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2010年2月11日 (木)

☆『大洗にも星はふるなり(2009)』☆

11日(木曜)。久々に「寝だめ出来た」感のある朝だった。

8日(月曜)&9日(火曜)と連夜、出張先=宇和島市(愛媛県)で飲み、昨夜は高松市内で飲んだ。。もう今週は酒を飲まないようにしよう(=^_^=) そんな訳で、3日間とも衛星第2で放送されてたシネマ群は全く観ることが叶わなかった、、うぐぐ、、(×_×)

そう言うと、月曜夜に宇和島のとある居酒屋さんで食べた「ホータレ」の、余りに苦かった味を思い出す。「ホータレってナニ? 見た目イワシだけど?」と思ってたら「ホウタレイワシ」が正しい呼び名らしい(←「カタクチイワシ」のこと)。何だ、イワシだったのか(・ω・)
「マズくて手を付けられないアテ(=つまみ)」ってのにたま〜に当たるが、その「苦さ」に尻込みしてしまったのは、これまで殆ど例のないことだったな。。

今日も朝から降ったり、小降りになったり、また降ったり・・と外出する気分をガリガリと削いでくれる日だった。
が、家にいてもダラけてしまうばかりなので、意を決し市内のミニシアター“ソレイユ”に行き、期待してた1作『大洗にも星はふるなり』を観て来た。取り敢えず、ソレイユの上映作群には追いつけた感じかな?

茨城県大洗町。その浜辺に『海の家・江の島』はあった。マスターと5人のバイト男性、2人のバイト女性。
彼らが「和気あいあいと楽しく過ごした夏」は早くも終わり、例年の如く8月末に『江の島』は閉店される・・
「何で海の家って、8月31日で終わらなきゃいけないんだろ?」誰かが疑問を口にする。「何か寂しいっス」誰かが呟く。

・・時が経ち12月24日、即ち“クリスマス・イヴ”の夜。5人の男たちが人気(ひとけ)なき『江の島』に再び集結する。
彼らはいずれも“『江の島』のマドンナ”とも言うべき江里子(戸田恵梨香)から差し出された手紙、
「イヴの日に、またあの『海の家』で会いたいな」を携えていた。

肝心の江里子本人が姿を現さぬ中、男達は「これはアレだ! きっと江里子ちゃんによる“マジ彼の最終審査”なんだ!」と勝手に決定、その場は「互いが互いを牽制し合う、一触即発の場」(=^_^=)と化すのだった。

そんな中、やって来たのは『江の島』の撤去命令書をちらつかせる鋭い弁護士=関口。江里子の「本命」が決定しないことには『江の島』の撤去もままならないことを察した関口は、彼ならではの知識&経験でもって「誰がマジ彼なのか?」を探り始めるのだが・・

元々は舞台劇だったと言う本作。「男7人が女1人を巡って激突するッ!」って構成が、どうにも『キサラギ(2007)』の亜流のようにも感じられるんだが、コレはコレでこんがらがることなく7人の野郎キャラをイキイキと描き切っており、その監督の手腕に感心させられた。

中でも特筆すべきは「飛び交うおバカなセリフ群」と「妄想再現映像の凄まじさ」であろう。
ストーリーの中心にしっかりと立ち、吸引力を保たせ続けるキャラが杉本役を力演した山田孝之。彼自身の語る「江里子との思い出」と、直後に周囲が看破(?)する(=^_^=)「再現映像」におけるギャップ(特に後者のヴィジュアル!)がめちゃくちゃに面白く、関口弁護士(演ずるは安田顕←ワタシより若いとは、、)が中盤以降「私も好きだな、江里子さん」とバトルに乗り込んで来る辺りのテンションの高さ、それに続く「あんた、正気か〜?!」の叫びのシチュエーションと共に、思わず声を出して笑ってしまったワタシ。こんなに笑えた作品ってば珍しい(=^_^=)

唯一、ワタシとして「ちょっとなぁ」と思ったのは、江里子自身のイメージが劇中で明確に描かれ過ぎており、かつ戸田さん自体に(ワタシは、ですよ)余り魅力を感じなかったことだろうか。。もう少し「描き惜しみ」しても良かったように感じた。ま、それをやり過ぎると・・それこそ『キサラギ』のまんまパクリ路線になってしまうんだが(・ω・)

