« ☆『クヒオ大佐』☆ | トップページ | ☆『マディソン郡の橋(1995)』☆ »

2009年12月17日 (木)

☆『パブリック・エネミーズ』☆

15日(火曜)。
朝から“銭形”“観音寺まんじう”などで有名な(香川県)観音寺市郊外に出張して来た。一生懸命に走り回ったんだけれど・・結果的には狙ってた件数までは回れず、少し悲しい気分となった。。
昼食抜きで頑張ったのにねぇ、、唯一口にしたのは「缶ジュースのおしるこ」だけだったのにねぇ(・ω・)

帰社時点でかなりヘロヘロになってて、もはや机上のPCを立ち上げる気分にもなれなかったんだが・・疲れてるが故に、
「外で食べて帰ろ」⇒「食べるんなら寄り道もしよ」⇒「寄り道するなら、いっそ1本こなして帰ろ」と野生動物的に(=^_^=)思考がグングン太まって行き、フラフラだけどウキウキした気分で(←どないやねんな)“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かった次第。

「高松サティ」3階の一角にシネコンがあるんだが、1階の(しばらく閉店してた)中華料理店が再オープンした(←店名違うが、、)ので、食べに行ってみた。
内装は殆ど前店のままだが「早い」「安い」「まぁ美味い」とそこそこの感触だったかな。
ここのサティは全体的に元気がなく、余裕があれば少しなりとカネを落として(=使って)あげたい気持ちになる。
特にシネコンが閉鎖されちゃうと、現時点では死活問題やし(=^_^=)

1933年。大恐慌から4年目を迎えたこの年、国民は喘いでいたが、ジョン・デリンジャー(以下“JD”)(ジョニー・デップ)率いる強盗団にとっては“黄金時代”でもあった。
当時の法律では、州をまたぎ犯罪を行う輩に対し、自在に動き回れる捜査機関(=連邦組織)が整備されていなかったのだ。それを憂うジョン・エドガー・フーヴァー長官(ビリー・クラダップ)は委員会に働きかけ、捜査局増強のための予算増額を訴えるが「(長官)自身の現場経験不足」を理由に、マッケラー議長に却下されてしまう。

次にマスコミを利用し「社会の一番の敵(Public Enemy No.1)」として悪名を馳せていたJD逮捕を大々的にPRするフーヴァー長官。彼はまた、猟奇犯=チャールズ・フロイドの殺害に成功したメルヴィン・パーヴィス捜査官(クリスチャン・ベール)をシカゴに迎え、支局長のポストに任命しつつ、後にFBI(連邦捜査局:1935年に改称)となる捜査機関の前身としての体質強化に注力する。

一方、JDは部下たちをまとめ、鮮やかな手口で全米各地の銀行を襲っていた。

そんな中、彼はビリー・フレシェットと言う美しい女性に心を奪われてしまう。

決して仲間を見捨てぬ、そして恋人を見捨てぬJD。彼のそんな性格までも分析し、逮捕への歩を進めて行くパーヴィス。

裏切りや報復の続く中、2人の対決の日は迫るのだった・・

監督がマイケル・マンってことで、何の気なしに(=^_^=)観てる内に、それとなく気付かせられるのである。
「基本は『ヒート(1995)』のアレンジ版やん?」ってことに。とにかくこの監督ってば、

・市街地での長尺のガンファイトシーンが大好き
・仲間の裏切りや女難によって、傾いて行くダーク・ヒーローを描くのが好き
・発砲シーンに於ける「音響」「構図」など、銃関連の描写に対する姿勢&意気込みが尋常でない
・どちらかと言えば、女の描き方が下手(←結局は男目線の域を脱しない)

などの特徴があるのだ。

本作も、上記に挙げた“得意とする部分”に関しては、パワーアップ著しい訳なんだが、全体的にはどっか物足りない感が強かった。
そこをワタシなりに分析させて頂くと・・

・『アンタッチャブル(1987)』を狙うには、捜査官チームの各キャラに描写不足がある。特にパーヴィスの私生活が全く描かれず、不気味ですらある。
・『ヒート』を目指すにしては、JD&パーヴィスの絡ませ方に不満が残る。会話らしいシーンも1度しか展開されないが、そこも“踏み込み不足”があったんでは? と。
・『俺たちに明日はない(1967)』に突き進むでもなく、ヒロインの絡み方が(中盤以降で特に)薄い。
・『レオン(1994)』の後半を意識したとすれば、切なさに不足がある。

などが目立ってたのではないか?

