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2010年7月29日 (木)

☆『借りぐらしのアリエッティ』☆

27日(火曜)。
明晩ぐらいから、きっとバタバタと忙しくなって来る(であろう)今週なので「思い付いた時に行っとこう!」と考え、仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、新作の“ジブリアニメ”『借りぐらしのアリエッティ』を観て来た。

正直、余り期待値も高まらぬままに・・シアターののれんをくぐったんだが(←居酒屋かい!)・・結論から言うと、近年のジブリ作品の中では一番のお気に入りとなりそうな・・気のする1作だった。

『ハウルの動く城(2004)』『崖の上のポニョ(2008)』と、宮崎駿カントク作品に関しては「妙に散漫で、不親切で、小難しく、押し付けがましくもあり、爽快感やダイナミックさに乏しく、わがまま老人が意地だけで完成させたようなアニメーション」と直感的に受け取ったワタシだが、本作は宮崎色が少し後退してると言おうか(←監督じゃないので当然だが)・・とにかく「こぢんまりとして分かり易い」のが良かったかなと。

「小人が出て来る」ってこと自体、それだけでムチャクチャにファンタジーで有り得にくい(←有り得ない、とは言うまい)世界観なんだが、そこに「少年期」「ひと夏」「郊外の町」なんてな“限定的要素”が土台として組まれてるので「登場人物の妄想かも」と考えても、それなりに納得出来そうな感があるのだ。
「広いエリアを架空っぽい設定が暴れ回る」ってタイプじゃないので、その点に好感を覚えたのやも知れない。

あの年の夏の1週間、僕(語り手の少年=翔)は、とある事情から郊外にある古い屋敷へとやって来ていた。

到着したその日、僕が庭で見かけたのは、僕の母=ナツミもまた幼き日に目撃したと言う“小人”であった。

一方、屋敷の床下に両親と暮らす、14歳の小人の少女=アリエッティは“初めての借り(≒狩り)の旅”をその夜に控え、胸の高鳴りを抑えられないでいた。

むろん、僕はまだその時、このアリエッティとの間もなくの出会いを想像すらしていなかった・・

予告編のモノローグ(独白)から、ストーリーが「翔の立場で語られる」と予想してたので、、決してそうじゃない構成には・・結構な驚きがあったな、ワタシは(・ω・)

おハナシそのものは、こぢんまりと分かり易くまとまってるので、ここで余り触れる必要もないかな、と思うが・・やはり「観客にとって、翔の性格&行動が予測出来ない」って点は、ドキドキさせられつつ「お前が語り手とちゃうんかい!」的な、若干のストレスを感じさせられてしまったかも知んない(そんな観客ってマイノリティやろか?)

また(登場する動物&昆虫に関し)「擬人化」される/されないの規準がハッキリ分からず、そこにもモヤモヤ感の残ったワタシだった。

まぁ色んな点で、観客各位の“柔軟さ”“寛容さ”の試される1作であり、ジブリ側は本作で観客の反応・感想を探りながら、今後の“宮崎カラーの薄めて行き方”を方向付けて行くのかも知んない??

