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2010年1月30日 (土)

☆『Dr.パルナサスの鏡』☆

29日(金曜)。今日は健診の日(午前中)であり、今まで数年間「イヤでイヤで仕方がなく」逃げ回って来た『胃造影検査(いわゆる“バリウム検査”)』を覚悟を決め受診したんだが・・ホンマにヒドい検査だと改めて思い知った(×_×)

バリウムを飲み下す時の猛烈な吐き気みたいなのは「まぁ仕方あるまい」と諦めもつくんだが・・あの検査技師のピンポイントにネチっこい命令口調がどうにもハラ立つ。

誰に何を言われようが「まぁ、言うといたらエエやん。あんたの言うことなんか聞く耳持ってへんし」ぐらいに聞き流せるワタシなんだが(←むろん相手によっては素直に聞くし、従いもする)、検査中の一瞬「こいつ、ホンマにぶっ殺したろか!」と心の何処かに明確な殺意が燃え上がり、技師のおっちゃんを(一瞬ながら)睨んでしまったモノだ。。この種のザラツキ感って、久々である(⌒〜⌒ι)

検査後「下剤」を飲まねばならず、それ故「お通じ過多な腹部事情」にも苦しめ続けられた1日・・
終業後は解放感に包まれたか「1本、行っときましょ!」と即座に決意し“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で公開の始まってる新作『Dr.パルナサスの鏡』ってのを観て来た☆

テリー・ギリアムがメガホンを執り、今は亡きヒース・レジャーが主演(?)した最期の作品。ヒースの演じるべきシーンで“撮影出来なかったパート”を、生前に(彼と)親交のあったジョニー・デップ&ジュード・ロゥ&コリン・ファレルの“御三家(←って誰が言ったんだよ!(=^_^=))”がガッチリフォローし、奇跡的な(?)完成をみた本作である。

現代のロンドン。街の一角に忽然と現れた移動式の芝居小屋『幻想館』では“パルナサス博士(クリストファー・プラマー)”を主人公にした「摩訶不思議かつ怪し気な舞台」が今宵も上演されている。
「齢(よわい)1000を越える、不老不死の博士が・・あなたを鏡の向こうの想像の世界へと誘(いざな)います・・!」威勢良く弁舌を振るうのは使者マーキュリー役を演じるアントン(アンドリュー・ガーフィールド)。

酔った勢いで舞台に乱入した若い男=マーティンは、鏡の向こうの世界を引き回された挙げ句“行方不明”となってしまうのだった。。

そんなある夜、アントンとヴァレンティナ(リリー・コール)は橋の下に吊るされた白いスーツの青年=トニー・シェパード(ヒース)を救い出す。
トニーはそのまま「パルナサス一座」に加わることとなり、傾いていた興行を鮮やかに立て直してみせるが、、座長=パルナサスにはそれよりも頭の痛い問題があった。それは“不老不死”と引き替えに悪魔ニック(トム・ウェイツ)と交わしてしまった“ある契約”の日がすぐそこ(3日後)に迫っていることだった。

正直、かなりしょっぱかった本作(・ω・) 劇中に“大きな波”がある訳でも、ぶっとんだ(コレまでに例のない)映像美が楽しめる訳でもなく・・淡々とチープな(=真新しくもない)ファンタジー世界が展開されるもんで、正直中盤辺りで何度かウツラウツラとしてしまったモノだ(×_×)
ま、中盤以降では(お待ちかねの?)デップ、ジュード、コリンの順にトニーが“変身”を遂げるので、そこらへんの(オットコ前連中の)ヴィジュアル的な見せ場では、当然ながら瞬きすらせずスクリーンを凝視してしまったワタシだが(=^_^=)

奇しくも、と言おうか「ヒースの遺作」と言う部分があってこそ、集客を叩き出せる可能性のある作品では、と。ハッキリ言って「その部分」の(ある意味)ニュースバリュー的なモノがなかったら、散々なギリアム監督作になり得るように感じた。

