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2009年12月30日 (水)

☆『容疑者Xの献身(2008)』☆

29日(火曜)の夜。TV放送された『容疑者Xの献身』を観た。地上波初放送☆
劇場公開当時、気にはなってたがスルーしてしまった内の1作ではある(・ω・)

この日、朝は“寝だめ”をし、午後からもぞもぞと動き出し“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”なるシネコンにクルマで向かった次第だが・・狙ってた回の『アバター【3D字幕版】』の残席電光表示が「×」となってしまっており、その次の上映時間までが(余りに)開き過ぎてたため鑑賞を断念した(×_×)

この『アバター【3D字幕版】』の鑑賞が年末年始(←叶うならゼヒ年末に観ときたいトコ)の課題なんだが・・年内の課題がもう1ツあり、それは「クルマに3ヵ月ぶりのポリマーコーティングを施すこと」だった。
コレはまぁ“クルマに対するご褒美”のようなモノだが「3ヵ月間隔で計3回はやったげよう」と決めてるもんで、そちらについての本日中の施行予約が何とか取れ、コーティング作業は無事終了した☆

今日の“綾川行き”については、ホンマに(時間&ガソリンのムダを含め)エエことが1ツもなかった。
屋上駐車場に向かう際、前のクルマの動きが「余りに遅過ぎる」もんで車間距離を詰めて(≒押して)あげてたトコ、クルマから運転手の兄ちゃんが降りて来て、窓越しに難クセをつけられてしまった。。

正直、結構怖かったんだが(×_×) こっちはこっちで「毅然とした態度を貫いた」のが奏功したか(?)その場では大したトラブルには至らず。
しかし、先方が「携帯でクルマを撮影してきやがった」ので、こっちもそれ以上の枚数を撮影しておいた。

こう言うのんは“写真の交換”って言えるんやろかね(・ω・) しかし・・ワタシごときが言うのも何なんだが、アタマの良くなさそうな若者だったなぁ、、 はぁ、疲れた。

(ってことで、急いでいる時も、車間距離は余り詰めないようにしましょうね。その点は反省・・)

東野圭吾による同名の推理小説を映像化した本作。同氏はこの作品により「第134回直木賞」を受賞している!

警察に協力する、帝都大学准教授である物理学者・湯川学(通称:ガリレオ)を「探偵役」としたシリーズの小説3作目、劇場版映画化1作目。

・・・

2008年12月初旬。

花岡靖子(松雪泰子)は1人娘=美里と共に、都内のアパートに慎ましく暮らす、弁当屋「みさと」の店長。そんな彼女のもとに、別れたロクデナシ亭主=富樫慎二(長塚圭史)がやって来る。

母子に付きまとい、カネをせびり、その上暴力を振るう元夫。その繰り返しはこの夜も同じだった・・ただ1つ「靖子が思い余って富樫を絞殺してしまう」と言う不測の事態を除いては・・

壁越しに騒ぎの一部始終を耳にした、隣室に住む高校数学教師=石神哲哉(堤真一)は、彼なりの「とある事情」により、この殺人事件の隠蔽に関し、母子に救いの手を差し伸べる。

そして朝、遠く離れた少年野球のグラウンド脇で、富樫の惨殺遺体が発見される。

“天才数学者”石神の助力により、事件当夜の花岡母子のアリバイは「完璧なモノ」に仕上がる。
捜査が暗礁に乗り上げた警視庁の草薙刑事(北村一輝)と内海刑事(柴咲コウ)は、帝都大学に赴き、草薙の友人である湯川(福山雅治)に協力を依頼する。

この事件に、大学時代の友人であった石神が大きく関与している「であろう」ことを察知した湯川は、独自に調査を始めるのだが・・

放送時間=2時間35分の長さには、正直少し疲れてしまった。基本路線は“刑事コロンボ”シリーズのような「前半:犯人視点、後半:探偵視点」のドラマ進行(←やや変則的)なんだが、殺人事件の真相の重苦しさに、疲れてしまった感。。

東野作品の映像化を観るのは『レイクサイド・マーダーケース(2005)』以来なんだが、あちら同様、またも「ビニールシートで顔面を覆い、石でドツいて破砕する」みたいな描写が出て来るので「やめてくれ〜!」と心中で叫んでいた(×_×)

公開当時、劇場で本作を観た方に「これは堤真一の主演作」と聞いてたが・・ホンマに堤さん「予想以上の献身ぶり」だった(⌒〜⌒ι)

しかし何だろ・・ウィキでも「本格論争が展開された」だのと書かれてるが、実際その通りで、普通に観てたら「観客の誰にも解けないトリックやろな」と言うのはあった。「重要な情報(≒推理要素)が実は冒頭から伏せられてた」ってことなんだが、確かに1ツの事件を巡り「場所(=不在証明(アリバイ))」が崩せないとなれば「時間」の要素から叩いて行くほかないんだが・・辿って行って、あそこまで“もの凄い仕掛け”を組んでいる、とはちょっと想像がつかんやろね、と。

にしても福山さん。確かに同性ですらホレボレするほど(←危ない!)の「エエ顔」をしてはる! CMで見かける時は、妙なパーマみたいな髪型がどうにも好きになれないんだが、フツーな感じで、フツーに見かけたら、コレはもうカッコいい!
こんな青年が「娘さんを僕に下さい」とか言って来たら、もうコレって首関節はタテにしか動かしようがないんじゃないかな(←ってどんなシチュエーションだよ!)

福山さんがミステリアスに、エキセントリックに、前面に出てしまってるため、どうにも「しょぼくれた印象」のより際立ってた堤さん。心なしか背中も丸め、貧相な感じに映ったはった(×_×)

ラストでは、いよいよ“総ての謎”が白日の下にさらされてしまい“慟哭&絶叫”してしまう彼なんだが・・それを観てたワタシは「お次は“刑法39条”に眼を付け、心神喪失を装う作戦はどやろ?」とかアドバイスしたげたくなった。。あ、そりゃ別の作品か。。

ドラマ版の『ガリレオ』を全く観たことがないので、この『容疑者X』のみが特殊な展開なのか、そこは良く分かんないンだが・・期待してた「往年の円谷ドラマ『怪奇大作戦』のテイストを濃厚に漂わせた、超常現象解決モノ」なのかな〜? と言う期待のみは大きく裏切られてしまったな(・ω・)

松雪さん。『クヒオ大佐』でも弁当会社の社長を演じてはったな。
本作でも、しっかりした弟がもしいたら、多少はもっと穏やかな(?)展開となってた気がするんだが・・(⌒〜⌒ι)

ってことで、確かに「堤真一の献身ぶり」だけは必見と言えるんだけど・・余りに重苦しい展開に、観終わってどっと疲れの出たワタシなのだった。。

ひょっとしたら東野さんの「こう言うトリックはどや?!」ってな世界観&演出面と、肌が合わないのかも知んないな、ワタシ(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

♦冒頭の、羽田沖で起こった“武蔵野医科大学病院長・大倉正宏氏殺害事件”は解決したんやろか?(←本編で起こる、とある“報道すらされぬ殺人”との対比こそが言いたかったんやろね)
♦劇中での、湯川の“女っ気のなさ”は異常だった。「空※人形」とかで代用しとるのか? 私生活も全く描かれないし・・
♦湯川&内海刑事の「恋愛ドラマ」に、観客は期待すべきなんやろか? その面では何とも消化不良。
♦草薙役が北村一輝である必要性は(正直)なかったような。。
♦中盤の冬期登山のシーンは、も少し切り詰めても良かったかなと。
♦花岡母子、貧乏生活なのかと思いきや、任※堂W※iで楽しく遊んでたり。余りに楽しそうで、ちとWi※が欲しくなって来たぞ(=^_^=)
♦大田区蒲田の「扇屋旅館」に宿泊した、富樫の「初日の行動」をもっと洗えなかったんか?
♦発見された富樫の全裸遺体。体格、身体的特徴、血液型などは完全一致と結論付け得たのだろうか?
♦川べりでいなくなったとある人物。ワタシが石神なら、もうあそこは通らないと思うが。恐らく目撃されてるだろうし、そのことで別な人に話しかけられても厄介だし。
♦石神の部屋のルミノール反応ってどうなんやろ?
♦アパート聞き込みでの「物音情報」は全くなかったんやろか?
♦壁に仕掛けてあったマイクは「急ごしらえ」やろか? それとも・・?
♦本作における長塚圭史さんは『OUT(2002)』における大森南朋さん同様、短過ぎて、悲し過ぎる運命を辿ったはった(×_×)
♦ネオジウム磁石(ウィキによれば、正しくは「ネオジム磁石」らしい)って実在するんやね。ちょっと欲しくなってしまった。
(磁力が強力過ぎ、手指を挟んでケガする恐れがあるほどらしい!)
♦何気なく「国際防衛研究所長・有繭文雄」役で石坂浩二氏が出演してた!(冒頭のみ)

〜 こんなセリフもありました 〜

湯川「有り得ない? 総ての現象には必ず理由がある」
  「何故この現象が起きたか? それだけにしか興味はない」
  「愛、確かにそれは非論理的なものの象徴だ」
  「論理的思考には、冷静な分析が必要だ」
  「思い付きや勘だけで答えを出そうとするのは、間違いの始まりだ」
  「アリバイなんて、科学とは何の関係もない」
  「実に面白い・・なかなか楽しかったよ。じゃ、頑張ってくれ」
  「美人、それは大事なことだ」
  「関心がないんだよ。(石神にとって)数学のこと以外は」
  「君にしてみれば、こんなに面白い世界はないのに」
  「全く論理的じゃない」
  「気になって来ると、いてもたってもいられない性分でね」
  「良く変人と呼ばれる」
  「不要になったレポートを(焼いて)処分してるんだ。シュレッダーは信用出来ないからね」
  「僕は個人的興味で動いてるんだ。警察に協力するためじゃない」
  「殺人によって苦痛から逃れようとするのは合理的ではない」
  「あいつはそんなミスはしない」
  「いや、殺人の方が(数学よりも)彼には易しい筈だ」
  「まさか、有り得ない」
  「辛さで脳細胞は活性化しない」
  「その時、僕は気付いたんだ。“彼は恋をしている”と」
  「僕がこの事件の真相を暴いたところで、誰も幸せにはならない」
  「そして石神は、あなた方も知らない“とてつもない犠牲”を払った」
  「あの山で出来なかった話をしよう」
  「残念だ・・その素晴らしい頭脳を“こんなこと”に使わなければならなかったとは」
  「もし石神が、人を愛することを知らないまま生きていたら、
   罪を犯すこともなかったのかも知れない。
   あいつはそれほどまで深く、人を愛することが出来たんだ」

石神「随分早く、刑事が来たと思われたでしょう。でも怖がる必要はありません。想定内です」
  「大丈夫です。私の論理的思考に任せてください」
  「あなたの店で弁当を買えなくなると、僕は困りますから・・」
  「ま、しかし、数学の研究は何処でも出来る。場所は関係ない」
  「残念ながら、この反証には間違いがある」
  「次のカードを切ることにします」
  「単純な引っかけ問題ばかりですよ。
   例えば、幾何の問題のように見えて、実は関数の問題だとか。
   少し見方を変えれば、解ける筈なんです」
  “即刻この男とは別れなさい。さもなくば、私の怒りがこの男に向かうことになるだろう”
  「今登らないと、もう一生機会がないかも知れない」
  「もうすぐガスは晴れる」
  「なぁ湯川。“あの問題”を解いても、誰も幸せにはならないんだ。もう忘れてくれ」
  「それから・・私たちが連絡を取り合うのはこれが最後です」
  “隣同士が・・同じ色になってはいけない・・”
  「警察は君のためだったら、法律まで破るのか・・大したもんだな、湯川」
  “私が何を言っているのか、あなたはお分かりにならないでしょう・・それでイイんです”
  “私のことは総て忘れて下さい”
  “あなたに幸せになって貰わなければ、私の行為は総て無駄になるのですから”

石神「殺したんですか?」
靖子「え?」
石神「・・ゴキブリ」

靖子「・・」
石神「・・花岡さん。ゴキブリじゃないんでしょう?」

湯川「なかなか興味深い通勤コースだ」
石神「いつもと同じ光景だよ。“彼ら”は時計のように正確に生きてる」
湯川「人間は時計から解放されると、却って規則正しい生活になる。・・面白い」

湯川「誰にも解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか?」
石神「興味深いね・・考えておこう」

石神「ずいぶん遠回しな言い方をするんだな。君らしくない」
湯川「もうおしまいだ、石神」
石神「どうかな? 本当は最後まで証明出来てないんじゃないのか?
   ハッキリと君の推理を言ったらどうだ? 何故言わない?」
湯川「君が友だちだからだ」
石神「僕には、友だちはいないよ」

石神「あの(証明の)答えは美しくない」
湯川「美しくない? ・・面白い」

湯川「これがこの事件の真相だ」
石神「仮説を話すのは君の自由だが、仮説は実証して初めて真実になる。そうだろ? 湯川」

内海「犯人にとって、何か“都合の良いこと”って何ですか?」
湯川「さっぱり分からん」

内海「もし先生が、痛みに耐えられないのなら、私も一緒に受け止めます」
湯川「刑事ではなく、友人として聞いてくれるか?」
内海「友人として? はい」
湯川「この事件の結論は、総てこの僕に任せて欲しい」

追記:ラトビアの女教師=エミリー・サジェの“バイロケーション”のケースはこちらで紹介されている。

※無断リンク、ご容赦下さい。

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2009年12月29日 (火)

