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2009年11月28日 (土)

☆『イングロリアス・バスターズ』☆

27日(金曜)の夜。
「ああ、今週もバタバタしててしんどかったな~、余裕なかったな〜」などと感慨にふけりつつ・・「そや、1本、行っとこ!」ってことで、クエンティン・タランティーノ監督最新作『イングロリアス・バスターズ』をレイトショーで観て来た。

シアターは“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”。開始が20時50分から、と少しゆとりがあったので、1度帰宅し簡単な食事を済ませてからクルマで向かった次第。

第1章「その昔、ナチス占領下のフランスで」
第2章「名誉なき野郎ども(Inglourious Basterds)」
第3章「パリにおける“ドイツの宵”」
第4章「プレミア大作戦」
第5章「巨大な顔の復讐」

の5章立てで、1941年および1944年の(ドイツ占領下の)フランス各地を舞台に、ナチス高官たちと、彼らを狙う2組の主人公・・“アルド・レイン中尉&名誉なき8人の野郎ども(=イングロリアス・バスターズ)”“美人映画館主ショシャナ・ドレフュス”・・のそれぞれの戦いの行方を、同時進行で描いた戦争もの(?)。

タランティーノ監督作(←全篇を監督してるモノ)を観るのは『キル・ビルvol.2(2004)』以来か。かの作品(←続編に限る)が予想に反して面白くなく「・・大丈夫かよ」と心配してたんだが、その後は『スキヤキ・ウェスタン/ジャンゴ(2007)』で、これまた下らない役(=^_^=)を嬉々として演じてはった印象が強烈で「そろそろ、監督業もリタイアかな?」と思い始めてた矢先の本作発表だった。

世間での評価がどうなのか分かんないが、、私的には「長い!」「キャラの扱いが雑!」「笑えない!」とは評しときたい。

朝の某TV番組で、粗筋が紹介されてた(?)もんで・・全くその通りに、ノロノロ進む展開には「遅いよ! ダラダラしてるよ!」とややイラついて仕方なかった。
かつ、誰もに主人公的な要素をそれなりに持たせつつ、どのキャラにも「際立った、更に踏み込んでの造型」が感じられなかったため、感情移入もしにくかった。

ただ「誰が、いつ、どうやって、退場するのか(或いはしないのか)」がホンマに読めない進行だったので、そこを楽しみ(?)に観てみるのは一興かも知れない。

あと「対話シーン」の幾つかが実に丁寧に綴られており、そこは良かった。
長回しもあれば「瞬きもせぬまま、じっと互いの眼を見つめ合う2人」ってなシチュエーションも随所に出て来るので、そこは「そう言うのんが好きなしと」には堪えられないサスペンスフルなシーンに仕上がってたと思う。
(でも、私的には・・例えば『トゥルー・ロマンス(1993)』でのデニス・ホッパーvsクリストファー・ウォーケンの対話(≒対決)シーンなんかに匹敵するまでの吸引力&サスペンス性は感じられなかった)(←因みに『トゥルー・ロマンス』ではタランティーノが脚本を担当)

「R15+」指定がついてる本作。「何処やろ?」と思ってたら・・第2章で、バスターズの面々がナチス兵のアタマの皮を剥ぐわ、野球のバットで(アタマを)叩き潰すわ、と「ご尤も・・」なシーンがいきなり次々と出て来た(×_×) ←必要だったんか?

クライマックスは、とある小劇場における“プレミア上映会”の場面だが、私的にはその直前に描かれる“ナディーヌ村の地下酒場”でのシーンが本作のピークに思えた。あそこでキャラ陣もグッと減じられた訳だし・・

ラストで思いっきり「SF作品」であったことに観客は気付かされる訳だが(=^_^=)、もうちょっと「真面目なら真面目」「ふざけるならふざける」と、羽目を外しまくった暴れっぷりを見せて貰いたかったタラちゃん(タランティーノ監督)ではあった。

〜 こんなトコもありました 〜

♦薪を割ってたカッコいい親父さん=ラパディット氏。斧を振り下ろす動作こそ決まってたが・・肝心の薪が見えなかったようにも(?) アレって“エア薪割り”?
♦折角丁寧に積み重ねて来てたハンス・ランダ大佐とショシャナのドラマが、どうにも“すれ違ったまま”終わってしまってた気がした。
♦(袋をかぶせられた)レイン中尉に頭突きされてたあのしと・・直後のシーンで全くダメージが見られなかったが?
♦“かなり美味しい役”を好演してくれてたティル・シュワイガー(スティーグリッツ役)。だのに、あれで良かったんか?
♦酒場にいた“ニセ将校”のリーダー格だった中尉は、なかなか「ええ顔」をしてはった。もうちょっと活躍して欲しかったが。。
♦女優ブリジット・フォン・ハマーシュマルクさん。終盤の、ジタバタしてた“あの脚の動き”は、何かのフリじゃなかったのか?
♦映画館のロビーや周囲に、ナチス兵士がもっと待機して然るべきと思ったが?
♦如何にも肉体関係のありそな、ショシャナと映写技師マルセルの“描かれなかった禁断のシーン”を想像し、勝手にドキドキしてしまったワタシ(⌒〜⌒ι)
♦ハインリヒ・ヒムラーやルドルフ・ヘスの出番はなかったんやろか?
♦『鈍獣』で北村一輝が“施された”アレを先に観てしまってるので・・ランダ大佐の“施された”アレを観ても、そんなに衝撃はなかった(・ω・)
♦折角マイク・マイヤーズをゲストに迎えて(フェネク将軍役)るんだし、彼にもっと何役も演らせて欲しかった(=^_^=)
♦ラパディット氏の3人の娘、ジュリー、シュザンヌ、シャルロット。特にシャルロットが「何か言いたそうな眼」をずっとしてたのが気になる(⌒〜⌒ι)
♦劇中に(セリフ等で)登場した旧作は、G.W.(ゲオルグ・ヴィルヘルム)パブスト監督、レニー・リーフェンシュタール主演『死の銀嶺(1929)』やゲイリー・クーパー主演『ヨーク軍曹(1941)』。監督としマックス・ランデール、プロデューサーとしデヴッド・O・セルズニック、俳優としヴァン・ジョンソン、マレーネ・ディートリッヒ、リリアン・ハーヴェイなどの名が挙がってた・・(・ω・) あんまし詳しくない年代どす。。
♦「チャップリンは好かないが『キッド(1921)』は傑作だ!」と劇中で評価するキャラがいた。
♦ナチスNo.2=宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスと女性通訳=フランセスカのイメージショット(←いわゆる“パコパコ”系)はどうでも良い気がしたが、、
♦エマニュエル・ミミューの「座った顔の高さ」にカメラを固定し、背後に立った将校らの「表情を映さず会話だけを流す」演出には「イイねぇ〜」と唸らされてしまった。 ←アレって一種の“放置プレイ”か?(=^_^=)
♦総統に「素晴らしい! 君の最高傑作だ!」と言われ、感激でウルウルしてるゲッベルスの表情が印象的だった。
♦シュトゥルーデル(パイ菓子みたいなヤツ?)って日本でも食べられるんやろか? ちょっと美味しそうだった(・ω・)
♦ドイツの酒=シュナップスもどんな味なのか興味津々。
♦スティーグリッツの“イライラ具合”が手に取るように伝わって来た(=^_^=)
♦油断して背後から撃たれるキャラ・・ちらほら(×_×) ま、戦時中なんスから。
♦指で示す「ドイツの3」と「イギリス(?)の3」とは、全く(形が)違うそうだ!
♦「殺(け)す」なる訳(?)が光ってました、松浦美奈さん!(=^_^=)
♦ランダ大佐。ドイツ語は無論のこと、英語、フランス語、イタリア語まで喋ってた! スゴい!
♦「ナンタケット島」と言うのはマサチューセッツ州にあるリゾートの島だそうだ。

〜 こんなセリフもありました 〜

ランダ「ワインは結構。ミルクを」
   「娘さんがたも雌牛たちも・・“ブラボー”のひと言ですな」
   「総統以上に明確な答えだな」
   「私のことをどう聞いてる?」
   「企業と同じだよ。上層部が変われば、無駄と分かり切ってることでさえ繰り返される」
   「噂は好きでね。事実は時として作為的だが、噂は本質を覗かせるものだ」
   「あだ名は“業績に対する評価”でもある」
   「・・国家の敵を匿っているな?」
   「まぁいい・・達者でな!」
   「アメリカでは“靴が一致すれば、間違いない”と言う」
   「言っておくが・・私は“ハンター”ではない。“探偵”さ」
   「やった! ビンゴ! ・・って何の話だっけ?」

レイン「ナチに人間性などない。始末しなくてはならん存在だ」
   「俺たちの軍靴(の音)やナイフ(の切れ味)が奴らを怯えさせる」
   「貴様ら、ナチの頭の皮を100枚、剥いで来い!」
   「お前の殺しは見事だが、まだアマチュアの域だ。殺しのプロになる気はあるか?」
   「俺たちは捕虜は取らない主義だ。選択肢は2つ・・殺すか、逃がすかだ」
   「この先もザワークラフト(キャベツの漬物)を喰いたけりゃ・・」
   「聞いたか? こいつはお国のために死にてぇとよ。ご要望にお応えしろ」
   「この先の人生も軍服は脱ぐな。ナチと分からなきゃ、困るからな」
   「上達に必要なものが何か分かるか? 練習だよ」
   「こいつは俺の“最高傑作”だ。なぁ、ユティヴィッチ?」
   「地下で戦うのは問題が多い。理由その1・・地下で戦うからだ」 ←なんだそりゃ
   「銃を向け合ってちゃ、互いを信頼出来ないだろ?」
   「裁判? 銃殺? 小言を喰らうだけさ、いつもそうだ」

総統「奴らを捕まえ、裸にし、エッフェル塔から吊るすのだ!」
  「お前も(奴らに)“印”を刻まれたのか?」
  「ガムはあるか?」

ゲッベルス「演説が上達したな・・私はどうやら“怪物”を造り上げたようだ」

ミミュー「あなたと2人で、この劇場を戦火から守った。だから2人で・・ここを焼くのよ」
    「Burn it down!(燃やすのよ)」

ハマーシュマルク「ウィスキーの1杯も飲まずにここを出たら、怪しまれるわよ」
        「What are you thinking?(どうするつもり?)」

ヘルシュトローム「ひと言、いいかね?」
        「Wunderbar(ヴンダバー:素晴らしい!)」

ランダ「ギブスが真新しいですな」
ハマーシュマルク「ええ、昨日にケガを」
ランダ「昨日に登山を? パリ市内のどちらの山ですかな?」
ハマーシュマルク「・・・」

ドノウィッツ「(この鉄十字は)ユダヤ殺しの勲章か?」
ナチス将校「勇敢さの証だ」

追記:本作ってば『地獄のバスターズ(1976)』なるイタリア映画のリメイクらしい(・ω・)

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2009年11月27日 (金)

☆『16ブロック(2006)』☆

22日(日曜)の夜。「日曜洋画劇場」で“地上波初放送”された『16ブロック』を観た。

2時間で留置場から16ブロック(約1.6キロ)離れた裁判所まで証人を護送する刑事の奮闘を描いたサスペンス(?)。

主人公=ジャック・モーズリー刑事(ブルース・ウィリス)の「酔っぱらいだが凄腕」と言う独特の造型を持つキャラを軸に、囚人=エドワード(エディ)・バンカー(モス・デフ)との絡みがある意味「軽妙に」描かれもしてた。

観始めてしばらくすると、別室(←大阪の実家で観てた)からノソノソやって来た家人が「クリント・イーストウッドのアレに似てるな」「何かペラペラとセリフが多くて軽いな」と尤もな難癖(=^_^=)をつけた後に戻って行った。

確かにワタシも物語のシチュエーションから、クリント主演の『ガントレット(1977)』を連想してたトコであり「そこに気付くとはあんたスゴい!」と驚いたモノである。流石は和製アラン・アーキンだ!(←ちょっと違うってば)

監督が『スーパーマン(1978)』や『リーサル・ウェポン(1987)』シリーズのリチャード・ドナーってことで、そこそこの力量は持ったはる方のハズだが・・本作に関しては、ちと“神通力の衰え”を感じもしてしまった。ご高齢ですし。。

何だかね、全体的に“軽薄”な作品世界なのだ。加えて、タイトルにもある「16ブロックの距離感」ってのが(舞台となる)ニューヨークを知らぬワタシにとっては、漠然とした“移動距離”“位置関係”にも映り、イマイチのめり込めなかった(ってか、目的地に近付いてるのか、一旦離れて行ってるのか、それすらも分かんない)。

後半で、バスジャックする羽目になったジャック。そのまま裁判所に突入したりしたら、まんま『ガントレット』路線だったが、流石にそこまではしなかった(⌒〜⌒ι)

重要な立ち位置だったのが、同僚=フランク・ニュージェント刑事を演じたデヴィッド・モース。『グリーンマイル(1999)』の際には“チョコパイ看守”とし、親し気な印象を我々に(?)植え付けてくれた彼だが、今回は「イヤな役」なのでちと失望した。このしとは「善人を演(や)ってこそ、真価を発揮出来るタイプ」と思うんだがどやろ?

