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2010年3月25日 (木)

☆『アンヴィル!/夢を諦めきれない男たち(2009)』☆

24日(水曜)。
今週は何やらずうっと雨続きである。。まぁマイカーを洗車せずに済むからラクだし、“四国の水瓶”とも呼ばれる「早明浦(さめうら)ダム」の貯水量も100%をキープ出来そうなので、そう言った点では特にどうと言うことはないが・・一方で仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”にまで立ち寄る気分になれないのは厄介だ(←いっぺん帰ってからクルマで行けよ)。

しかし「何か1本、観ときたいよな〜」と言う想いには抗えず、久々に商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に寄って「期待半分+不安半分」でドキュメンタリー作『アンヴィル!/夢を諦めきれない男たち』ってのを観て来た。

“ヘヴィ・メタル(略してヘヴィメタ)の先駆者的存在”であるバンド「アンヴィル(Anvil)」の中心的メンバー2人=リップス(ヴォーカル/リードギター)&ロブ(ドラムス)を主人公に「活動期間30年余」「ブレイク後25年余」を経てなお、音楽に夢を託し続けるオヤジロッカーたちの奮闘と失意、そして再生の道を描き出す。

1984年の夏。“スーパーロック”ジャパンツアーのステージでは、世界から集まったバンドが火花を散らし競演していた。
ボン・ジョヴィを筆頭に、この公演の出演アーチストらがビッグになって行く中、落ちぶれてしまったバンドもいた。

その名は、アンヴィル。

しかし、それから20年余を経た現在においても・・彼らは死に絶えてはいなかった!(←どっかで耳にした言い回しやなぁ)

カナダ・トロントに実在する(←そらそや!)ヘヴィメタバンド「アンヴィル」の“過去の栄光”から“近年のクスブリっぷり”を淡々と見せつけられる展開。主人公2人のうち、ドラムス=ロブ・ライナー(←映画監督? ・・とは別人らしい)は物静かだし、まだしも常識人ぽいのだが、ヴォーカル=リップスが、とにかく“フロントマン”であるくせに、気分屋でワンマンでマネージメント能力を著しく欠いてるのだ。。

この2人ってば・・「親友」とか「義兄弟」だの「同志」などと言うよか「腐れ縁」って表現が最も相応しい気がする(=^_^=)

給食配送センター(?)勤務のリップス、建築作業員(?)のロブに、職業的な繋がりなどは何もないんだが、彼らにとって「仕事」は“クソのような日常”であり「全く稼ぎにならずとも、好きな音楽を続けてる方が幸せだし、音楽をやるためにこそ生きてるんだ」と豪語する。

そこそこのカネが溜まり次第、バンドを結成し、ヨーロッパツアーを40日ほどこなす彼らだが・・1000人以上は収容可な(ハズの)ホールで20人足らずの集客数に終わったり、道に迷って(ライヴ)会場到着が2時間(!)遅れたため、主宰者からギャラが全く貰えず訴訟沙汰に発展したり、と散々な日々・・

最初こそ、飛行機で颯爽とヨーロッパに降り立つも・・やがて宿代がなくなり、列車を待つため駅構内で1泊したり、その列車に乗りそこない寝袋持参でクルマ移動したりする中、流石に落ち込んで行く2人。

そんな「アンヴィル」に手を差し伸べたのは、かつてタッグを組んでたプロデューサー=クリス・タンガリーズ。彼の言うには「自主制作で新作アルバムをリリースし、ブレイクを狙え! しかしアルバム1枚の制作には200万円(←円換算)はかかるぞ!」とのこと。そんな大金のない彼らは、突き付けられた金銭的ハードルに戸惑い、しまいには2人の間に亀裂が入ってしまう。。

カメラが2人にのみ張り付くでもなく、その家族にも(積極的に)マイクを向けてるのが面白い。リップスとその“聡明そうな”息子との「庭先バドミントン」のシーンなどは、彼の「父親としての愛情」が静かに感じられてイイ。息子も「アンヴィルをどう思う?」と問われ「イイ線いってるよ!」みたいに即答したりして微笑ましい。

