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2009年12月30日 (水)

☆『容疑者Xの献身(2008)』☆

29日(火曜)の夜。TV放送された『容疑者Xの献身』を観た。地上波初放送☆
劇場公開当時、気にはなってたがスルーしてしまった内の1作ではある(・ω・)

この日、朝は“寝だめ”をし、午後からもぞもぞと動き出し“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”なるシネコンにクルマで向かった次第だが・・狙ってた回の『アバター【3D字幕版】』の残席電光表示が「×」となってしまっており、その次の上映時間までが(余りに)開き過ぎてたため鑑賞を断念した(×_×)

この『アバター【3D字幕版】』の鑑賞が年末年始(←叶うならゼヒ年末に観ときたいトコ)の課題なんだが・・年内の課題がもう1ツあり、それは「クルマに3ヵ月ぶりのポリマーコーティングを施すこと」だった。
コレはまぁ“クルマに対するご褒美”のようなモノだが「3ヵ月間隔で計3回はやったげよう」と決めてるもんで、そちらについての本日中の施行予約が何とか取れ、コーティング作業は無事終了した☆

今日の“綾川行き”については、ホンマに(時間&ガソリンのムダを含め)エエことが1ツもなかった。
屋上駐車場に向かう際、前のクルマの動きが「余りに遅過ぎる」もんで車間距離を詰めて(≒押して)あげてたトコ、クルマから運転手の兄ちゃんが降りて来て、窓越しに難クセをつけられてしまった。。

正直、結構怖かったんだが(×_×) こっちはこっちで「毅然とした態度を貫いた」のが奏功したか(?)その場では大したトラブルには至らず。
しかし、先方が「携帯でクルマを撮影してきやがった」ので、こっちもそれ以上の枚数を撮影しておいた。

こう言うのんは“写真の交換”って言えるんやろかね(・ω・) しかし・・ワタシごときが言うのも何なんだが、アタマの良くなさそうな若者だったなぁ、、 はぁ、疲れた。

(ってことで、急いでいる時も、車間距離は余り詰めないようにしましょうね。その点は反省・・)

東野圭吾による同名の推理小説を映像化した本作。同氏はこの作品により「第134回直木賞」を受賞している!

警察に協力する、帝都大学准教授である物理学者・湯川学(通称:ガリレオ)を「探偵役」としたシリーズの小説3作目、劇場版映画化1作目。

・・・

2008年12月初旬。

花岡靖子(松雪泰子)は1人娘=美里と共に、都内のアパートに慎ましく暮らす、弁当屋「みさと」の店長。そんな彼女のもとに、別れたロクデナシ亭主=富樫慎二(長塚圭史)がやって来る。

母子に付きまとい、カネをせびり、その上暴力を振るう元夫。その繰り返しはこの夜も同じだった・・ただ1つ「靖子が思い余って富樫を絞殺してしまう」と言う不測の事態を除いては・・

壁越しに騒ぎの一部始終を耳にした、隣室に住む高校数学教師=石神哲哉(堤真一)は、彼なりの「とある事情」により、この殺人事件の隠蔽に関し、母子に救いの手を差し伸べる。

そして朝、遠く離れた少年野球のグラウンド脇で、富樫の惨殺遺体が発見される。

“天才数学者”石神の助力により、事件当夜の花岡母子のアリバイは「完璧なモノ」に仕上がる。
捜査が暗礁に乗り上げた警視庁の草薙刑事(北村一輝)と内海刑事(柴咲コウ)は、帝都大学に赴き、草薙の友人である湯川(福山雅治)に協力を依頼する。

この事件に、大学時代の友人であった石神が大きく関与している「であろう」ことを察知した湯川は、独自に調査を始めるのだが・・

放送時間=2時間35分の長さには、正直少し疲れてしまった。基本路線は“刑事コロンボ”シリーズのような「前半:犯人視点、後半:探偵視点」のドラマ進行(←やや変則的)なんだが、殺人事件の真相の重苦しさに、疲れてしまった感。。

東野作品の映像化を観るのは『レイクサイド・マーダーケース(2005)』以来なんだが、あちら同様、またも「ビニールシートで顔面を覆い、石でドツいて破砕する」みたいな描写が出て来るので「やめてくれ〜!」と心中で叫んでいた(×_×)

公開当時、劇場で本作を観た方に「これは堤真一の主演作」と聞いてたが・・ホンマに堤さん「予想以上の献身ぶり」だった(⌒〜⌒ι)