そんなことで、9割がたは“つまんない展開”の物語だったが・・劇中に登場する(エディにより語られる)例え話、、「台風の日、クルマでバス停を通りがかると、老人、親友、恋人の3人が立っている。クルマが2人乗りだとすれば、誰を乗せるか?」、、に終盤でジャックが「こいつが正解だ」と答えるセリフに、ちょいとウルっと来てしまった(・ω・)

素のブリース・ウィリスには、とても思い付けないような(←おい!)セリフなんだが、これが粋なのである! この言葉を聞けただけでも「儲けもん」と素直に感じたワタシだった。

〜 こんなセリフもありました 〜

ジャック“俺はただ、良いことがしたかった”
    「俺に言わせれば、人生は長過ぎる」
    「1度泥棒すりゃ、一生そいつは泥棒なのさ」
    「日付や季節は変わるが、人は変わらない」
    「お前との20年の友だち関係は、8時25分にあのバーで終わったのさ」
    「誰も来ないさ。5分で警官隊が突入、それで俺もお前も“終わり”だ」
    「答えは・・親友に運転させ、老人を行かせる。自分はバス停に残り、恋人と過ごす。それで万事解決、だろ?」

エディ「こうして生きてるだけでも感謝しないとね」
   「もし妹がアンジェリーナ・ジョリーみたいだったら・・妹じゃ困るよな」

フランク「今日の移送は、全く俺たちにも“寝耳に水”だった」
    「一線に復帰したいだろ?」
    「やっちまったな・・ジャック」
    「何も見なかったことにしろ、な?」
    「お前がそのドアを出たら・・もう俺には助けられない」
    「こっちで見つけてやるさ。電話を切っていいぞジャック」
    「そいつといると死ぬぞ? いいのか?」
    「こっちには時間がある、そっちにはないだろ?」
    「まだそいつを信じるのか? お前が護ってるのは、筋金入りの犯罪者だぞ」
    「お前の選択肢は2つ。元相棒と撃ち合うか、もと来たドアを戻るかだ。手を撃たれ、脚を引きずりながらな」
    「こいつに銃を渡すとはな・・ジャック」

フランク「何をしても悪党を逮捕するのが警官だろ?」
ジャック「問題をすり替えるなよ、問題はお前の違法行為だろ?」

追記1:アメリカの有名歌手、バリー・ホワイト(故人)は“タイヤ泥棒”だったらしい(・ω・)
追記2:ジャックは右手を、エディは左胸をそれぞれ撃ち抜かれたが、結構元気にしてた。やっぱり奴らは“アンブレイカブル”なのだ・・!

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2009年11月26日 (木)

☆『2012』☆

お詫び:レビューがすっかり遅くなりました。

23日(月曜)。
連休の最終日、かつ高速バスで帰松しなきゃならない日である(・ω・) この日は正午過ぎの出発で、まず大阪市内へ行った。
人づてに聞いた、本町の“フリーカフェ播磨屋ステーション”に行ってみた次第☆

ここは、スゴい! “世界初の試み”なるカフェなんだが、不況のこの今にあって、こう言う戦略(って言うの?)を展開するトコロに感心する。まぁ、ワタシ自身「そうは言っても、何だか悪いし・・」と妙に気を使ってしまい、しっかりおかきを2袋ほど買い求めてしまったんだけど(・ω・)>

本来の利益を削って運営してるようなもんなので、いつまで継続される(出来る)のかは分かんないが、頑張っていつまでも続けて頂きたく思う。ただ、何となく店内の掲示物関係が説教(って言うか※教)っぽいのは、ちと耳のこそばゆい気がしました、、ワタシ。

神戸・三宮発のバスで高松に戻ってから、レイトショーで新作『2012』を観に行った。シアターは“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”である。

正直、翌日の早朝から1泊2日コースで高知県四万十市への出張が控えてるため、行ってる場合でもなかったんだが・・とにかく「時間がないからこそ・・今、観とかないとコレは後悔する!」と直感的に判断した次第。

観終わったら23時30になってました。長過ぎるでしかし!(×_×)

2009年、ニューデリー大学の地質学研究所が併設されているインドの鉱山(地下)で、エイドリアン・ヘルムズリー博士は「太陽フレアの影響により、地殻の下にある無数のニュートリノが物理反応を起こし、地球のコア(核)を熱している」事実を発見し愕然とする。
彼はワシントンDCのリンカーン・プラザ・ホテルに駆け付け、大統領補佐官カール・アンハイザー(オリヴァー・プラット)に報告する。これを“国家的な危機”と判断したアンハイザーは、合衆国大統領ウィルソン(ダニー・グローヴァー)に速やかに伝える。

2010年、ブリティッシュ・コロンビア(カナダ)で開催されたG8サミットにおいて、各国首脳間では秘密裏に“とある壮大なプロジェクト”が動き始める。

一方、チベット国境にほど近い中国・チョーミン渓谷では“巨大なダムの建造”が進められていた。

2011年、パリ・ルーブル美術館では「モナリザ」の複製への架け替えが極秘に行われていた。イギリス・大英博物館やロシア・エルミタージュ美術館でも、同様に美術品の架け替えが行われているようであった・・

直後、ルーブル美術館のロラン館長が謎の交通事故死を遂げる。奇しくもその場所は97年にダイアナ妃(ウェールズ大公妃)が不慮の死を遂げた、あのトンネル内だった。

2012年、カリフォルニア州マンハッタン・ビーチ。小説『さらば、アトランティス』で有名な作家ジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)はその後は大した作品も発表出来ぬまま、今はロシア人富豪ユーリ・カルポフのリムジン運転手を生業としていた。
妻ケイト(アマンダ・ピート)は息子ノア、娘リリー(7歳)を連れ、彼のもとを去り、恋人である美容整形外科医ゴードン・シルバーマンと暮らしていた。

2人の子供と共に、ケイトとの初デートの地=イエロー・ストーン国立公園にピクニックに出かけたジャクソンは、そこでラジオを通じ“地球滅亡の日”の迫ることを訴える活動家チャーリー・フロスト(ウディ・ハレルソン)に出会う。彼の“陰謀説”に当初は懐疑的だったジャクソンだが、一帯で大地震が頻発するにつれ、その説に頷かざるを得なくなって行く。

チャーリーは、政府が(46ヶ国に働きかけ)某所に“巨大な方舟”を複数建造していること、その地図を既に入手していることをジャクソンに教える。

12月21日。地震、地割れ、火山活動・・いよいよ世界が崩壊してゆく中、ジャクソンはケイトたち家族を連れ、地図に示された場所へ向かおうとするのだが・・

ローランド・エメリッヒが放つ、ディザスター映画の集大成的な1作。間違いなく本年度最大“級”の娯楽大作となり、興行収入を叩き出すような予感がする。←“級”と付けたのは、もう1作、とんでもないのんが年末に控えてるため・・(・ω・)

私的には・・確かに空前絶後&無茶苦茶な映像をあちこちで見せつけてくれはするんだが・・根っこの部分で「結局、特定の相手の存在しない、防戦(=逃走)一方の展開じゃん」ってトコが、どうにも(最後まで)気になり、のめり込めなかった。

その点『インデペンデンス・デイ(1996)』を例に挙げれば、特撮のレベルこそはそりゃ下がるんだが、、終盤に「やってまえ! ぶち殺せ!」ってなスッキリ感があり、それが故にワタシはやはり『インデペンデンス・デイ』の方が好きなのである(=^_^=)

本作に近い印象を持つ旧作は『ポセイドン・アドベンチャー(1972)』だろうかな。そこそこの群像劇が展開され、彼ら登場キャラは「とある最終目的」のために、ほぼ同じコースを辿り、その道中で「生き延びて、生き延びて・・やがて生き残る者/退場する者」のドラマが繰り広げられるのだ。

主役格はエイドリアン&ジャクソンだろうが、共に“インドア派な印象”が漂うものの、頑張ってくれてて、その意外さは面白かった。ただ、ジョン・キューザックにしては「いつもの彼(?)の殻を破り過ぎる」大活躍ぶりなので「ちと印象が違うなぁ?」と正直、違和感を覚えてしまったのはワタシだけやろか? 何だか“アンブレイカブル”がかってたし(⌒〜⌒ι)

エメリッヒ監督、とうとう日本に見切りを付け、中国にラヴコールを送り始めとるようで(=^_^=)、本作ではジャズマンが豪華客船で日本に向かう、ちぅシチュエーション的な部分以外、笑えるような“勘違いニッポン描写”は全くなかった(×_×)

あと「その場所」に辿り着いてからの展開が、何とももっさりしてた気がした。ゲートがどうのこうの・・みたいな“人災的演出”は、必ずしも観客が望むモノでもなかったかと。その分、少し上映時間を切り詰めて欲しかった。

なお、連想した作品は以下の通り
『ディープ・インパクト(1998)』 ・・ 津波ネタ、選民的(?)な展開、最後の瞬間に抱き合う家族
『デイ・アフター・トゥモロー(2004)』 ・・ 寒波襲来
『ポセイドン(2006)』 ・・ 豪華客船転覆
『ノウイング(2009)』 ・・ 太陽フレアネタ、最後の瞬間に抱き合う家族
『ザ・コア(2003)』 ・・ 地球のコアがどうのこうのネタ
『アルマゲドン(1998)』 ・・ 火山弾の襲来
『007/ダイ・アナザー・デイ(2002)』 ・・ 旅客機の後部ハッチからスーパーカーが次々落下
『ジュラシック・パーク(1993)』 ・・ 公園での父子のドラマ
『宇宙戦争(2005)』 ・・ 頑張る親父と屈折気味の息子、フェリーのゲートネタ(=^_^=)
『ファイヤーフォックス(1982)』 ・・ 怪し過ぎるロシア的発音の英語。「ミスタルカルティス(Mr.Curtis)」って〜(=^_^=)
『ギャラクシー・クエスト(1999)』 ・・ 巨大船が“擦れる”トコ

