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2010年6月 3日 (木)

☆『ジュリー&ジュリア(2009)』☆

2日(水曜)の夜。
ちょいと気分転換したくなり、仕事帰りにアーケード内にあるミニシアター“ソレイユ”で公開中の『ジュリー&ジュリア』を観て来た☆ 関西圏では昨年末頃の公開だったンだけど・・(⌒〜⌒ι)

正直言うと、、自身はそれほど料理に興味がある訳でも「メリルおばさん大好き派」って訳でもないンだが・・何だか本作には、ワタシを引きつけるモノがあった。何だろう?
ポスターなどから受ける「屈託無さげ」なメリルさんの表情&雰囲気だろうかな?

1949年、フランス・パリ郊外のルーアン。ここに外交官である夫=ポール(スタンリー・トゥッチ)と共にやって来た、大柄な女性=ジュリア・チャイルド(メリル・ストリープ)。「慎ましく家で過ごすこと」に我慢ならなかった彼女は、プロの料理人養成学校『ル・コルドン・ブルー』に籍を置き、無骨な男子生徒らの中に1人混じって、たちまち料理の才を開花させてゆく。

1961年、重さ約1キログラム・全700ページ・総数524にも及ぶフランス料理のレシピを網羅した書『王道のフランス料理』を著した彼女は、TVの料理番組にも起用され、持ち前の天真爛漫さ(?)で主婦層の憧れの存在となってゆく・・

時は流れ・・

2002年、ニューヨーク・クイーンズ地区。夫エリックと共に「ピザ屋の2階、広さ84平方メートルの古びた部屋」へと引っ越して来たジュリー・パウエル(エイミー・アダムス)は、夫のアドバイスを得てブログを開設。
「尊敬するジュリアの524のレシピを、わずか1年で総て再現し、それをブログ上で紹介して行く」と言う無謀にも思える企画を実行に移す。

約半世紀を挟んだ2人の女性の“挑戦”の行く末とは? そして2人は時を超えて、相まみえることが出来るのだろうか?

ノーラ・エフロン監督がメガホンを執り、もの凄い豪華メンバーの集結した感がある! 特に『プラダを着た悪魔(2006)』で“決してお互いをさらけ出すことはないな”と思わせしめたメリル&トゥッチが「あっさりと」夫婦役を演じており、妙にハマってるのがスゴかった! この2人の共演を、今後ももっと色んなシチュエーションで眺めたいモノである(=^_^=)

エイミー&メリルも『ダウト/あるカトリック学校で(2008)』でバッチシ共演してたのを思い出す! こうなったら(どうなったら?)フィリップ・シーモア・ホフマンとアン・ハサウェイも出演させ、もっと既視感をあおりまくって欲しかったもんだ(=^_^=)

冒頭で「この物語は、2つの実話に基づいている」と表示される本作。てっきり、かの『めぐりあう時間たち(2002)』辺りの演出にヒントを得て、発展させたフィクションと思ってしまったが・・違ったのね。。

誰がどう観ても(?)ラストに2つの人生、2人の女性が「何らかのカタチでめぐりあう」って演出がミエミエなので、要はそこをどう自然に、巧く描くか・・ってトコだな、とワタシは予想したんだが・・
そこはちょっと“変化球”なオチでもあり、それはそれで意表はつかれたが面白く拝見した。

ただ、ジュリー&ジュリアを支えたり、関わったりして来る人物が多数集まって来たストーリーの割に、何処か人間関係が表面的にしか描かれてないテイストが一貫されており、物足りなさを覚えたのはワタシだけやろか?
ジュリア&ポール、ジュリー&エリックにしても、もっと(踏み込んだ)会話らしい会話をして欲しかったり、彼ら自身のプライベートな言動をちょっと織り込んだりもして欲しかった(ポール単独、エリック単独のシーンは殆ど描かれなかったと記憶している)。

何やら、ノーラ・エフロン監督の中で、エイミーを“メグ・ライアンの再来”とでも認めてそうな・・そんな印象を受けたりもした(コレもワタシだけか?)。
きっと、今後も自身のラブコメ系監督作で、エイミーを何度も起用しそうな気がするが・・?