しかし何だろ・・ウィキでも「本格論争が展開された」だのと書かれてるが、実際その通りで、普通に観てたら「観客の誰にも解けないトリックやろな」と言うのはあった。「重要な情報(≒推理要素)が実は冒頭から伏せられてた」ってことなんだが、確かに1ツの事件を巡り「場所(=不在証明(アリバイ))」が崩せないとなれば「時間」の要素から叩いて行くほかないんだが・・辿って行って、あそこまで“もの凄い仕掛け”を組んでいる、とはちょっと想像がつかんやろね、と。

にしても福山さん。確かに同性ですらホレボレするほど(←危ない!)の「エエ顔」をしてはる! CMで見かける時は、妙なパーマみたいな髪型がどうにも好きになれないんだが、フツーな感じで、フツーに見かけたら、コレはもうカッコいい!
こんな青年が「娘さんを僕に下さい」とか言って来たら、もうコレって首関節はタテにしか動かしようがないんじゃないかな(←ってどんなシチュエーションだよ!)

福山さんがミステリアスに、エキセントリックに、前面に出てしまってるため、どうにも「しょぼくれた印象」のより際立ってた堤さん。心なしか背中も丸め、貧相な感じに映ったはった(×_×)

ラストでは、いよいよ“総ての謎”が白日の下にさらされてしまい“慟哭&絶叫”してしまう彼なんだが・・それを観てたワタシは「お次は“刑法39条”に眼を付け、心神喪失を装う作戦はどやろ?」とかアドバイスしたげたくなった。。あ、そりゃ別の作品か。。

ドラマ版の『ガリレオ』を全く観たことがないので、この『容疑者X』のみが特殊な展開なのか、そこは良く分かんないンだが・・期待してた「往年の円谷ドラマ『怪奇大作戦』のテイストを濃厚に漂わせた、超常現象解決モノ」なのかな〜? と言う期待のみは大きく裏切られてしまったな(・ω・)

松雪さん。『クヒオ大佐』でも弁当会社の社長を演じてはったな。
本作でも、しっかりした弟がもしいたら、多少はもっと穏やかな(?)展開となってた気がするんだが・・(⌒〜⌒ι)

ってことで、確かに「堤真一の献身ぶり」だけは必見と言えるんだけど・・余りに重苦しい展開に、観終わってどっと疲れの出たワタシなのだった。。

ひょっとしたら東野さんの「こう言うトリックはどや?!」ってな世界観&演出面と、肌が合わないのかも知んないな、ワタシ(・ω・)

〜 こんなトコも 〜

♦冒頭の、羽田沖で起こった“武蔵野医科大学病院長・大倉正宏氏殺害事件”は解決したんやろか?(←本編で起こる、とある“報道すらされぬ殺人”との対比こそが言いたかったんやろね)
♦劇中での、湯川の“女っ気のなさ”は異常だった。「空※人形」とかで代用しとるのか? 私生活も全く描かれないし・・
♦湯川&内海刑事の「恋愛ドラマ」に、観客は期待すべきなんやろか? その面では何とも消化不良。
♦草薙役が北村一輝である必要性は(正直)なかったような。。
♦中盤の冬期登山のシーンは、も少し切り詰めても良かったかなと。
♦花岡母子、貧乏生活なのかと思いきや、任※堂W※iで楽しく遊んでたり。余りに楽しそうで、ちとWi※が欲しくなって来たぞ(=^_^=)
♦大田区蒲田の「扇屋旅館」に宿泊した、富樫の「初日の行動」をもっと洗えなかったんか?
♦発見された富樫の全裸遺体。体格、身体的特徴、血液型などは完全一致と結論付け得たのだろうか?
♦川べりでいなくなったとある人物。ワタシが石神なら、もうあそこは通らないと思うが。恐らく目撃されてるだろうし、そのことで別な人に話しかけられても厄介だし。
♦石神の部屋のルミノール反応ってどうなんやろ?
♦アパート聞き込みでの「物音情報」は全くなかったんやろか?
♦壁に仕掛けてあったマイクは「急ごしらえ」やろか? それとも・・?
♦本作における長塚圭史さんは『OUT(2002)』における大森南朋さん同様、短過ぎて、悲し過ぎる運命を辿ったはった(×_×)
♦ネオジウム磁石(ウィキによれば、正しくは「ネオジム磁石」らしい)って実在するんやね。ちょっと欲しくなってしまった。
(磁力が強力過ぎ、手指を挟んでケガする恐れがあるほどらしい!)
♦何気なく「国際防衛研究所長・有繭文雄」役で石坂浩二氏が出演してた!(冒頭のみ)