〜 ほか、こんなことも 〜

♦そもそも「建造した宇宙船を地球外に打ち上げる」と勘違いしてたワタシ・・アホでした。。
♦ゲストキャラ(?)とし、シュワちゃんもちょこっとTV画面で登場! ああ言うんは「カメオ」でエエの? 
♦ダニー・グローヴァー氏、ついに大きな役を掴む! 爆弾便座に座ってたあの頃(=^_^=)や、小麦粉(?)に埋もれたあの頃(=^_^=)が懐かしい、、
♦『M:i−2(2000)』以来、久々の感のあったサンディ・ニュートンさん。『リディック(2004)』では最悪なビジュアルだったからネ。。
♦今回、竜巻は吹き荒れず。でも、ホワイトハウスに“致命的な一撃”を与えたのは・・何と「ジョン・F・ケネディ(CV-67)」ですた。。
♦大富豪カルポフの息子(双子)はCGかと思った(・ω・)
♦「10億ユーロ」をポンと払える大富豪なら、独自に手だてを考えられたんでは?
♦チベットの一家は、意外にもみんな(退場もせず)元気だった!
♦本作って・・大体“相方(パートナー、連れ合い)”が退場すると、ほぼ例外なく後を追ってたような気もする。。
♦名前のみ登場してたビ※・ゲ※ツ。いや、ヤツならば“自家用シャトル”で大気圏外にでも避難し得るハズ(=^_^=)
♦“Let's Get Ready To Rumble”は「ファイトの始まりです」と訳されてた。
♦“Rise and shine!”は「起きろ」で良いそうだ。
♦南カリフォルニア州における地震の観測記録数はゼロらしい!(ホンマに?)
♦そりゃ、巨大なドーナツも転がりますって。
♦飛行機の頭上から地下鉄が落下して来る不思議・・(・ω・)
♦やっぱし「ルーブル館長」ってば、仏大統領以上に危険な肩書なんかな?
♦リムジンが飛ぶ、キャンピングカーが飛ぶ、ベントレーが飛ぶ、、とにかく“ジャンプ”がキーワードだった(のか?)
♦ランドマーク系の崩壊は、期待ほど映されなかった。監督が過去のディザスタームービー群に配慮しはったんかな?
♦ボクサーのズルタン・バラシンは敗れたんやろか? 結構あの試合のシーンの空気感が好きでした(・ω・)
♦ロンドン五輪は中止に。経済的損失は・・(←んなこと言ってる場合かよ)
♦合衆国副大統領は「(搭乗する)ヘリが墜落した」と語られただけの出番(×_×)
♦1人では飛ばせない“アントノフ(500)機”・・大国ロシア様の飛行機なんだから、そこは改良しないと。
♦エッフェル塔が一瞬登場。。
♦吹雪の中で目覚めたウィルソン大統領・・目覚めたが故、余計悲しい瞬間に立ち会う羽目に・・
♦極点が逆転し、尚かつ移動! 南極はウィスコンシン州の辺りになってた!
♦カルポフの存在感は“エンジン・スタート”のシーンで頂点に(=^_^=)
♦ロシア大統領以上に目立ってた、そんなカルポフ氏(=^_^=)
♦サーシャ&タマラはお似合いだった気がする。
♦“方舟”の暮らしの中でも、病死とか事故死とか自死とか殺人とか、それなりのドラマはあったんやろね(・ω・) 敢えて描かれてなかっただけで。。
♦ロズウェル(R)とマリリン・モンロー(M)の中間の(項目の)棚って・・どんな棚じゃい!
♦グリーン以外のパスの色が知りたい。将来(3年後)に備えて(=^_^=)
♦極秘プロジェクトには数10億ドルかかってるそうだが・・もっとかかってると思うが?
♦船体に圧力(80パスカル?)がかかることで、船首が数ミリ単位で縮んだそうである(⌒〜⌒ι)
♦「0001年1月27日」って、約1ヵ月後ってこと?

〜 こんなセリフもありました 〜

ジャクソン「大人だって・・傷つくんだよ」
     「立入禁止区域か・・おっと、風で帽子が(フェンス内に)入っちまった」
     「(カリフォルニア)州知事が“慌てるな”と言ったら、それは“逃げろ”ってことさ」
     「僕ら家族が一緒にいたら・・そこが“家”なんだ」

アンハイザー「誰もが決まって“重要な件だ”と言う。まずはアポイントを取れ」
      「それは・・乗船が完了してからだ」
      「船長は“沈みかけた船”を見捨てない訳か・・実に気高い決断だな」
      「作業員にまでパスを与える余裕はない。何ならお前のパスをやったらどうだ?」

エイドリアン「この本も“人類の遺産”だ。形としては失われても、私はこれを読んだ」
      「高校時代に2000冊を読んだよ。代わりに恋人はゼロだったけど」
      「この部屋に10人は収容出来るぞ」 ←ちょっとシンドラー気味やね、、

ケイト「子供は帽子をかぶると安心するのよ」

ゴードン「僕は家族が欲しかった・・君は幸せ者だ。それを忘れるなよ」

※「人生は、実に短い」
 「美人を口説くなら急ぐことだ。世界の終末が近いからな」
 「科学とは、無力なものだな」
 「マリブが海に沈んだってのに、何処でエコカーを充電すると?」
 「流石は中国人だ。間に合わせるとはな」
 「“信じる心を失うなかれ”だ」

父親「これでホワイトハウスもやっと一掃されるな」
  「老人の心配などしなくていい」
  「私とお前の母さんは最高の人生を送った。とりわけ素晴らしかったのは、お前のような息子に恵まれたことだ」
  「ダブルで呉れないか?」

カルポフ「よろしい、非常によろしい」
    「ロシアの飛行機だから、大きいに決まってるさ」
    「女たちは気が合うようだ」

大統領「私がここ(執務室)で“間違っていました”と言う報告を耳にした回数は・・ゼロだ」
   「時間がないと? では時間を作れ」
   「異議があれば言って下さい、今すぐにこの場で」
   「私は“合衆国最後の大統領”となるのだ。この気持ちが分かるか?」
   「若い科学者の価値は、老いた政治家20人に値する」

某書より“人は生命をかけて、誰かを助ける”
    “互いに助け合うことをやめたら、我々は人間性を失う”

ゴードン「子供を作ろう」
ケイト「ここ(ストア内)じゃ、作れないわ」

ジャクソン「彼(ゴードン)を愛してるのか?」
ケイト「・・普通にね」

ジャズ曲より“世界が終わる訳じゃない。この歌が終わるだけさ”

チャーリー「飛べ、鳥たちよ」
     「美しい風景だ。俺はここに残る」
     「べガス、セントルイス、シカゴ・・そしてワシントン。光が消えて行くんだ」
     「覚えててくれ、このチャーリーが最初に言ってたことを!」

ジャクソン「パパが怖がってるように見えるか?」
リリー「うん」

ラマ師「噂や憶測でお前の頭は溢れておるな?
    “智慧の光明”を見るには、自らを“空”にせねば」

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2009年11月24日 (火)

☆先の週末のできごと☆

21日(土曜)。

地下鉄でなんばに向かい、シネコン“TOHOシネマズなんば”で『スペル』なるサム・ライミ監督の最新ホラーを鑑賞。
そこそこに評判の高い1作らしく、シアター入口のポスター上には、
“劇場内悲鳴厳禁! 観賞後の放心注意!”だの“何故? どうしたら? 解けなければ、死。”だの“きっかけはほんの些細な不親切、逆恨みで言い渡された「禁句(スペル)」。地獄の3日間が始まる。”なるコピーが踊っている。

私的には「イマイチ」だったが、、映像&音響面で言えば、流石に洗練されてた印象はあった。
こう来ると、お次は・・文芸大作だろうか?(=^_^=) 恐らく、次の1本で「この先もライミ兄貴について行くかどうか」が、ワタシの中でハッキリするモノと思われる。

その後、心斎橋まで歩き“林檎ストア”に久々に寄ってみた。ここはショールームのような存在なので、何がどう・・ってことはなかったが、店内は混雑してたし“アンテナショップ”的な役割としては奏功していると言えよう。
私的に、ぼちぼち(現行型の)ハイパワーなノートPCが欲しかったりする。かなり安くなってるもんなぁ。

そこから地下鉄に乗り、梅田・ハービスへ行った。ここでは、少し前に“ゼクゥ(Zekoo)”なる通販雑誌(の最新号)を読んで以来ずうっと気になってた、(有)小林模型による「とある木製ミニチュア」を買おうか買うまいか、その結論を導き出しに行った次第。
・・で、店頭で注文(=^_^=) 案の定、即決だった(=^_^=)

因みに、それは“1/100 法隆寺・五重塔”なる商品。全高が35センチほどもあるので、届いたはエエが「何処に飾ったモノか」そこはちょっと途方に暮れてしまう部分もなきにしもあらず・・(⌒〜⌒ι)

まぁ、値段相応に「かなり凄まじい完成度」らしいので、今から到着を楽しみにしている(お届けには2ヵ月程度かかる予定)☆
そう言えば、以前“1/150 法隆寺・五重塔”って模型も購入してたんだっけ(×_×) あっちもぼちぼち造って行かなきゃ。。

ついでに阪神百貨店に寄り、地下のワイン販売コーナーで「ボジョレー・ヌーボー」を買って帰ろうと思いきや・・20種類ぐらいの銘柄が総て「完売」と表示されており、ガッカリ(×_×)
って言うか、買おうとしたワタシが言うのも何だが「異常過ぎる盛り上がり」だと思うぞ。

結局その「ボジョレー」は、近所のパルコープで易々と買えたのだった(=^_^=) 地方の方がニーズに応えられてるじゃん。
ま、そんなもんだろう。 ※「アルベール・ビショー:ALBERT BICHOT」と言う銘柄。

22日(日曜)。

早朝の4時半起床⇒5時出発で神戸へと向かった。これは、
“2009 神戸全日本女子ハーフマラソン大会(HAT神戸〜神戸ハーバーランド間)”に出走するため。職場からも結構な人数が参加していたようである。みんな、やる気なんだねぇ・・

ワタシは(高松で)週1回、約6キロをジョギングしてるが、それとてマイペースだし、それ以上ガツガツ走り込む気にもなれないので、結局は大した練習もせずこの朝を迎えた次第(・ω・)

で、結果としては・・8キロちょいの時点で「55分と言う制限時間」に引っかかり、失格となってしまった(×_×)
まぁ、当初から「遅刻しない」「棄権しない」「負傷しない」の3点をまず考えてた訳で、そこはしっかり守れて良かった。

そう言や、6キロ地点辺りで、ゲストランナーの有森裕子さんに「ファイト〜!」とか声をかけて頂き、右手を水平タッチ(?)したワタシである(・ω・) 直後に有森さんは加速して、ワタシの視界から見えなくなった・・なんてこったい。。

おおむね悪くはない大会だったんだが、ワタシとしては
1.給水ポイントが少ない
2.制限時間を表示するポイントが少ない
3.ゴール地点までピストン運送する、回収バスの手際が悪過ぎる
が気になり、中でも 3. のせいでかれこれ1時間近くもマイ荷物に辿り着けなかった点がどうにも納得出来ないので「今後は参加するのをやめよう」と決めたのだった。

そもそも、走り出して2キロぐらいで両脚がどないかなってたもんで(⌒〜⌒ι) 大会側から「お前が2度と参加するな」と言われそうな気はするけどネ。。

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2009年11月21日 (土)

☆『スペル』☆

21日(土曜)。
昨日は大阪で(午後から)研修があったため、8ヵ月ぶりぐらいで(?)高速バスにて帰阪(←終点は(神戸)三宮であり、そこからは電車を乗り継ぎ移動)した。
しかしアレだね、、荷物を2ツも3ツも下げて徒歩移動する鬱陶しさ、乗車&移動時間を考慮して行動しなきゃならない煩わしさ、などから「今後は極力、バスなんか使わんことにしよう」と心に決めるワタシだった。

自分のクルマを、自分の責任で運転して戻る方が、はるかに楽しいし、気がラクである。
確かに道路料金+ガソリン代を考えると、バス+電車コースの方が半額程度で済むんだが「そんな目先の問題じゃねぇな」と痛感した次第(・ω・)

本日は(そんな昨夜の疲れで)午前中しばらく“寝だめ”した後、もぞもぞ起き出し大阪市内に電車で出かけた。
「観たいなぁ」と狙ってる作品が“取り敢えず2本”あるんだが・・双方とも“2時間半越え”の上映時間だし、共に高松市内でも鑑賞が可能なもんで、今日は趣を変え・・個性的なホラーを観ることととした(・ω・)

『スパイダーマン』シリーズで、すっかり有名人に成り下がって(爆笑)しまった、我らがサム・ライミ監督による『スペル』である。劇場はこの前の『ゼロの焦点』に引き続き“TOHOシネマズなんば”であった(←なんばマルイ8階)。

で、この前も感じたことだが、ここのシアターはエコに配慮してか? とにかく空調が弱くて(してくれてなくて?)暑くてグッタリさせられた。
ってことで、ここのシネコンで鑑賞する際は、体温管理にご注意下さいな。ホンマに暑いですわ。

1969年。カリフォルニア州パサディナ。霊媒師=ショーン・サン・ディナの館に“ジプシーの呪い”を受けた少年が運び込まれる。彼は首飾りを盗み“呪いの言葉(=スペル)”を浴びせかけられたと言う・・
「声がするよ! それがどんどん大きくなって・・!」恐怖に身体を震わせる少年。
自らの持てる力を尽くし、彼を救わんとするディナであったが・・

2009年。ウィルシャー・パシフィック銀行(WPB)に勤務する“自信に満ち、セクシーな”女性行員=クリスティーン(=クリス)・ブラウンは、空席である次長職を狙い、同僚=スチュ・ルービンに対抗心を静かに燃やしていた。ジム・ジャックス支店長に自らの評価を高めて貰おうと頑張るも、スチュも負けじとしたたかだ。

そんな時、ブランドン通りに住むジプシーの老女=シルヴィア・ガーナッシュが「住宅ローン返済の延期」を願い出るため、窓口にやって来る。
当初は「延長を認めよう」と考えたクリスだったが、

・既に2回も返済の延長を認めている
・支店長が「断るのは厳しい決断だが、後は君に任せる」と(彼女の手腕に)期待を寄せるそぶりを見せた
・老女がカウンターの“カゴ入りのキャンディ”をごっそり持って帰ろうとしてるのが目に付いた(=^_^=)

ことから支店長に「お任せを」と言い放ち、コレを断ることに。

最初こそ「あたしは誇り高い女だから、今まで1度だって誰かに何かを請うたことはなかった・・でも初めてあんたに跪(ひざまず)いて懇願するよ」としおらしい態度を見せたガーナッシュだが・・突然に「あんたは、あたしが請うたのに、恥をかかせたね・・!」と逆上し掴みかかる!
その場は(辛うじて)警備員に引っ張られ、店外につまみ出されたガーナッシュだったが・・その夜、残業をこなし退社したクリスに、地下駐車場で再び襲いかかり、彼女のコートの袖のボタンを引きちぎった老女は、それに向かい「ラミア!」と“呪いの言葉(=スペル)”を浴びせかけたのだ!