〜 こんなトコもありました 〜

♦舞台となる町は、クルマのナンバーから「多摩界隈」ってことらしい。ジモティはさぞ興奮するんやろか?
♦アリエッティが何シーンかで頬を赤らめるのが、なかなかキュートだった! もっと多用して欲しかった!(=^_^=)
♦“腰にさしたまち針”“小川を流れる船(?)”“巨人(的な人間)”などから・・某「にっぽん昔ばなし」を連想してしまった。←製作側も意識はしてるハズ!
♦「多摩ナンバー車」「ネズミ捕獲業者」「宅配便」などの“時代&場所を特定し過ぎる存在(要素)”は、私的にややウザく感じた。『魔女の宅急便(1989)』のような“いつの時代かの何処かの街”でも別に良かったような(・ω・)
♦“悪役キャラ”とでも言うべき某人物。如何にも「まずあの(声をあてた)女優さんありき」でキャラ造型を進めてった気がする。ハマり過ぎだから。。
♦「まち針」「弓矢」などはもっと“ネタ”として活用すべきだったのでは?
♦全体的に、小人族の人々って「見つかり過ぎ」な気がした。
♦翔を眺めてて、何故だか『キャプテン翼』ってサッカー漫画に登場した“三杉くん”と言うキャラを連想した。
♦第4の小人キャラが登場した瞬間、観客の中には「ジムシィ!」と心の中で叫んだしとも決して少なくなかったんではありますまいか?(⌒〜⌒ι)
♦小人族の放った“渾身の一矢”が人体に刺さった場合、何処までのケガを負うんやろ?
♦「カラス突進」のシーンがやや長かったんだが、あそこはコミカルに描いてたんやろか?
♦小人の“声”ってば、そばの人間にとって「聞こえる/聞こえない」「聞き取れる/聞き取れない」って差があったんやろか?
♦ラスト、いきなり何の脈絡もなく(=^_^=)トレンチコート&四角い顔の警部が現れ・・「いや、きゃつらはとんでもないものを借りて行ってしまいました・・あなたの心です」などと言いのけて欲しかった(=^_^=) ←それ、好きやねぇ(=^_^=)
♦翔の読んでた本は、バーネットの『秘密の花園』っぽかった(・ω・)
♦エンディングとなるタイミングが、私的には「エエやんか~!」と感じた。ラストの「おわり」って表示も、いつものジブリらしくて良い。

〜 こんなセリフもありえってぃ(おい) 〜

翔「・・怖がらなくていい」
 「・・今日、庭で君を見かけたよ」
 「家族が・・いるんだね?」
 「姿を見せてくれないかな? 少しでイイから」
 「やっと来てくれたね」
 「君たちは・・“滅び行く種族”なんだよ」
 「美しい種族たちは、この地球の環境の変化に対応出来なくて・・滅んだのさ」
 「ホントは・・死ぬのは僕の方なんだ」
 「今度は、受け取ってくれると嬉しいんだけど」
 「君のお陰で・・生きる勇気がわいて来た」
 「君は僕の※※の一部だ」

アリエッティ「あたしたちは、そう簡単に滅んだりはしないわ!」

父「ネズミと出くわすと厄介なんだ」
 「“挑まなくていい危険”と言うのもある
 「これは人間が人形のために造った家だよ」
 「ここにあるものはダメだ。借りて行くとすぐ人間に知られてしまう」
 「人間の子供が増えたそうだ」
 「子供は病気のようだから、心配ないだろう」
 「私の調べが足りなかったな」
 「人間がこの先どう出るか・・注意深く見極めてからでも遅くはないだろう」
 「決して、手を出してはいけないよ」
 「我々は、生き延びなければならない」
 「そんなに沢山は持って行けない」
 「もう少し、様子を見てみよう」
 「お前は家族を危険にさらしているんだぞ? 2度と関わり合うな」
 「・・済んだことだ」

母「あら? これはローリエ?」
 「これだけあれば・・1年はもつわね」
 「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」
 「子供の方が凶暴なことが多いわ」
 「3人でまた、新しくてステキなお家を造りましょう」
 「ここを棄てなきゃならないのね・・でもこんな良い家が、他にあるかしら?」
 「いつか“本物の海”を見るのが、私の夢なの」

※「“ドロボウの小人”が出たんです」

翔「今までずっと気付かれずに?」
アリエッティ「・・多分」

アリエッティ「・・何て大きいの」
父「人間の暮らす世界だ」

アリエッティ「お父さん、借りって楽しいね」
父「・・・」

追記:アリエッティのご両親が「母:美人」「父:コミカル」ってなパターンのも観てみたかった(=^_^=)

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コメント

これは観ようかどうしようかと迷っている映画です。
今回のTiM3さんの言葉を読んでいて....やっぱり観たくなってきたので、ネタばれがあったらイヤだなぁと。途中から貴記事読んでいません。
映画を観たらまた来ます。

> ストーリーが「翔の立場で語られる」と予想してたので、、決してそうじゃない構成には・・結構な驚きがあったな、

私はこの言葉、気になります。

投稿: west32 | 2010年7月29日 (木) 23時02分

おっと!ご覧になったのですね!