姉や妻など、最も彼らのそばにいる女性陣が、インタビューの中で不意に涙をこぼすのがナチュラルで良かった。

ただ本作って、全体的に出演者のヴィジュアルがイマイチなのである(←そら、ドキュメンタリーやし)・・大画面TVで本作を観直したいか? と問われたら「ちょっと遠慮さして貰いますわ」的な答えを即座に返してしまう気もする(=^_^=)

まぁでも、真面目に(?)作られた感はあるし、2度「ジャパンツアー映像」の登場するのんが、ニッポン向けな感じがあり気に入った。何だかまんまと「彼らの“プロモーション活動”に巻込まれちゃってる」ような気もして来たが(=^_^=) 帰宅後、ついつい“あまずぅん”でCDの価格帯をチェックしてしまったワタシではある(⌒〜⌒ι)>

〜 こんなトコも 〜

♦序盤だかでリップスの“ピ〜ニス”がモロにスクリーンに映されてびっくり。コレが「PG−12」たるゆえんか!? でも、負けてない気もした(←どうでもエエがな!)
♦バイ※レーターでギターを弾いてる、若かりし日のリップス。どないな音がしますのやろか?
♦メタルの3大要素は「フィーリング」「リフ」「グルーヴ」らしい。
♦「日本のアンヴィルファン」を代表し、菰池某(なにがし)くんが出演してくれてた。
♦ツアースタッフ(と言うか世話役)の女性が場所(地名)を説明する際「ホテルの“H”、ケツの“A”、ソドムの“S”・・」などと言ってた例示がスゴかった(=^_^=)
♦収録直後、インタビュアーによるひと言「(録音の)スイッチが入ってませんでした」の入るタイミングが絶妙だった!(=^_^=)
♦馴れ馴れしく大物ミュージシャンに話しかけに行くリップス。相手が“笑顔ながらも迷惑そう”に「覚えてないな」と放つのも何だか悲しくて、やがて可笑しかった。
♦アンヴィルとは「金床」の意味らしい。あ、読み方は「きんどこ」じゃないよ!
♦ドーバー海峡、ストーンヘンジ、渋谷、幕張メッセ・・結構、豪華なロケーション展開だった。
♦ファンが副社長を務める、電話セールス(?)会社でバイトするリップス。何とも悲しかったなぁ。
♦大手レコード会社(E※I)に拒絶され、結果的に別な大手(S※N※)に採用された(!)新作アルバム(通算13枚目)。 ・・ってことは、絶対に「iTunes Store」では買われへん訳やね(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

※「彼らはもっとリスペクトされるべきだ」
 「彼らの何かが、巧く伝わらなかったんだろう
 「みんな彼らから盗み、そして彼らを見棄てた
 「ヘヴィメタはヨーロッパの文化だ」
 「ビジネスの基盤は、ファンとバンドを愛してくれる人たちだ。彼らなくしては存在出来ない」
 「シーンに合わせられないと、成功しません」

リップス「これまでで“やりたいこと”をやり尽くしたから、愚痴なんか言わないさ」
    「言っとくが、俺たちは“再結成”じゃないぜ」
    「このグーラーシュ(=シチュー)がギャラの代わりか? ふざけんな!」
    「こんな生活でブロと言えるか? マジで悲しい」
    「見ろ、アンプがすごく小さいぞ」 ← (=^_^=)
    「99.9%のバンドが、ギャラなんか貰ってないんだ」
    「レコード会社は嫌いだ。カネを払わないから」
    「過ぎた時間は決して戻らないし、止まりもしない。
     だから、出来る時にやるんだ。やらなきゃならない。生きてる内に
    「どんなにツラい時も、希望はあるし、道は開ける」
    「中途半端はお前もだろ!」
    「お前以外に愚痴なんか言えるかよ!」
    「俺たちを適切に扱ってくれ!
    「変わらないし良くもならない音楽業界なんて大嫌いだ」
    「99.9%の連中は、デモテープを聴いてさえ貰えない。
     高く積まれたこのテープの山は・・“ロックの宝くじ”さ」
    「知り合った人、場所、そして体験にこそ“人生の意味”がある
    「音楽は永遠に残る・・借金もそうかも知れないが」 ← (=^_^=)