彼女の取った行動を「“呪物”の所有者に対し、闇の山羊神=ラミアをけしかけるスペルを唱えた」と解説する心霊相談員=ラム・ジャス。彼によれば「スペルを浴びてから3日間、ラミアは被呪者(?)の周囲で恐怖を与え続け、4日目にその者の魂を地底深く(=地獄)へと引きずり込みにやって来る」と言う。

残された3日の内に、スペルを打ち破ることは出来るのか? まずはガーナッシュ邸に向かい、彼女に赦しを請おうと考えたクリスだったが・・

サム・ライミが我々のもとに戻って来た! と期待を高めてたんだが、、何とも「パワー不足」だった。怖い訳でもないし、笑えるでもない。実に“しょっぱい”完成度なのである。
私的には本作を『スペル』ではなく『スベる』と命名したいトコだ(←わ、ベタや!)(=^_^=)

そんな訳で、これまで以上にライミ監督に対する評価がダウンしてしまった(×_×)
確かに映像&音響面ではモノ凄い「$」がかかっていようことはハッキリ分かるんだが・・作品そのものが“ベタで主観的な被害妄想”だらけで全然ダメなのである。。

一方で、終盤まで「本作のヒロインって、間違いなく“アンブレイカブル”や!」と信じて疑わなかったワタシ。殴られようが、鼻血を間欠泉のように(?)吹き出そうが、シーンが変わればケロリとしてはるのだ。そんな不自然さを「何かのフリやろか?」と先回りして考え、意外とワクワクしながら観てたワタシではある(=^_^=) ←無駄ぢゃん!

〜 こんなコトも思った 〜

♦正直、途中から「ババァが怖い」のやら「ラミアが怖い」のやら、分かんなくなって来てしまった(爆笑)
♦主演はやはりキルステ※ン・ダ※ストで! コレだけで集客数は10倍以上に跳ね上がったんでは?
♦ラストの“あの展開”は「エンドロール終了後」にこそ持って来て欲しかった! その構成だけで、ライミファンはきっと満足したと思うぞ(=^_^=)
♦「地下駐車場に警備員も配置してない」ような銀行はダメだ!
♦ジプシー(≒ロマ)の方々からの抗議とか、大丈夫やろか?
♦どうにも『痩せゆく男(1995)』の世界観がアタマの中にちらつくんだが・・あちゃらはスティーヴン・キング原作だっけか?
♦あの一家(一族?)・・結局のトコ、なかなか立ち退いてへんやんか・・
♦クレイの母=トルーディのキャラも、観客の心をザラつかせてくれる(・ω・)
♦怪奇本の挿絵のようなヴィジュアルが次々と展開される、スタイリッシュなオープニング映像。『スパイダーマン』以降のサム・ライミを知る観客なら、すぐに彼の作品と分かることだろう。
♦「スタンディング・リヴァティ」なるコインが結構“フリ”となって来る。ウィキによると、コレは1916〜30年に発行された25セント(クォーター)銀貨だそうで。
♦ハンケチが自由自在に空中を舞う。まるで『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』みたいだ(=^_^=)
♦ひょっとしたら「定規による咽頭部への一撃」が“あの”死亡の遠因ではなかったろうか?
♦本作は“ユニヴァーサル作品”なので、関連するアトラクションをUSJに建造してはどうだろう?(⌒~⌒ι)
♦“1995年ポーク・クイーン”ってな1枚の写真が出て来たが、アレは何かの“フリ”だったんか?
♦何度でも言いたい。「窓はちゃんと閉めとけ!」と。
♦「人間の体内における、ハエの生存時間」ってどんなもんやろ?
♦ガボッと吐き出された猫。あれは・・別に「生き返った」訳じゃないのね(⌒~⌒ι)
♦ケーキの中に吸い込まれた(?)あのフォークの行方が気になる・・
♦「マクファーソン社を巡る大口融資」「ファースト・ナショナル銀行との攻防」・・のハナシなんぞ、ラ※ミ監督に描けようハズもなかった(=^_^=) ←すんません、監督。
♦ディナの館にて。大音響に、その場の人々は耳を塞いだりしてるのに・・白山羊のみがキョトンとしてて笑えた。
♦スチュがしきりに「父には内緒に!」と歎願してたが・・どんな親父さんなのだ?!
♦墓地での演出は『リング(1998)』の井戸内のシーンにそっくりでは?
♦あんなことだったら、深夜の食堂で延々悩む必要なんかなかったネ(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

クリス「あんたの負けよ!」
   「猫のことなんて知らないわ。いつの間にかプイと消えちゃうし」 ←君が※したんやろ!

クレイ「2度も延ばしたんだろ? 払えなきゃ家を失うのは当然だ」
   「60ドル? “茶番”にしては高額だな」
   「今日はお年寄りを怒らせないようにね」 ←このセリフには苦笑(=^_^=)
   「何を信じていいか分からない。けど・・君を信じてる。
    自分に誓ったんだ・・“どんなことがあろうと、君を護り、君を愛する”とね」

ガーナッシュ「次はお前の番だ・・あたしに請いに来るのさ」

ラム「私には“気”が見えます・・それは“その人に起こる未来の前兆”を映します」
  「ボタンを盗られましたね?」

ユング“世界を知識だけで理解しようとするのは困難だ”

孫娘「私の家の玄関で、私にウソをつく気?」
  「あんた、昔は太ってたね?」

トルーディ「お金の勘定って、すぐに飽きちゃいそうね」

クレイ「袖のそれは・・血?」
クリス「いいえ、トマトの汁よ」

ディナ「強くなれる?」
クリス「頑張ります」

教訓:ちゃんと(手触りだけでなく)※※の中身は確認するようにしよう!

追記:『ギャラクシー・クエスト(1999)』のあのファンの青年が・・こんなに有名になるとはねぇ・・え? 彼の名? そう、ジャスティン・ロング君ですわ。

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2009年11月20日 (金)

☆『ローマの休日(1953)』☆

18日(水曜)の夜、出張先=愛媛県宇和島市内の某ホテルにて、衛星第2で放送された『ローマの休日』を、この歳にして(=^_^=)初めて“通し”で鑑賞した。

この夜は、行きつけの(と言っても、今夜で3度目に過ぎないが)居酒屋で2時間ほど飲み、地元の酒「野武士」の熱燗で身体を温めた後、ホテルへ戻った訳だが・・いつになく「淋しい気持ち」が高まってしまった、、何故?

ウィリアム・ワイラー監督がグレゴリー・ペック&オードリー・ヘプバーンを主演に描いたロマンティックなラヴストーリー。

永遠の都=ローマを舞台に、欧州各国を訪問しているイギリス(と思しき某国)のアン王女(ヘプバーン)が“お忍び”でローマの下町に飛び出し、24時間と言う限られた時間の中、アメリカ通信社のローマ特派員=ジョー・ブラッドリー(ペック)と“1人の普通の女の子”とし恋や冒険を繰り広げる・・

大体の筋は知ってたので「まぁ観とくか」的な軽い気持ちで観始めたんだが・・後半からはウルウルしっぱなしとなった(⌒〜⌒ι)
本作って「淋しい気持ち」で「酔っ払って」観たら、大変なことになるのが良ぉく分かった(×_×)

序盤〜中盤こそ、アン王女の世間ズレした(=^_^=)言動やら、スクープ狙いのジョーと(その友人である)カメラマン=アーヴィング・ラドヴィッチの思惑やらがコメディタッチっぽくも描かれるんだが、、後半にかけては『恋人までの距離(1995)』『愛のめぐりあい(1995)←の4ツ目のエピソード』っぽい“タイムリミットな恋”の演出がワタシの心にチクチク刺さり、終盤では『マディソン郡の橋(1995)』に勝るとも劣らぬ“恋人たちの別離”の脚色がワタシの涙腺を刺激しまくるのだった(⌒〜⌒ι)

ラストでは(誰に聞くでもなく知ってた)「何と言ってもローマです。この街の思い出は生涯、私の記憶に残ることでしょう」ってなアン王女の有名な言葉が放たれるんだが・・その後に、もう1ツ“重要な展開”が用意されてたのは知らなかった!
回りくどい(?)この展開がまた、ワタシをウルウルさせてくれるんだよなぁ。

「名作は、たとい半世紀が経とうとも名作である!」ってことを改めて教えてくれた本作。「ちゃんと鑑賞」する機に恵まれたことを感謝したい。
そして、素直に泣けた自分を照れくさく思いつつも・・“何かを失わずに、ちゃんと生きている”今日(こんにち)を喜ばしくも思うワタシであった。

〜 こんなセリフもありました 〜

アン「子供たちに貿易演説をせよと?」
  「今の私・・死んでるわ」
  「ドキドキすることもしてみたいわ!」
  「泊まった場所がバレたら、もっと大変ね」
  「“予定”と言う言葉は嫌いです」
  「料理、裁縫、掃除・・何だって出来るわ。“腕を振るう機会”がなかっただけよ」
  「私が向かう先は決して見ないで」
  「私に義務を説く必要はありません」

ジョー「酒が弱いなら、飲むべきじゃないな」
   「儲けるには元手が要るだろ?」
   「いいね、君には俺の服が似合う」
   「ままならないのが人生さ、違うかい?」
   「マスコミ(関係者)が“噂”を信じるとはね」
   「悪いが・・俺には記事が書けないんだ」

アン「このネグリジェ、嫌い。“何も着ずに寝る人”もいるそうよ」
侍女「私は存じません」

アン「服を脱がせて下さい」
ジョー「あとは自分で出来るだろ?」

アン「キーツの詩です」
ジョー「それはシェリーだよ」

アン「私は昨夜、1人でここに?」
ジョー「俺を除けばね」

アン「長椅子で寝たのでは、寝心地が悪かったでしょう?」
ジョー「大丈夫さ、慣れてる」

ジョー「君のお父上はどんな仕事を?」
アン「“広報”みたいなものかしら?」

アン「何故、私に付き合おうと?」
ジョー「そうしたかったからさ」

アン「お別れの言葉が見つからないの」
ジョー「いいさ、何も言わなくていい」

ジョー「間接的効果は直接的効果ほど・・直接的じゃない」
ヘネシー支局長「実に深い洞察だな」

ジョー「クビでは?」
支局長「いや、まだだ。クビにする時は、訊かれずとも宣告してやるさ」

同僚「どう取材すると?」
ジョー「体温計に化けて、王女の部屋に忍び込むさ」

理髪師マリオ「そんなに切るの? 本気?」
アン「本気よ」
マリオ「バッサリ?」
アン「バッサリと切って頂戴」

↑ 床屋での、この辺りの演出は『星の王子NYへ行く(1988)』に通じてる気がしたり(=^_^=)