それと、本作では「市街地」「山荘」と2度の“大規模な銃撃戦”が楽しめる(?)んだが、後者(=山荘)での(夜間の)ドンパチ付近から以降の映像が、何と言うか“重厚さを失ってた”ようにワタシは感じた(・ω・) 巧く表現しにくいし、単なるワタシ1人の先入観によるモノかも知れないんだが・・まるで「TV番組における“再現映像”のような」明るく、軽く、安っぽい質感に変化したように思えたモノだ。

コレは、撮影手法&撮影機材の変化によるモノかも知れないが・・何だろ? どうにもワタシの中で、物語の吸引力がいきなり弱まってしまったように感じたのだ。ここは、映像に詳しい方の意見を是非うかがいたいトコである。

〜 ほかにこんなトコなど 〜

♦フーヴァー長官の後半の“不在っぷり”がスゴい。んでも、演じるクラダップは『M:i:3(2006)』の頃に比べると“大物感”がはるかに増してた☆
♦後半辺りの「劇中で唯一のJDの涙」には、グッと来るしとも多いのでは? しかしワタシは全く来なかった。。
♦劇中で「デ・ソート」と呼称されてたクルマは「クライスラー・デソート」のことだそうだ。
♦字幕担当は松浦美奈さん。ホンマに“エエ仕事”を取って来はるわ〜
♦「メイヤー製糸会社」の箱って・・中に“アレ”が隠してあったら「明らかに重さが違う」と思うんだが(・ω・)
♦恐慌下のシカゴは、まさに“犯罪の巣窟”みたいな様相を呈してたらしい。
♦銃声が普通の作品と異なってた。「重い」のである。
♦キューバのバラデロ・ビーチはエエとこらしい。
♦当時の有名人とし「アル・カポネ(既に服役中)」「ベーブ・ルース(“予告ホームラン”の翌年)」「ジェームズ・キャグニー(まさに『民衆の敵(The Public Enemy)(1931)』なる作品に主演)」「シャーリー・テンプル(当時の子役スター)」の名が出てた。
♦「トンプソン・サブマシンガン」や「ブローニング・BAR」が大活躍。
♦クラーク・ゲーブル主演の『男の世界(1934)』と同時期に公開されたシャーリー・テンプル主演作って・・?
♦「殺害可能」を“Dead or Dead”と言ってた。
♦インディアナ州ムーアズヴィル出身のJD。回想シーンは特になし。
♦ウィンステッド捜査官(スティーヴン・ラング)のシブさが光る! 『スターリングラード(2000)』でのエド・ハリスに迫るシブさだ!
♦ラストで字幕により語られる「パーヴィスのその後」には、違和感が拭い切れない(・ω・) 裏でフーヴァーが絡んでるのか?

〜 こんなセリフもありました 〜

JD「“ミスター・デリンジャー”と呼べ」
  「2度のジャム(弾詰まり)があった。弾道が右上に逸れる傾向もあるぞ」
  「“金庫開けゲーム”の始まりだ」
  「死んで英雄になりたいか?」
  「テーブルの(カネ)はしまえ。狙いは金庫のカネだけだ」
  「来いよ。俺とドライヴしよう」
  「俺は誘拐はやらない。何故か? 大衆は誘拐を嫌うからだ」
  「腕の立つ弁護士は居るのか?」
  「今日が最高なら、明日のことなど考えない」
  「女のいない環境は、監獄に等しい」
  「君が何故、彼らをフッたのか知らないが・・嬉しいよ」
  「俺はウソはつかない」
  「こんな仕事は、今すぐにやめろ」
  「初めてでも、君が分かるのさ」
  「俺は“最悪な場所”を数限りなく見て来た」
  「荷造りは済ませた。君も連れて行く・・“刺激的な人生”の始まりだ」
  「人は自らの来た道ばかりを気にするが・・何処に向かうのかが大切だ」
  「俺か? 俺は・・“望むまま”に向かうさ」
  「誓え! 2度と俺の前から消えないと」
  「失せろ! チップは要らん」
  「映画に行こう・・暑さしのぎに」
  「カラカス(ベネズエラ)かリオ(ブラジル)へ逃げよう。地図から消えよう」
  「ボディチェックか? 武装してるとも」