☆『釣りバカ日誌20/ファイナル』☆

28日(月曜)。申し訳なくもあるが、今日が年内の「仕事納め」だった。
本社(本部)を離れての「仕事納め」は(入社以来)初めてだったもので、どう言う手順になるんやろ? と興味津々だった。
夕刻からで、ささやかに(?)懇親会が開かれたが・・本格的に飲んでしまっては、電話応対に支障をきたすため、極力“飛ばさないよう”気を付けた(・ω・)

他の皆さんは、高速バスでさっさと(大阪方面に)帰ってしまったが・・ワタシは年内いっぱいはこっち(高松市内)でダラダラ過ごすつもりなので(=^_^=)、ちょいとだけ残業をこなしてから、職場近くのミニシアター“ソレイユ”で「観納めカウントダウン」的(?)な1本を観て来た☆

それも『釣りバカ日誌20/ファイナル』ってヤツをな!(=^_^=)

正直『釣りバカ』シリーズって言えば、『1(1988)』『2(1989)』『3(1990)』ぐらいしか観ていない(・ω・) 主人公の奥さん(=みち子)役も変わっちゃったし。。
ワタシとしては前の奥さん役(石田えりさん)の方が何となく好きだったりもしたかなぁ・・。

「ラスト作(?)だけ、要領よく鑑賞する形」でエエんやろか? と多少の不安(と若干の申し訳なさ)はあったんだが、何となく“シリーズの幕切れ”をしっかと見届けたかったし、以前に読んだ童門冬二氏の著したシネマエッセイ『人生で大切なことはすべて映画で学んだ』の中で、同氏が『釣りバカ6(1993)』と『釣りバカ11(2000)』はスゴい!(←ってな書き方だったかはおぼろげだが、、) と仰ってたので「シリーズごとに、何処か“マンネリだけでない、光るモノ”があったからこそ、キャスト陣の交代はあれど、ここまで22年間も続いたんやろな」と勝手に(都合良く)解釈した次第(・ω・)

「鈴木建設株式会社」創業者=鈴木一之助会長(愛称:スーさん、三國連太郎)は、自社の業績悪化と共に、自身がただ中に身を置いている老境を重ね合わせ、突然に役員報酬の全額返還を決意する。「なまじ資産なんか持つものじゃない。いっそ何処かに寄付でもするかな?」と言うのがスーさんの心の中。

だが、会長のこの発表により役員クラスも「報酬の“自主的な”一部返還」を迫られることとなる。
「自社株の200円下落」「純利益の50億円減少」・・と明るいハナシはない。ライバル会社「日向建設」も規模縮小を余儀なくされている。
営業3課の舟木課長(益岡徹)も「45歳以上を対象に、早期退職者を募り始めるんでは?」と気が気ではない・・

そんな中、経済新聞でなく、釣り新聞に熱心に眼を通す、我らが愛すべき“釣りバカ”=浜崎伝助(愛称:ハマちゃん、西田敏行)の緩んだ姿が。

・・・

ハマちゃんの閃き(?)により、その1ヵ月後「鈴木建設」は関西方面で200億円規模の大口契約にこぎ着けることに成功!

・・・

平成21年5月吉日、スーさんより直々に「会長賞」を手渡されるハマちゃんがいた。ハマちゃんは「幻の大物魚“イトウ”が釣りたい」と申し出て、特別休暇を取得。スーさんと2人で北海道へと向かう。

現地で彼らを迎えたのは、スーさんの亡くなった友人の娘=沢村葉子(四谷の小料理屋『沢むら』の女将、松坂慶子)・・の娘である裕美(吹石一恵)。
彼女は獣医とし「中標津町」のとある牧場に暮らしていた。

北海道で、スーさん&ハマちゃんを待ち受けるトラブルとは? そしてハマちゃんは「念願の大物」を見事釣り上げることが出来るのだろうか?

いやぁ・・『4(1991)』〜『19(2008)』までをイッキにすっ飛ばしても、支障なく(?)ついてけるもんなんやね(=^_^=) モノ凄〜く「すんなり入って行ける」物語だったですわ。どうやらウィキで調べると、脚本に山田洋次が入ってて「あ、ちゃんと決めるトコは決めてるンやね☆」と安心した。

本作は大きく「3つのパート」に分かれてて、ワタシが一番気に入ったのは、断然「1つ目」だった。これらを勝手に章立てしてみると、

第1章 今村トレーディングス事件
第2章 久保牧場事件
第3章 三途の川事件

って感じだろうか?

私的に一番「おふざけ度」が強く、ハマちゃんの“ワンマンぶり”の楽しめたのが第1章。「おふざけ度」の強い半面、ハマちゃんなりの“真面目さ”にも感心させられる☆
原常務(岸部一徳)との“ながら交渉”の素晴らしさは、何故だか(←酔ってたし)ウルウルさせられてしまったほどだ。
特に、ハマちゃんの「俺、(今日は)仕事のハナシで来たんじゃないよ」のひと言がグッと来た。こう切り出されて、ああ言うハナシの持って行かれ方をした日にゃ・・そりゃ「すぐ降りてくから、待ってよ」と答えるしかないでしょ(=^_^=)

人によっては、第3章が一番「ふざけてる」「面白い」と感じるのだろうが・・ワタシからすればアレはちと“やり過ぎ”な感があった。。
特にかなりヨボヨボ度の高まってるスーさんがああ言う状況下に置かれると、どうにも生々し過ぎて、笑うに笑えまっしぇん(⌒〜⌒ι)

第2章は最も多く時間をとって描かれてはいるものの、どうにも「普通過ぎる」気がした。せっかく平田“ヤス”満さんが登場してるんだし、もそっと彼にも目立つシーンを与えたげて欲しかった気がする(・ω・)

そもそも、今回はスーさんが(思ったほど)釣りをしてなかったように感じたぞ、、? 浜崎家の1人息子=鯉太郎の存在感も薄かったし。上司役=谷“ガチョ〜ン”啓の活躍の場もあんまりなかったなぁ。

ラストでは、社員らを前にしての「鈴木会長の勇退コメント」が放たれ、そのまま「釣りバカメンバーによるカーテンコール」にスムーズかつ強引(=^_^=)に繋がって行く。

スーさんと2人の娘さん(高畑淳子、かとうかず子)の微妙な関係とか、裕美たちのその後とか「バッサリ切り捨てられてて悲しいトコ」もあった(×_×)

まぁそれでも「ほろ酔い加減で『釣りバカ』を観るのんが、こんなにクスクス笑えるとは!」ちぅ“新鮮な驚き”を得られたことは嬉しい(=^_^=)
酔っ払って観たら、同様に『男はつらいよ』シリーズなども・・ひょっとしたら、メチャメチャに面白いんかも知れないね。 ・・って何で「酔ってること」が前提やねんなキミ!(=^_^=)

〜 こんなトコも 〜

♦「忠臣蔵」のネタを軸に、容易くかつ的確に原常務の心を震わせる(?)ハマちゃん。230−47=183なんやね(←謎)
♦会長付の運転手・前原(笹野高史)。ハマちゃんに「何て言ったっけ? あの河童に似た、アタマの薄い・・」と言われてた(=^_^=) ←2人は『火天の城』でも真面目に(=^_^=)共演されてたんやったね!
♦序盤で表示されるタイトルは『釣りバカ日誌20』であり“ファイナル”とは(決して)付いてなかった。
♦「太田屋」(電話:782-4657)は横浜に実在する渡船業者。
♦「養老牛温泉・藤や」も中標津町(北海道)に実在する旅館。
♦「合体」「不合体」なる拡大文字エフェクト(?)は、今なお健在だった!(=^_^=) 実況映像化もしてほすい!!
♦ゲームソフト「めざせ!!釣りマスターDS」って楽しそう(・ω・)
♦「三途の川」の手前では、携帯は「圏外」らしい(=^_^=) ←そりゃそやろ
♦ニッポンの木造家屋の外壁に最も映える看板が「マル※ク」であるが、今回はソレをパロッた「メイフク」って赤看板があった!
♦鈴木会長の最期の言葉・・「この会社は、君たち社員のものだ」「鈴木建設は、永遠に不滅だ」は“アツい”んだけど、ちと聞いてて気恥ずかしくなるトコもあったかな、、ワタシには。

〜 こんなセリフもありました 〜

ハマちゃん「釣りってのは、情報が大事なんです。何時、何処で、どんな仕掛けで釣るのか」
     「経済新聞? いや、読まないですわ、そう言うものは」
     「不安な時こそ、明るく、口角上げて笑わなきゃ」
     「“絶対秘密な情報”を、教えてくれるの?」
     「みち子さん、(ビール代)頂いときなさいよ。あ〜、(ポケットに)しまっちゃうんだ。
      ・・1000円ぐらい、貰っといたらイイんじゃないの?」
     「経済記事って、1行も読まないのに、眠くなっちゃうんだよなぁ」
     「“今のあんた”には、その気持ちは分かんないんだろうなぁ」
     「御堂筋の拡張工事? だから、そんなこと俺に言われても、分かんないんだけどぉ」
     「お、(役員が)みんな揃ってる・・すげぇ」
     「俺、女性として愛したのはみち子さんだけだから」

スーさん「そんなのは“下司の勘ぐり”だよ」
    「ゼロから出発したんですから、(最期は)ゼロに戻って元々です」
    「僕はね、心静かに“死”を迎えられたら、(それで)イイんです」
    「ここに来ると、ホントに慰められるよ」
    「本当の娘なんてね・・ちっとも可愛くない」

舟木「期待してるから!」
ハマちゃん「何を?」
舟木「何をって・・」

ハマちゃん「メーター越えのイトウ釣れたら、死んでもイイね」
岩田「悪いけど、釣る前に死んで下さい」 ←おいっ

久江「色々って言ったら・・色々よ」

店員「また誰か、親戚殺して、忌引休暇取ったんでしょ?」

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2009年12月25日 (金)

☆『アバター』☆

24日(木曜)。
本日は急きょ有休を頂き、某行政機関に出向いて、講習会に参加して来た。朝8時半〜夕刻4時までみっちりと講義が続き、ある意味「通常の勤務」以上にしんどかったかも(×_×)
「ドライビング・シミュレーター」なる機械も久々に試したが、やっぱり実車とは操縦(運転)感覚が全然違っててイマイチ・・いやぁ、それにしても・・やっぱし安全運転って大事ですよね☆

無事に講習を終え、少しばかり時間もあったので会社に顔を出した。何せ先週後半以降、研修やら出張やらで、全然デスクに座れてないし、やるべきことも溜まっとる訳で・・(・ω・)

その後「クリスマス・イヴなのに全然予定のないこと」に我ながら少しハラの立った(=^_^=)ワタシは、真っすぐ帰宅はせず“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、今年のラストを飾る(?)本命の1作『アバター』をいよいよ観ることとした☆

午後8時から「吹替え版」、同8時半からで「字幕版」が上映されており、とにかく早く始まって欲しかったワタシは、直感的に「吹替え版」をチョイスしたのだった☆

しかし・・流石は“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”って感じで、シアター内がガラガラだったのは衝撃的(⌒〜⌒ι) まるで公開当時「都心部では混雑し過ぎて観れんだろう」と考え、はるばる奈良県は大和高田市内の某ミニシアターを選んで行ってみれば・・「(初日なのに)めちゃめちゃ空いてた」ことに、ドギモを抜かれた思い出のある『MiB(メン・イン・ブラック)(1997)』以来の、共通する気持ちだ(=^_^=)

未来。地表から“緑”の失われた地球は、もはや「ゆるやかに死に行く星」であった。

若き海兵隊員=ジェイク・サリー伍長(サム・ワーシントン)は、地球での戦闘で負傷し、今は車椅子の生活となっていた。
そんな彼がある時、軍に呼び戻される。それは不慮の事故で亡くなってしまった双子の兄=トミーの代わりに「DNAが同じ」と言う理由から、とある研究に参加せよ、と言うものだった。

ジェイクは6年間のコールドスリープ(つまりは星間航行)を経て、目覚める。

辿り着いた先は、地球から遠く離れた衛星“パンドラ”であった。
彼を迎えたのは“アバター・プロジェクト”の中心人物である、グレース・オーガスティン博士(シガニー・ウィーバー)、研究員=ノーム・スペルマン、そして“傭兵部隊”とし海兵隊を率いるマイルズ・クォリッチ大佐(スティーヴン・ラング)・・と言った面々だった。

ここ“パンドラ”には巨躯の先住民族“ナヴィ”がおり、彼らは強力な神経毒を先端に塗った矢じりを用いて戦い、カーボン質の硬い骨格を有する“賢く強く勇敢な部族”であった。
“ナヴィ”とのコミュニケーションの一向に進まないのが、関係者のアタマを悩ませていた。

実は“ナヴィ”の住む村落(森林)の真下の地盤にはキロ相当数十億(ドル?)と評価される、膨大な量の希少金属(レアメタル)が眠っているのだ。

侵略戦争で彼らを打ち破るのは困難と判断した関係者は、人間と“ナヴィ”のDNAを組み合わせた新しい生命体“アバター”を作り出し、被験者の意識を“アバター”の脳内にダイレクトに送り込むことで、自在な遠隔操作を可能とすることに成功した。

かくて“ナヴィ”の村に潜入、彼らとの「交渉材料」を探るため“アバター”にリンクしたジェイクだが・・“パンドラ”の自然の美しさや“ナヴィ”の人々に触れ合ううち「不自由な身体である、今の“人間”の暮らしより、自由に走り回れる“アバター”にリンクしている時の方が、本当の自分なのでは?」と考えるに至ってしまう・・

ジェイクの煮え切らなさに対し、マイルズ大佐は「任務を急げ」と言い放つのだが・・

『タイタニック(1997)』以降、ジェームズ・キャメロン監督に対し「目立った動きもない」と考えてたワタシ。「ぼつぼつこのおっつぁん、ご隠居かもな?」とまで考えてしまってたんだが・・いや、、流石に“世界のキング”を自負するだけのことはあり、モノ凄い作品を放ってくれた! 参りました!