追記1:カーネーションの束を売り付けようとする花屋に「お金がない」と応えるアン王女。「プレゼントだ」と束から1輪抜いて手渡す、あの花屋の行動は良かった。
追記2:ジェラートのコーン部分を潔く棄てるアン王女。。日本では、それも食べ切ります(・ω・)
追記3:「終わりの見えている1日の愛」だからこそ・・はかなく、素晴らしく、2人の記憶の中にいつまでも美しいままとどまるのかも知れない。
追記4:アン王女の後ろ姿を見送りつつ、泣きそうになってるペックが良かった!
追記5:アーヴィングのとった(終盤の)行動も潔い。ジョーは素晴らしい友人に恵まれてたと思う。

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☆『博士の愛した数式(2006)』☆

17日(火曜)の夜、衛星第2で放送された『博士の愛した数式』を観た。
以前、地上波で(初)放送された際にしっかり鑑賞したので、今回は「ダラっと観るだけ」のつもりだったんだが・・やはり観てるウチに“鑑賞メモ”をバリバリ執り始めてしまったのだった(⌒〜⌒ι) ←中盤以降ぐらいか。

因みに、以前の鑑賞記事は ↓ こちら(の下の方) ↓ にあります。

http://tim3.cocolog-nifty.com/blog/11/index.html

今回は、一切劇中に登場せぬ「博士の兄」と言うキャラについて、色々と思いを馳せてしまった。直感的に石※浩二氏の面影が浮かんだりもしたが・・ちと違う気もするネ(・ω・)

“道を踏み外した2人”とし語られる、博士(寺尾聰)とその義姉N(浅丘ルリ子)の過去のドラマは、もっと具体的に観てみたかった気がする。
博士ってば「とある事故」に遭う前は「文武両道」な凄まじい人物だったらしいし・・

ひょっとしたら「博士の兄」が“3人の関係”に終止符を打たん、と考え・・「とある事故」は起こるべくして起こったのかも知れない・・?

その一方、ヒロインである家政婦キョウコ(深津絵里)の「旦那」ってキャラにも、全く触れられることのなかった本作。
物語をなぞる上で、特に必要ではないものの・・「博士の兄」「キョウコの旦那」っちぅ2人のキャラ造型を完全に(意図的に)欠いてる辺りには「数式とし本作を眺めた場合、不完全な部分」があり、そこはミステリアスで興味深い。
(“死”の概念を取り込んでいない点も印象的な物語である)

あと、ホンマの人柄がどうなのか分かんないし、分かんなくてもエエか・・と考えてるんだが、少し気になってしまうのは、、ルート先生役の吉岡秀隆の実像。
(画面では)ものすごく腰が低く思えるんだが、パッと見“超自然体”なあのキャラ自体が、案外“演技”なんやろかネ?

〜 博士の語った言葉など 〜

博士「直感は大事だ」
  「皿なんか洗ってる場合じゃない」
  「暗算? 直感を働かせているだけだよ、君のようにね」
  「子供は大きくなるのが仕事だ」
  「大きくなる力は、種の方にあるんだよ」
  「ぺんぺん草なんか摘んでる場合じゃない」
  「それが“サイクロイド曲線”だ」
  「真実の直線は・・ここ(←自らの胸を示す)にしかない。永遠の真実は、眼に見えないんだよ。
   肝心な事は心で見なくちゃ。眼に見えない世界が、目に見える世界を支えているんだ」
  「勇気を持って、君の賢い瞳を見開きなさい」
  「子供は大人より、ずっと難しい問題で悩んでいる」
  「失うものはもう何もない・・ただあるがままを受け入れ、自然に自然に、生き抜こうと思う」
  「感じることが大切だ」
  「発見? “神様の手帳”を覗き見して、ちょっとそれを書き残しただけのことさ」
  「よし、お祝いしよう。子供には祝福が必要だ」

キョウコ「温かいですか?」
博士「君の手の、この温もりだけでも・・」

義姉「この木戸は、これからはいつでも開いております」

追記:「eπi+1=0」と言う“オイラーの公式”は「eπi=-1」とも表されるようだ。なるへそ(・ω・)

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2009年11月18日 (水)

☆『ゼロの焦点』☆

15日(日曜)。
昨日(土曜)は昼過ぎまで高松市内をウロウロとドライヴし、それから帰阪開始した。

この日、完全に帰宅したのは午後8時を過ぎてたぐらいで、本日(日曜)の帰松開始がこれまた午後8時少し前だったので・・“大阪の滞在時間”ってば、24時間を切ってた感じとなる。わ〜、何だか勿体ね〜(⌒〜⌒ι)

今日は昼前から大阪市内へと出かけ、狙ってた1作『ゼロの焦点』を観て来た☆
劇場は「なんばマルイ」上層階の“TOHOシネマズなんば”である。久々に難波の地下街やら(地上の)商店街やらを歩いてみたが、通行人が多過ぎて(か?)何とも疲れてしまった(×_×)

高松の中心街ぐらいの・・「自転車で走り回れる程度」の混み具合がちょうどエエと思うんだが(・ω・) ←ムリやな

『ジョゼと虎と魚たち(2003)』『眉山(2007)』の犬童一心監督が(脚本も)手がけた社会派サスペンス巨編であり“松本清張生誕100年記念作品”を謳ってもいる本作。

昭和32年8月、東京・銀座。
「山ノ内商事」に務めるOL=板根禎子(広末涼子)は「東洋第一広告」に勤務する10歳年上の広告マン=鵜原憲一(西島秀俊)と見合いをする。

“歳の差”こそは気になったが、憲一の「落ち着いた物腰」に好感を持った禎子は、彼との結婚を早々に決意するのだった。

同年12月1日、東京・上野。
新婚間もない鵜原夫妻の姿が駅のホームにあった。
夫・憲一は勤務先の「北陸支社」からようやく(東京)本社へと戻れることになり、引継をするため後輩=本多良雄と共に“最後の金沢行”をする。
列車の座席から、窓越しに妻・禎子の掌に“明治バターキャラメル”を1粒転がしつつ「8日には戻るからね」と優しく笑いかける夫。

しかし、それが新妻の見た、最後の夫の姿であった・・

8日になっても(世田谷区祖師谷の)自宅に戻っては来ない憲一。そんな彼の帰宅を待ち続ける禎子だが、11日となって「夫が7日には(北陸)支社を発っている」事実を知る。

独自に夫の行方を調べようと考えた禎子は、金沢へ向かう。
そんな彼女の味方となってくれるのは、憲一の兄=宗太郎(杉本哲太)、そして後任の本多だった。

憲一の足取りを調べつつ、禎子は「これまで、余りにも夫の素性(過去)を知らなかったこと」に気付き愕然とする。
そんな中、能登金剛=羽咋の断崖下で投身自殺と見られる中年男性の遺体が発見される。
「夫ではないかしら?」との不安を抱えながら、現場へと向かう彼女だったが・・これが連鎖殺人の幕開けとなろうとは、その時、誰が予想し得たろうか・・?

『GOEMON』『ヴィヨンの妻』とその近作(出演作)を辿って来てる広末さんだが、本作に関しては「立場的には紛うことなく主人公(ヒロイン)なんだろうけど・・う〜ん・・」と首を傾げてしまうトコも少なくなかった。
“安楽椅子型探偵”とまでは言わないが「連続して起こる殺人事件のスピードについて行けてない」と言うか「大変な事件の渦中に投げ込まれると思いきや、意外に安全地帯どまり気味」と言うか・・そんな訳で、本作のヒロインは誰が何と言おうと(⌒〜⌒ι) 中谷美紀さんなのだった。

ただ中谷さんにしても“悲劇のヒロイン”と言うよりは“悲劇のヒロインを(演じることを)楽しんだはるしと”って印象が強かった。コレはきっと彼女の代表的な(?)主演作『嫌われ松子の一生(2006)』におけるインパクトが強烈過ぎ、未だにその影を引きずって観てしまうからなんだろう(=^_^=)

もう1人、重要キャラを演じた木村多江さんに至っては、ただただ不憫でならなかった(×_×)

満を持しての映像化であろうし、この俳優陣&映像技術(&製作費)をもってすれば「最大最強の清張作品」が完成し得たハズなのに・・正直、感動も驚愕もしなかったのは、自分でも意外だった。

シーンによっては『はなれ瞽女おりん(1977)』を圧倒するほどの“日本海描写”を展開してくれたんだが、一方で「金沢市内」「回想」などにシーンが(散漫がちに?)飛び、それら(=屋内系ロケーション)がいずれもセットっぽく見えてしまったのも問題だった(?)かも知れぬ。

(原作の)展開を忠実になぞろうとする余り、なくてもなんとかなったハズの「細かいシーン」までも映像化してしまい、それが故に「屋外ロケの素晴らしさ」が相殺されてしまってた気などもした。

それにしても・・同じ清張原作の『砂の器』もそうなんだが、あの「何とも表現しにくい」犯人の過去(が強烈な殺人の動機に繋がる)ってのは、ちょっと“現代人からすればピンと来ない感覚”な気がするのはワタシだけだろうか?(忘れてはあかんこととは思うんだけど・・)

〜 こんなトコも 〜

・「公開にこぎつけた時点で満足してそう」な面々が作品の背後にいそうな気がする?(妄想)
・ハッキリ言って“謎解きの面白さ”ってのは皆無に近かった。
・「白い女」「赤い女」「黒い女」が登場し、それぞれの「色」を別に染めて行く(?)んだが、うち2人の女に関しては「接点」がなさ過ぎた。
・キャラが“仰向けに倒れる描写”が多用(3回ほど)されてた(・ω・) 最近の犬童監督の好みか?
・「青酸カリ」の入手経路が気になる(・ω・)
・「怪しいヤツには、決して背を向けるな」と、死んだみんなに言ったげたかった。
・室田社長(鹿賀丈史)のキャラが良く掴めなかった(×_×)
・そんな室田社長をよっぽど圧倒してた※※の裏表人生。。
・側面から映された、西島氏の腹筋の逞しさにほれぼれした! ムチャクチャ鍛えたはる!
・「毒殺されるキャラ」が原作と異なってた気がする(?)
・室田夫妻の語らいがカットされ過ぎてたんでは?
・禎子のいない場所での展開が多過ぎた気もする。
・転落遺体の“右肩の傷”はどうだったんや?
・「あの写真」の存在に気付いたら・・きっと犯人は「大隈ハウス」の面々をも皆殺しにかかってたんじゃなかろうか?(×_×)
・「至って深刻な物語」なのに、何処かふざけてるような空気感が漂ったりもしてた(そんな気がした)のは・・やはり中谷さんが「松子」に見えたからやろか?(⌒〜⌒ι)
・旅館に酒を持ち込んではいけません。良く分からん相手の差し出した酒を素直に飲んでもいけません。
・隣でバカ騒ぎしてた客も後でバツが悪いやろな・・
・画家である弟=享(とおる)のドラマをどう描くつもりだったの?
・現代の東京が映し出されるラストシーンは、どうにも蛇足に思えた。。せめて、エンドロール終了後の“おまけショット”にするぐらいで良かったんでは?
・時代は同じやのに『ALWAYS/3丁目の夕日(2005)』とは物語のカラーが全く違う!(⌒〜⌒ι)
・当時からソネィ製品はあったのね。。
・当時から「宴席で頭にネクタイ巻いてはしゃぐおっさん」っておったんや(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

禎子“私を誰かと比べていたのではないだろうか?”
  “新しい時代は、どんな時を刻むのだろう?”

