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2009年10月12日 (月)

☆『インスタント沼』☆

10日(土曜)の夜、綾川から一度帰宅後、改めて“ソレイユ”へと向かい(=^_^=)鑑賞したのが『インスタント沼』である。
その「奇天烈ナリ!」なタイトルからして、まず気に掛かってしまい「高松で観られること」を知った瞬間から、何事も手につかぬ程だった(←おいおい)

月刊誌『HATENA』編集長を勤めるOL=沈丁花ハナメ(麻生久美子)。「ナマクラでモノクロな人生」を過ごし「人生ジリ貧」「ジリジリと悪くなってる」などと自覚してる内に、雑誌は返品の山⇒間もなく長期休刊となってしまう。

そんな矢先、同居する母(松坂慶子)は何故か近所の池で溺れ、意識不明の重体に。
毎朝の習慣である“腕ずもう”の相手を(突然に)失ったことも大きいが(=^_^=) 母が若い頃、投函しようとした手紙が「意外な場所」から見つかったため、ハナメは8歳の頃に家を出て行った父・・ではない、ホントの父親を探すことになる。

切羽詰まった彼女の前に、骨董品店「電球商会」を経営する“電球”ことノブロウ(風間杜夫)、電気工でもあるパンク青年“ガス”こと賀須(加瀬亮)が現れ、物語は更にネジれた方向に・・

果たしてハナメは自身の出生の秘密を掴むことが出来るのか? そして“インスタント沼”とは一体何なのか?

関東っぽいノリと言おうか・・表面を滑って行く感じのギャグが次々と、矢継ぎ早に、咀嚼する間すら与えてくれず、延々と展開される作風であり、観てて疲れるのはあったか。
総じて“荒唐無稽”てか“荒唐無稽文化財”とでも評したい(=^_^=) ←コレもベタだなぁ、、

オープニングからして「ハナメの語るチープ&コラージュなホームビデオ風(?)の映像」がしばらく続くんだが、その瞬間に「ああ、しんどい作品に当たってもぅた、、」とゲンナリしてしまった気持ちは・・ハッキリ言って事実である(=^_^=)

また、強烈なインパクトを兼ね備えた人物が次々と主人公に絡んで(挑んで?)来るんだが、そのピーク的存在とも言える“電球”の出て来た瞬間「うわ、イヤだ!」と感じてしまった(=^_^=)
ヴィジュアル的に“余りに、やり過ぎ”だったもんで。。

が・・「慣れ」とは恐ろしいモノで(=^_^=)、主人公vs“電球”のやり取りを眺めてる内に、それはそれで心地良くなって来るのだった。
ふと「“電球”を探偵役、ハナメを助手役とした“骨董品ネタの連続ドラマ作品”が観たいな」なんてなことまで妄想してしまったり(⌒〜⌒ι) ←スピンオフかよ!

ゆる〜い感じに「半ロードムービー」でもある本作だが「やや説教くさい」「終盤の“トンでもないCG”が、少し興醒めで、滑ってる」のは(私的に)残念な気がしたか。
アレをやるならやるで、もう少し「描写的」にも「演出的」にも、リアルさを追求して欲しかったぞぅ、と。

とは言え、小ネタの幾つかにはホンマに笑わせて貰った。
“関東系の笑い”の「消費的過ぎる部分」がキライなワタシではあるが・・「そうかそうか、時には勢いも大事なんやな」と少し見直した次第である。