(圧倒的な)映像美と(隅々まで構築され尽くした)世界観がとにかく凄まじい! (キャラクター系の)CG描写のみに依存してるかと思いきや、監督お得意の(?)ミリタリー系の設定&描写にも妥協が殆どみられないのだ!
普通のスクリーンで、吹替え版で観て、ここまで圧倒されるんだから・・もしコレが「3D+字幕」版だったら、どんだけスゴいねん! と想像しただけでワクワクしてしまう。

ストーリー面で言うと・・“アバター・プロジェクト”なる発想こそには「頸椎にプラグ繋いでダイブしまっせ」系の『攻殻機動隊(1995)』『マトリックス(1999)』を代表とする“既視感”がなくもなかったが・・「侵略戦争」「自然破壊」「生命の環」みたいな要素も絶妙に盛り込まれてて、観客それぞれが「物語を辿る中で“何らかのメッセージ”を受け取れる」ように仕上がっている☆

久々に「DVDソフトがリリースされたら、すぐさま買いたいな!」と、直感的に思うに足る1本に巡り会えた気がした。まさに眼福!

惜しむらくは、軸となるキャラの何人かの「退場」について、ちょっと「タイミングが違ってたんでは?」と突っ込みたくなったトコなどだろうか? んでも、これはイイですわ。ホンマに!

年末の超大作とも言える(←たぶん一応は)『2012』が「言ぅても、観客の想定範囲内の、通常進化的なレベルの作品」であったのに対し、、本作ってば、その到達点が高過ぎてブ〜ツ飛ぶ! それでいて、物語の骨の部分を見れば・・まさに一見して“キャメロン節”なのである。

(敢えて再び言うが)正直、色んなシーンで“既視感”が絶えず付きまとってはいたんだが(⌒〜⌒ι) それぞれのシーンや演出にも大きな破たんやダレ場がなく、万人におススメしときたい作品である。

キャメロン、あんたはやっぱし“世界のキング”やわ!

〜 連想した作品たち 〜

・『スターシップ・トゥルーパーズ(1997)』
・『トータル・リコール(1990)』
・『タイムマシン(2002)』
・『ラストサムライ(2003)』『ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)』『もののけ姫(1997)』
・『風の谷のナウシカ(1984)』
・『エイリアン2(1986)』
・『ソラリス(2002)』

〜 こんなトコも 〜

♦基地に帰投する装甲車(?)の車輪に“ナヴィ”の放ったと思しき「矢」が何本も突き刺さっている。こう言う描写による「高め方」はスゴいと思う。
♦「ランダ大佐」「シュタウフェンベルク大佐」「クヒオ大佐」・・と様々に個性的(=^_^=)な“大佐殿”を観て来たが・・この「マイルズ大佐」のマッチョぶり&カッコ良さってばスゴい! 特にパワードスーツ(?)に乗って「シャドーボクシング」する“挑発的な動き”がカッコ良過ぎる!
♦「距離の概念」なき遠隔操作術。どう言う仕組みなのかさっぱり分かんないが、スゴい! んでも、とある人物には「人形芝居」とバッサリ切り捨てられてた(×_×)
♦パワードスーツが躍動する場面を観てると「これぞまさに、ロバート・A・ハインラインの小説『宇宙の戦士』の世界やんか!」とワクワクして来る。願わくば、シガニー姐さんにもアレに乗って戦って欲しかった(=^_^=) ←ボディはもちろん黄&黒ペイントで☆
♦宙に浮かぶ伝説の山“ハレルヤ・マウンテン”の情景を眺め「今なら実写版『天空の城ラピュタ(1986)』も完璧に制作出来るかもな〜」とふと思ってしまった。
♦「RDA」って何の略だったんやろ?
♦人類の味方をすべきなのか、“ナヴィ”の味方をすべきなのか、観てて戸惑ってしまう時があった(・ω・) 地球は滅びかけてる訳だし・・ 意外と深いンですよね。

〜 こんなセリフもありました 〜

ジェイク“1つの生命が終わり、別の生命が始まる”
    “自由は失っても、心は失わない”
    “この星は、人間にとって最も過酷な環境だ”
    「最高だ!」
    「走れる!」
    “俺は一体、何をしている?”
    「君に、感謝する」
    「その魂はエイワ(←パンドラの“精霊神”)のもとへ。その肉体は“ナヴィ”のものとなれ」
    “あちらが本当の世界で、こっちが夢のようだ”
    “もう、自分が誰なのかも分からない”
    「誰かが“自分の欲しいモノの上”にいたら、そいつはテキなのか?」
    “1つのバカな行動が、人生を決めることもある”
    “今日が俺の誕生日となる”

隊長「今日の降下では、誰も死ぬなよ」

マイルズ大佐「もし地獄が実在するなら・・諸君は休暇を(この衛星でなく)そこで過ごしたくなるだろう」
      「ここで生き残るには、ここのルールに従え」
      「ここは重力が弱く、力がなまる」
      「地球では、激戦地でかすり傷も負わなかったこの俺が、ここじゃ初日に“このザマ”だ。新兵のようにな。
       だが、この傷は気に入っている。ここの恐ろしさを忘れずに済むからな」
      「奴らに協力させる方法を。それがダメなら叩く方法を」
      「奴らの欲しがる“アメ”を見つけて来い。もしくは“ムチ”をな」
      「必要なのは・・“アバター”のボディと“海兵隊魂(だましい)”だ」
      「2週間も報告がなかったぞ? そろそろ帰って来い。今夜のシャトルに乗せてやる」
      「物わかりの悪い連中だ・・ハッキリ教えてやろう」
      「気合を入れろ。さっさと片付けて、夕食までには帰るぞ」
      「終わりだと? 俺が生きてる限り、何も終わらん」
      「どうだ? 人類を裏切る気分は?」

パーカー「君らは一体、どんなドラッグをヤッて来たんだ?」

博士「いい科学は、いい観察から。ついでに正気も保てる」

グレース「アタマの中を空っぽに・・あなた、得意でしょ?」
    「私は科学者よ。“おとぎ話”は信じない」
    「ムダよ! 撃ったって貫通しない」

トゥルーディ「こっちだって撃てるんだよ!」

ノーム「“有視界飛行”って?」
トゥルーディ「眼で見て飛ぶってこと」
ノーム「霧で何も見えないけど?」
トゥルーディ「その通り! ヤバいでしょ?」

ネイティリ「礼、要らない。ただ、悲しいだけ」
     「あなた、悪い。何も見ない、学ばない」
     「あなた、心は強い。けど、愚か。騒ぐだけ、何も出来ない」
     「祖先は生きてる。エイワの中で」
     「あなたが見える・・もう、恐れないわ」
     「エイワは、どちらの味方もしない」

ジェイク「どうやって“選ばれたこと”が分かる?」
ネイティリ「簡単よ。あなたを殺そうとするから」
ジェイク「そいつは嬉しいね」

巫女「もう器、満ちている」
  「見てみましょう・・あなたから“汚れ”が消えるのかどうか」

追記1:“ナヴィ”の某キャラに、毒の矢で狙われ(実は)殺されかけてた主人公。“とある奇跡”が起こるんだが・・「運命なんてそんなもんなのかもなぁ」とふと思った(・ω・)
追記2:パワードスーツ同士の激闘はゼヒ観たかった。「続編に期待」かな? ←あるんかよ!?
追記3:何気なく、シガニー姐さんの(限りなく)オールヌードに近いお姿が拝める。嬉しいような困惑しちゃうような(⌒〜⌒ι)
追記4:海兵隊の軍用機に“サムソン”“ワルキューレ”“ドラゴン”などのコードネームが付けられてて興味深かった。“ワルキューレ”がナパーム弾を投下したら・・まんま『地獄の黙示録(1979)』の世界だなぁ。。
追記5:軍用機が映し出されるシーンで、ほんの少し「CGモデリング」っぽく見えてしまう部分があった。
追記6:“ナヴィ”の住人が大勢映し出されるシーンで、ほんの少し『スターウォーズ』のエピソード1〜2を観てるような「CGキャラ群」に見えちゃう箇所があったか。

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2009年12月24日 (木)

☆『4th KiND/フォース・カインド』☆

23日(水曜)の午後。
市内のミニシアター“ソレイユ”で『母なる証明』を観終わり、ポスカなんかも買い求め(=^_^=)、地下から外に出ると・・小雨が降っていた(×_×)

ちょっと気分が「アンダー気味(notアンダーギー)」になつちまつたもんで(⌒〜⌒ι) もう1本「チャラチャラしたのん(=^_^=)でも観よ!」と考え、1度帰宅してから、今度はクルマで“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”へと向かった☆

ここのシネコンでは「香川県内で唯一」とし(←そんな掲示アリ)“例の大作の3D版”の公開が始まった訳だが・・流石に今日ばかりは“満席表示”が出とったし、まだまだ観る機会も劇場もあろう! と思い、敢えてそっちは外し(=^_^=)『4th KiND/フォース・カインド』なるSFミステリー作を観て来た☆

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の“異星人コンタクト系・半ドキュメンタリー”とでも言えようか、な本作。
「予告編が怖過ぎ!」などとネットでも話題になっとるようだが、さて・・?

2000年10月。アラスカ州の田舎町ノームを舞台に起こった、怪現象の数々を“当時の記録映像”に“俳優による再現映像”を加え、描き出したドキュメンタリー風な物語。

町の住人を代表し(?)、トミー・フィッシャー、スコット・ストラヴィンスキーなる男性2人が“全く同じ症状”を心理学者=アビゲイル・エミリー・タイラー博士(ミラ)に訴える。博士は彼らに“催眠療法”を試み、2人の記憶の奥底に隠された“真実”を導き出そうとするが・・

65時間以上にも渡るインタビューを中心とした記録映像群を徹底的に検証し、チョイスしたと言うことだが・・私的には「結局は3本ほどの“ノイズ混じり”な記録映像」をネタに、色々と肉付けしただけなんやなぁ・・と正直「しょっぱい感」が強かった(×_×)

結論についても「皆まで言われんでも分かるわい!」って部分があり、もうちょっと満足させて頂けるような、そんな“とんでもない映像”をあと1ツや2ツは入れて欲しかったし、そうでなければ今ドキのグルメな(?)観客は納得しないんじゃなかろうか?

心理学者のアビー(=アビゲイル)博士ご本人も登場し、再現映像で彼女を演じたのがミラさんだった点には「全然似てへんやんか!」とツッコめもする(・ω・) リアルさを求めるなら、ジュリアン・ムーア姐さんの方が、きっと生々しくてスゴかったと思うな(⌒〜⌒ι)

にしてもアビー博士、ご本人の「抜け殻になっちゃってる度」が半端ではなかった。。ラストで、彼女の全身がサイドからのショットで映されるんだが、本当に大変な状態になっておられて、、

記録映像群では、やはり2本目(?)の「ガバッと起きるヤツ」に飛び上がる程ビビらされた! まるで『セヴン(1995)』の中盤に登場した“怠惰くん”みたいなシチュエーションだ(×_×)

ちょっと不思議に感じたのは「被験者は3人いたんでは?」ってこと。「もう1人(の女性)について、記録映像はなかったんやろか?」と言うのんと「ライアン巡査のインタビューはないのやろか?」「夫ウィルの検死結果を、あの妻は聞かされてなかったんやろか?」など幾つか・・(・ω・)

肝心の映像群に、肝心な部分でいちいちノイズの入っちゃうのは・・ホンマにそうだとしても、ちょっと「噴飯モノ」だった。

監督とミラによる「真実は、これを観たあなたの心の中しだい」ってな“決め台詞”も何だか“放置プレイ”されちゃったみたいでどうもスッキリしない、、

内容的には(ワタシの期待ほど)良くなかったんだが、まぁ(各方面への)承諾関係でここまで制作に時間がかかってしまったんやろかね。

もうちょいダイナミックな展開がラストにあれば『プロフェシー(2002)』に負けぬエンタテインメント性が構築出来たハズなので、そこは「特に」残念なワタシだった。

〜 こんなトコも 〜

♦「夫は(侵入して来た)何者かに胸部を刺された」と語る妻。しかし終盤、全く異なる事実が明かされることに。どっちが正しいの?(・ω・)
♦「天井を突き抜ける」って現象は通常、起こり得ないが?
♦劇中最大の常識人(=^_^=)が、保安官オーガスト(ウィル・パットン)だったが・・結局は「本作への関与」を一切拒否ってるらしい(⌒〜⌒ι) おいおい、どうしたんだよあんた!
♦町のあちこちに「午前3時33分」前後の映像を完全に記録できる装置を設置したら、もうちょっとは真実に近付けると思うんだが。例えば妨害電波を完全に遮断し得るボックス内にカメラをセットする、とか。
♦「シュメール文明の権威」アウォロワ・オデュサミ博士。電話でちょこっと話しただけで、アラスカにまで飛んで来て下さるとは・・(⌒〜⌒ι)
♦「第1種:UFO目撃」「第2種:UFOの痕跡目撃」「第3種:彼らとの接触」「第4種:彼らによる拉致」と段階があるそうだ。「彼らによる侵略」だの「彼らとの和平交渉」だのはないのか?
♦シュメール人は「シュメリアン(SUMERIAN)」と呼ばれるようだ。
♦画面が最大で6分割ぐらいされるトコロはブライアン・デ・パルマ監督作品を観てるようで楽しかった(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