作品世界に酔いしれつつ、笑いながらも・・次第にアタマの何処かに「そもそも江里子はここにやって来るのか?」「ってか、手紙を書いたのが江里子自身って確証があるのか?」なんてな疑問も浮かんで来るんだが、それはそれで終盤に無難にまとめてくれてもおり、後味の悪さはさほど残らなかった。

7人も野郎キャラが登場するので、その中に「なかなか登場しないヤツ」「潔く退場する(?)ヤツ」「他の連中よりアドバンテージのあるヤツ」「更にもっとアドバンテージのあるヤツ(=^_^=)」「イメチェンを図り、結局諦めないヤツ」などを配し、7人が“塊(かたまり)とならぬよう”配慮してる演出も良かった。

たまにこう言う“おバカな作品”に触れられるからこそ。そしてこう言う“おバカな作品”を笑える感性が維持出来ているからこそ。
何とかこうして生きていられるような・・そんな気のしたワタシである(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

♦「あけたらしろめ」「夏はまた来る、冬も来るけど みつを」などの『江の島』内の落書ぽい(?)注意書きが楽しい。
♦なかなか画面に登場しない(=^_^=) もう1人のバイト女性=よしみの存在が「野郎どものセリフだけ」で輪郭づけられて来て面白い(⌒〜⌒ι) 「西田敏行の女装版」だの「東京ドーム4ヶぶんのブス」だの「ザラキ(←『ドラゴンクエスト』に登場する呪文)を唱えても死なないブス」だの、容赦なかった。。
♦「鴨川」「品川」「江ノ島」・・と来れば次は「沖縄」なんですねー。なるほど。
♦「ロレンチーニ瓶」についての知識がついた(=^_^=)
♦医師たる者「どうしよう発言」のもたらす、後の混乱を予期せねばなりません(=^_^=)
♦林くん、いつから『江の島』の外にいたんでしょ??
♦ブラザートムの息子さんである小柳友くん(仁科役)。『トウキョウソナタ(2008)』でしか知らなかったから、もの凄いキャラの違いに戸惑ったっス(⌒〜⌒ι)
♦ムロツヨシ氏演じる猫田の愛用してたマフラー・・あの柄って「ホグワーツ魔法魔術学校」のヤツでは?(・ω・)
♦ラストでは「あの2人」だけが後日談を語られることもなく幕となってしまい、少し寂しかったっス。

〜 こんなセリフもありました 〜

※「さっきから、何回してるんですか? 乾杯」
 「あるよー! 目的あるよー! めちゃめちゃ」
 「あんたの何処が“チョイ悪”だよ」
 「いや、切らずに(鳴ってる携帯に)出て下さいよ」
 「だから、切らずに(携帯に)出て下さいって」
 「弁護士さん・・刑事みたいだ」
 「あの人・・気持ち、ヒゲ伸びてません?」
 「“ダブルな〜んちゃって”ですか?」

※「超愛してます」
マスター「その超って、どんな字?」
※「他にどんな字があるんですか!?」

杉本「閻魔(えんま)愛してます」
マスター「それ、鬼を超えちゃってるねー」

杉本「8月31日で終わるから『海の家』なのさ」
  「俺の中の理性が、もう1歩を踏み越えさせなかったのさ」
  「思い出、ねじ曲げ過ぎですぜ・・」
  「アレは“夏の魔物”が俺の精神をおかしくさせたが故だ」

松山「何か隠し事してる? 分かり易くアタフタしてるから」
  “言えよ!” ←口パクで訴える(=^_^=)

マスター「一時はどうなることかと思いましたが。
     結局、どうにもなりませんでしたが。
     しっかり大赤字のまま、終わりましたが」
    “「GPS」付けてんの? え? 「今どこサーチ」も出来るの?
     彼、「GPS」付けられてるの知ってんの? 知らないんだ・・”
    「済みません。軽く忘れてました」
    「(店内)広いから、(ケンカするなら外に)出なくていいよ」
    「まぁ、聞きなよ」
    「やれやれ・・(バカなことを)叫ばれる海も迷惑だねぇ」
    「ちゃんと見たら、必死だよね」
    「林くん・・もうやめろ手前ぇ」
    「“イソップの死”を皮切りに、展開に困ると、次々に人の死んだ
     ドラマだったからな・・『スクールウォーズ』は」