ロブ「クソみたいな人生だが、今よりも酷くなることはないだろう」
  「上を向かないのも、人生さ」
  「こんな労働も“セラピーの一環”なのさ」
  「寝袋を持参してて良かった」
  「巧くいかない時もあるさ。失敗だとしても、ツアーには出られた」
  「平凡にクソなことをするより、貧困で好きなことをする方を選ぶ」
  「“俺が笑ってる写真”は珍しいな」
  「見ろ。マスターテープがゴミに埋もれてる」 ← (=^_^=)
  「今やるべきか、待つべきか、迷う」
  「ヤツはこの俺を傷つけるのが“生き甲斐”なのさ」
  「名声はすぐに失ったが、1度でもそれを味わえたことに満足している。
   何も恥じることなんかないさ」

ファン「ロックし続けろ!」
   「天国の召使いより、地獄の王たれ!
   「年月が経とうとも、彼らは“メタルの王道”だ!
    いや、メタルとも違うのかも・・」 ← どないやねんな

弁護士「少人数の前で演奏なんて、随分と舐められてますね。
    あなた方は毎晩、少なくとも1000人の前で演奏すべきです」 ←真っ当だけど、ズレてる、、

妻「自分でも“辛抱強い”とは思うけど・・あとどのくらい待てばイイの?」
 「私も“夢を追ってる”のかも」
 「私の愛してるのは、バンドじゃなく彼よ」

クリス「聴く者に気に入られなければ、売れない」
   「マネージメントが出来ていないと、売れない」
   「発言が誇張されてる。聞く側も感情的に解釈している」
   「お互い、反応が大げさ過ぎる」

※「マネージャーは?」
リップス「そんなのはいない」

リップス「崖から飛び降りるのは簡単だ」
ロブ「マジに飛び降りる前に、この俺が止めるがな」
リップス「それこそが“献身”だ」 ← 何なんだ、この会話は(=^_^=)

追記:ヘヴィメタにはとんと関心のないワタシだが、日本を代表する(?)ハードロックバンド「人間椅子」は20年近くファンをやっている。この「人間椅子」と「スピッツ」に関しては、この先もフォローしてゆくバンドと言えそうである(・ω・)

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コメント

こんばんは。

さすがはソレイユさん、チョイスがシブいですね。
本作は大阪では確かシネリーブル梅田でかかっていて、気になりつつスルーしてしまったのでした。(そんなんばっかりの私・・・)

バンドに限りませんが、1曲(1作)当たればメジャー路線に乗れるのでしょうけれど、それがまた難しいことなのでしょうね。

>音楽をやるためにこそ生きてるんだ」と豪語

そう豪語できるものがあるのは幸せなことかも。

実際、彼らの音楽にTiM3さんはググッと惹かれるものをお感じになりましたか?(*^_^*)
「“あまずぅん”で」の検索結果は如何に?(^^)

投稿: ぺろんぱ | 2010年3月25日 (木) 19時49分

ばんはです。

雨だから、近くで観た・・ってことなんですが、
こう言う「出会い」も縁と言おうか面白いですね。

>さすがはソレイユさん、チョイスがシブいですね。

あ、ソレイユのチョイスがシブいのか・・ブツブツ・・(=^_^=)

>本作は大阪では確かシネリーブル梅田でかかっていて、
>気になりつつスルーしてしまったのでした。(そんなんばっかりの私・・・)

ちょいと吸引力に欠けるトコはありますもんね。。

>バンドに限りませんが、1曲(1作)当たればメジャー路線に
>乗れるのでしょうけれど、それがまた難しいことなのでしょうね。

それで終わっちゃうと「1発屋」で終わりますし、ね。

ワタシの思うには「2発屋ぐらいなら、世間にざらにいはる」
・・なんですが、如何でしょう?

>そう豪語できるものがあるのは幸せなことかも。

「豪語することなどないわ!」と豪語したい(=^_^=)

>実際、彼らの音楽にTiM3さんはググッと惹かれるものを
>お感じになりましたか?(*^_^*)
>「“あまずぅん”で」の検索結果は如何に?(^^)

「iTunes」で聴けたら買ってたかも知れないけど・・
正直、メタルは好きじゃないのれす。もっとファンクっぽいのんが好き☆ (=^_^=)

やっぱり最近もMJばっかり聴いてますねぇ・・

“Fall Again”なんか、すごくイイですよ〜!

投稿: TiM3(管理人) | 2010年3月25日 (木) 23時04分

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