ミラ「幾つかの映像は、かなり衝撃的です」

アビー「犯人の顔さえ見えたなら・・」
   “真の恐怖は、予測出来ない”
   「バカげているし、暴力的な質問だわ」
   「私は・・自分の体験を信じます」
   「説明は出来ないけど、信じて欲しい」
   「信じるしかないのよ!」

キャンポス「それじゃアビー。戻ってみよう・・過去に」
     「あんな怯えた眼を、見たことがない」

ロニー「ママは、誰も救えない」

トミー「済まない。やらなきゃ仕方ないんだ。もう道がない」
   「眠れない理由が分かった。先生も・・見れば分かる」

※※※「・・ズンアブー・・イーター・・」

スコット「入って来たヤツらは“誰か”じゃない・・“何か”だ」
    「ここのヤツらじゃない」
    「自分で見ないとダメだ・・“想像出来ない程に最悪なもの”を」
    「イヤだけど、思い出さなきゃ・・そしてアタマから追い出さなきゃ」

オーガスト「思い付くのと、それを信じるのは別問題だ」
     「限界だ。もうこれ以上、君をかばえない」
     「人は都合良く狂気を追い払えない。それは付きまとう」

オスサンミ監督「私や観客が、信じると思いますか?」

追記:アルコールが完全に抜け切っておらず、劇中で某キャラが嘔吐するシーンで、つられてこっちも吐きそうになってしまった(×_×) こんな体験は初めてや(⌒〜⌒ι)

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2009年12月23日 (水)

☆『母なる証明』☆

23日(水曜)。今週は、月〜火曜で1泊出張をこなしつつ(総走行距離:約620キロ)、両夜共に懇親会が催され、案の定どちらもで結構だらしなく酔っ払ってしまった(×_×)
今週末にも1ツ(私的な酒宴が)予定されており・・ぼちぼち自身の(酒量の)限界を見極めとかないとアカンと痛感している・・(×_×) ←毎年、この時期に痛感してるんだけどネ、、

今朝は、その反動たる「吐き気&お通じ過多」に悩まされつつ、少し“寝だめ”した後もぞもぞと起き出し、高松市内のミニシアター“ソレイユ”に、狙ってた韓流な1本『母なる証明』を観に行った。

祝日だし、高松市民はみなどっか郊外に行楽にでも出かけとるやろ・・と勝手に想像してたら、シアター内がいつになく混雑しててびっくり! ああそうか、今日は“レディースデー”やったんやね(・ω・)

2006年。ソウルにほど近い、とある郡部の小さな町。
母(キム・ヘジャ)は「ミョンシン漢方」と言う漢方薬の店で働きつつ、1人息子=トジュン(ウォンビン)を女手1つで育て上げて来た。母は“ピュア”に育ち過ぎたこの息子を優しく見守り、自身の人生の総てを捧げる覚悟をいつも持っていた。
そんな母の一番の心配の種は、トジュンを連れ回し悪さをする町のゴロツキ=ジンテの存在だった。

そんなある日、女高生=ムン・アジョンが頭蓋骨を砕かれた無惨な遺体で、なおかつ町の何処からでも見えるような廃屋の屋根にさらされた状態で発見される。

・現場からトジュンの所持するゴルフボールが発見された
・アジョンを最後に目撃したのがトジュンだった

ことから、トジュンは容疑者とし警察に連行され、犯行を認める調書に拇印を押してしまったため、事件は簡単に解決してしまう。

最初こそ知り合いの刑事=ジェムンや有力弁護士=コン・ソッコに助けを求める母であったが、それが力にならないことを悟った時、彼女は「自らの手で真犯人を探し出す」ことを決意する。
事件当夜“マンハッタン”なるバーでトジュンと待ち合わせをしていたジンテが「結局現れなかった」ことから、ジンテが怪しいと睨んだ母は、彼の住まいに単身向かうのだが・・

冒頭から「秋の野原で、妙なダンスを披露し始める」母のキャラに、強烈なインパクトを受ける! 音楽に合わせてるような全く無視してるような、不思議な動きである。歯をのぞかせ笑うかのような表情の際は、手の甲で目鼻(=顔の上半分)を隠したり。
このダンスは(オープニングの)ただ1度しか拝めないので、心してご覧頂きたい。

殺人事件そのものの“謎解き的要素”は、意外に低いように感じた。本作のキーワードは「復讐」と「記憶」の2つにこそあったんではないかな? 表面的な部分しか(観客には)分からぬトジュンの人物像は(彼の収監にて)ひとまず描写が後退し、それに代わり被害者=アジョンの生前の言動が、我々観客の前に1つずつあからさまにされてゆく。

アジョンの殺害される寸前「暗がりからいきなり、でっかい石がトジュンに向かって投げ付けられる」シーンには、妙なザラツキを覚えた。でっかい石を軽々と、誰が? 何故?
この石の投げ付けられるに至った真相が、終盤で明かされる訳だが・・そこを知ってしまった観客は「次に何が行われるか」がほぼ瞬時に予測出来る訳で・・その「スッキリ感の直後、描かれること」の衝撃は、何とも言えぬザラツキを観る者総てに与えるんではなかろうか?

私的には、殺されるアジョンと言う娘の“可愛くなさ”が別な意味でショッキングだった(・ω・) それより“マンハッタン”のマダムの娘=ミナのぽっちゃりとした可愛さこそが良かったなぁ、と。このミナ役の子(チョン・ウヒ)、ヌードも披露してくれるし、何だか役回り以上の“体当たりっぷり”を見せつけてくれた!

設定とし、わずか3年前のハナシなんだが、何処までがリアルなのか分かんないながら「韓国の警察、そんな捜査でエエのか?!」とやたら不安を覚えた(×_×) なおかつ(後に展開する)“第2の事件”に至っては、何の「科学的捜査」もされてなかった気がするぞ?

母親の、まさに「鬼気迫る執念」ってのは、十分に描かれてたモノの、まだまだムダで散漫な描写の幾つか見られたのは、ちと残念だったか? (警察車両の)交通事故シーン、とか2人の悪ガキを巡るシーン、とかはカットや短縮が可能だったかな、と(・ω・)

カメラワークについては、ボケボケの映像からギュイ〜ンと焦点(ピント)を合わせてく手法が何ヶ所かあり感心させられた。終盤で「とある火災」が起こるんだが、燃えてる建物を背後にボカし映したまま、手前にキャラを配する構図も「(パンフォーカスするでもなく)徹底してるな〜」と。
『セヴン(1995)』のように、徹底的に雨の降りまくる情景も印象深かった。主人公の心情を反映させてたんやろかね?

・・ 母は息子を救い出すために力を尽くし、最後に息子は“あること”で母を救う ・・

ワタシの連想したのは・・『犬神家の一族』『重力ピエロ』だったりもしたが(・ω・)・・どやろ?

〜 こんなトコも 〜

♦「ベンツ280」の右ドアミラーがバキッと・・(×_×) 修理に150万〜200万ウォン(約10〜15万円)かかるとか。。
♦お母さんが薬草の束を裁断機(?)でガシャガシャ切断するシーンは・・眺めてるだけで緊張して疲れた(×_×)
♦中国産の漢方薬は、どちらかと言えば質が良くないらしい(・ω・)
♦韓国では“ヤミの鍼治療”は結構な重罪らしい。
♦立ち小便する息子のアレ(←いわゆる“ムスコ”)を好奇の眼で眺め下ろす母! この演出はスゴい!(⌒〜⌒ι)
♦もっと引いたカメラで“セパタクロー刑事”のアクションが観たかった(=^_^=) 良く分からんかったのす。
♦遺影写真に「謹弔」と書いた紙がつけられてた。
♦“呪われたこめかみ”と称される「記憶の戻る指圧箇所」があるみたい(・ω・)
♦ジンテが※※に請求した慰謝料500万ウォンは・・約35万円。
♦「餅をつく」には「ヤる」ってな意味もあるらしい。。
♦農薬「グラモキソン」「ロンスター」のうち「グラモキソン」は「パラコート」のことだそうだ。
♦“変態電話”ってのは「シャッター音が出ないよう改造を施された携帯」のことだって。
♦「援助交際協会」ってのがあるんだとかないんだとか(・ω・)
♦“恵民院”から来たしとに決して背中を見せるべからず?!
♦「未來」「矯正行政」って書かれた建物があったけど?

〜 こんなセリフもありました 〜

母「警察に行って来たら、まず栄養をつけるものよ」
 「刑事に殴られたの? 言ってご覧」
 「息子を恨んだりしたら、私が絶対に許さない!」
 「とにかく全力で思い出しなさい」
 「弁護士は私がクビにしたわ」
 「お前と私は“一心同体”だからね」
 「息子をバカにするんじゃない!」

トジュン「バカだと?」
    「僕はワルだよ・・それなりにはね」
    「罪が回り回って、僕に来たのかも」

ジンテ「お前の母親は、お前の何処が可愛いんだか」
   「いいか? これは“復讐”だ」
   「殺人の動機は大きく分けて3つ。金銭、痴情、恨み・・殆どはこのどれかさ」
   「誰も信じるな・・俺も信じるな。その手で真犯人を捜すんだ」

刑事「罪ってもんは、回るんだ」
  「殺人に資格など要らんさ。誰にだって人は殺せる」
  「事件は、もう終わったんですよ」

ソッコ「バイキングでは座らない」

母「バカにされたら?」
トジュン「やり返す」
母「1発には?」
トジュン「2発で返す」

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2009年12月20日 (日)

☆『マディソン郡の橋(1995)』☆

※すっかり溜まっとる「鑑賞メモ」をまとめてます(・ω・)

1日(火曜)の夜、衛星第2で放送されたのを中盤から観た。叶うなら「最初から観たかった」トコであるが・・劇場で『空気人形』を観終え、帰宅してからとなったので、そう言うことに。

改めて、近年は“クリント・イーストウッド監督に対する敬愛の念の高まり”をおさえることが出来ないでいる(←変な意味じゃなく)。

このしとの、アクション(?)俳優としての活躍の時代を観て育って来たワタシなので、正直「監督としての才能」を正しく&冷静に判断することが(長らく)出来ずにいたんだが・・初めて『ファイヤーフォックス(1982)』を観た時の驚きや、後に『恐怖のメロディ(1971)』を観た時の更なる驚きは、この先も忘れ得ない気がする。

※初監督作『恐怖のメロディ』には“サスペンスの神様”アルフレッド・ヒッチコックも絶賛した、と言うエピソードがある。

特に『ミリオンダラー・ベイビー(2004)』以降の“入神の域”とも言える作品群の凄まじさ(完成度の高さ)には、ただただ圧倒される!
近年、ワタシの中では「名作保証人」と言えば(もう)ラッセ・ハルストレム監督じゃなく、クリントさんにシフトして来てるほどだ(⌒〜⌒ι) ハァ〜チィ〜!(←ギア様風に)

さて、本作。
アイオワ州の田舎町を舞台に「幸せだけど、ときめきを失って生きていた」主婦=フランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)と、彼女のもとに現れた中年カメラマン=ロバート・キンケイド(クリント)との“禁断の4日間の恋”が描かれる。

初めて観た時は「余りにものアクションのなさ(=^_^=)」「山田康雄氏じゃない吹替え」「悲しみの“わかめヘアー”」などが、どうにもモヤモヤした不満に繋がり、メリル・ストリープと言う女優の“モノ凄さ”も全く分かってなかったことから、ワタシの評価は極めて低かった訳だが・・

そこそこに「愛」だの「恋」だのを知ってから観ると「何ともまぁ!」って感じなのだ。

一歩間違うと「ハ※レクインっぽいのんの出来損ない」にもなっちゃうんだが、美談に描き過ぎず、カッコ悪い部分をカッコ悪いままに描いてるのが・・カッコ良かったりして(←ややこしいネ)イイのである。

「本当の悲恋とは、お互いが(成就しなかったその先も)長く生き続けること」なのかも知れないが・・「将来、振り返って“良い恋の記憶”に変わると思うんなら、どちらも別に死ぬ必要ないってことなんだよね」と言うのが、今のワタシの直感的な恋愛観である(=^_^=) そんな簡単なもんじゃないって?(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

キンケイド「人は変化を恐れるが・・受け入れれば、それは安らぎさ」
     「古い夢は、実現せずとも、見て良かった夢だ」
     「ジャーナリストを長くやると、虚構が書けなくなるんだ」
     「アフリカの大自然には、裁きも押し付けの道徳もない・・でもそれらは(確実に)存在する」
     「ここは総てのある良い所だ。最果てなんかじゃない」
     「自分を誤摩化さないで。君は決して素朴な女じゃない」
     「男が走り回りたくなる美しさだ」
     「人は先へと進んで行くものさ」
     「僕らはもう、別々の人間ですらない」
     「初めて言うよ・・こんな確信は生涯に1度きりだ」

フランチェスカ“私は違う女に変わっていた。だけどかつてなく自分自身だった”
       「孤独も恐怖も感じないなんて人間じゃない・・偽物よ」
       「女はいつだって選び取るものよ」
       「先へ進む時なのに、歩き方を忘れてしまっているわ」
       「未来のために、過去の総ては棄て切れないわ」
       “日課に紛れ、私は救われた”
       “幸せになるため、手を尽くしなさい”

キンケイド「教師の仕事は楽しかったかい?」
フランチェスカ「可能性を秘めた生徒に出会えた時はね。みんながそう言う生徒じゃないけど」

フランチェスカ「こんなの、正しいことじゃない」
キンケイド「誰にとって?」
フランチェスカ「誰にとってもよ」

追記1:旦那=リチャードが“最期”に妻(フランチェスカ)に語る「言わせてくれ・・君にも夢があったろう・・叶えてやれず済まなかった」が良かった。この言葉で、どれだけフランチェスカが救われたことだろう!