なお、同監督は“ラジオ番組”を軸とした『めぐり逢えたら(1993)』や“電子メール”を演出の核に取り入れた『ユー・ガット・メール(1998)』などで脚本家としての才を見せつけてもおり、本作で“ブログ”に眼をつけたことから・・次作ではやはり“ツイッター”なんやろか? と今から勝手に予想したりするワタシである(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

♦「ミッドタウンの再建計画」ってのはフィクションだっけ?
♦クレーム処理の鉄則は『感情的にならないこと』だそうだ。
♦ADD(注意力散漫)と言う障害があるそうだが・・ワタシも「楽しくないこと」に限っては10分ぐらいしか持たないかもなァ(=^_^=)
♦『ラルース料理百科事典』が登場。コレも読んだことないけど、有名な書みたいやね。
♦ジュリアは40歳を過ぎてからポールと結婚。彼が“初めての男性”だったらしい。俺もそれを聞いて希望を持・・(コラ!)
♦エリックに「模造真珠のネックレス」を30歳の誕生日プレゼントに貰ったジュリー。それまで首につけてた“真珠っぽいネックレス”を引きちぎって棄ててたが・・アレってば(材料は)何だったんやろ? 「パッと見た感じ」自然だったけど。。
♦修了試験の課題レシピ(?)は「子牛のビックリ風カスタードプリン」とか言ってたが・・「ビックリ風」って、ナニ風?
♦あの日、ジュリアは地球上で一番「ムダにタマネギを刻んだ1人」だったと思う。
♦ジュリーの敗北したレシピが「アスピック」なるビーフ風味のゼリーだった。シャロン・ストーンがベッドに忍ばせてるアレ(1992)やろか?(←全然違うし!)
♦日本で「ババロア」と呼んでるデザートは、あちゃらでは「ババリアンクリーム」と呼ばれるようだ。
♦「マルセイユにはパリと違って何もない」とジュリアが愚痴ってはった。。
♦“Wish you were here”で「あなたさえいてくれたら」と訳されてた。なるへそ。
♦ジュリーのボスが「君の上司が共和党員だったら、クビだったトコロだぞ。僕は違うが」とか言ってたけど、ここは「笑うシーン」だったんやろか?
♦『王道のフランス料理』は「ソースと鶏肉料理ばっかりだ」とも酷評されてた(・ω・)
♦「ヤム(Yum)」と言う短いセリフだけで「美味しい」と訳されてた! 便利!

〜 こんなセリフもありました 〜

ジュリー「私はあなたの味方ですから」
    “空しい1日をホッとさせてくれる・・それが料理を作る魅力”
    “バターに勝るものが他に有ろうか? 「隠し味」の答えはいつもバターに決まっている”
    “使うバターは、多いほど美味しい”
    「毎日続ける(更新する)ことが大事なの」
    「日々、何の反応もないわね・・“虚無の世界”に向けて書き送ってる感じ」
    「ママは“ブログの読者の数”に入らないわ」
    「コメントをくれる人の後ろに、その100倍の読者がいる筈」
    「誰かの言った表現だけど・・私がパンなら、あなたはバターよ

エリック「出版は不要・・それがブログの魅力さ」
    「誰でも最初は“素人”だよ」
    「作ったことにしたら? 誰にも(真相は)バレないって」
    「君のブログが終わっても、読者は元通りに生きて行くだけさ」

母「あなた1人が(ブログを)続けようとやめようと、誰も気にしないわよ」

ジュリア「勇気を必要とする行為です・・フライパンをひっくり返すのは」
    「・・勇気が足りなかったようだわ」
    「何事も練習のみ、よ」
    「愛してるから“最初のひと口”をあなたにあげるのよ」
    「“食べること”が一番好きだわ。特技なの」
    「沸騰した湯からカネロニをつかみ出す
     ・・これって“いきり立ったペ※ス”みたい」 ←ポールさんすごぅい!
    「分量はとても大事よ」
    「材料の寸法をまず“メートル法”に換算しなきゃならないから大変ね」
    「もし失敗しても、謝ってはダメよ」
    「“科学的な料理を紹介”・・コレが私のモットーよ」
    「世間には、平気で“他人のアイデア”を盗んで行く人がいますから」

ポール「“もうダメ、死にそう”と言うまで、鶏肉に具材を詰め込むんだ」
   「意地になってタマネギを刻んでないかね?」
   「(妻とは)互いに多忙で・・キッチンでしか逢えなくてね」
   「たとえ何処にいようと・・僕らがいたら、そこが“家”だよ