〜 ほか、こんなことも 〜

・中華料理店(?)の壁にあったメニュー“サモ飯金宝”ってのがメチャ気になる(=^_^=)
・猛臭ラーメン店「スカンク」には、やはり休日に行くべきであろう。。
・「もったいないオバケ社(リサイクル業者)」「BAR魔の素」「サディスティック・ミキ・バンド」など、ネーミングの“遊び心”が良い感じ☆
・リウマチ薬「イルガピリン」って実際にあるんやね(・ω・)
・“ゲーム機の墓場”ってホンマに何処かにありそうな響きだ。
・「叫び過ぎ」な麻生さん。「日本映画の“叫びの女王”」に名乗りを上げたつもりか?
・本作を観終わった帰り・・即座に「ミロ(=粉末ココア)」を購入したのは、言うまでもあるまい(=^_^=)
・“うん”の付いた女が2人(・ω・) その効能は?
・某機械の動作シーンを眺めた瞬間、、『ビッグ(1988)』に出て来る“ゾルターマシン”を思い出してしまったな(=^_^=)
・中華人形(?)が回転し、窓部分に「品目」の表示される“謎の機械”・・
 あのシーンはかなり笑えた! センス的には松本人志監督に通じる気もする! “はんぺん”“しらたき”“ちくわぶ”・・
・電気コンロにかけたヤカンを用いての鍋料理・・このセンスはスゴい(=^_^=)
・「錆びた折れ釘」よりは「中華マスク」の方が、私的には欲しい気がする(=^_^=)
・(建設現場の)赤いコーンをかぶれば・・雨もしのげるし、気分も晴れる?
・「サルの遺骸+カメの甲羅」で、河童のミイラは作成(=でっち上げ)可能らしい(=^_^=)
・「決して物音を立ててはならない場所」で、息苦しさから“遂に”叫びまくる市ノ瀬さん。何だか分かるなぁ(=^_^=)
・自転車で延々走りながら会話するハナメ&市ノ瀬。丁寧な“長回し”が楽しめる☆
・あの温水洋一さんのように“決まったビルの窓を見上げる余裕”ぐらいのあるサラリーマンではいたい(=^_^=)
・“ウルトラスーパースペシャルアルティメイテッド勝手”があるんなら『ウルトラスーパースペシャルアルティメイテッドラヴストーリー』ってな作品があっても良いと思う(=^_^=)
・結局、あの「黒い招き猫」の中身は何だったのだ?
・「手がかりは足の裏」・・あ、その“ネタ”・・既に忘れてましたわ(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

ハナメ「まき散らせ! 片付けろ!」
   「うんざり! これはう※こ座り」
   「有り得ないことなんか、認めない!」
   「断言(だんげ)ったわよ!」
   「なんらもな〜」 ←「何だろうなぁ」の“ゆるヴァージョン”?
   「君はアレだ。少し理屈っぽいぞ!」
   「死んだフリするの、やめなさいよ!」
   「お母さん、(ホントは)意識、あるでしょ?」
   「あたしだって、揺れることもあるわよ」
   「この“折れ釘”の良さが分かる人は、信用出来る」
   “ある人にとってはゴミでも、ある人にとっては宝物”
   “黒くて可愛いモノで揃えてみた”
   「何かもう、すごいガッカリした!」
   “意地の重さで、私はジリジリと沼に沈んでいるのだ”
   「そんな可能性もなくなくな〜い?」
   「これは“インスタント沼”よ!」
   「パンクのくせに、常識的なこと言ってんじゃないわよ!」
   「人生“泣いてる時間”よりも“笑ってる時間”の方が圧倒的に長いし」
   「嘘、意地、見栄を笑い飛ばせ!」

電球「インチキであって、インチキではない」
  「(つまりは)自分の運命を、飲み込んだんだな」
  「大丈夫。世の中、大抵の事は何とかなる
  「これは“みんなの理想の折れ釘”だ」
  「人間には、どんなに他人に迷惑をかけても、知らなきゃならないことがあるのさ」

電球「塗ると何でも古くなる“秘密の塗料”だ」
ハナメ「インチキですか?」
電球「“エイジング”と言う」

電球「そう言う時は“水道の蛇口”を捻る」
ハナメ「水道の蛇口ってスゴいね!」

業者「今日の昼飯は“5/8チップ”だ」
部下「有難うございます!」

編集部長「(バンザイのトーンで)ざんね~ん!」

医師「(モニターが)“ピーッ”て言わないように気を付けなさい」

神主「お嬢さん、こう言うの好きそうですよね?」

刑事「何故、1周回ったんです?」

食堂のおばさん「喰ったらカラダが裏返るよ」

和歌子「よろしくお願い島津藩」

ファラオ「ソナタノ将来、伴侶ト成ル者ハ、コノ男デアル」
女生徒ら「何これ、イケてね〜!」

和歌子「私、見たんです!」
ハナメ「私は見てないもん

ハナメ「ホントですか?」
社長「何でここでウソ言うんだよ」

ハナメ「もう1人の人は?」
リサイクル業者「死んじゃったよ」
ハナメ「えぇ〜!?」

ハナメ「ナニ? どした?」
市ノ瀬「ちょっと、引きました」

賀須「そんなことしてどうなるんだよ?」
ハナメ「私の気が済む〜!