追記2:クリント監督の最新作『インビクタス/負けざる者たち』の公式サイトで予告編映像を観たが、ネルソン・マンデラ大統領役のモーガン・フリーマンの「専門家の予測では、私はまだ監獄の中だ」のセリフだけでグッと心に来るもんがあった! モーガンさんもお元気そうだし、こりゃ・・騙されたつもりで(←こらッ!)観に行ってみよっかな?

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2009年12月17日 (木)

☆『パブリック・エネミーズ』☆

15日(火曜)。
朝から“銭形”“観音寺まんじう”などで有名な(香川県)観音寺市郊外に出張して来た。一生懸命に走り回ったんだけれど・・結果的には狙ってた件数までは回れず、少し悲しい気分となった。。
昼食抜きで頑張ったのにねぇ、、唯一口にしたのは「缶ジュースのおしるこ」だけだったのにねぇ(・ω・)

帰社時点でかなりヘロヘロになってて、もはや机上のPCを立ち上げる気分にもなれなかったんだが・・疲れてるが故に、
「外で食べて帰ろ」⇒「食べるんなら寄り道もしよ」⇒「寄り道するなら、いっそ1本こなして帰ろ」と野生動物的に(=^_^=)思考がグングン太まって行き、フラフラだけどウキウキした気分で(←どないやねんな)“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かった次第。

「高松サティ」3階の一角にシネコンがあるんだが、1階の(しばらく閉店してた)中華料理店が再オープンした(←店名違うが、、)ので、食べに行ってみた。
内装は殆ど前店のままだが「早い」「安い」「まぁ美味い」とそこそこの感触だったかな。
ここのサティは全体的に元気がなく、余裕があれば少しなりとカネを落として(=使って)あげたい気持ちになる。
特にシネコンが閉鎖されちゃうと、現時点では死活問題やし(=^_^=)

1933年。大恐慌から4年目を迎えたこの年、国民は喘いでいたが、ジョン・デリンジャー(以下“JD”)(ジョニー・デップ)率いる強盗団にとっては“黄金時代”でもあった。
当時の法律では、州をまたぎ犯罪を行う輩に対し、自在に動き回れる捜査機関(=連邦組織)が整備されていなかったのだ。それを憂うジョン・エドガー・フーヴァー長官(ビリー・クラダップ)は委員会に働きかけ、捜査局増強のための予算増額を訴えるが「(長官)自身の現場経験不足」を理由に、マッケラー議長に却下されてしまう。

次にマスコミを利用し「社会の一番の敵(Public Enemy No.1)」として悪名を馳せていたJD逮捕を大々的にPRするフーヴァー長官。彼はまた、猟奇犯=チャールズ・フロイドの殺害に成功したメルヴィン・パーヴィス捜査官(クリスチャン・ベール)をシカゴに迎え、支局長のポストに任命しつつ、後にFBI(連邦捜査局:1935年に改称)となる捜査機関の前身としての体質強化に注力する。

一方、JDは部下たちをまとめ、鮮やかな手口で全米各地の銀行を襲っていた。

そんな中、彼はビリー・フレシェットと言う美しい女性に心を奪われてしまう。

決して仲間を見捨てぬ、そして恋人を見捨てぬJD。彼のそんな性格までも分析し、逮捕への歩を進めて行くパーヴィス。

裏切りや報復の続く中、2人の対決の日は迫るのだった・・

監督がマイケル・マンってことで、何の気なしに(=^_^=)観てる内に、それとなく気付かせられるのである。
「基本は『ヒート(1995)』のアレンジ版やん?」ってことに。とにかくこの監督ってば、

・市街地での長尺のガンファイトシーンが大好き
・仲間の裏切りや女難によって、傾いて行くダーク・ヒーローを描くのが好き
・発砲シーンに於ける「音響」「構図」など、銃関連の描写に対する姿勢&意気込みが尋常でない
・どちらかと言えば、女の描き方が下手(←結局は男目線の域を脱しない)

などの特徴があるのだ。

本作も、上記に挙げた“得意とする部分”に関しては、パワーアップ著しい訳なんだが、全体的にはどっか物足りない感が強かった。
そこをワタシなりに分析させて頂くと・・

・『アンタッチャブル(1987)』を狙うには、捜査官チームの各キャラに描写不足がある。特にパーヴィスの私生活が全く描かれず、不気味ですらある。
・『ヒート』を目指すにしては、JD&パーヴィスの絡ませ方に不満が残る。会話らしいシーンも1度しか展開されないが、そこも“踏み込み不足”があったんでは? と。
・『俺たちに明日はない(1967)』に突き進むでもなく、ヒロインの絡み方が(中盤以降で特に)薄い。
・『レオン(1994)』の後半を意識したとすれば、切なさに不足がある。

などが目立ってたのではないか?

それと、本作では「市街地」「山荘」と2度の“大規模な銃撃戦”が楽しめる(?)んだが、後者(=山荘)での(夜間の)ドンパチ付近から以降の映像が、何と言うか“重厚さを失ってた”ようにワタシは感じた(・ω・) 巧く表現しにくいし、単なるワタシ1人の先入観によるモノかも知れないんだが・・まるで「TV番組における“再現映像”のような」明るく、軽く、安っぽい質感に変化したように思えたモノだ。

コレは、撮影手法&撮影機材の変化によるモノかも知れないが・・何だろ? どうにもワタシの中で、物語の吸引力がいきなり弱まってしまったように感じたのだ。ここは、映像に詳しい方の意見を是非うかがいたいトコである。

〜 ほかにこんなトコなど 〜

♦フーヴァー長官の後半の“不在っぷり”がスゴい。んでも、演じるクラダップは『M:i:3(2006)』の頃に比べると“大物感”がはるかに増してた☆
♦後半辺りの「劇中で唯一のJDの涙」には、グッと来るしとも多いのでは? しかしワタシは全く来なかった。。
♦劇中で「デ・ソート」と呼称されてたクルマは「クライスラー・デソート」のことだそうだ。
♦字幕担当は松浦美奈さん。ホンマに“エエ仕事”を取って来はるわ〜
♦「メイヤー製糸会社」の箱って・・中に“アレ”が隠してあったら「明らかに重さが違う」と思うんだが(・ω・)
♦恐慌下のシカゴは、まさに“犯罪の巣窟”みたいな様相を呈してたらしい。
♦銃声が普通の作品と異なってた。「重い」のである。
♦キューバのバラデロ・ビーチはエエとこらしい。
♦当時の有名人とし「アル・カポネ(既に服役中)」「ベーブ・ルース(“予告ホームラン”の翌年)」「ジェームズ・キャグニー(まさに『民衆の敵(The Public Enemy)(1931)』なる作品に主演)」「シャーリー・テンプル(当時の子役スター)」の名が出てた。
♦「トンプソン・サブマシンガン」や「ブローニング・BAR」が大活躍。
♦クラーク・ゲーブル主演の『男の世界(1934)』と同時期に公開されたシャーリー・テンプル主演作って・・?
♦「殺害可能」を“Dead or Dead”と言ってた。
♦インディアナ州ムーアズヴィル出身のJD。回想シーンは特になし。
♦ウィンステッド捜査官(スティーヴン・ラング)のシブさが光る! 『スターリングラード(2000)』でのエド・ハリスに迫るシブさだ!
♦ラストで字幕により語られる「パーヴィスのその後」には、違和感が拭い切れない(・ω・) 裏でフーヴァーが絡んでるのか?

〜 こんなセリフもありました 〜

JD「“ミスター・デリンジャー”と呼べ」
  「2度のジャム(弾詰まり)があった。弾道が右上に逸れる傾向もあるぞ」
  「“金庫開けゲーム”の始まりだ」
  「死んで英雄になりたいか?」
  「テーブルの(カネ)はしまえ。狙いは金庫のカネだけだ」
  「来いよ。俺とドライヴしよう」
  「俺は誘拐はやらない。何故か? 大衆は誘拐を嫌うからだ」
  「腕の立つ弁護士は居るのか?」
  「今日が最高なら、明日のことなど考えない」
  「女のいない環境は、監獄に等しい」
  「君が何故、彼らをフッたのか知らないが・・嬉しいよ」
  「俺はウソはつかない」
  「こんな仕事は、今すぐにやめろ」
  「初めてでも、君が分かるのさ」
  「俺は“最悪な場所”を数限りなく見て来た」
  「荷造りは済ませた。君も連れて行く・・“刺激的な人生”の始まりだ」
  「人は自らの来た道ばかりを気にするが・・何処に向かうのかが大切だ」
  「俺か? 俺は・・“望むまま”に向かうさ」
  「誓え! 2度と俺の前から消えないと」
  「失せろ! チップは要らん」
  「映画に行こう・・暑さしのぎに」
  「カラカス(ベネズエラ)かリオ(ブラジル)へ逃げよう。地図から消えよう」
  「ボディチェックか? 武装してるとも」

パーヴィス「我々には2つの武器がある。最新の科学を駆使した捜査技術、そして(フーヴァー)長官の統率力だ」
     「覚悟のない者はここを去れ。今のうちだぞ」
     「“私の保証”をしてやる。私を甘く見るな」
     「このままだと、迎える結果は“私の辞任”か“部下たちの虐殺”かです」

ビリー「愛する女を痛め付けたと知ったら、あんたどうなるか分かってるの?」
   「シカゴで人生を変えたかったのよ」

ウォルター「欲の深いヤツとは組まない」
     「知らないヤツと組むな」
     「必死になるのはよせ」
     「必死になった時、選択肢はない」

レッド「My time is up(俺の運は尽きたのさ)」
   「お前はいつも、誰も見捨てない。だが・・今回は行け。俺のことは諦めろ」

記者「銀行を襲うのに必要な時間は?」
JD「そうだな・・およそ1分40秒・・きっかりな」

弁護士「何が心配だ?」
JD「電気椅子だ」

JD「死んで行く部下の眼を間近で眺めた気分は? 眠れないだろ?」
パーヴィス「お前はどうだ? お前を眠らせないのは何だ?」
JD「・・コーヒーだけさ。死にかけてる奴らを見るのは慣れてる」

ビリー「お仕事は?」
JD「時間を取り戻してる。君みたいな美人とね」

ビリー「望みは?」
JD「総てが欲しい。今、すぐに」

ビリー「眠らなくていいの?」
JD「その時間が惜しい」

ビリー「あなたはいずれ、捕まるか殺されるかよ」
JD「お前は占い師か? 俺は君と年老いて死ぬ。それだけだ。殺されはしない。
   俺は何処へも行かない。君もな・・分かったか?」

パーヴィス「残念ながら、今の我々の手には負えません」
フーヴァー「聞こえないぞ?」
パーヴィス「我々の手には負えません」
フーヴァー「聞こえない」

ウィンステッド「彼が山荘にいたら?」
パーヴィス「突入だ」
ウィンステッド「では、いなかったら?」
パーヴィス「やはり突入だ。もうヤツを取り逃がす訳にはいかん」

クラーク・ゲーブル「死を無理に引き延ばすことに意味はない。潔く受け入れることだ」

ルーズベルト大統領「デリンジャーは、この国の法律を舐め切っている」

追記:かの『レオン』でも、ジャン・レノ演じる主人公の殺し屋が、後半に“とんでもない場所”に乗り込んで行くムチャクチャさがあったが・・本作もそれに似た演出があってぶったまげた! 何だか“やり過ぎ”な感じ(⌒〜⌒ι)

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2009年12月15日 (火)

☆『クヒオ大佐』☆

14日(月曜)。週の始めなのに、意外と架かって来る電話の少なき1日だった。
お客さんも含め皆さん、この時期は「それドコロじゃない」んかも知れない(・ω・)

明朝から直行コースで日帰り出張をすることに決めたが、準備が案外手早く出来たので、帰りがけに職場近くにあるミニシアター“ソレイユ”に寄り、期待の1作『クヒオ大佐』を観て来た☆ 本日は奇しくも“メンズデー”ってことで、男性観客ばっかしだったな・・
高松には“堺雅人ファンの女性”ってばおらんのかいな?(=^_^=)

時は湾岸戦争の開戦した1991年。
巨大な米軍基地を擁する関東の街=小田山市(元ネタは恐らく神奈川県小田原市?)を中心に、女性相手に詐欺を働く“自称・名家の出である米国人特殊部隊パイロット”ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)がいた。

結婚をエサに、蒲田南界隈の仕出し弁当店「ナガノ弁当」の女社長=永野しのぶ(松雪泰子)をたぶらかし続ける大佐。
どうやら自らは運転出来ないらしく「ナガノ弁当」の商用ワゴン車で送り迎えさせ、カネを貢がせては小田山温泉郷でエッチな密会を繰り返している(・ω・)

その一方、しのぶには「急な任務が入った」と偽り、旅館で待たせつつ・・自らは温泉界隈にある「市立小田山自然科学館」の女性学芸員=浅岡春を新たなターゲットに定める。

或いは、夕暮れの銀座をトレンチコート姿で歩き、ホステス=須藤未知子に狙いを定めたり・・

総てが順調な歩み(?)に見えたクヒオ大佐の“詐欺師ライフ”であったが・・そこに、しのぶのロクデナシな弟=達也(新井浩文)が絡むことにより、次第に大佐の完全犯罪(=^_^=)にも終局の迫り始めることとなる・・

う〜ん・・もっとノーテンキにゲラゲラ笑える作風かと思ってたら、意外と深いような、重いような、薄いような、不思議なテイストを有する物語だった。

って言うか、本作は(最近流行りの?)2部構成スタイルのストーリーであり、
・第1部 血と砂と金
・第2部 クヒオ大佐
から成り立つハナシの一部に過ぎなかったのだ! ←いや、第1部って5分前後しかなかったってば(=^_^=)