アニメといえば、フルCGばかりが目につく昨今ですが
日本のこういうアナログ的なアニメも、どこかホッとしますね。

借りぐらし→借りっぱなしと思いこんでいました(←わざとらしい)^^

投稿: ituka | 2010年7月30日 (金) 23時56分

westさん、にちはです。

先日から風邪引いてしまい、昨夜は午後8時過ぎには早々に寝てました(×_×)

木曜&金曜は自宅を離れてもおり、
返事が遅くなって恐縮です。

>これは観ようかどうしようかと迷っている映画です。

短いし、ペースもゆったりしてるので、観易いですね。

>今回のTiM3さんの言葉を読んでいて....やっぱり観たく
>なってきたので、ネタばれがあったらイヤだなぁと。
>途中から貴記事読んでいません。

ネタバレは・・ないと思うんだけど、セリフを辿れば
確かにストーリーの全容が見えて来るかも・・

ご注意頂くほうが良いでしょうね。

>私はこの言葉、気になります。

きっと、何となくの「違和感」を感じられると思いますが・・
お楽しみくださいね(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年7月31日 (土) 11時42分

itukaさん、にちはです。

早速に『お塩姐さん』行ったはることでしょうか・・?(=^_^=)

>おっと!ご覧になったのですね!

そうなんです。
ジブリの分岐点となりそうな1作、に思えたもので。

>アニメといえば、フルCGばかりが目につく昨今ですが
>日本のこういうアナログ的なアニメも、どこかホッとしますね。

ここ最近は映像で驚かされるアニメーションって、余りないですね。。
『トイスト3』も本作も、画面(絵)については「ふぅん、そんなもんか」
って程度でした。

こと、映像表現については「頭打ち状態」なんでしょうかね?

>借りぐらし→借りっぱなしと思いこんでいました(←わざとらしい)^^

確かに・・(=^_^=)
誰しもが観終わって思うハズですよ。

「きっちり利子つけて返さんかい!」と(=^_^=) ←どんだけヤバい筋の住人やねんな、、

投稿: TiM3(管理人) | 2010年7月31日 (土) 11時49分

こんばんは。
こんな過去ページにお邪魔してゴメンナサイ。

>「こぢんまりとして分かり易い」

なるほど。私が本作に惹かれたのはこうこういうところだったのかも。
あ、でも小難しい?『もののけ姫』も私は好きでしたが。(^^)

ハルさん、ハマり過ぎてましたね。
逆に、意外で、(実は)最後までしっくりこなかったのはお母さん(大竹しのぶさん)です。

>「ジムシィ!」と心の中で叫んだしとも決して少なくなかったんでは

!! 叫びました!! 私!!

投稿: ぺろんぱ | 2012年6月 1日 (金) 20時01分

ぺろんぱさん、ばんはです。

こんな古い記事にもお邪魔頂き、有難うございます。
自分で書いときながら、忘れかけてたりもします(=^_^=)

>なるほど。私が本作に惹かれたのはこうこういうところだったのかも。
>あ、でも小難しい?『もののけ姫』も私は好きでしたが。(^^)

『もののけ姫』自体よりも『もののけ姫はこうして生まれた』の方が
良い! と仰る人もおられますね(=^_^=)

ワタシは露骨で無意味な残酷描写が、どうにも好きになれませんでした。

まぁでも、最大級につまらない『ハ※ルの動く※』よりはマシでしょう。

>ハルさん、ハマり過ぎてましたね。
>逆に、意外で、(実は)最後までしっくりこなかったのはお母さん(大竹しのぶさん)です。

声優を先に決め、そこからキャラ造型を進めて行ったのかも・・?

>!! 叫びました!! 私!!

ジムシィが『ドラゴンボール』のヤジロベーにも通じて見えてしまうワタシは、考え過ぎなのでしょうか・・(⌒〜⌒ι)

ああそうだ。

↓ こう言うパロディ動画もあって、確かに面白いですよ(=^_^=)

http://www.youtube.com/watch?v=S8bkRzNsE74

毒の中に、愛が感じられます(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2012年6月 4日 (月) 23時03分

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