ゴージャスでカラフルな舞台系映像・・と言えば、コレは今なお『ムーラン・ルージュ!(2001)』の印象が強烈で、特筆すべきファンタジー映像・・と言えば、コレもティム・バートン監督作群などが「超えねばならぬハードル」として静かにそびえとると思うんだが・・どっちにしろ越えるまでには全く至ってなかったな、と。

『フル・モンティ(1997)』のパチもんみたいなミュージカルシーン(?)が唐突に挿入されるんだが、あそこもワタシの中では「すすす、すべってる〜!」とかなりな気恥ずかしさを覚えてしまった。あの突然さってば、(近年の)チャウ・シンチー作品にも負けてなかったな(=^_^=)

ヴァレンティナの「可愛くなさ」、ニックの「怖くなさ」も鑑賞しててダレる一因ではなかったか、とも。

何にしても、久々に「失敗したかな〜?」としみじみ感じてしまった本作。スペック的にはスゴいモノが確かにあっただけに「惜しい!」と思えてならない。

〜 こんなトコもありました 〜

♦“ヒース・レジャーCG補完計画”はなかったんやろか?
♦こう言ってしまうと身も蓋もないンだが・・「多少ムリしてでも完成にこぎ着けたる!」ってな、ケニー・オルテガ監督の“例のあの作品”のようなしたたかさ(?)を何処かに感じてしまったモノだ。
♦ヒース氏のシーンのかなりの部分を撮影出来てたが故に「まぁ自然な仕上がり」になってたかな〜と。もっとツギハギだったらブルース・リーの『死亡の塔(1980)』みたいになり果ててたやろね(⌒〜⌒ι)
♦駅構内だかをヨレヨレ状態の博士が歩く後半のシーン。つい『フィッシャー・キング(1991)』のグランドセントラル駅の場面を思い出して「何かすんごいのんを放ってくれるハズやで!」と勝手に期待してしまった(=^_^=)
♦『エンゼル・ハート(1987)』における悪魔(=ルイ・サイファー)役の“あのしと”のような「底の見えぬ恐ろしさ」までも、を表現して欲しかったトム・ウェイツ氏。系統的にはロン・パールマンとも似とると思うんだが(=^_^=)
♦芥川小説『蜘蛛の糸』をどうにも連想させる(=^_^=)、あの「ハシゴ騒動」は面白い。本作で一番楽しく、印象的だったかも☆
♦「ニックの店」に要注意! あの“ドーン!”はてっきりコント演出かと思った(=^_^=)
♦“in and out”は「寄せては返す」と訳されてた。
♦標識の“High road / Low road”は「あっち/こっち」と訳されてた。
♦“そして歳月は流れた”ってな字幕があり、なかなかに印象的だった。
♦駅構内(?)に「Rain on 5th」ってレストランが登場。壁に漢字で「雨」ってあった。
♦挿入曲の1ツが「Japanese Sandman」ってなタイトルだった。直訳すると「砂かけじじい」か?(⌒〜⌒ι)
♦本作がもし未完成に終わったら・・やっぱりタイトルは『ロスト・イン・パルナサス』とかになったんかな?

〜 こんなセリフもありました 〜

博士「想像の世界・・もしかしてあなたには“醜く恐ろしい世界”かも」
  「ヤツが勝ち・・またわしが負けた」
  「彼は死んだが、誰も悲しんではおらん」
  「改心の道は長く、そして険しい」
  「“不老不死”など悪夢だ
  “そこでわしは「会いたいと願ってはならぬ男」に会ってしまった”
  「物語なしには、何も存在しない」
  「語り続けるのが使命だ」
  「永遠の生命とは、永遠の苦痛なのだ