主演に堺氏を迎えたこと、彼に最も接近してた姉弟役に松雪さん&新井くんを起用したこと、脇を固めてたのが内野聖陽氏だったこと・・など、ポイント的に俳優陣が素晴らしかった!
本作、特に前の3人のキャスト(=堺、松雪、新井)が違ってたら、メタメタになってしまってたように思う。

クヒオ大佐自身は、英語が堪能な訳でもなく、軍関係(全般)に対するリサーチが完璧な訳でもなく(=^_^=)、常に「誰かにどっか、突っ込まれ得る」危うさを持ったキャラを演じてた。
誰がどう見ても「うさん臭い」訳なんだが、そこは“絶妙なテクニック”で表面的には自然に騙して行くのだ☆

特に「未知子の前にベンツで現れる際のテクニック」は、運転手に外からわざわざドアを開けさせる手口に至るまで、テクニック&タイミングとも完璧だった!
『街の灯(1931)』で、盲目の花売りの娘(ヴァージニア・チェリル)を(クルマのドア開閉音&エンジン音で)欺く(=ホントは浮浪者だが、富豪と思わせる)喜劇王チャップリンの演出もまさに「神がかってた」が、本作のこのシーンは、それをも連想させる“洗練された演出テクニック”を感じたな。

「相手の側に気付かせ、接近させる」「同時進行で騙す」「“その瞬間(タイミング)”のみ組み立て、相手に見せる」などのテクニックは、荒削り&浅はかながらも(我々男性陣の)体得すべき心理学的アプローチを確実に実践してたようにも(・ω・)

大佐の性格付けにある程度の“余地”が残されており、その「語られなかった部分(=背景、心情)」を色々と想像する楽しみはあったか。
けど、大佐は根本的に「真相を総て語らぬ人間」「情に流されぬ人間」「実は金銭にはさほど執着せぬ人間」ではなかったか? と私的には印象を持った。

それにしても、貢がせ続けたカネを、どうしとったんやろね?

〜 こんなトコも 〜

♦ファミレスで顔面を殴られる大佐。その鼻は大丈夫か?(⌒〜⌒ι)
♦いきなし腕立て伏せを際限なく(?)始める大佐。あんたは『刑事物語』の武田鉄矢か?
♦あの2刑事とか、内野氏演じる官僚=藤原のキャラとかは結局どうなったのだ?
♦新井くん、『ジョゼと虎と魚たち(2003)』の頃はもっと悪ガキっぽく見えたんだが、ずいぶんと怖い感じに育って来ましたね(×_×)
♦しのぶとの関係が一番深かった大佐だが、2人のシーンの描き方が最もクリーンだった気がする(・ω・)
♦堺雅人ファンには吉報? 彼のオールヌードのバックショットが拝めるぅ。しかしながら・・一般男性観客に嬉しい描写は・・余りない(×_×)
♦劇中で一番“カッとなって手の出る”キャラは・・大佐ご自身ですた(⌒〜⌒ι) んでも回想シーンを除けば、暴力描写は(意図的にか?)控え目だった気がする。
♦「パイロット」「詐欺師」と言う2つのキーワードから連想したのは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)』だったが・・あちゃらに比べると、流石に(総てが)洗練されてなかったッスね(=^_^=)
♦中盤で“軍服野郎”がもう1人登場する(=^_^=) ワタシはつい「クヒオ大佐複数説」「クヒオ大佐影武者説」までも妄想しちゃいますた(=^_^=)
♦ラストに“ご本人”のインタビューを入れて欲しかった(=^_^=) ・・いや、なくてもエエか、、
♦缶ビールにバナナ、、アテとしてどうよ?
♦大佐が指名手配された当初の肩書は“クヒオ中佐”だったらしい(=^_^=) 1階級特進!
♦彼の上官は「ジョーンズ司令官」だそうだ。
♦まんじゅう専門店『國一』は小田原に実在する店らしい。
♦「山手(?)信用金庫」は実在しない金融機関らしい(・ω・)
♦単なるカードサイズの手鏡みたいなアレが2800円もするらしい、、
♦主人公が文豪肌だったら、主人公役は浅野忠信が似合ってたんかな?(←別作品だよ、もはや)
♦警視庁捜査2課は・・知能犯罪、詐欺犯罪の担当なんですね(・ω・)
♦意外と「こそこそ逃げ去る態度」の少なかったように感じた大佐。達也に対しても、臆せず対峙してた感もある。
♦「謎がある」からこそ、男女関係は持続するのかも? 「謎がない」からこそ、ワタシはあかんのかも(涙)
♦そりゃ、弁当屋のパートのおばちゃんらも怒りますって。。
♦大佐は泳げたんやろか? 関係ないけど、少し気になる。

〜 こんなセリフもありました 〜

大佐「あなた、子供、嫌いでしょ?」
  「パナマ侵攻作戦時、前線に取り残された兵士が“ニガクリタケ”を食べて犠牲に」
  「パナマは・・向こうだね」
  「着物の下は・・ブラジャーを着けないんだね」
  「何故あんなことを言ってしまったんだろう・・だからお詫びに来たんです」
  「迷っているなら、買うべきです」
  「日本語も、勉強してみよう思(おも)て」
  「仕事、嫌いでしょ?」
  「私たち、良いパートナーになれそうですね」
  「君の隣で見る、海がとても好きなんだ」
  「『沈黙の艦隊』を読むんだ。何度も何度も、ボロボロになるまで」
  「この鏡の反射光は160キロ先まで届きます」 ←ウソつけ!(=^_^=)
  「今、話せますか? イイ話です、未知子さんにとって」
  「ヤなことがあったら・・空を見るんだよ」
  「つまり・・“女王の親戚には、損はさせられない”言(ゆ)うことです」
  「違うのです。今のは“照れ隠し”です」
  「“裏の情報”の力はスゴくて」
  「あの(剥製の)タヌキは、幸せですか?」
  「恋人がいるのですか? いないのだったらイイでしょう?」
  「あなたには友だちがいないのか! ニッポン人!」
  「思ったより、お金、ないねぇ」
  「デフコンがレヴェル3(スリー)になったので・・」 ←“高度防衛準備状態”のこと
  「僕たちばかり、幸せになってしまうけど」
  「理想の実現のためには、ある程度の犠牲は仕方ないんだよ」
  「子供たちの幸せを奪う権利は、誰にもない」
  「大事なのは気持ちだから」
  「日本間って、寂しいね・・って言うか、何か叱られてる気持ちになる」
  「正座は、結構やかましく言われたな」
  「空ばかり見てて・・だから飛行機が好きになったんだ」
  「騙したんじゃない。相手が望んだことをしてやったまでだ」

しのぶ「あんたに何が分かるのよ!」
   「(あなたが)好きだから騙したに決まってるじゃない!」

春「私、ズルいですか?」
 「海でも、行きますか?」
 「死んだらそれこそバカなんで、死にませんけど」
 「何であたしだったの? お金なんかないのに」
 「ズルいわよ、あんたたち!」

未知子「あのバカは放っといてイイの?」
   「スペルが3つも間違ってる」
   「笑えるわ・・最高に下らなくて」

達也「お前、アメリカ人じゃないだろ?」
  「だから俺だよ。電話架ける時は、ちゃんと相手を確認しろよ」
  「お前、わざとやってんだろ?」
  「何でわざわざ(ドル紙幣に)両替すんだよ。全部バレてんのに」

理香「こんな時に言うのも何だけど・・あのアメリカ人、やっぱりおかしいと思う」

藤原「日本は人(=兵士)を出さない。だから値切れない」
  「論理的な説得は、期待出来ませんな」
  「この戦争に、日本はもう負けたんですよ。誰1人“戦争と言う実感”すら持たないままにね」
  「お前はトムか? トム・クルーズか?」

しのぶ「一緒に死のう。死ねば“本当になる”から」
大佐「・・どう言うこと?」
しのぶ「“本当”だって証明したいの」

理香「昨夜の(あんたの)長電話で湯冷めしたんですけど」
春「ごめん」
理香「そのせいで太ったんですけど」
春「それは知らん」

春「なんかおごるよ、いつか」
理香「今、おごれよ」

春「ここで釣れるカサゴは黒いんです」
大佐「深いんだね、とっても」

大佐「No! Don't kill you!」
達也「“Don't kill me”だろ? そこは」

春「今日、理香は休みですよ」
大佐「あなたに会いに来たんです」

未知子「銀座にはもう、来ないで下さい」
大佐「何故です?」
未知子「お店で会いたくないってことです。
    ・・これからは2人きりで会いたいってこと」

婦警「静かに!」

追記:本作のポスターそのまんまのレイアウト&コスチュームで、4人を「西島秀俊」「広末涼子」「中谷美紀」「木村多江」に置き換えたのんを見てみたい(=^_^=)

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2009年12月13日 (日)

☆高松寺社ツアー/悲喜こもごも☆

12日(土曜)。

今週は、9日(水曜)〜10日(木曜)で出張⇒出張戻りの夜に残業⇒翌11日(金曜)も残業・・と週後半にかけて、殺人未遂気味な時間の中で過ごした。
そんなこつで流石に疲れてたらしく、本日は起きたら既に午前10時を過ぎていた・・今日が平日だったら、遅刻だったよネ(・ω・)

昨夜はどうしても参加したい某忘年会があったんだが、京都市内での開催であり、完全に不可能だった(×_×)
「行ける限り毎年参加してた」つもりなので、こんな時ばかりは転勤を恨めしく思ったりもする、、ま、仕方ないんだけど。

本日は、午後から帰阪するつもりだったが・・昨夜、残業終えて帰宅時に「今から自炊するのもしんどいし」と思い、何度か食べに行ってる市内の割烹店『江戸前』さんに寄った際、カウンターで女将(おかみ)さんに聞いた

“香南町の冠纓(かんえい)神社の境内に五重塔がなかったでしょうか?”・・と言う凄まじいウワサを確かめるべく、早速そちらに向かったのだった!

高松市内から一番近い塔と言えば・・現在のワタシの知識では“志度寺(=四国霊場・第86番札所)”しか思い浮かばず、もしそれより近い塔があったとすれば、それはワタシの一生の恥にもなりかねない(=^_^=)事態である。

クルマでそちらに向かった!

到着した! 境内に辿り着いた!

・・・ なかった!(×_×)

どうやら女将さんの記憶違いだったようだ、、

「このままではおさまらんよ!」と感じたワタシは、続いて「前々から気になってた」法然寺(仏生山町)に行ってみることとした。

ここには「五重塔を建立する計画」があるらしく、早いウチに見学しとかなきゃ! と夏頃から意識だけはしてた寺である。

クルマでそちらに向かった!

到着した! 境内に辿り着いた!

・・・ あった!

建立スペースでは高さ30メートル近くに工事幕(?)が張られ、設置されたでっかいクレーン車から資材やら何やらが吊り下げ運ばれている。中の様子は分からないが、着々と建設は進んでるようだ。

境内をほぼまんべんなく歩いた後、ワタシは前々から考えてたプランを実行に移した。
それは「塔の一部なりに寄進すること」である☆

少しだけ迷ったんだが・・思い切って“化粧瓦”を1枚寄進することとした。「塔好きならもっと頑張れよ!」ってトコもあるが、他にも色々とおカネが必要なのだ、今月は・・(×_×)
んでも“平瓦”に換算すれば5枚分に相当するので、ただの1高松市民としては「随分と奮発した」ように自負している(・ω・)

申込書には「お願い事」を書く欄もあり、それを瓦の裏側に書いといて貰えるようだ。
何を書こうか・・と少し境内をぐるぐる熊のように回り(=^_^=)考えた末・・「萬亊良好」とした。

社務所で申し込んだ瞬間、住職が飛び出して来るのか、とか職員がわらわらと出て来て平伏するのか、とか色々妄想してはみたが(=^_^=) 結構、女性事務員さんの対応は淡々としたモノだった、、きっとこんな寄進額じゃ物足りないんだろうな(=^_^=)

パンフレットこそは貰えたが、特に証文的なモノ(?)は何もなかった・・何かあると嬉しいんだけどなぁ。

「良いことをした」「今日はきっとツいてるぞ」とイイ気分になりながら、自宅に戻ったワタシだが、到着寸前のとある交差点で左折時、対向車を避けるため路肩のブロックに乗り上げざるを得ない状況となり、着地時に左リアで「バキッ!」と言う感覚の走ったのを感じた、、

駐車場に戻ってから急いで確認すると・・果たして、見事に“リア・ディフューザーの一部”が完全に割れてたのだった(×_×)

ってことで「寄進したから、この日はツいてる!」などと考えるのは、おこがましさ以外の何モノでもなかった訳である。。

早速に割れたパーツの修復を進めるつもりであるが、、ふと「こっちの方が“化粧瓦”よかよっぽど高くつくんやろな」と予期してしまい、ひどく疲れを感じたワタシだった。

【参考】

割烹・江戸前:高松市中新町1-26

冠纓神社:高松市香南町由佐1413

仏生山来迎院・法然寺:高松市仏生山町甲3215

追記:13日(日曜)の昼過ぎ、大阪市内のショップに(パーツ修復の件で)相談に行ってみた。担当頂いたY氏曰く「このパーツに、まだおカネかけますか?」とのことで、妙に納得&スッキリしてしまい、直さないことに決めた(=^_^=)
まぁでも、擦ってる部分だけは気になるんで・・黒マジックで(キズを)塗り消し、3分ほどでセルフ修復作業を終了した☆ こんなんでエエのか? まぁエエやんか(=^_^=)

