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2009年12月23日 (水)

☆『母なる証明』☆

23日(水曜)。今週は、月〜火曜で1泊出張をこなしつつ(総走行距離:約620キロ)、両夜共に懇親会が催され、案の定どちらもで結構だらしなく酔っ払ってしまった(×_×)
今週末にも1ツ(私的な酒宴が)予定されており・・ぼちぼち自身の(酒量の)限界を見極めとかないとアカンと痛感している・・(×_×) ←毎年、この時期に痛感してるんだけどネ、、

今朝は、その反動たる「吐き気&お通じ過多」に悩まされつつ、少し“寝だめ”した後もぞもぞと起き出し、高松市内のミニシアター“ソレイユ”に、狙ってた韓流な1本『母なる証明』を観に行った。

祝日だし、高松市民はみなどっか郊外に行楽にでも出かけとるやろ・・と勝手に想像してたら、シアター内がいつになく混雑しててびっくり! ああそうか、今日は“レディースデー”やったんやね(・ω・)

2006年。ソウルにほど近い、とある郡部の小さな町。
母(キム・ヘジャ)は「ミョンシン漢方」と言う漢方薬の店で働きつつ、1人息子=トジュン(ウォンビン)を女手1つで育て上げて来た。母は“ピュア”に育ち過ぎたこの息子を優しく見守り、自身の人生の総てを捧げる覚悟をいつも持っていた。
そんな母の一番の心配の種は、トジュンを連れ回し悪さをする町のゴロツキ=ジンテの存在だった。

そんなある日、女高生=ムン・アジョンが頭蓋骨を砕かれた無惨な遺体で、なおかつ町の何処からでも見えるような廃屋の屋根にさらされた状態で発見される。

・現場からトジュンの所持するゴルフボールが発見された
・アジョンを最後に目撃したのがトジュンだった

ことから、トジュンは容疑者とし警察に連行され、犯行を認める調書に拇印を押してしまったため、事件は簡単に解決してしまう。

最初こそ知り合いの刑事=ジェムンや有力弁護士=コン・ソッコに助けを求める母であったが、それが力にならないことを悟った時、彼女は「自らの手で真犯人を探し出す」ことを決意する。
事件当夜“マンハッタン”なるバーでトジュンと待ち合わせをしていたジンテが「結局現れなかった」ことから、ジンテが怪しいと睨んだ母は、彼の住まいに単身向かうのだが・・

冒頭から「秋の野原で、妙なダンスを披露し始める」母のキャラに、強烈なインパクトを受ける! 音楽に合わせてるような全く無視してるような、不思議な動きである。歯をのぞかせ笑うかのような表情の際は、手の甲で目鼻(=顔の上半分)を隠したり。
このダンスは(オープニングの)ただ1度しか拝めないので、心してご覧頂きたい。

殺人事件そのものの“謎解き的要素”は、意外に低いように感じた。本作のキーワードは「復讐」と「記憶」の2つにこそあったんではないかな? 表面的な部分しか(観客には)分からぬトジュンの人物像は(彼の収監にて)ひとまず描写が後退し、それに代わり被害者=アジョンの生前の言動が、我々観客の前に1つずつあからさまにされてゆく。

アジョンの殺害される寸前「暗がりからいきなり、でっかい石がトジュンに向かって投げ付けられる」シーンには、妙なザラツキを覚えた。でっかい石を軽々と、誰が? 何故?
この石の投げ付けられるに至った真相が、終盤で明かされる訳だが・・そこを知ってしまった観客は「次に何が行われるか」がほぼ瞬時に予測出来る訳で・・その「スッキリ感の直後、描かれること」の衝撃は、何とも言えぬザラツキを観る者総てに与えるんではなかろうか?

私的には、殺されるアジョンと言う娘の“可愛くなさ”が別な意味でショッキングだった(・ω・) それより“マンハッタン”のマダムの娘=ミナのぽっちゃりとした可愛さこそが良かったなぁ、と。このミナ役の子(チョン・ウヒ)、ヌードも披露してくれるし、何だか役回り以上の“体当たりっぷり”を見せつけてくれた!

設定とし、わずか3年前のハナシなんだが、何処までがリアルなのか分かんないながら「韓国の警察、そんな捜査でエエのか?!」とやたら不安を覚えた(×_×) なおかつ(後に展開する)“第2の事件”に至っては、何の「科学的捜査」もされてなかった気がするぞ?

母親の、まさに「鬼気迫る執念」ってのは、十分に描かれてたモノの、まだまだムダで散漫な描写の幾つか見られたのは、ちと残念だったか? (警察車両の)交通事故シーン、とか2人の悪ガキを巡るシーン、とかはカットや短縮が可能だったかな、と(・ω・)

カメラワークについては、ボケボケの映像からギュイ〜ンと焦点(ピント)を合わせてく手法が何ヶ所かあり感心させられた。終盤で「とある火災」が起こるんだが、燃えてる建物を背後にボカし映したまま、手前にキャラを配する構図も「(パンフォーカスするでもなく)徹底してるな〜」と。
『セヴン(1995)』のように、徹底的に雨の降りまくる情景も印象深かった。主人公の心情を反映させてたんやろかね?

