの親族にそっくりなひとがいるんで

素晴らしい! 今度、テニスにお誘いして宜しいでせぅか?!
(こけて刺さるなよ、お前はよ(=^_^=))

>スカーレット嬢と絡みたいためにジョン・ファブローも
>見え見えの演出してましたしね^^;

製作費&制作期間の問題が突き付けられたら、
きっとそう言うシーンは絶対に外さず、他の(実は)重要なシーンを削ったりしやがるンだろうなぁ(=^_^=)

>それにしても、本作男性陣のメイクはみんな気持ち悪~でした(笑)

本作の作品世界に参加出来るなら、ワタシは「バスタブ」になりたいです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年7月10日 (土) 21時51分

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