※“僕はこの煩悶を抱いて、永遠に消えることにする”
 「僕だって生まれ変わりたい・・あなたのように」

※「いつか、女の人に“私たちみたいな仕事”をしなくてイイ時代が来るんだわ」
 「あなたのような男が、いつも女を苦しめるのよ」
 「この人さえ、いなくなれば・・」

※「次は、私かいね?」
 「私はもう、何も信じられないよ」
 「あなたは逃げ延びて・・私の分まで生きればイイ」
 「またいつか、逢おうね」

憲一「君は、若いな・・」
禎子「・・そんなに見ないで下さい」

室田「“もう1度”はないんだよ」
  「大丈夫・・(奥さんが)あんたなら戻って来る」
  「あいつは信用出来る・・“人が死ぬ時”を見て来た眼だ」
  「本当は・・どんな女なんだ?」

※「もう何も言うな・・みんな勝手に死んだんだ。
  偶然だ・・総ては運命だったんだ」

※「アメリカ兵相手の“夜の女”ですよ。ご存じないですか?」

追記1:「室田耐火煉瓦(株)」の社是は「躍進、堅実、信頼」だとか。
追記2:「“これ知ってしもたら、生命危ないでっせ!”的な写真って、きっとホンマにあると思う(・ω・)
追記3:金沢は戦時中、空襲を受けなかった街らしい。知らんかった。
追記4:「日本初の女性市長」は金沢の上条保子氏・・ではなく、兵庫県芦屋市の北村氏とのこと(平成3年)(←ウィキ情報)。

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2009年11月12日 (木)

☆『サンシャイン・クリーニング』☆

11日(水曜)の夜。
先週の後半以降、かなりハードな流れだった。
金曜⇒日帰り出張。土・日曜⇒慰安旅行。月・火曜⇒1泊出張。 ・・まぁ、職場で旅行出来たり、自分のクルマで出張しなくて良かったりするだけでも、かなり感謝しなければならないんだろうけど(・ω・)

ホッとひと息つきつつ、久々に仕事の帰り道、近場のミニシアター“ソレイユ”にて小品『サンシャイン・クリーニング』を観て来た☆
偶然なんだが(⌒〜⌒ι)やはり今夜も“レディースデー”ってことで、女性比率が多かった。。
華やか(?)なのはイイんだけど、場内が暗くなり、予告編が始まってるってのに、気遣いもなく堂々と歩いて来て、前方の席に座るのはやめて欲しい(・ω・)
こちとら倍額払ってんだから、言うこと言うぞ、こんにゃろ ・・って誰にだよ。

【呟き】
実は“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に『マイケル・ジャクソン/それがこれ』を再鑑賞しに行ってもエエかな〜とも考えたんだが、あちゃらはあちゃらで“レディースデー”で混むんやろな・・と思いやめにした。
高松に“IMAX(アイマックス)シアター”が期間限定ででもオープンしたらエエのになぁ・・(=^_^=)

姉=ローズ、妹=ノラのローコウスキ姉妹。幼き頃、美しい女優だった母を“自死”と言う悲しい形で失い、それ以来、心に負った傷が完全に癒えずにいる2人。

学生時代、美人チアリーダーだったローズは、清掃人として細々と働きつつ、当時恋人関係だったマック(スティーヴ・ザーン)と未だに離れられずにいる。そのマックはヘザーと言うローズのライバル(?)だった女とちゃっかり結婚してしまってると言うのに。

一方、ノラは現実から眼を背けるように、ドラッグ&タバコに依存し、タトゥーを前腕に刻んでいる。バイト先でトラブルを起こし、キレてはプイとやめてしまう日々の繰り返し。

そんな2人は、刑事となったマックの助言で“自殺現場”“殺人現場”の洗浄処理と言う“ニッチ(隙間)事業”に乗り出す。名乗るは「サンシャイン・クリーニング」なる業者名。
フォードのバンにプロ用の清掃用具を積み込み、他の業者を圧倒する(=^_^=)低料金&サービスぶりで仕事を次々と掴んで行く姉妹だったが・・

上映時間が90分ちょい・・ってことで「面白くなって来た」辺りでスパンと終わってしまった感があり「あれ?」「もっと観たいのに」と正直、感じてしまった(・ω・)

別れや悲しみが積み重なって来て、最後に“ドカン!”と再生(復活)の姿が(大きな揺り返しでもって)描かれるのか・・と期待値を高め過ぎると、ちょっと拍子抜けしちゃうんじゃないだろうか?
そこは「脚本の延長」と言うスタイルが難しいにせよ、せめて「エンディングロール時の“その後の断片的な映像”」なんかで小出しに描いて欲しかったぞう、と。

冒頭の“散弾銃の1件”以外は、かなり劇中の“事件群”がパーツ的過ぎて分かりにくかった。これが『おくりびと』なんかでは、断片的にせよ、それなりに丁寧に“それぞれのケース”を観客に伝える努力をしてくれてた気がするな。そう言う部分では、本作は粗過ぎる。

そういや、アラン・アーキン演じる父=ジョーのキャラ造型が、うちの親父どんに何だか似てて、少々(観てて)緊張してしまった(⌒〜⌒ι) 「頑固」「怒りっぽい」「細かい」なんかの性格的な要素も似てるし、何となく容貌も似てたような(×_×) その内、エビでも仕入れ始めたりして。。

息子=オスカー(8歳)のキャラ(あの性癖?)がもっと過剰になって行くんかな? と期待してたら(=^_^=)余りワルノリしてくれなくて、そこも期待外れだったか。
オスカー君のドラマも、更に1歩、前面に出しといて欲しかったかな。

ノラを演じてはった女優さん。何となくジュリエット・ルイスが入ってたが(=^_^=)、あのアゴの割れ具合(?)には、いつもながらキュンと来てしまった。やっぱし、男優も女優もアゴが割れてこその“セックスアピール”だと思う。 ・・のはオレだけか。。

〜 こんなトコも 〜

♦ローズのパートナー(=オスカーのパパ)について、劇中では何も語られてなかった気もした。父親はマックだったんやろか?
♦細菌の感染もそうだが、あんなカジュアルな出で立ちでは、きっと“死臭”が(カラダから)抜けない気がする・・仕事帰りには「鶴乃湯」に突進だ!(←それ、作品違います)
♦模型好きの雑貨商=ウィンストンのキャラがイイ! とある特徴を持ってはるんだが、そんなのは関係ない。あんな優しい男に出会いたい。あんな優しい男になりたい。
♦ウィンストンとローズが「とある事件」の後で静かに言葉を交わすシーンで、ウルウルしそうになってしまった。あのシーンがワタシの中では“クライマックス”と言えるのかも知れない。
♦アメリカ人の観客なら「20ゲージの散弾銃」って聞いただけでピンと来るんやろね。
♦「ロブスターマン」のキャラ造型が知りたい(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

客「パワーのあるヤツ(散弾銃)がいい」

警官「店中が血まみれだ。まるで“バイオハザード”だ」
  「死体はバラバラ・・現場は血の海だ」

ローズ「私は強い・・私はパワフル・・私は何でも出来る・・私は勝者・・」
   「私を“掃除しか出来ない女”だと?」
   「自分への責任と誇りを持ちなさいよ、ノラ」
   「平気よ(It's fine.)」
   「ここだわ(I found it.)」
   「(あんたの吐いた)それも掃除しないと」
   「洗えば平気よ」 ←おい!
   「何ごとも明るく、ね」
   「お爺ちゃんが約束しても、叶わないこともあるのよ」
   「私たちの出来ることは、とても小さなことだけど・・誰かの力になれるの」
   「自分はもっとマシかと思っていたのに・・」
   「自分が行くべきだった・・でも、どうしても行きたかった・・見返したかったのよ」
   「まだ怒ってるのよ、本気で」
   「じき、慣れるわよ」

ノラ「全部棄てるなんて・・故人の存在を消し去るようで辛いわ」
  「ヘザーがまた妊娠したって。あいつ、離婚なんかしないよ。・・哀れな姉貴」
  「“それ”は姉さんの役目じゃない」

オスカー「生まれる前に僕は何だった? 死んだらどうなる?
     死んだら、何処へ行くの? (天国にいるのなら)そこから地上が見えるの?」

校長「“何でも舐める行為”は不潔ですし・・他の子が不安に」

女教師「私の脚を舐めたんです」

ローズ「洗浄のコツなら分かるわ。違いは血の汚れでしょ?」
マック「他に体液もあるぞ」 ←どひ〜!

ジョー「“お得セット”をシェアしよう」
   「コーンより健康的なものがこの世にあると?」
   「“頭が良い子”の扱いを知らん連中だな」
   「“商才”って言葉を覚えておくんだぞ」
   「妹と仲直りしろ。姉妹なんだぞ」
   「商売上のウソは方便だ。許されるとも言う」
   「(商売には)安定と信用が大切だ」

ノラ「現場は血だらけ?」
ローズ「たぶん・・」

ノラ「血しぶきが落ちないんだけど」
ローズ「スプレーして、しっかりこすって」

ローズ「私たち“素人”だって」
ノラ「だってホントに“素人”だもん」

ノラ「今度は何?」
ローズ「自殺だって」

ウィンストン「こっちだ(Follow me.)」
      「おがくずは“吐瀉物の清掃”に一番だ」
      「もっと積極的に売り込むべきだ。特に保険会社とかを相手に」

ジョー「見ろ、ここ錆びてるぞ」
中古車屋「個性だよ」

ヘザー「今のあんたは・・カスよ(You are Nothing.)」

追記1:ローズ役のエイミー・アダムスは『ダウト/あるカトリック学校で(2008)』の若いシスター役だったんやね! 気付かんかった。ノラ役のエミリー・ブラントは『プラダを着た悪魔(2006)』に出たはったそうで。こっちも気付かんかった(×_×)
追記2:クリフトン・コリンズJr. って男優さん。名前はピンと来ないが容貌にピンと来たので調べてみたら・・『トラフィック(2000)』で殺し屋を演じたはったしとだった。何となくね、松本人志の入ってる気がしてね(⌒〜⌒ι) おかっぱ頭にしてパジャマ着せたら、かなり似とるんじゃないかな、などと(=^_^=)

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2009年11月11日 (水)

☆『犬神家の一族(1976)』☆

8日(日曜)の夜。
自室でチャンネルをガチャガチャやってたら(←ダイヤル式のテレビかい!)若き石坂浩二氏が“書生然としたいでたち”で喋っているのが映った。同氏が若々しく、かつ貫禄もつき過ぎてない(?)トコから「コレって『犬神家の一族』やんか!」と気付き、そこから観ることとした(=^_^=)

流石に物語もかなり終盤で、いきなし次々と“殺人事件の回想映像”の展開されたのには、苦笑を禁じ得なかった。。
その一方で、改めてこの旧作(?)版(←本作は同監督(市川崑)+同主演(石坂)にて2006年に再映画化されている)をダラダラ観てて、その出演陣の豪華さに驚かされたワタシ。

・ヒロイン=野々宮珠世役に島田陽子さん。この約10年後に『花園の迷宮(1988)』で「来な!」と叫びながら、内田裕也と全裸で抱き合うダーティーな演技をご披露されることとなろうとは(×_×)
・重要人物=犬神佐清(すけきよ)役にあおい輝彦氏。「へへ・・」と笑ったり、事件現場で「ちょいとしたパズルだね、こりゃ」とか言って欲しかった(⌒〜⌒ι)
・犬神佐兵衛役に三國連太郎氏。本作当時は50歳ちょっとで、いわゆる“老けメイク”ってトコ。
・“菊人形”に見立てられちゃう犬神佐武(すけたけ)役に、なんと地井武男氏!
・「那須ホテル」の“演技がアレなご主人”役に・・原作者=横溝正史氏!