パーヴィス「我々には2つの武器がある。最新の科学を駆使した捜査技術、そして(フーヴァー)長官の統率力だ」
     「覚悟のない者はここを去れ。今のうちだぞ」
     「“私の保証”をしてやる。私を甘く見るな」
     「このままだと、迎える結果は“私の辞任”か“部下たちの虐殺”かです」

ビリー「愛する女を痛め付けたと知ったら、あんたどうなるか分かってるの?」
   「シカゴで人生を変えたかったのよ」

ウォルター「欲の深いヤツとは組まない」
     「知らないヤツと組むな」
     「必死になるのはよせ」
     「必死になった時、選択肢はない」

レッド「My time is up(俺の運は尽きたのさ)」
   「お前はいつも、誰も見捨てない。だが・・今回は行け。俺のことは諦めろ」

記者「銀行を襲うのに必要な時間は?」
JD「そうだな・・およそ1分40秒・・きっかりな」

弁護士「何が心配だ?」
JD「電気椅子だ」

JD「死んで行く部下の眼を間近で眺めた気分は? 眠れないだろ?」
パーヴィス「お前はどうだ? お前を眠らせないのは何だ?」
JD「・・コーヒーだけさ。死にかけてる奴らを見るのは慣れてる」

ビリー「お仕事は?」
JD「時間を取り戻してる。君みたいな美人とね」

ビリー「望みは?」
JD「総てが欲しい。今、すぐに」

ビリー「眠らなくていいの?」
JD「その時間が惜しい」

ビリー「あなたはいずれ、捕まるか殺されるかよ」
JD「お前は占い師か? 俺は君と年老いて死ぬ。それだけだ。殺されはしない。
   俺は何処へも行かない。君もな・・分かったか?」

パーヴィス「残念ながら、今の我々の手には負えません」
フーヴァー「聞こえないぞ?」
パーヴィス「我々の手には負えません」
フーヴァー「聞こえない」

ウィンステッド「彼が山荘にいたら?」
パーヴィス「突入だ」
ウィンステッド「では、いなかったら?」
パーヴィス「やはり突入だ。もうヤツを取り逃がす訳にはいかん」

クラーク・ゲーブル「死を無理に引き延ばすことに意味はない。潔く受け入れることだ」

ルーズベルト大統領「デリンジャーは、この国の法律を舐め切っている」

追記:かの『レオン』でも、ジャン・レノ演じる主人公の殺し屋が、後半に“とんでもない場所”に乗り込んで行くムチャクチャさがあったが・・本作もそれに似た演出があってぶったまげた! 何だか“やり過ぎ”な感じ(⌒〜⌒ι)

|

« ☆『クヒオ大佐』☆ | トップページ | ☆『マディソン郡の橋(1995)』☆ »

コメント

こんばんは。

>余裕があれば少しなりとカネを落として

博愛主義者でいらっしゃるのですね。
その一言が従業員の皆さんに届いたらきっと何かが変わるような気がします。

本作。
一緒にジョニデファンとして手を取り合って行こうと(までは言っていないにしても)互いにファンであった学生時代の友人M子さんから絶交状を叩きつけられそうですが、本作のジョニデに何故か心躍る期待感・高揚感が持てないままで、劇場鑑賞はスルーするかもと思っています。
貴レヴューを楽しく読ませて頂いて、いつか来たる鑑賞時に備え?ることとしました。(*^_^*)

取り敢えずは次なるジョニデの『Dr.バルナサスの鏡(テリー・ギリアム監督)』に期待感・大の私です。

投稿: | 2009年12月17日 (木) 21時11分

今晩はです。

コメントのテイストから察しますに、あなたは・・

>博愛主義者でいらっしゃるのですね。
>その一言が従業員の皆さんに届いたらきっと何かが変わるような気がします。

シネコンを維持したいってのが、ホンネの部分かもです(=^_^=)

>本作のジョニデに何故か心躍る期待感・高揚感が持てないままで、
>劇場鑑賞はスルーするかもと思っています。

ワタシはジャック・スパロウを演じるジョニデがどうにも好きになれません。。

>貴レヴューを楽しく読ませて頂いて、いつか来たる鑑賞時に
>備え?ることとしました。(*^_^*)

日曜洋画劇場で観て下さいね〜 ←いつのハナシだ!