賀須「何でそう言うことすんだよ!?」
ハナメ「油断してるからよ!」

ハナメ「“何か特別なことでもある”って思ったんだけどねぇ」
賀須「コレを作ったこと(自体)が“特別”なんじゃねぇか?」

和歌子「※なんて食べられないでしょ?」
電球「※は、食べたらダメだよ」

追記1:コメディエンヌとし、本領を発揮しまくってる麻生さんだが・・私的に「どっかキャラを高め過ぎてる」「演技過剰」な感も拭えなかった(・ω・) かと言って、他に思い当たる女優さんも少ないんだけど。
追記2:順番的には『ウルトラミラクルラヴストーリー』を観てから、本作を観た方が「後味は良い」と思う(=^_^=)
追記3:伊吹吾郎! 海原はるか! 宮藤官九郎! 皆さん光ってました!
追記4:最近、どんな邦画を観ても笹野高史さんの出たはる気がする(・ω・)
追記5:『鈍獣』における南野陽子さん同様、本作における相田翔子さんの“さばけっぷり”に、モノ凄い“何かの決意”をば感じた気がする(⌒〜⌒ι)

追記6:麻生さんの「ヌンチャクアクション」も女優としては珍しいかも?
追記7:パンクロッカー役の加瀬氏。如何にも楽器が弾けなさそうだった(⌒〜⌒ι) ←弾けるんかな?

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コメント

こんにちは。
今年って結構麻生さんの当たり年でもあったように思えますが、『ウルトラ・・・』も『インスタント沼』も、大阪で上映の際にどっちも気になりながら観に行かず仕舞いでした。

「関東系の笑い」に言及されているところ(二度)、とても興味深く拝読いたしました。
笑いのツボ?質?は確かに違う気がしていました。
そこのところ(TiM3さんの笑いへのご考察)に焦点を当てて本作を観てみるのもいいかもしれませんね。
DVD化された際のお題作です。


投稿: ぺろんぱ | 2009年10月12日 (月) 10時36分

ぺろんぱさん、お早うございます。

堺雅人氏を主人公にした、舞台劇版の『サイコ』が観たいです(=^_^=)
ああ、想像するだけでガクガクして来る〜(=^_^=)

>今年って結構麻生さんの当たり年でもあったように思えますが、
>『ウルトラ・・・』も『インスタント沼』も、大阪で上映の際に
>どっちも気になりながら観に行かず仕舞いでした。

色んな麻生さんがおられますが(⌒〜⌒ι)久美子さんは、なかなかのご活躍ですね。
それに引き替え、マツケン(←レレレさんではない方)君は、ちょっと近作がダメでしたが・・(×_×)

>「関東系の笑い」に言及されているところ(二度)、とても興味深く拝読いたしました。
>笑いのツボ?質?は確かに違う気がしていました。

不安になり(=^_^=)ネットで調べると・・人によっては
・関東:ネタによる笑い
・関西:キャラによる笑い
とも分析(?)したはりました。

>そこのところ(TiM3さんの笑いへのご考察)に焦点を当てて
>本作を観てみるのもいいかもしれませんね。

あんまり堅苦しく考えると、面白くなくなりますよ(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年10月12日 (月) 11時00分

こんばんは。 

なんか下町系の風変りな人々というだけでネタになりますね。
シュールな笑いって大好きですよ^^

投稿: ituka | 2009年10月12日 (月) 18時06分

itukaさん、ばんはです。

返事が遅くなり、すんませんでした(×_×)

>なんか下町系の風変りな人々というだけでネタになりますね。
>シュールな笑いって大好きですよ^^

大阪を舞台にした、そう言うのんが観たい気もします(=^_^=)

黒澤作品『どん底』に“よしもと新喜劇テイスト”を混ぜたような・・(=^_^=)

んでも、悲劇と喜劇は「表裏一体」っぽくもあるので、脚本さえしっかりしてたら、十分に実現可能な気はします。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年10月13日 (火) 20時37分

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