それにしても本作、すこぶる真面目なストーリーだのにも関わらず、どうにも耳にして笑ってしまうセリフがあるんだね。
それは、あおい氏の「恐ろしい偶然が・・何度も重なってしまったんです」と、それに呼応するかのような石坂氏の「総てが偶然の集積だったんです」の2ツ。
これらが「対(つい)」となり、物語の展開に説得力を持たせようとしてるんだが・・何だか強引過ぎて笑えるのである。

昔に観た際は、とにかく恐ろしく、画面全体から不安感&不快感が溢れてたように記憶してるんだが・・。
いや、案外「最初から真面目に」観ていたら、今でもしっかり怖かったんやろか? 気になるトコではある(・ω・)

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2009年11月 5日 (木)

☆『モナリザ・スマイル(2003)』☆

4日(水曜)の夜。久々に少しばかり残業をこなしてから帰宅した。
このトコロ、どうやら劇場に足を運び過ぎ(・ω・) “宝玉と駄石とを見分ける”眼力(?)が鈍って来たようにも思えるので、ちとブランクを置いてみようかな〜などと。

何にせよ、今夜は衛星第2でジュリア・ロバーツ主演の『モナリザ・スマイル』が放送されたので、期待しつつそちらを観た次第である。

1953年の秋。“良き妻、良き母となる女性を世の中へ送り出す”ために存在する名門=ウェルズリー大学(マサチューセッツ州)に、カリフォルニア出身の美術史講師=キャサリン・ワトソン(ジュリア)が赴任する。

自由人キャサリンは「憧れだった」ウェルズリーの教壇に立つ事がついに叶うも・・そここそは“当時のアメリカで最も保守的な大学”であったのだ。

彼女は持ち前の反骨精神と、独自の指導法で女学生らを導き“変革”を起こそうとするが・・彼女らとの距離が近付く半面、それはまた大学側の当惑&脅威の種にもなってゆくのだった・・

ジュリア・ロバーツ作品としては、彼女の“立ち位置”が明らかに後退してると言おうか・・そもそもが、彼女だけに脚光を当てた作品でもないように感じた。

女学生陣が、ジゼル・レヴィ(マギー・ギレンホール)、ベティ・ウォーレン(キルスティン・ダンスト)、ジョーン(ジュリア・スタイルズ)・・とピンポイントにすんごい面々なので、物語の演出面から考えても“ジュリア映画”には仕上げにくかったように感じる。
或いはジュリア自身の“トップ女優としてのオーラの噴出量”がやや弱まって来たってことやろか?

にしても、まさに“女性向け”ってテイストの1作ではあったようで、ワタシのようなおっさんからすれば「パンチ&メリハリに欠ける」「突出した美人キャラがいない」「劇中の“野郎キャラの存在”が押し並べて薄い」って辺りは、ややもすれば「ダレる要因」ともなった(×_×)

また、主人公が美術史の講師であることから、もっと“美術論”に偏った物語になるかと思いきや・・そんなに演出面の多くを占めてた訳でもないようで、やはり色々と「薄味」だった感は否めないかな、と。

ただ、男人禁制(?)の「女の園」における独特なエロトークがちらほら女性らの間で交わされたりもし、そこばかりはドキドキ出来て良かったかも(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありましたな 〜

キャサリン「人は変わるわ・・私たちも」
     「結婚しない関係だってあるわ」
     「結婚が(あなたたちの)人生の目的じゃないわ」
     「(女性に)与えられた役目って?」
     「彼女たちは、まだ締め付けられてる」
     「皮肉なことね。信念を貫いた孤高の画家(=ゴッホ)の絵
      (=ひまわり)が、今では『お絵描きセット』の手軽な教材になってるなんて」

ベティ「ここは地方大学とは違うの。他に(教えることが)ないのなら、自習します」
   「あの“ガラクタ芸術論”の先生ね」
   「基準がなければ、名作か駄作かが判断出来ないわ」
   「先生はうわべだけを見てるわ」
   「夫婦はそれぞれなのよ」
   「(夫は)愛してくれない・・私と寝てくれないのよ」
   「物事は見かけとは違うのよ」
   “彷徨うことは、無駄とは限らない”

ポール「独りだと生きてる気がしない、君もそうだろ?」
   「はるばる会いに来たのに、ソファーで寝ろと?」

アマンダ「一体、誰が何を護ろうとしてるの?」

教授「カンバスに絵の具で染みを付けただけのものに、システィーナ礼拝堂(の天井画)と同じ価値があると?」
キャサリン「比較の問題じゃありません」

キャサリン「これは芸術かしら?」
女生徒「ただのスナップ写真では?」
キャサリン「そうね・・でももし、誰か有名な写真家が撮った1枚だとしたら?」

A「(避妊具の持ち込みは)違法では?」
B「これは“女性の味方”よ。ひょっとして、あなた処女なの?」

※「夫を“巧く操縦する”のが妻の仕事よ」
 「大事なのは“夫に評価される”ことよ」
 「紳士にもペ※スはあるわよ」

キャサリン「ここでは何でも決めつけるのね」
ベン「考える手間が省けるからね」

キャサリン「あなたの評論は丸写しよ」
ジョーン「引用です」

キャサリン「脅してるつもり?」
ベティ「教えてるの」
キャサリン「教えるのは、私よ」

スタン「原爆はもう古い。これからの時代はフロンガスだ。フロンはアメリカを変えるぞ」

追記1:監督のマイク・ニューウェルは、本作の次に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)』を手がけたそうだ(・ω・)
追記2:ウェルズリー大学のOGとしては、ヒラリー・クリントン現(合衆国)国務長官、ノーラ・エフロン監督、エリザベス・シュー(女優)など。

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2009年11月 4日 (水)

☆『戦慄迷宮3D/THE SHOCK LABYRINTH』☆

3日(火曜)。
天気も良く、絶好のドライヴ日和であったが・・週前半ながら、結構疲れが溜まってる(←抜け切ってない)ようで、この前もあったように「宅急便に呼び鈴で起こされ、ガバッと起き出した」のが、、午前11時を過ぎた頃だった(×_×)

もっと早く起きられたら遠出しようとも思ったが・・今日は手頃な距離でもある“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”にぶらりドライヴすることとした。

ここで、いよいよ狙ってた(?)1作『戦慄迷宮3D/THE SHOCK LABYRINTH』でも観るかな、と。
考えたらこのシアターで“フッテージ版(≒無料体験上映版)”を観たのんがもう半月以上も前なんやなぁ・・

「入場料2000円」ってのがちと抵抗感あったが、今回は最初(チケット購入時)に「簡易3Dメガネ(←チャチだがちゃんと樹脂製)」を手渡されたので(かつ「観賞後に返却してくれ」と言われなかったので)「3D処理ぶん+3Dメガネ代」故に200円アップした、と考えれば少しは納得出来るかな?

山梨県警本部の一室では、2人の刑事(年配の刑事:松尾スズキ)が容疑者の青年を取り調べていた。「殺したのは僕じゃない!」と訴えるその青年=川島賢(柳楽優弥)は“遊園地のホラーアトラクションで3人の男女の遺体が見つかる”と言う今回の“異常な事件”のそもそもの発端が「かつて忍び込んだ、その同じアトラクションで行方不明となった少女=由紀の10年ぶりの突然の帰還」にある、と言うのだが・・

2刑事を前に、10年前に“そこ”で起こった、怪異の顛末を語り始める賢。果たして彼の体感した物語は真実なのだろうか? それとも・・?

うがーッ! しょっぱい! しょっぱ過ぎる!
って言うか、こんな作品じゃ本家(←富士急ハイランド内の『最恐戦慄迷宮』)で“ホラーアクター”をしてはるスタッフさん方に申し訳が立たないんじゃないかと。

主演の柳楽くんからはかつての“神童オーラ”が殆ど感じられんし、そもそも“戦慄迷宮”で観客を怖がらせる、と言うより※※※の※※※の中で展開される“迷宮”こそがメイン舞台となってた印象が強い。そこから連想したのは『アイデンティティー(2003)』辺りか(・ω・)

本作の清水崇監督に対しては、今回ハッキリと「ノスタルジー&パラレルを演出面で絡めることなしには、映像世界を紡げないおっつぁんなんやな!」と見切らせて頂いた。このしととは今後“友だちでも何でもない関係でいよう”と思う。 ←って元から友だちでも何でもないってば(=^_^=) ←監督、でもホンマに頑張って下さい!

助演陣の中では、まず『幸福な食卓(2007)』における存在の光ってた勝地涼くんだが、今回は「中途半端に薄情なキャラ」であることが中盤で露呈し、これまた印象が悪かった。

キャラ設定のインパクト性では、リン役を演じた前田愛ちゃんの頑張りがなかなか良かった☆ 見ようによっては上野樹里ちゃんっぽくも見えた気がするが、そんな風に感じたのはワタシだけやろか(・ω・) ←髪型の印象やろか。。

“フッテージ版”で余さず(?)魅せてくれた、断片的な“戦慄映像”こそは、多少イケてたが・・こんだけ本編がダラダラ長いと集中力も途切れちまうってもんだ。
もうちょっと「怖がらせる描き方」「3Dの飛び出しまくる描き方」は実現出来なかったんやろか? おこがましい意見ながら・・ワタシを脚本アドバイザー(の末席)にでも混ぜてくれたら、も少しはマシに仕上げられた気もするぞ。
正直、本作に恐怖した観客がどんだけおるのか、知りたいもんだホント。

“フッテージ版”を観た際のブログ記事に「俳優陣がラディッシュではないか? 結局はストーリー的にパラレル&破たんしてるっぽいのではないか? 奇妙なだけで怖くないのではないか? ・・と色々な不安はあるも(後略)」と書いたんだが、、ホンマにその通りだったことに、読み返しながらつい笑ってしまったワタシである(⌒〜⌒ι)

〜 こんなトコも 〜

♦冒頭で紹介された新作群・・『アバター』『カールじいさんの空飛ぶ家』『クリスマス・キャロル』の予告編映像がいずれも“3Dヴァージョン”で飛び出してた! 特に『アバター』の3D版はスゴい眼福な気がした! 『戦慄迷宮3D』本編よりよほど良かったかも知んない(爆笑)
♦相変わらず「カメラをかぶったおっさん(←映画泥棒)」は飛び出してなかった(=^_^=)
♦俯瞰される密林の映像は「富士山麓の樹海」なのか? 見渡す限りの森林が広がってて、圧巻ですた。
♦本作における“伽椰子キャラ”に相当する遠山由紀(蓮佛美沙子)だが、インパクト不足の感は否めない。
♦「遠山姉妹のお母さん」のキャラ造型の方がリアルに怖かった! 深夜(?)に家の前で蜜蜂の巣箱をいじってるって・・何か変でしょ? おまけに巣箱開けたまんまだから、蜂がブンブンそこいら飛び回ってるし(×_×) 「どぞ! どぞ!」って感じ?
♦前半で謎の電話(?)が架かって来るんだが・・アレはただ単に、過去と現在をカットバック手法で描きたかっただけか?
♦主人公を頻繁に襲う「頭痛」が、どうにも“(ネタを)フッてまっせ!”感バリバリで好かんのですわ。
♦「赤い手すりの白い螺旋階段」のヴィジュアルイメージは結構良かったな。
♦「2時27分」と言う時間には、何か意味があったんかな?
♦10年前の事件は「1999年6月6日」に起こった事がはっきりしている。が、アトラクション名は『戦慄迷宮4.0』となってた。ホントにその頃なら『戦慄の閉鎖病棟』が正しい名称だったハズだが(・ω・) ←ウィキより
♦“慈急”には何か意味があるんかなと思ってたが・・?
♦“戦慄迷宮”は12歳だと「保護者同伴」でないと入場出来ないようで。

〜 こんなセリフも 〜

賢“時折、思い出せない夢を見る”
 “記憶を封印された無数のシナプスたちは、決してなくなりはしないと言う”
 「由紀の帰って来たのが・・思えば“総ての始まり”だったんです」
 「その時ようやく分かったんです・・由紀に連れて来られた理由(わけ)が」
 「誰かがいた・・あの時、下に」

みゆ「ここ、やっぱりおかしいよ・・」
  「ね、ホントにこの病院、やってるの?」
  「もうみんな気付いてるんでしょ? ここが“あの時”のお化け屋敷よ」
  「下に怖いモノがいる! だから絶対に、下に行っちゃダメ!」

子供ら「ここ、思ったほど怖くねぇんだけど」

刑事「何てこった・・!」 ←ナニがだ(・ω・)

由紀「“この手、絶対に離さない”って言ったくせに・・」
  「私は絶対に離さないから・・」

追記:持って帰ったはイイが、持て余してる(=^_^=)「3Dメガネ」ではある。。んでも、コレかけて街の看板なんかを眺めたら・・実は「OBEY(服従せよ)」「NO INDEPENDENT THOUGHT(考えるな)」「CONSUME(消費せよ)」「BUY(買え)」とか書かれたりしてるんかな? ←そりゃ『ゼイリヴ(1988)』だってば。

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2009年11月 3日 (火)

☆『3時10分、決断のとき』☆

2日(月曜)。休みの隙間+週始めってことで、絶妙に仕事場に架かって来る電話が多く、狙ってたほどにはラク出来なかった(←こら!) 「もうちと自分の仕事がしたかった」とか「肝心な事を何か忘れておるのでは?」とか思ったりもするが、まぁ過ぎた1日を悔やんでも仕方あるまい。

明日も休みだし・・ってことで、仕事帰りに職場近くのミニシアター“ソレイユ”で上映の始まった『3時10分、決断のとき』を観て来た☆ な〜んか野郎が多いなぁ(・ω・)・・と思ったら今日は月曜=メンズデーだったのね(×_×)

お1人だけ若い(?)女の子が開場待ちをしてたが・・彼氏と合流予定だったんやろか? もし「敢えてのメンズデー鑑賞」だったんなら、それはそれで天晴(あっぱれ)やと思うなぁ(=^_^=)

南北戦争で(狙撃兵とし)北軍に従軍、片脚に“名誉の負傷”を負った牧場主=ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)は、地主=ホランダーに(遠回しながら)立ち退きを強要されるわ、長男ウィリアム(=ウィル)&妻アリスには軽蔑の眼で眺められるわ、政府からの戦傷補償金が198ドル36セントぽっちしか貰えないわ、次男マークは幼少時から病弱(結核)で薬代も高額だわ・・とまさに“切羽詰まった状況+夜逃げの危機”にさらされていた。

そんな中、立ち寄ったビズビーの町で、強盗22件&強奪総額40万ドルの大物賞金首=ベン・ウェイド(ラッセル・クロゥ)を明後日の午後3時10分に「コンテンション発、ユマ行」列車の囚人護送車両(1両目)に乗せる、と言う仕事に絡めるチャンスが舞い込む。その報酬は・・200ドル!