>取り敢えずは次なるジョニデの『Dr.バルナサスの鏡
>(テリー・ギリアム監督)』に期待感・大の私です。

テリギリですか。制作打ち切りにならなければ良いんだけど。。 ←あ、もう来月公開にまでこぎつけてるみたいやね!

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月17日 (木) 23時30分

こんばんは。

パーヴィス捜査官が呼んだ助っ人3人の登場シーンは
まさに西部劇のようでワクワクしました。
その中の髭のハート捜査官がドン・フライってことを後で知りました。
プロレスラー&K1ファイターだけに、台詞はなかったな~^^;

ラッセル・クロウの弟みたいな“ベビーフェイス”ネルソンとツルんだツケが
仲間をふたりも亡くす原因になってしまいましたね。
本作でいちばんヤバい男は、こいつではないでしょうか。


ワタシの希望としては、フーヴァー長官をもっと冷酷非情に描いて
それによりジョンとパーヴィスが男の生き様を感じあえるみたいな方向に持っていったら
もう少しまとまるんじゃないかと^^;

それにしても、その後のパーヴィスに何があったんだろうか・・・。

投稿: ituka | 2009年12月18日 (金) 01時07分

すみません、TiM3さん、17日21時過ぎにコメントを入れさせて頂いたのは私・ぺろんぱでございます。
ご推察下さっていたようですね、ありがとうございます。

投稿: ぺろんぱ | 2009年12月18日 (金) 22時05分

itukaさん、ばんはです。
『4th カインド』はぼちぼち観れるんでしょうか?

>その中の髭のハート捜査官がドン・フライってことを後で知りました。
>プロレスラー&K1ファイターだけに、台詞はなかったな~^^;

ウィンステッドがシブ過ぎて、他のメンツは覚えてません(=^_^=)

>ラッセル・クロウの弟みたいな“ベビーフェイス”ネルソンと
>ツルんだツケが仲間をふたりも亡くす原因になってしまいましたね。
>本作でいちばんヤバい男は、こいつではないでしょうか。

そう言えば、似とるヤツがおりましたね。

私的には、ウィキのクラーク・ゲーブルの画像も、結構ラッセル・クロウ率が高いと思ってます(=^_^=)

http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Clark_Gable_in_Mutiny_on_the_Bounty_trailer.jpg

>ワタシの希望としては、フーヴァー長官をもっと冷酷非情に描いて
>それによりジョンとパーヴィスが男の生き様を感じあえる
>みたいな方向に持っていったら
>もう少しまとまるんじゃないかと^^;

フーヴァーの思惑を無視し、パーヴィスがJDを逃がそうとするが、
それを拒むJD・・みたいないじくり方もアリでしたよね。

>それにしても、その後のパーヴィスに何があったんだろうか・・・。

ジョニデファンにとっては「顔面貫通」がショッキングだろうし、
栗兵衛(クリベェ)ファンにとっては、何処を見所にしたらエエのか、正直分からんトコがありますよね(・ω・)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月18日 (金) 23時24分

ぺろんぱさん、ばんはです。

>ご推察下さっていたようですね、ありがとうございます。

ビンゴで良かったです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月18日 (金) 23時25分

『フォース・カインド』行って来ました。
今週はこれしか観るものがないのでしょうか。

それにしても本作でもっとも怖いのは実際のアビゲイル・タイラー博士だったり。
映画サイトでも顔面にモザイク掛ってますから(笑)

投稿: ituka | 2009年12月19日 (土) 23時32分

ばんはです、itukaさん。

『フィフス・エレメント』のミラジョヴォちゃんが、今回は
『フォース・カインド』なんですね(=^_^=)

>今週はこれしか観るものがないのでしょうか。

今週は・・(=^_^=) 来週に向けて「アタマを空っぽ」にしとかないと・・
得意ですよね?(=^_^=) ←シガニー姐さんになら、言われて嬉しいカモ(=^_^=)

>映画サイトでも顔面にモザイク掛ってますから(笑)

気になるなぁ・・リヴ・タイラーとかとは全然系統がちゃうんでしょうね。。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月20日 (日) 00時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『クヒオ大佐』☆ | トップページ | ☆『マディソン郡の橋(1995)』☆ »