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2010年5月28日 (金)

☆『荒野の用心棒(1964)』☆

24日(月曜)の夜。同日の昼間に(衛星第2で)放送されたモノを録画しておいた『荒野の用心棒』を観た。
これまでの人生では、ことごとく放送と鑑賞のタイミングが巧く合致せず、すれ違ってばかりだったが・・ようやく鑑賞の叶った感。

「ここまで、長かったなァ・・」と、何やらしみじみ〜(=^_^=)

監督:セルジオ・レオーネ+主演:クリント・イーストウッドのタッグによる“マカロニ・ウェスタン史”に燦然と輝く1作。因みに製作国は「イタリア・西ドイツ・スペイン」と紹介されていた・・西ドイツも1枚噛んでたんやね・・(・ω・)

黒澤明監督の『用心棒(1961)』の世界観を西部劇に置き換えた“翻訳作”とウィキペディアには記載されてもいる本作。

テキサス州境にほど近いと思われるサン・ミゲルの町は、酒の販売をとり仕切るロホ3兄弟と、銃器の販売を一手に引き受けるジョン・バクスター(←本職は保安官!)の“2大勢力”が睨みをきかせ合う、血なまぐさい町だった。

そんな中、ふらりと現れた1人の長身のガンマン=ジョー(クリント)。早撃ちの腕前を売り込み、彼はまずロホ兄弟に「用心棒」として雇われる。次には、ロホ兄弟を離れ、バクスターの一味に情報を売り込む。

双方に近付き、首尾良く大金をせしめるジョー。彼の狙い通り、2つの陣営の対立は加速的に高まって行くのだった・・

青年期のクリント(当時34歳!)がとにかくカッコいい! 後年の「ハリー・キャラハン時代」の彼もむろん好きなんだが、より“外見は静かながら、内側にたぎるものをたたえてる”ってな、ギラギラしてトンガった雰囲気が強い。
年を重ねるに従い、クリント氏って“内面の穏やかさ”がにじみ出て来たように思うもので(・ω・) ←それが人として自然なハズなんだけど。

クロサワ版(?)では、主演の三船敏郎に絡んで来るニヒルな好敵手としての仲代達矢の“憎たらしさ”がキャラ造型的に光ってたんだが、本作では、その立ち位置にいたロホ兄弟・次兄=ラモンが「何だかギラギラしてるだけ」って風で、さして不気味さや強烈な個性を放つまでには至ってなかった気がした。

そもそもが(クロサワ版では)「刀vs短銃」と言うスゴい対比で“最後の対決”が描かれるんだが・・それが「拳銃vsライフル」って感じに置き換えられてて「ちょっと、緊迫感に欠けるなぁ」とも思ったり。

まぁ、かねてより聞いてた(=^_^=)「あのオチ」の演出ぶりは、確かに時が流れようと「鉄板(!)」のような変わらぬ個性とインパクトを、これから先も観る者に与え続けることだろうが・・ ←文字通り・・まさに「鉄板」ですねぇ(・ω・)

ジョーとラモンの間に「最後の対話」の欲しかったのもあったかも。『用心棒』では、それなりに好敵手をたたえてたし・・

〜 こんなトコも 〜

♦“赤&黒&白の影絵風オープニング”はなかなかカッコいい。
♦背中に“Adios Amigo(あばよ、まぬけ)”と書かれた紙を貼付けられたまま、黙って町を去って行くガンマン(?) どんなドラマがあったんやろ?
♦(クリント作品)恒例のリンチシーン。。じゃがしかし、観客はアレをみせられて、何を感じ取ればエエのだ? (・・痛み?)
♦西部劇で「床下に潜る」って言うシチュエーションを観るのは、珍しい気もする(=^_^=)
♦例の「あのオチ」だけど・・ちょっとシーン自体の長過ぎる気がしたかなぁ。ワタシがラモンだったら、狙う場所を変えるだろうな、絶対に(=^_^=) 少なくとも、7発も同じとこは撃ちません、ハイ。
♦主人公の名前は「ジョー」よりも「ジョン・スミス」の方が似合ってた気もした(=^_^=) ←それってブル※ス・ウ※リス?