〜 こんなセリフもありました 〜

湯川「有り得ない? 総ての現象には必ず理由がある」
  「何故この現象が起きたか? それだけにしか興味はない」
  「愛、確かにそれは非論理的なものの象徴だ」
  「論理的思考には、冷静な分析が必要だ」
  「思い付きや勘だけで答えを出そうとするのは、間違いの始まりだ」
  「アリバイなんて、科学とは何の関係もない」
  「実に面白い・・なかなか楽しかったよ。じゃ、頑張ってくれ」
  「美人、それは大事なことだ」
  「関心がないんだよ。(石神にとって)数学のこと以外は」
  「君にしてみれば、こんなに面白い世界はないのに」
  「全く論理的じゃない」
  「気になって来ると、いてもたってもいられない性分でね」
  「良く変人と呼ばれる」
  「不要になったレポートを(焼いて)処分してるんだ。シュレッダーは信用出来ないからね」
  「僕は個人的興味で動いてるんだ。警察に協力するためじゃない」
  「殺人によって苦痛から逃れようとするのは合理的ではない」
  「あいつはそんなミスはしない」
  「いや、殺人の方が(数学よりも)彼には易しい筈だ」
  「まさか、有り得ない」
  「辛さで脳細胞は活性化しない」
  「その時、僕は気付いたんだ。“彼は恋をしている”と」
  「僕がこの事件の真相を暴いたところで、誰も幸せにはならない」
  「そして石神は、あなた方も知らない“とてつもない犠牲”を払った」
  「あの山で出来なかった話をしよう」
  「残念だ・・その素晴らしい頭脳を“こんなこと”に使わなければならなかったとは」
  「もし石神が、人を愛することを知らないまま生きていたら、
   罪を犯すこともなかったのかも知れない。
   あいつはそれほどまで深く、人を愛することが出来たんだ」

石神「随分早く、刑事が来たと思われたでしょう。でも怖がる必要はありません。想定内です」
  「大丈夫です。私の論理的思考に任せてください」
  「あなたの店で弁当を買えなくなると、僕は困りますから・・」
  「ま、しかし、数学の研究は何処でも出来る。場所は関係ない」
  「残念ながら、この反証には間違いがある」
  「次のカードを切ることにします」
  「単純な引っかけ問題ばかりですよ。
   例えば、幾何の問題のように見えて、実は関数の問題だとか。
   少し見方を変えれば、解ける筈なんです」
  “即刻この男とは別れなさい。さもなくば、私の怒りがこの男に向かうことになるだろう”
  「今登らないと、もう一生機会がないかも知れない」
  「もうすぐガスは晴れる」
  「なぁ湯川。“あの問題”を解いても、誰も幸せにはならないんだ。もう忘れてくれ」
  「それから・・私たちが連絡を取り合うのはこれが最後です」
  “隣同士が・・同じ色になってはいけない・・”
  「警察は君のためだったら、法律まで破るのか・・大したもんだな、湯川」
  “私が何を言っているのか、あなたはお分かりにならないでしょう・・それでイイんです”
  “私のことは総て忘れて下さい”
  “あなたに幸せになって貰わなければ、私の行為は総て無駄になるのですから”

石神「殺したんですか?」
靖子「え?」
石神「・・ゴキブリ」

靖子「・・」
石神「・・花岡さん。ゴキブリじゃないんでしょう?」

湯川「なかなか興味深い通勤コースだ」
石神「いつもと同じ光景だよ。“彼ら”は時計のように正確に生きてる」
湯川「人間は時計から解放されると、却って規則正しい生活になる。・・面白い」

湯川「誰にも解けない問題を作るのと、その問題を解くのとでは、どちらが難しいか?」
石神「興味深いね・・考えておこう」

石神「ずいぶん遠回しな言い方をするんだな。君らしくない」
湯川「もうおしまいだ、石神」
石神「どうかな? 本当は最後まで証明出来てないんじゃないのか?
   ハッキリと君の推理を言ったらどうだ? 何故言わない?」
湯川「君が友だちだからだ」
石神「僕には、友だちはいないよ」