マスター「“運命”と書いて・・“うんめい”と読む」
仁科「そのまんまじゃんかよ!」

マスター「OKOK! “お口にルージュ”ね」
仁科「チャックでしょ!」

関口「ちょっと待った。みんながちゃんと“済みません”って謝ったのに、
   君だけ“済みませんぬ”と言ったね? 反省してないね? 君だけ」
  「聞きたくもない皆さんの会話を聞かされ、
   その上ちょっと涙ぐみかけた私の身にもなって下さい」
  「困ります。こう言うモノは受け取れません
   ・・って(現金じゃなく)“ベルマーク”ですか!」
  「普通、脚を組み替えるでしょう。2回ぐらい」
  「君は・・扱い的に“さかなクン”ですね」
  「恋の暴走は、止められないのだ」
  「離婚の際は、是非私に」
  「可能性があるなら、チャレンジすべきです」

猫田「“今どこサーチ”? くそー! 俺を“お爺ちゃん扱い”しやがって!」
※「いや、そう言う意味じゃなくて」

杉本「毎日、窓を見上げて、(彼女宛の)郵便物もチェックして・・」
※「それ、ストーカーだろ!」

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コメント

こんばんは。
精力的にソレイユ通いをされているのですね~。
もうすっかり顔パスなのではないでしょうか(*^_^*)。
(勿論チケット提示は要るでしょうけれど…^^;)

さて本作、実は私も下記のこの一点で

>かつ戸田さん自体に・・・あまり魅力を

見送りを決めた記憶がございます。
“江の島のマドンナ”としてあれだけの状況をセッティングできるような、吸引力みたいなものをあまり感じられなかったのですよね(観る前からで恐縮ですが)。
その点『キサラギ』では、オブラートで包まれてた分、如月ミキちゃんにはミステリアスな(怖いもの見たさに近い)オーラさえ感じたのですが(こちらは鑑賞後の見解なのでイーブンじゃないかもしれませんが)。

小柳友くんってブラザートムさんの息子さんなのですか!?
知らなかったです・・・NHKの朝ドラ『つばさ』で好青年(特に魅力は感じなかったですが)を演じておられたのが印象に新しいです。

>「夏はまた来る、冬も来るけど みつを」

なるほど、です。
モノゴトには多極面がございますね。

投稿: ぺろんぱ | 2010年2月12日 (金) 19時34分

ぺろんぱさん、ばんはです。

今日は久々に「奈良ツアー」を楽しんで来ましたよ。
唐招提寺+薬師寺(←薬師寺は境内には入らず)で約3時間半ほど
歩き回ってました(=^_^=) やっぱ楽しいわ。

>精力的にソレイユ通いをされているのですね~。
>もうすっかり顔パスなのではないでしょうか(*^_^*)。
>(勿論チケット提示は要るでしょうけれど…^^;)

こんなに勤務先に近いシアターがあるからには、
通わないと勿体ない(=^_^=) 出世したら出資したいぐらいです(=^_^=) ←しないしない

>“江の島のマドンナ”としてあれだけの状況をセッティング
>できるような、吸引力みたいなものをあまり感じられなかった
>のですよね(観る前からで恐縮ですが)。

本作では、山田さんの起用が成功してると思います。
「このしとがマドンナかぁ?」と観客にふと思わせる辺り、
それ自体が制作側の狙いなのかも知れませんね(=^_^=)

>その点『キサラギ』では、オブラートで包まれてた分、
>如月ミキちゃんにはミステリアスな(怖いもの見たさに近い)
>オーラさえ感じたのですが

ああ言う路線のモノだと、しばらく『キサラギ』は超えられない
気がしますね。

>小柳友くんってブラザートムさんの息子さんなのですか!?
>知らなかったです・・・NHKの朝ドラ『つばさ』で好青年
>(特に魅力は感じなかったですが)を演じておられたのが
>印象に新しいです。

『トウキョウソナタ』では暗い青年の役でしたね、、
『つばさ』はたまに画面を観てた(←出勤寸前に)程度だけど、
イッセー尾形氏が『ビューティフル・マインド』における某男優らの
ような「不思議な役柄」を演(や)ってはったのが印象的でした(・ω・)

>モノゴトには多極面がございますね。

こう言うのは如何でしょう?(=^_^=)

「たとえ今日が雨だってな きっと明日は晴れるんだよ
 どうせいつか
 雨も晴れも なくなってしまうんだけどなあ みつを」

投稿: TiM3(管理人) | 2010年2月13日 (土) 18時32分

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