〜 こんなセリフも 〜

ジョー「1つの町に、2人のボスか・・そいつは面白い」
   「2人のボス・・真ん中にこの俺・・確かにここは金儲けにはおあつらえ向きだな」
   「あんたに雇われてやるぜ・・だが、安くはねぇぞ」
   「(柩を)3つ、用意しとけ」
   「笑うのは失礼だぜ・・」
   「間違えた・・4つ要るぜ」
   「安くないと言ったが、その価値はあるだろ?」
   「ここは居心地がいいが、お前らには面白味がない」
   「金は返すぜ・・働かずに貰いたくはないんでな」
   「死人も・・使いようだ。今までも何度か救われた。
    死人は喋らず、生きてるかのようにも見える。
    それに・・撃っても平気。もう死んでるんだからな」
   「寝室に男がいると、亭主は危険な存在になる」
   「金さえ手に入れば、あとは平和が一番さ」
   「金持ちも、悪くなさそうだ」
   「ライフル? 俺は拳銃の方がいい」
   「この金を持ってけ。しばらくは喰える」
   「何故親切にするか? 昔“助けられなかった女”がいたからだ」
   「止めてくれ・・ここで見物(けんぶつ)だ」
   「どうした? 腕が鈍ったか? 心臓を狙って撃て。そう言ったろ?」
   「一方にメキシコ政府、もう一方にアメリカ政府・・真ん中にこの俺・・ヤバ過ぎるぜ」

ホアン「ここは“頭を使えば金儲け出来る所”さ」
   「ここじゃ、金持ちになれるか・・殺されるかだ。
    つまり、ひと山当てるか・・あの世行きだ」
   「あんたが死んだら、葬式の鐘は私が」

バーテン「ここは“葬式と埋葬に忙しい町”さ」
    「喰って、飲んで、殺す、か・・他の連中と同じだな」
    「喰ったらさっさと(町から)出て行け。ここは墓場の町だ」
    「豊かなのは、町じゃなく、ここを仕切ってる2人のボスさ」
    「危ない橋は渡らんことだ」
    「わしもついて行くよ・・あんたが“窮地に立つところ”が見たいんでな」
    「店を閉めろ? 見ての通り、今でも“開店休業”さ」
    「あんたは墓場がお似合いだな? この調子じゃ、すぐ“住人”になれそうだ」

バクスター「事が巧く運ぶと、女は逆に疑い深くなるんだな。
      いつも“この私が間違ってる”と言いたがる」

ロホ「ここじゃ“情報の有無”が生死を分けるのさ」

ラモン「ただの用心棒にしちゃ、頭が切れ過ぎる」
   「やつは危険な存在になるぞ」
   「拳銃とライフルの対決じゃ、拳銃の者に勝ち目はないぜ」

バーテン「何故バルコニーへ?」
ジョー「高い所からだと、物事が良く見えるんでな」

バーテン「(荷馬車の)荷台を覗き込んで、撃たれたら・・その中身は“金塊”だろうさ」
ジョー「そりゃいいアイデアだ」

ラモン「平和は好かんか?」
ジョー「“知らないもの”は、好きになれんな」
ラモン「まぁ、大いに楽しんでくれ(Enjoy yourself.)」

ピリペロ「頭を使って、あんたの銃を取り返して来た。誰も“酒の誘惑”には勝てんからな」
    「ようやく、この導火線に火を点ける時が来たな? ヤツらに投げ返してやれ」

ジョー「仕事場へ戻れ。柩がたくさん必要になる・・忙しくなるぜ」
ピリペロ「いいぞ。その言葉を待っておった」

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コメント

こんばんは。

本作、未見です。

>青年期のクリント(当時34歳!)がとにかくカッコいい!
>確かに時が流れようと「鉄板(!)」のような変わらぬ個性とインパクト

それは是非観ないといけませんねぇ。監督としての今の氏を語る上でも。
まさしく「人に歴史アリ」ですね。




投稿: ぺろんぱ | 2010年5月28日 (金) 21時07分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ダラけつつ、TV放送されてた『陰日向に咲く』を観てましたが、
期待にそぐわず、なかなかに「したたかな完成度」でした(=^_^=)

>本作、未見です。

ワタシも、この日を迎えるまでは、そうでした(←そりゃそやろ!)

>それは是非観ないといけませんねぇ。
>監督としての今の氏を語る上でも。

物語自体が少し間延びしてる印象も感じましたが、
悪くはなかったです。特に『ラストマン・スタンディング(1996)』なんぞよりは、観てて楽しいです(=^_^=)

私的には「今のヒュ※・ジャ※クマン」よりも「若い時のクリント」の方がご尊顔としては好きですね〜(=^_^=)

>まさしく「人に歴史アリ」ですね。

本作の後に・・『アウトロー(1976)』・・『ペイルライダー(1985)』・・そして『許されざる者(1992)』・・
と10年ごとの“クリント西部劇”を辿り観ると、
何か「見えて来る」もんがあるかも知れませんね。

しかし、本作の続編『椿のガンマン(仮)』もゼヒ製作して欲しかった(爆笑)

悪徳地主に苦しめられる村を舞台に、9人の気弱な牧童らに、
流れ者のガンマン(クリント)が加勢する・・って展開なんですけどね。
↑また、パクるし・・(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2010年5月28日 (金) 23時17分

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