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2009年12月11日 (金)

☆『理想の彼氏』☆

※出張&残業で更新がすっかり遅くなりました、、(・ω・)>

8日(火曜)。
明日から1泊2日コースで愛媛県宇和島市への出張が予定されている。

「宇和島まで走る」と言うのは、ここ高松に転勤した当初こそ、そのムチャクチャな移動距離(往復で約600キロ)にタジタジとなってしまったワタシだったが・・慣れと言うのはおもそろしいもので、今では(調子良ければ)休憩なく突っ走れる移動距離&時間となってしまった。

まぁ、油断したら“危ない”ので甘く見てはいけないんだが(・ω・)

そんなこって、出発準備も軽く出来上がったので、自身へのご褒美とし(←そればっかし)仕事の帰りに(ワーナー・マイカル・シネマズ)で新作『理想の彼氏』をだらっと観て来た次第。

私的にはあんまし好きでもない女優さん=キャサリン・ゼタ・ジョーンズを主演に迎えた、中年女性の失意から再生までを描いた恋愛ドラマ。彼女は劇中で、40〜45歳の年齢幅で自然体(?)な演技を見せてくれた。

スタンフォード大の大学院を卒業した才媛=サンディ(キャサリン)は夫=フランクと2人の子供=姉:セイディ&弟:フランクJr.に囲まれ、郊外で暮らす40歳の主婦。
統計学に秀でた彼女だが、今は持てる力の総てを家族に注いでいる。
心の何処かに「窮屈さ」を覚えつつ、彼女は毎日自分に「今が幸せなんだ」と心の中で言い聞かせ続けていた。

そんなある日、サンディは夫がモリー・フォスターと浮気してる現場映像(=動画ファイル)をPCの中に発見してしまう。
即座にフランクと別れた彼女は、2人の子供を連れニューヨークへ。

慣れぬ大都会での3人暮らし、いきなり空(から)になってしまった財布、、再就職するために奮闘しつつ、
心の何処かに“拠り所”を求めるサンディ。

そんなある日、新居のアパートを案内してくれた16歳年下の青年=アラム・フィンクルスティン(ジャスティン・バーサ)が階下のカフェで働いていることを知る。

やがて、ベビーシッターとして雇ったアラムに対し、心を許し始める彼女であったが・・

「ラブコメかな?」と思いきや、さして笑えるでもなく「泣けるのかな?」「エロいのかな?」と思えば、いずれもそうでもなかった。。
「キャサリンが正統派の恋愛もの(?)に主演する」と言うスペック部分では面白いもんが少なからずあったんだけど・・ちょっと観客の期待に応えるレベルには至ってなかったかな、と。

メリハリのなさ過ぎるのが最大の難点って感じか(・ω・) 引っ張って引っ張って、サンディ&アラムのなかなかの「結ばれなさ」が観客をやきもきさせまくるんだが・・いざ“いよいよ!”って時になったら、肝心のラヴシーンがバッサリ割愛されてるし(×_×)

半裸(?)でベッドにうつぶせになってるキャサリンさんに「過剰な期待」をしてしまったワタシは、どうやら“バカな観客”に仕分けされるンだろう(⌒〜⌒ι) 作品自体が「PG-12」指定だったのも、ちと(期待感あおり過ぎで)ズルい気がしたぞ(=^_^=)

主役の2人を取り巻く人々が、いずれも「なかなかに面白そなキャラ設定」を持っているのに、誰も彼もが“表面的描写”に終わってしまってたのは実に惜しい!

終盤、2人に“とある試練”のようなモノが課せられるんだが・・そこからの展開がSF調(?)に仕上がってて、その点では意外さがあった。ラストでは2013年以降の近未来社会に突入するんだが・・別段(2012年を経て(=^_^=))世界が(津波や火山で)滅んでる訳でもなかった(=^_^=)

ここのシーンのある意味「壮大な物語まわし」には、何処か『猟奇的な彼女(2001)』の後半辺りを連想させる“独特なファンタジー世界”があり、私的にはちょっと気に入ってしまった。

キャサリンのお色気のみに期待し過ぎるワタシもどうかな〜とは思うんだが(=^_^=) それがないならないで、もっと丁寧にストーリーを構築して欲しかった。
って言うか、それさえあれば、ストーリーが破たんしてようが、全然OKだったんスけどね(=^_^=)>

〜 こんなトコも 〜

♦サンディの趣味は「サルサ・ダンス」「ウィンドサーフィン」とのこと。
♦全篇に渡り“露骨な性的スラング”の溢れかえってた気が。。それ故の「PG-12」指定か?
♦アラムを演じたジャスティン・バーサ君。ちょっと容貌的にメル・ギブソンの入っとる気もした(・ω・)
♦字幕監修は戸田奈津子さんなんだが、、余りにも精彩を欠き過ぎててションボリ(×_×)
♦“人工肛門”を装着することとなるアラム親父を演じてはったのが、かの大物シンガー=アート・ガーファンクルだったことに、後で気付いた。
♦サンディの2人の子供の立ち位置(≒存在感)が中盤以降(?)眼に見えて後退してしまってた。子供キャラの“全篇通しての絡ませ方”ってのは、ホンマに難しいんやろね。
♦アラムの友人=ミッチ(←俳優のタマゴ)やサンディの友人=ダフネのキャラも中盤以降は同様に消えかかってしまってた。両者とも(それまで)比較的丁寧な描き方&絡ませ方をしてただけに惜しい。
♦唯一の“時間経過解説字幕”は「2ヵ月後・・」ってヤツだったが、その後5年ほどがぐんぐん過ぎるのは字幕なしで良かったんやろか? セリフでは確かに分かるようにフォローしてくれてたけどさ(・ω・)
♦おっさんが舞台で「ステラ〜!」と叫ぶのは、どうやら『欲望と言う名の電車(1951)』の1シーンらしい。
♦「生きるべきか死ぬべきか・・」はシェークスピアの『ハムレット』やね。
♦舞台版の『トップガン(1986)』は、是非観てみたい!(=^_^=) ダイナミックな飛行シーンを一切カットし(←再現不可能!)、密室的な会話劇だけであの物語世界を・・ ・・ってムリあり過ぎやろ!
♦マサチューセッツ州の島で開催される“ナンタケット映画祭”に興味津々(・ω・) 『イングロリアス・バスターズ』のハンス・ランダ元大佐が今でも住んでそうで怖いけど(×_×)
♦キャサリンが“とある汚い両手”で顔面をいじくり回されてた! こんな演出は(彼女の主演作に限っては)もう2度と拝めないような気もする(⌒〜⌒ι) んでも、こう言う場面で激しく性的興奮する男性観客とか、確実に(=^_^=)おるんやろなぁ・・。

〜 こんなセリフもありました 〜

サンディ「“パワー全開”で行くのよ」
    「ママが約束を忘れたことが?」
    「ひどい(Why not)」
    「順応性? PTA会議で身に付けたのよ」
    「郊外族の妻なんて“檻の中のハムスター”みたいなものね」
    「・・私は平気よ」 ←自己暗示、、
    「別れた夫を“国外追放”してやりたいわ」
    「彼は明るくて気のいい青年よ。そこいらの男より、よっぽど大人だわ」
    「やっと“本当の人生”が見つかったわ」
    「彼、まだ若いから・・少し退屈したわ」
    「泊まってって(Stay tonight)」
    「“クレイジーなことをする”のがあなたたち若者の特権よ」
    「生きるの!」
    「焦らずに、ゆっくりとね」
    「こんなの、正気じゃないわ! それにあなた、若過ぎ!」

アラム「僕の護身役はいないの?」
   「女性に癒しを与え、社会に貢献するのさ」
   「言い訳なんて必要ないよ」
   「バツイチ? そう言う運命だと思って受け入れれば、何でもないさ」
   「君と君の家族は、僕の人生を豊かにしてくれる」
   「人生において一番大切なのは・・人間関係だ」
   「悪いけど、行かなきゃ・・あっちで“姉貴”を待たせてるから」
   「セ※クスってのは・・マッサージで疲れを取ることだよ」 ←苦しい、、
   「今の僕は本当に生きてる。それで十分さ」
   「確かにみんなから“付き合いにくい人”と言われるよ」

アラム「歳なんか関係ないさ」
サンディ「中年女には関係あるのよ・・こんな関係にどんな将来が?」

父「専攻した“女性学”を仕事に応用したらどうだ?」
アラム「“社会学”とも言うけどね」

ミッチ「居候がエラそうに“人生”を語るなよな」
   「恋人の名を言えよ。“ベッドの中で喘ぎ悶え、叫ぶ相手の名前”をな」

ミッチ「子供は好きか?」
アラム「作る(行為の)部分はね」

アラム「『トップガン』の芝居かよ?!」
ミッチ「もちろん!」

サンディ「アパートを見せてくれた子よ」
ダフネ「キュートじゃない」
サンディ「・・そうね」

ダフネ「若い彼は、あなたに“弾み”をつけただけよ」
サンディ「彼は“弾み”じゃないわ」
ダフネ「忠告しておくけど・・傷つくわよ、あなた」

ローラ「ヨガやらない?」
サンディ「強くなれるのなら、やってみるわ」

セイディ「ママの“ねぇ、聞いて”は悪い話の合図ね」

護身術講師「ここは“ケダモノの徘徊する大都会”よ」
     「あなたはレズ? ・・なら今夜付き合って」 ←おい
     「あなたの祖先は奴隷、あなたのは水呑み百姓・・あなたのはトーテムポールの一番下の男ね」

父「迷いから抜け出すには、自ら目覚めることだ」
 「戦いは人の魂の中にもあるのだ」

おみくじクッキー“記憶力があっても、物忘れからは逃れられない”

パブロ「今夜、泊まってくの?」
サンディ「違う!」
アラム「違う! ・・違う?」

※「汝のハートの“求めるもの”を求めよ」

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2009年12月 8日 (火)

☆『カールじいさんの空飛ぶ家』☆

7日(月曜)。
先週の木曜(夜)から日曜(夜)にかけて長旅(?)をこなし、しばらくブログの更新などが出来ずにいた。

PC世代&ヴァーチャル世代の悪い習性と言おうか(?)・・PCが手元にないならないで、それなりに(他にやることもあり)退屈などしないんだが・・ひとたび旅から戻れば、やれ「メールチェックだ」「デジカメ画像の転送だ」といきなり時間に追われてしまう。。
殆どが一方的な広告メールなんだが、イッキに300通以上もボックスに溜まってると、流石にタイトルを眺め下ろすだけで疲れっちまうなぁ(×_×)

さて本日。上記のような次第で1本も観れなかった週末だが、今日は珍しく残業もそこそこに済み、体力も(適度に)残されてたので「よし、1本観よう!」ってことで“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に行き、新作のデヅネィ(≒ピクサァ)系CGアニメーション『カールじいさんの空飛ぶ家』を観て来た☆

これはニッポンを始めとする高齢化社会に向け放たれた「起爆剤のような1作」とちゃうやろか!? ・・と期待しつつシアターに入ると、、ワタシともう1人しか観客がおらずびっくり! おったまげ! みんな『曲※れ!スプ※ン』にでも行っとるんやろか・・?(⌒〜⌒ι)

高名な冒険家チャールズ・マンツに憧れる少年=カール・フレドリクセンは、彼が(モノクロの)実録映画の中で語った「南アフリカにある“伝説の地”=パラダイスの滝」への想いを募らせていた。

そんなある日、カール少年は近所に住む男勝りの女の子=エリーに出会う。彼同様、マンツに憧れるエリーはたちまちカールと意気投合。
これが彼らの初恋であり、“運命の人”同士だった彼らが結ばれるのに、さほど大きな障害は立ち塞がらなかった。

子宝にこそ恵まれなかった2人だが、妻は夫を愛し、夫も妻を深く愛していた。

・・やがて、死が夫婦を分かつ。

そして今。亡くなったエリーとの思い出の家を頑固に護るカールじいさんだったが、周辺には開発の波が押し寄せていた。
「とある事件」を起こしてしまった彼は、家を残しての「シェイディ・オークス」なる老人施設への送致処分を受ける。

施設の担当者が迎えに来た朝。彼らが眼を離した一瞬の隙をつき、カールじいさんは“とある仕掛け”を作動させる。
次の瞬間、じいさんは思い出の詰まった家と共に、大空へと浮かび上がる! 屋根の上で塊となった、数万の風船と共に・・

じいさんの目指すは、愛妻エリーとの約束の地「パラダイスの滝」・・しかし、そこでは意外な運命が“彼ら”を待つのだった・・

概ね「無難な造り」でそつなく物語は進むんだが、、正直、ワタシの期待してた展開とは全く異なっており、その意味では“残念でした”な1作でもあった。

ワタシの観たかったのは「旅立ち⇒道中の各地における出会いと別離⇒目的地への到着と亡き妻を巡る意外な真相」ってな感じのストーリーだったんだが・・実際は「パラダイスの滝」界隈にあっという間に到着してしまう! 大した盛り上がりもなく!
かつ、そこから先は妙なキャラ群が絡んで来ることとなるんだが、、こいつらが何とも「月並」で「薄く」て、、ズバリ言うとしょ〜もなかった(×_×)

序盤のカールじいさんの若い頃のエピソード群の描き方が凄まじかっただけに、中盤以降の盛り下がりぶりには“何とも言えぬしょっぱさ”を感じ続けてしまったワタシ。

背景のペラッペラなキャラ(←物理的にではない)が殆どで、彼らに対し「何の感情移入も出来なかった」のも痛い、正直言うと。

作品全体からも、如何にも『天空の城ラピュタ(1986)』『ハウルの動く城(2004)』『ふしぎの海のナディア(1990)』と言った“先駆者”らのテイストをどっかパクったようなしょ〜もなさがチラホラ。

