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2010年2月11日 (木)

☆『崖の上のポニョ(2008)』☆

5日(金曜)の夜に「金曜ロードショー」にて“地上波初放送”されたモノ・・を実家に(慌てて)連絡し録画しといて貰い(←と言うのも出先におり、どうしても鑑賞/録画の都合がつかなかったため)、帰阪した6日(土曜)の夜、実家で観たのがスタジオジブリ作品『崖の上のポニョ』であった。

「せいぜい2時間以内のアニメーションやろ」と思いきや、どうも3時間ほどの放送プログラムとなっており慌てた次第。。
しかし、どうやら最初の1時間はメイキング系の特番をくっつけて視聴者を焦らしてた(?)ようであった。まぁ“焦らし”と書くと聞こえが悪いので“たっぷり1時間の前夜祭プログラム付き”と考えたら良いんやろか(・ω・)

深海の潜航艇(?)を抜け出し、日本の港町(モデルは広島県福山市・鞆の浦とされる)にやって来た魚の子=ポニョ(本名:ブリュンヒルデ)が、5歳の人間の男の子=宗介と出会い、交流を深めて行く。

その一方、ポニョの逃走を知った“謎の「海洋深層水」散布男=フジモト”は、波の形状をした魔物(?)を操り、ポニョを連れ戻そうとする・・

スタジオジブリの、と言うか宮崎駿監督の手がけた前作『ハウルの動く城(2004)』が“とてつもなくしょっぱい作品”に(ワタシには)思われたので、劇場公開当時、わざわざ観に行く気になれなかった本作。

観終えて「監督自身の描きたいモノが、断片的に繋がれ(紡がれ?)こしらえられた作品」って印象を受けた。あちこちで設定やら、キャラ造型やら、娯楽的に膨らませもし得るセリフやらが「手も付けられぬまま、放り出されちゃってる」感じで、ある意味、側近たち(←って言い切って良いんやろか?)の不安に眼を向けることもなく、突き進んで完成させましたね宮さん、的な。

公開当時「セル画の総てに対し“手描き”にこだわった」と何処かで耳にした気もするが、実際には彩色作業などにデジタル技術が用いられてるそうである。

港町の風景描写が実にリアルで見事なのに対し、物語の背景、演出・・などがかなりファンタジーなので、その大きな隔たりに「妙な違和感」を感じ続けたのは、ワタシの許容量の狭さのみが理由であろうか? これでも少し『パンダコパンダ(1972)』のように、軽いタッチで笑える世界だと、寛いで観られもしたんだが・・基本シリアス路線だった(とワタシは解釈した)のが、違和感の最大の理由だったようにも自己分析している。

〜 こんなトコも 〜

♦「はじまり」「おわり」の平仮名表示が面白い。「いっぽうそのころ」みたいなのもあっても面白かったかも(=^_^=)
♦海沿いの道路を突っ走る宗介の母=りさの軽自動車(りさカー)。本作最高のアクションシーンである(=^_^=) ナンバーの「333」となってる辺りが『ルパン三世/カリオストロの城(1979)』におけるフィアット500(←ナンバーは「R33」だった)を連想させる。
♦ポニョによる顔面への一撃(いわゆる“顔射描写”←っておい!)が意外と目立つ。。何かのメタファーか?(←何のだ!)
♦ポニョを緑色のバケツに入れる宗介。水道の蛇口を捻って・・って、注ぐのは海水じゃなくてもエエのかい?(⌒〜⌒ι)
♦ベランダにサーチライトのある宗介宅。崖の上に近付かんとする者がいたら、威嚇も出来る訳やね(・ω・)
♦フジモトの潜航艇。ドアや備品(ツボとか)に「1871」「1907」「PANGEA」などと書いてあって興味深い。
♦「ダイナミックな高波描写」はアニメ史上最高の規模!? 実写作品では『ライアンの娘(1970)』での暴風描写も印象的だったけど・・
♦「プロパンガスは災害時に強い」ことを再確認(=^_^=)
♦後半に登場する「船の墓場」の描写が妙にゾクゾクさせる。『紅の豚(1992)』での「飛行機の墓場」が元ネタか?
♦船員の「観音様のお御渡りだ」のセリフに、何となく監督の「死に対する漠然とした不安」や「母なる存在の象徴たる、観音に対する信奉」なんかを感じ取ってしまった。
♦「水没の街」の描写は『天空の城ラピュタ(1986)』も彷彿とさせてくれて素晴らしい。
♦宗介の「僕もりさのおっぱいを飲んだんだよ!」のセリフに、思わず「耕一(=父)も飲んだわい!」と言いたくなったワタシ(=^_^=) ←ナニ言ってやがる!
♦水没後の「静かに、しかし確実に生態系の狂ってる世界」はある意味凄まじい。
♦元気な「ひまわりの家」のご老人(ってか老婆ばかり)を眺めてて『コクーン(1985)』を連想してしまった(・ω・)
♦「町営山上公園」に通じる「山上隧道」の描写がとても良かった! 実際にあるならロケツアーしてみたい! 

〜 こんなセリフもありました 〜

りさ「運命って言うのがあるんだよ。辛くても運命は変えられないんだよ」
  「人は見かけじゃないんだからね」
  「宗介がしたかったら、そうしてあげな」
  「いい? どんなに不思議で嬉しくて驚いてても、今は落ち着くの。いい?」

宗介「うーん・・ポニョに訊いてみないと分からない」

フジモト「見つけたか? え? 人間に捕まったって? マズい・・ものすごくマズい」
    「人間の水と息がどれほど汚れているものか。あれほど教えたではないか」
    「流石に“あの人”の子だ・・強い」
    「いつまでも幼く無垢であれば良いものを」
    「やはり“あの人”に来てもらわねば」
    「この井戸がいっぱいになった時、再び海の時代が始まるのだ・・
     忌わしい人間の時代が終わるのだ」

母「ごめんね。赤ちゃんはまだスープを飲めないの。
  でも私が飲むとおっぱいになって、赤ちゃんが飲めるのよ」 ←パパも飲むぅ〜(←おいっ!)

追記:本作の主人公(?)宗介のネーミングの元になったとされる、夏目漱石の小説『門』をボチボチと読み進めてるが・・コレが暗いの、長いの、でなかなかに苦戦中・・(×_×)

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