アントン「こんな(豪華な)部屋に住んで幸せになれると? 僕は信じないね」
    「彼の来る前は、確かに貧乏だったが総てが純粋だった

パーシー「物語的には、かなり厄介な状況さ」
    「ノックや電話に出ないのは・・気が変になりそうだ」

トニー「変化を恐れてはいけない」
   「あなた1人の想像力だ。他人に影響されてはならない」
   「死は不滅です。老いたり太ったりしない。」
   「総ては変わり得る・・死でさえも」
   「慈善事業にはカネが沢山要るんだ」
   「新聞記事なんか信じるな! 特に“ミラー紙”は」

悪魔「どうだ? 誰も語らずとも世界は存在するだろ?」
  「黒魔術なんぞには興味ないね」

娘「そのハナシ、時間かかる?」
父「かなりな」

※「夢を無視しました・・“時間がないこと”を理由に
 「暴力を有効に使いたいなら・・※※になれ」
 「ハッピーエンド? そいつは保証出来ない」

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コメント

おはようございます。
昨夜読ませて頂いてて、コメントさせて頂かぬまま眠りに落ちてしまいました。おはようございます。

バリウムねぇ・・・医学がこれほど発達してるのに、あの検査だけはどうしてもうちょっと進化しないのでしょう。私も年に一度のアレは非常に憂鬱です。
(あの検査はSの人でないと出来ない!とも思います。^_^; 世の中の検査技師さん、ゴメンナサイ、偏見ですね^_^;)

さて、本作。
そうかぁ、、、相当イケてなかったのですね。
私はあのニックの「怖くなさ」を逆に評してたのですが。それと、ヴァレンティナは小憎たらしい可愛さはあったと思ったのですが。^_^;

>“ヒース・レジャーCG補完計画”

私もそれをちょっと考えました。
確かに、とにかく「完成ありき」になってた感は否めないかもしれませんね。

あと、ちょっと“丸くなってる”監督を感じたのですが。
しかしそれでもやっぱり次回作にも期待大の私です。

投稿: ぺろんぱ | 2010年2月 2日 (火) 06時23分

今晩はです。

今日。コロンボのDVD函が届いてたようですが、ポストに入り切らなくて(←そりゃそうだ)
持って帰られちゃいました・・(×_×)

>昨夜読ませて頂いてて、コメントさせて頂かぬまま
>眠りに落ちてしまいました。おはようございます。

眠たひ記事ですびばせん・・(⌒〜⌒ι)

>私も年に一度のアレは非常に憂鬱です。
>(あの検査はSの人でないと出来ない!とも思います。^_^;
>世の中の検査技師さん、ゴメンナサイ、偏見ですね^_^;)

この先、数年は受けたくないです。。
もしあの検査技師が殺される事件があったら、容疑者の多さに、
K察もアタマをかかえることでしょうね(=^_^=) ←そうか?

>そうかぁ、、、相当イケてなかったのですね。

何だか、、あわなかったです。
首吊ってるヒース君に・・正直、ゾッとしましたし、、

>私はあのニックの「怖くなさ」を逆に評してたのですが。

『コンスタンティン』でのストーメアおじさん並みに、
何とも緊張感のないキャラになってしまってたかな、と。。

>それと、ヴァレンティナは小憎たらしい可愛さはあった
>と思ったのですが。^_^;

『アメリカン・ビューティー』でのソーラ・バーチ並みに可愛くなかったような、、ワタシはね。

>確かに、とにかく「完成ありき」になってた感は
>否めないかもしれませんね。

DVDソフト発売の際の「初回限定版」とかの特典映像群は
きっともの凄いのでしょうね。

>あと、ちょっと“丸くなってる”監督を感じたのですが。
>しかしそれでもやっぱり次回作にも期待大の私です。

丸いと言いますか、ヌルいと言いますか・・
『チャーリーとチョコレート工場』辺りを観て、影響を受けまくったんでしょうかねぇ・・?

投稿: TiM3(管理人) | 2010年2月 3日 (水) 00時19分

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