ワタシの観たいのは『ストレイト・ストーリー(1999)』路線だったんだけどネ。。

〜 こんなトコも 〜

♦若き日の夫妻。ポストに“カール&エリー”とペイントした2人だが、カール氏が直後に誤って「手形」を着けてしまう・・この次の瞬間のエリーのとった行動に妙に感動してしまった。このシーンがワタシの中では本作のピークである(=^_^=) ←めちゃ序盤じゃん!
♦マンツの飛行船“アドベンチャー号”の重さは警察のワゴン車両22台ぶんより軽いそうだ。ピンと来ねぇなぁ。
♦黒スーツ&グラサンのキャラたち。「こいつらは後々絡んで来るな・・」と思いきや、、
♦「ネクタイの装着」を次々に映すことでカールじいさんの人生が足早に語られる。この演出は面白い。
♦ラッセルがいつポーチに潜り込んだのか、時間的にちと不自然な気がする・・(・ω・)
♦鴫(シギ)をスナイプ(snipe)と言うことを知った。ウェズリーな感じやね(=^_^=)
♦「吊り下げ」と言う体罰的(?)な妄想シーンも妙に映った。。
♦元ネタの1つは「風船おじさん騒動」ではなかろうか? ウィキペディアで「鈴木嘉和氏」の名前でお調べ下さい(・ω・)
♦ゴムホースはあんなに強いもんやろか?
♦風船数個(?)の調節で、あんなに微妙な昇降の操作が出来るんやろか?
♦「ヘリウム(の維持)は3日が限界」とか言ってたじいさん。アメリカから南アフリカまで3日以内で到達出来たの?
♦ラッセルの父親像が全く浮かんで来なかった(・ω・)
♦劇中でカールじいさんは「プルーン臭い男」と呼ばれてた。加齢臭ってこと?(×_×)
♦すらすら「ソマリアヒョウモンガメ」「アルソナル(?)テリウム」などの生物名が出て来るのもスゴい。
♦「ルーズベルトとも旅をした」ってなセリフは許せるが「SDカード」って単語は劇中で(正直)聞きたくなかった。
♦“グレー隊”と呼ばれる特殊飛行隊が後半で登場するが、あの無茶苦茶さには失笑させられた。やり過ぎやろ!

〜 こんなセリフもありました 〜

カール「この家が欲しいのか? 呉れてやるさ、わしが死んだらな」
   「触るな! それはわしらの郵便受けだ」
   「エリー、どうしたらいい?」
   「わしとゲームしよう。どっちが長く黙っていられるか」
   「いいさ、只の家だ」
   「お前の無事でいることこそが最上の手助けだ」

エリー「噛み付きゃしないわよ」
   「Go on(ほら)」
   「Take care(オッス!)」
   「あんたがあたしを連れてってよ」
   「十字を切って誓ってよ(Cross your heart)」
   “STUFF I'm going to do(これから先の冒険)”
   “新しい冒険を始めてね”

ラッセル「南アフリカに虎なんかいないよ」
    「自然界って、期待してたのと違う世界だな」
    「つまんないことの方が、良く覚えてるんだ」

※※※「何とマヌケな乗り物だ」
   「ところでアメリカはどうだ?」

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2009年12月 2日 (水)

☆『空気人形』☆

1日(火曜)の夜。前々から観たかった1作『空気人形』を職場近くのミニシアター“ソレイユ”で鑑賞して来た。
たまたまであるが、本日が1日(=ファーストデー)ってことで、1000円で観ることが叶った☆ ここ“ソレイユ”では、この先も『クヒオ大佐』『母なる証明』『リミッツ・オヴ・コントロール』・・と言った凄まじい佳作群の上映が控えてもおり「大手シネコンを圧倒する勢いやん!」と嬉しくて仕方のないワタシである。

本作、『誰も知らない(2004)』で世界に名乗りを上げた(?)是枝裕和監督の最新作でもある。
しかし、予想してた以上に、上映館やら観客層やらを「自ら狭める」かのような(?)面白い意欲作に仕上がっていた。常人であれば、もっともっと資金を集めて「中身はない(薄い)けど鼻息荒い1本」をぶちかますトコでもあろうが、この題材は一体どうしたことだろう? カントク(⌒〜⌒ι)

港湾にほど近い東京の下町“銀町”の一角。
とあるアパートに関西出身の中年男・秀雄(板尾創路)が暮らしていた。彼が“のぞみ”と呼び、性欲のはけ口(!)とするのは“ラヴリーガール・キャンディ”と言う名の希望小売価格5980円(⌒〜⌒ι)の「空気入りビニール人形」。

どうしたことか、ある日“のぞみ”は心を持ち・・自らの意思で動き、歩き始める・・戸外に降る雨、町を流れる風、がらんと広い公園とその向こうにそびえる高層建築・・彼女(ペ・ドゥナ)の眼にする総ては、新鮮な驚きに満ちていた。

町で“シネマサーカス”なるDVDレンタル店に入った“のぞみ”は、そこで働く純一(ARATA)と言う青年に出会い、やがて恋に堕ちる・・

監督が「撮りたい作品を、好きなように、楽しんで撮らはったんやな〜」と言うのが伝わって来る。一方で、是枝監督ならでは(?)の号令がかかったか、余貴美子、寺島進、富司純子・・と言ったすんごい面々が集まってた! 中でも、人形工房(=有限会社ツチヤ商会)で孤独に働く青年(=人形師)を演じてた「あのしと」の登場には少しびっくり!
こんな役もやらはるんやね〜。『THE有頂天ホテル(2006)』の“あのバーコード系の筆耕屋”を眼にしたとき以来のサプライズですた(←誰だか分かるっての)

当初の予想では、誰もが思い付く辺りだろうが『ラースと、その彼女(2007)』やら『マネキン(1987)』『マネキン2(1991)』やらのテイストの変形版かな? と思いきや・・連想したのは意外にもクロサワ映画『どですかでん(1970)』だったりした(=^_^=)

とある町を舞台に“どっか空っぽで奇妙な人々”が多数登場する群像劇なテイストがかなり似てたように感じたな。
「空気人形」は確かに物語の“軸”には違いないんだけれど、彼女を「鏡(或いはそのまま“空気”と言い換えても良いだろうか?)のような存在」に見立て、結局は町の人々がそれぞれにささやかに主役を演じてたようにも。

実際に観るまではペ・ドゥナと言う女優のことを全く知らず、ポスターなんかの印象から「美人とも言えないし、おかしな顔立ちの子やな〜」と“おかしな顔立ちである自分”を差し置いて(×_×)勝手に評価を下げてたワタシだったが・・実際に動(いご)くペ・ドゥナさんを拝見して・・恐れ入った。。

まずは体当たり演技が天晴れ! 全裸バックショットは当然(?)のこと、円錐形の可愛いおっぱいが拝み放題(!)なのである。
特にワタシの気に入ったのは「全裸の(横向き)座り姿で、自ら空気を入れる動作」のシーン。
男性のみならず、女性の方々にもご覧頂き“女性の美しさ素晴らしさ”を再認識頂きたい映像である!

しかし何だろ? 冒頭からの映し方では、明らかに秀雄を主人公っぽく描いてるのに、中盤以降はずんずん彼の存在が後退していってた。まるで某コミックの則※千兵衛博士(←いわゆる“スランプなドクター”)のようである(・ω・)

生きてる人間、生きてる人形、それぞれが自らの過ごす日々に“空虚”を感じ、迷いつつ生きてるんだが、そんな中「歪んだ形の愛とその死」が淡々と(?)描写される辺りは、妙に猟奇的に見えてしまい、ちょっと背筋のザワつくのんを覚えた。
(何だか『実録/阿部定(1975)』も連想しました、あの場面)

『誰も知らない』もそんなテイストを含んでたが・・是枝美学(?)の中には「人がひとたび体温を失えば、もはやそれはただのゴミとなる」とでも言うような思想が刻まれてるんやろか? 静かに奇麗に、時に無国籍な映像世界の流れた本作であるが、一方では、この上なく汚い世界を、是枝監督が手がけたが故に、辛うじて「美しく」観客に見せることが叶ったのかも知れないな・・と不思議な余韻を感じたワタシである。

〜 こんなトコも 〜 

♦空気人形が出かける際には、秀雄宅の玄関は施錠されてなかったようだ!
♦映画ネタもちらほら出て来た。苦笑させてくれたのは、レンタル店のポスターにある、ドンランド・ギメリッヒ監督の新作『西暦2万年』とかってヤツ(=^_^=) 他に『スタンド・バイ・ミー(1986)』『ブラック・レイン(1989)』『仁義なき戦い(1973)』『太陽がいっぱい(1960)』『メリーに首ったけ(1998)』などのタイトルがセリフ中に出て来た☆
♦一見ちゃちな空気人形だが、箱には“次世代空気式バディ!!”とか書かれてた☆
♦駄菓子屋の風景。「リリアンあります」の手書きポップ(?)が何とも言えず懐かしい。
♦おヘソの栓(?)から空気を抜いたり、再び吹き込んだりする行為・・ペ・ドゥナの恍惚の表情にやられた! 顔面を紅潮させないとアカンけど、汗までかいたら不自然な訳で・・あのシーンは撮る側もかなりの試行錯誤を重ねたと見た! 類稀(たぐいまれ)なラヴ・シーンである!
♦『ウルトラミラクルラヴストーリー』以来のARATA氏。かの作品でも「思いっきり奇妙な役柄」だったが、本作も何とも奇妙なキャラだった、ふんとに。
♦「※※入りのビニール袋」をゴミ捨て場に運んで(引きずって?)来る人形・・思いっきりホラーじゃん!
♦巡査(寺島進演じる)の借りてった1本は『フェイク(1997)』だったんやろか? ジョニー・デップとかアル・パチーノとか言ってたように聞こえたし・・(・ω・)
♦ラスト近くの「ハッピーバースデー」な演出は『新世紀エヴァンゲリオン』か『ゲーム(1997)』かって感じ。
♦公園周辺(?)を自転車で走り回る秀雄の必死さには、それなりの優しさがあったと思う。

〜 こんなセリフもありました 〜

秀雄「どないする? もう遅いし、今日は風呂やめとこか?」
  「のぞみ・・奇麗や」
  「俺、お前といつまでエッチ出来るんやろなぁ」
  「星座(ほし)にヤキモチ焼いて、どないすんねん」
  「読んだんか? 俺のブログ」
  「なぁ・・元の人形に、戻ってくれへんか? 普通の、只の人形に・・ムリか?」
  「こう言うの、めんどくさいからお前にしたのに・・
   いや、めんどくさいのは、お前やのぅて、他人(ひと)の方や」

のぞみ「き・・れ・・い・・」
   “私は、心を持ってしまいました。持ってはいけない心を、持ってしまいました”
   “心を持ったので、嘘をつきました”
   “私は、空気人形。性欲処理の代用品”
   “私は、空気人形。型遅れの安物です”
   「コレで線、消せるから」
   「ごめんなさい。役に立てなくて」
   「見ないで・・」
   「ああ、ごっつ奇麗やなぁ」
   “心を持つことは、切ないことでした”
   「何で私なの? 私じゃなくてもイイんでしょ? そうなんでしょ?」
   “心なんか、持たない方が良かった”
   「生んでくれて、有難う」
   「誰かの代わりでもイイの」

純一「何かお探しですか?」
  「生きてるものはいつかは死なないと。世界が生き物で溢れちゃうから」
  「空(そら)には空気があって・・それは透明で眼には見えないけど、確かにあるんだ」

店長「あのね、橋の向こうに行くと“ツ※ヤ”があるからね」
  「誰とでもするの? こう言うこと・・イマドキの娘は」
  「ちょっと触ってくれるかな?」

老人「君だけじゃないよ、空っぽなのは」
  「蜉蝣(かげろう)は“ただ生んで、死んで行くだけの生き物”だが、
   我々人間も同じようなものさ・・下らんよ」
  「犬を飼うなんて、悲しいだけさ」
  「済まないが、一寸(ちょっと)触って貰えるかな?」
  「掌(て)の冷たい人は、心の温かい人だと、昔から言うんだよ」

吉野 弘の詩『生命(いのち)は・・』より

 “生命(いのち)は、自分自身だけでは完結出来ないように、作られているらしい”
 “生命はその中に欠如を抱(いだ)き、それを他者から満たして貰うのだ ”
 “世界は多分、他者の総和・・しかし互いに欠如を満たすなどとは、
  知りもせず、知らされもせず・・バラまかれている者同士、無関心でいられる間柄
  時に、疎(うと)ましく思うことさえも許されている間柄”
 “私もある時、誰かのための虻(あぶ)だったろう・・あなたもある時、私のための風だったかも知れない”

純一「他には、どんなこと知りたい?」
のぞみ「あなたのこと、もっと知りたい」

のぞみ「歳を取るってどう言うこと?」
純一「老いてだんだん死に近付いて行くこと。そしてやがて・・生命(いのち)を失うこと」

のぞみ「心を持ってしまったの」
秀雄「・・何で?」
のぞみ「分からない」

老人「わしも・・ずっと“空っぽの代用品”だった」
のぞみ「寂しかった?」
老人「どうだったかな? もう忘れてしまったよ」

人形師「ちゃんと愛されたかどうかは、戻って来た人形の表情で分かるんだ」
   「残念だけど、君たち人形が戻って来れば・・“燃えないゴミ”なんだ」
   「まぁ僕も、いつか死んだら“燃えるゴミ”だから、大した違いはないけどね」
   「君の見た世界に“美しいもの”は少しはあったかな? ・・なら良かった」

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