・・ 母は息子を救い出すために力を尽くし、最後に息子は“あること”で母を救う ・・

ワタシの連想したのは・・『犬神家の一族』『重力ピエロ』だったりもしたが(・ω・)・・どやろ?

〜 こんなトコも 〜

♦「ベンツ280」の右ドアミラーがバキッと・・(×_×) 修理に150万〜200万ウォン(約10〜15万円)かかるとか。。
♦お母さんが薬草の束を裁断機(?)でガシャガシャ切断するシーンは・・眺めてるだけで緊張して疲れた(×_×)
♦中国産の漢方薬は、どちらかと言えば質が良くないらしい(・ω・)
♦韓国では“ヤミの鍼治療”は結構な重罪らしい。
♦立ち小便する息子のアレ(←いわゆる“ムスコ”)を好奇の眼で眺め下ろす母! この演出はスゴい!(⌒〜⌒ι)
♦もっと引いたカメラで“セパタクロー刑事”のアクションが観たかった(=^_^=) 良く分からんかったのす。
♦遺影写真に「謹弔」と書いた紙がつけられてた。
♦“呪われたこめかみ”と称される「記憶の戻る指圧箇所」があるみたい(・ω・)
♦ジンテが※※に請求した慰謝料500万ウォンは・・約35万円。
♦「餅をつく」には「ヤる」ってな意味もあるらしい。。
♦農薬「グラモキソン」「ロンスター」のうち「グラモキソン」は「パラコート」のことだそうだ。
♦“変態電話”ってのは「シャッター音が出ないよう改造を施された携帯」のことだって。
♦「援助交際協会」ってのがあるんだとかないんだとか(・ω・)
♦“恵民院”から来たしとに決して背中を見せるべからず?!
♦「未來」「矯正行政」って書かれた建物があったけど?

〜 こんなセリフもありました 〜

母「警察に行って来たら、まず栄養をつけるものよ」
 「刑事に殴られたの? 言ってご覧」
 「息子を恨んだりしたら、私が絶対に許さない!」
 「とにかく全力で思い出しなさい」
 「弁護士は私がクビにしたわ」
 「お前と私は“一心同体”だからね」
 「息子をバカにするんじゃない!」

トジュン「バカだと?」
    「僕はワルだよ・・それなりにはね」
    「罪が回り回って、僕に来たのかも」

ジンテ「お前の母親は、お前の何処が可愛いんだか」
   「いいか? これは“復讐”だ」
   「殺人の動機は大きく分けて3つ。金銭、痴情、恨み・・殆どはこのどれかさ」
   「誰も信じるな・・俺も信じるな。その手で真犯人を捜すんだ」

刑事「罪ってもんは、回るんだ」
  「殺人に資格など要らんさ。誰にだって人は殺せる」
  「事件は、もう終わったんですよ」

ソッコ「バイキングでは座らない」

母「バカにされたら?」
トジュン「やり返す」
母「1発には?」
トジュン「2発で返す」

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コメント

こんばんは。

こうして考えると、韓国映画ってオープニングシーンに
意味深なものを持ってくることが多い気がします。
2年くらい前の『デイジー』も「あ~!」って唸りましたから^^

死体のセッティングに工夫がありましたね~
あれは生きてるようにも見えるし、ロングヘアーも不気味!^^;
アジョンが置かれていた町の地形を見て
『チェイサー』と同じロケ地だったのか?とも思いました。

>ミナのぽっちゃりとした可愛さこそが良かったなぁ

同意見^^

>ジンテが※※に請求した慰謝料500万ウォンは・・約35万円。

そうだったのね!これでスッキリ^^
多分、ココの少し前の部分でウトウトしていた可能性があります^^;

投稿: ituka | 2009年12月24日 (木) 18時55分

itukaさん、ばんはです。

独りきりのイヴが寂しくて(=^_^=) また1本、行って来ますた☆

>こうして考えると、韓国映画ってオープニングシーンに
>意味深なものを持ってくることが多い気がします。

“おかん”の自己紹介としては、満足過ぎるぐらいでした(=^_^=)

>2年くらい前の『デイジー』も「あ~!」って唸りましたから^^

タイトルは知ってます。衛星待ち? みたいな?(=^_^=)

>死体のセッティングに工夫がありましたね~
>あれは生きてるようにも見えるし、ロングヘアーも不気味!^^;

(屋根の上で)現場検証してる刑事らの姿を映した後、カメラが右にズリズリッと移動して、遺体の映るのが印象的でした。

>アジョンが置かれていた町の地形を見て
>『チェイサー』と同じロケ地だったのか?とも思いました。

ああ言う「映画村」みたいな場所があるんでしょうかね?
何となく、クロサワ映画『天国と地獄』の「地獄」側の町並みを連想しちゃいました。

>同意見^^

あの娘は可愛いっす! あんなごろつきとは、すぐに別れなさい(=^_^=)

>多分、ココの少し前の部分でウトウトしていた可能性があります^^;

ヤミ治療で儲けてたのはあるんでしょうね。
でも、貧乏にしては、おかんを筆頭に「猫も杓子もケータイを所有してる感」がありました。
安いんかな?

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月25日 (金) 00時19分

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