石神「あの(証明の)答えは美しくない」
湯川「美しくない? ・・面白い」

湯川「これがこの事件の真相だ」
石神「仮説を話すのは君の自由だが、仮説は実証して初めて真実になる。そうだろ? 湯川」

内海「犯人にとって、何か“都合の良いこと”って何ですか?」
湯川「さっぱり分からん」

内海「もし先生が、痛みに耐えられないのなら、私も一緒に受け止めます」
湯川「刑事ではなく、友人として聞いてくれるか?」
内海「友人として? はい」
湯川「この事件の結論は、総てこの僕に任せて欲しい」

追記:ラトビアの女教師=エミリー・サジェの“バイロケーション”のケースはこちらで紹介されている。

※無断リンク、ご容赦下さい。

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コメント

私は最後の30分位だけを観ました。
原作を昔読んでいたので、そのときは泣けたんですが.....この映画はなんか観ていなかった。
映画は全部を観ていないのでなんともいえませんが、東野作品としては時間的なトリックでうまく出来ていると思います。

でも堤真一さん、あそこまでショボクレテ....かわいそう。福山さんとの対比で、本当にエライ差。
ある意味、これは堤さん主演と言ってあげたい。

投稿: west32 | 2009年12月31日 (木) 00時56分

こんばんは。

私も観ていました。重かったですね。
「私も償います」の言葉は救われましたが、その後に展開する今後を思うと沈みます。娘さんの関与も白日の下に晒されますし。石神さんの最後の慟哭もね。

でも堤さん、「ハンサムな三枚目」が似合う人と思っていましたが、こういう役も出来る人なのだと私は好きになりました。

>どうにも「しょぼくれた印象」のより際立ってた

そこが良かったなぁと思ったのですが。福山さんを前に、徹底した“しょぼくれ感”“貧相さ”を哀しいまでに表現しておられたなぁと。

最近私の中で赤丸急上昇の長塚さん、酷い役どころでちょっと複雑な心境でした。

投稿: ぺろんぱ | 2009年12月31日 (木) 01時06分

westさん、ばんはです。

>私は最後の30分位だけを観ました。

つまみ観はった感じですね(=^_^=)

>原作を昔読んでいたので、そのときは泣けたんですが.....
>この映画はなんか観ていなかった。

原作の湯川のキャラは「佐野史郎」をイメージしている、とかウィキに書いてましたね。
westさんなりの湯川男優は誰なのでしょう?

>東野作品としては時間的なトリックでうまく出来ていると思います。

何かでも、どうしても「空白の時間」は存在する訳で・・
そこに対して、捜査がそんなに甘いかなぁ? ちぅのは感じました。

>でも堤真一さん、あそこまでショボクレテ....かわいそう。
>福山さんとの対比で、本当にエライ差。
>ある意味、これは堤さん主演と言ってあげたい。

口直しに『舞妓ハ〜ン!』が観たいものです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月31日 (木) 21時58分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ベスト作のおまとめ、お疲れ様でした☆

>私も観ていました。重かったですね。
>「私も償います」の言葉は救われましたが、その後に展開する
>今後を思うと沈みます。娘さんの関与も白日の下に晒されますし。
>石神さんの最後の慟哭もね。

石神の「どぅおしてぇ?!?!」が耳に残っています(×_×)

『青の炎』よりも、よほど「切なく悲しい犯罪者」って感がありました。

>でも堤さん、「ハンサムな三枚目」が似合う人と思って
>いましたが、こういう役も出来る人なのだと私は好きになりました。

森田芳光監督の『39/刑法第三十九条(1999)』でも、比較的似たテイストの犯人像を演じてはった気がします(?)

今こそ、も一回『39』を観直してみたいですねぇ。

>そこが良かったなぁと思ったのですが。福山さんを前に、
>徹底した“しょぼくれ感”“貧相さ”を哀しいまでに表現しておられたなぁと。

堤さん・・身長178cm
福山さん・・身長180cm

なので(公称)、そんなに身長差はないんですよね。

たぶん(堤さんが)背中を丸めはっても、ワタシの方がちっこく、かつ貧相に見えるんやろなぁ、、(×_×)

>最近私の中で赤丸急上昇の長塚さん、酷い役どころで
>ちょっと複雑な心境でした。

俳優はまず「悪役」「死体役」から、と言いますからね(←言うか?)。
これからですよ。

ワタシも長塚さんがY新聞でコラム記事を書いたはった時から、
こそっとファンだったりします(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年12月31日 (木) 22時15分

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