講師「“すり鉢とすりこぎ”は必需品です」
  「(失敗を)気にせず楽しんで。喜びこそが大事です」

父「心から喜べん(結婚)式だな」
ポール「僕らの時もそうでしたね」

エリック「ブログのネタ? ここクイーンズの魅力について書けば?」
ジュリー「イイわね。それだと1行で済むから」

ジュリア「何処へ行くの?」
ポール「・・(ここじゃない)何処かさ」

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コメント

ジュリーの夫が羨ましいと思ったのはワタシだけでしょうか^^;
少なくとも524のフランス料理を食べられるんですから
食費代もきっと凄かったんでしょうね^^;

ジュリアのバター好きには抵抗を感じましたが
夫婦とも肥満になってないから、まあいいのかな^^

そういえば、可也大柄なジュリアでしたがCGで見せているようには思えなかったですね。
Youtubeで本物を観ると笑えます^^

投稿: ituka | 2010年6月 3日 (木) 20時15分

itukaさん、ばんはです。

>ジュリーの夫が羨ましいと思ったのはワタシだけでしょうか^^;
>少なくとも524のフランス料理を食べられるんですから
>食費代もきっと凄かったんでしょうね^^;

ロブスターとか、ばんばん買ってましたし、、
でもワタシは、台所で大の字(?)になって泣きじゃくる(泣きわめく?)嫁さんは・・
ちょっと困るなぁ・・(×_×)

>夫婦とも肥満になってないから、まあいいのかな^^

太らないのは、連夜の激しいメイクラヴ故でしょうか・・(コラ!)

>そういえば、可也大柄なジュリアでしたがCGで見せている
>ようには思えなかったですね。

メリルさんご本人は168cmほどの身長だそうで・・やはり185cmに
見せる為の「CGテクニーク」があったように思われます。
だとすれば、かなり見事な映像処理ですね!

>Youtubeで本物を観ると笑えます^^

何だか「イロモノさん」に見えてしまった(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年6月 3日 (木) 22時29分

おはようございます。
ソレイユさんにも「どうも」とご挨拶しときます。
なんだかだんだん親しみが湧いてきました。(^^)

>“変化球”なオチ・・・意表はつかれたが

映画的ではない、でも現実の苦さを感じさせる味わいのものでした。

エイミーとメグ・ライアン、確かに通じるものがあるかも!嫌味のないキュートさ!(アレレ?嫌味のあるキュートさってあるんでしょうか?^_^; 語彙が乏しいもので、すみません)

>次作ではやはり“ツイッター”

大いにあり得ますね。
しかし、その予想に行きつくまでのフローチャートに恐れ入ります・・・さすがはTiM3さんですね!

投稿: ぺろんぱ | 2010年6月 4日 (金) 07時37分

ぺろんぱさん、ばんはです。

サラ・ジェシカ・パーカーを観てました(・ω・)
(劇場版の)続編、どっうすっべかなァ〜?

>ソレイユさんにも「どうも」とご挨拶しときます。
>なんだかだんだん親しみが湧いてきました。(^^)

誰か「有り得ないしと」にご挨拶に来て欲しい〜
クリント・イーストウッド監督とか(=^_^=)

>映画的ではない、でも現実の苦さを感じさせる味わいのものでした。

思い返して「アレで良かったな・・アレが良かったな」と思いました。

この先「1ツの脚本のお手本」となりそうにも思います。
『ミスト』以来、久々の(?)余韻を覚えましたよ。

>エイミーとメグ・ライアン、確かに通じるものがあるかも!
>嫌味のないキュートさ!(アレレ?嫌味のあるキュートさって
>あるんでしょうか?^_^; 語彙が乏しいもので、すみません)

メグライが1961生まれ、エイミーが1974生まれなんですね。
「2人の共演」ってのも、悪くない気がしますが・・(・ω・)

そう言えばエリック役のしとにビリー・クリスタルっぽい雰囲気も感じましたかね、ワタシ(=^_^=)

>しかし、その予想に行きつくまでのフローチャートに
>恐れ入ります・・・さすがはTiM3さんですね!

ワタシごときの予想通りに動かはるようでは、エフロンさんもダメなんでしょうね(苦笑)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年6月 5日 (土) 23時42分

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