家族を救うため、ウェイドを護送する一行に志願し、加わるダンだが・・2日に渡る旅を続ける内、2人の間に“絆”のような感情が芽生え始める。

一方、捕まったボス(=ウェイド)を救出すべく、副官チャーリー(ベン・フォスター)を暫定リーダー(?)とした“荒くれ集団”もまたコンテンションの町を目指す。

また、父に「家を護れ」と言われた14歳のウィルは・・こっそり家を飛び出し、護送班の後をつける。父とは違う“強き男”ウェイドにほのかな憧れを抱きつつ・・

こうして彼らの運命は「2日後の3時10分」に向かって、勢い良く転がり始めるのだった・・

いや〜シブい! 予想してた「ガンアクション満載の能動的&能天気な西部劇」ってのとは全然テイストが違ってたが(⌒〜⌒ι) こう言う“異色ウェスタン”もたまには面白い。何だか『ブロークバック・マウンテン(2005)』を“フツーの西部劇”と思って観に行き、どぇりゃ〜衝撃を受けたあの日(←どの日?)を思い出す(=^_^=)

全篇を通じ「シリアス」で「緊張感が漂いまくる」トコや「如何にもバッドエンドな予感のする」トコは『ブレイブ(1997)』や『デッドマン(1995)』なんかを連想しちゃったりもするし・・(←2作ともジョニー・デップ作品やね)

ほか、主人公である「ダメ親父」が息子との距離感を測りかねてるトコなぞは『宇宙戦争(2005)』に似てたりも(・ω・)

しかし本作って『決断の3時10分(1957)』のリメイクらしい! オリジナル版がどんなテイストなのかは分からないが、忠実にリメイクしたんだとすれば、コレはモノ凄い脚本だと思う! 半世紀前でっせ!

今や「ハリウッドで石を投げればクリスチャン・ベールに当たる」とまで言われる(←言われねぇよ!)ベール君であるが、またまたイイ作品に食らい付いたモノだ、こん畜生!(=^_^=)

一方『ワールド・オヴ・ライズ(2008)』で“パシらせ屋”“安楽椅子型ブタ野郎”を好演してくれたラッセル氏も、ベテランの面目を保ってくれてた。
んでもラッセルはん、うかうかしてっと・・ジェラルド・バトラー氏辺りにイカれまっせ〜(=^_^=)

ロードムービーっぽい演出の中、1人また1人・・と同行者が“それぞれのキャラ造型に見合った”退場をして行く展開はなかなか良かった。
しっかし「タコ殴り⇒崖からポイ」ってのは、ホンマにびっくりだな〜も〜(×_×)

劇中のやり取りでウェイドを徹底的に(?)「稀代の女たらし」に描いてみせるんだが、そんな彼を(終盤で)圧倒してみせたのが、何気に“一見ダメダメ野郎”なダンだった。まさに彼こそが「人たらし」だったんや! と実感した。

最近では久々の(8月末に観た『96時間』以来か(=^_^=))「お気に入り作」ともなった本作だが、欲を言えば(緊張感が走りまくるドラマ故に)観ててちょっと疲れた(×_×) も少し編集なりをして短く仕上げて貰っても良かったかも知んない。
因みに、私的には“炭坑(?)のシーン”がやや「ダレ場」に感じた。

にしても、ジェームズ・マンゴールド監督・・『コップランド(1997)』の頃なんかは「どやねん、このおっさん!」と(失礼ながら)感じてしまったが・・作品が段々良くなってます! ぼちぼちアカデミー監督賞も狙えるかも知んないネ!

〜 こんなトコも 〜

♦一時的ながら「護送班」「ニセ護送班」「ウィル君」「ウェイドの手下ら」の4グループの行動が同時進行で描かれる。ここの演出は好きやったね。
♦終盤の「駅までの(直線?)距離」は約800メートル・・その立場だったら、メチャメチャ長い体感距離やろな(×_×)
♦副官チャーリーの視点で本作を追ったドラマってのも観てみたい。因みにウィキのベン・フォスターの紹介画像、めちゃ若い!
♦ウェイドの指図1つで“一命を取り留めた”あのキャラが、その後にウェイドのご機嫌1つで“ぶち殺される”展開には驚愕!
♦余り誰も取り上げてないが(・ω・) ピーター・フォンダの助演もなかなかに光ってた☆ しかし、彼が演じてる(バイロン・マッケルロイ役)と知ってたら、もっと感情移入して観たのに〜(=^_^=)
♦実際には「3時15分」ぐらいじゃなかったか? と思う(⌒〜⌒ι) そやし、運転士が(あの状況に)ビビって引き返したら、更に凄絶やったやろな。。
♦口笛で馬を呼び寄せるウェイド。あれは「すぐ逃げ出すから、ついて来いよ」と言う“フリ”ではないんか? とまで邪推しちまうワタシ(=^_^=)
♦女性キャラが2人しか出て来ないんだが・・それぞれに絶妙な立ち位置(絡み方)で面白い。
♦カットされたと思しきシーン⇒アリスが食器を片付けてて呟く・・「あら? フォークが1本足りないわ・・」(=^_^=)
♦貧乏そうな設定の割に、結構「所持弾丸数が無尽蔵っぽい」ダンさん。弾丸は安いんやろかね?
♦ワタシがダンだったら、取り敢えずウェイドを脅し衣服&帽子を(白⇒黒に)交換しといたと思う(=^_^=)
♦シチュエーションを「近代を舞台に、刑事と(犯罪)組織のボス」「現在を舞台に、人間とゾンビ」「未来を舞台に、(地球人)兵士と(凶悪)異星人」などに置き換え、本作を描いても面白いかも知んない(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

ベン「油断したな、トミー・・“犠牲は最小限に”が俺たちの掟だ」
  「箴言(しんげん)13の3にこうある・・“沈黙を護りし者はその身を護る。語り過ぎたる者はその身を滅ぼす”と」
  「痩せた女は嫌いじゃない・・瞳がグリーンならいい。・・グリーン以外も悪くない」 ←何でもエエんや(=^_^=)
  「(俺の)その銃は呪われてる。扱いには気を付けろよ」
  「“嘘つきだらけの町”だな、ここは」
  「箴言21にこうある・・“人は自分の道を正しいと言うが、神こそが人の心を見通す”と」
  「結婚前は美しかったんだろ? 俺がお前なら、アリスを幸せにしてやれるぞ」
  「偽善者ぶるな。お前のそこが気に入らん」
  「無抵抗な女子供を殺しても、神はあんたを赦すんだな?」
  「生きてるこの世界の方が、よっぽど地獄だ」
  「・・俺の母をバカにするな」
  「俺は善意ってヤツが嫌いでな。親切は1度やり始めるとクセになる」
  「ああ、カードでイカサマしてたあのクソ野郎か。“殺したこと”すら忘れてたよ」
  「雨雲だ。ビズビーの方向だな」
  「新婚用のスイートか・・何人の花嫁がこうして(ベッドから)天井を見上げたことだろうな」
  「イエスと言え、ダン」
  「人間なら誰でも命が惜しい・・分かったろ?」
  「“根っからの悪人”でなきゃ、ボスは務まらないのさ・・坊や」
  「懐中時計を握りしめても、時は止まらんさ
  「焦っても、ヘマをするだけだぞ」

ダン「半年後には、総てが巧く行くさ」
  「ウンザリなんだよ・・貧乏にも、家族の“軽蔑の眼差し”にも」
  「“これがあったお陰で良心を保てた”・・そう伝えてくれ」
  「俺には“誇れるもの”が何もない」

ホランダー「俺の土地を流れてる川だ。せき止めようがどうしようが自由だろ?」
     「間もなくこの地にも鉄道が通る。つまり、君らが邪魔なんだよ」

医師「見たか! シャベルで殴ってやった!」 ←後ろ〜! 後ろ〜!

ベン「“レッドビルの町”にいたことが?」
エマ「歌手だった・・思えば“人生の絶頂期”だったわ」

医師「弾が腹の中に」
バイロン「・・取り出せ」
医師「かなり痛みますよ?」
バイロン「・・初めてじゃないさ」

バイロン「お前さんは一体全体・・何の医者だ?」
医師「“言葉を話す患者”はあなたが初めてです」 ←本作唯一の笑い所か?(=^_^=)

ベン「何処へ向かうんだ?」
バイロン「コンテンションだ。“明後日のユマ行きの列車”にお前さんを乗せる」
ベン「はぐれても、そこに行きゃイイんだな?」

バイロン「俺と話したくないか? それとも俺が恐いか?」
ベン「あんたの話はつまらない。それだけだ」

ダン「何とかする」
ウィル「・・ウソだ」

ダン「その内、俺を理解する時が来るさ」
ウィル「理解なんかしたくないね」

ダン「ホランダーに掛け合うさ」
マーク「兄ちゃんは“撃ち殺せ”って」

アリス「“完済した”って言ったのはウソなのね?」
ダン「家族のための借金だ」

ダン「何を考えてる? ヤツは人殺しだぞ」
アリス「悪い人じゃないわ」

ダン「俺にはムリだと?」
アリス「彼は人殺しよ」
ダン「だからこそ、誰かが罪を償わせなきゃならないんだ」
アリス「でも何故、その役があなたでなければならないの?」

ベン「お前の1日の稼ぎは?」
ダン「2ドルだ」
ベン「では、2ドルやろう」
ダン「足りない。息子たちの分も貰いたい」
ベン「・・確かにそうだったな」
ダン「あと5ドルだ」
ベン「・・その理由は?」
ダン「俺を緊張させた」

ベン「“欲しい物を手に入れる”のが男だろ?」
ダン「俺は真面目に働くさ」
ベン「結構なことだが、そんな生き方で稼げてるのか?」

ダン「何のために彼らは死んだ?」
ベン「あいつらか・・ただの“アリのエサ”さ」

ダン「俺は頑固じゃない」
ベン「何故それを・・今、ここで、俺に言う?」
ダン「分からない・・ただ“頑固じゃない”ってことだけは分かって貰いたくてな」
ベン「・・・」

チャーリー「お前が(ボスの)代わりを務めるだと? ボスの恩を忘れたか!」
     「バカ! 黒い帽子は撃つな!」

※「探鉱者を乗せた駅馬車を爆破したってウワサは本当か?」
ベン「そいつはデマだな・・正しくは列車さ」
※「・・・」

※「相手は3人だ」
※「お前の仲間か?」
ベン「(俺の手下なら)もっと腕利きだ」

ウィル「あんたにも良心があるんだろ?」
ベン「ないね。銃があれば、躊躇いなく君を殺してた」

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