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2009年10月24日 (土)

☆『私の中のあなた』☆

23日(金曜)。
明日からは、土日の連チャンで「発狂したか」のような“山登り”をこなす予定となっている。

土曜には“石鎚山”に登る。
そう、かつての連ドラ『永遠の仔(2000)』で、何度も何度も、故・古尾谷雅人さんの滑落死するシーンが映し出された、例のアノ山だ(=^_^=)
日曜には“剣山”に登る・・吉川英治の時代小説『鳴門秘帖』で、主人公である剣豪の父親が幽閉されてた洞窟を擁する、例のアノ山だ(=^_^=)

ってことで、本来ならとっとと帰宅の上「ゆっくりする」のが最善なんだろうが、正直そんなに気合を込める気にもなれず(←おい)「一方でもっと大事なこともある!」って訳で、仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、ちと気になってた1作『私の中のあなた』を観て来た(・ω・)

如何にも“きっちり泣かせまっせ〜”ってな姿勢で物語の組み上げられた(であろう)ヒューマン・ドラマであるが、さて・・?

勝訴率91%が宣伝文句である、らつ腕弁護士=アレグザンダー・キャンベル(アレック・ボールドウィン)の事務所を、11歳の少女=アナ・フィッツジェラルド(アビゲイル・ブレスリン)が訪ねる。
有り金の700ドルを差し出した彼女は「両親を訴えるから、この弁護料で引き受けて」と言い放つ。

長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)の幼少の頃、突如発症した白血病。ブライアン(ジェイソン・パトリック)&サラ(キャメロン・ディアス)は主治医の「ここからの話はオフレコですが・・」「法的には公に勧められないのですが・・」なる“ある提案”に踏み切ってしまう。
それはつまり“ドナー役の子”を意図的にもうけると言うこと・・

こうして生まれたアナは、見事に4歳年上の姉ケイトと“適合した遺伝子”を持っていたため、生後間もなくからの11年間に8度もの入院手術を受け、臍帯血や骨髄液を姉に提供し続けるのだった。

「今までずっと強いられて来たの! “スペアパーツの提供者”としての人生をね!」と訴えるアナとその弁護人となったキャンベルに戸惑いつつも、自身も元弁護士である母サラは、遂に受けて立つ決意を固める。

かくて、ロス家裁で係争を展開することとなったフィッツジェラルド家だったが、その背後には母サラですら気付くことのない、ケイト&アナのとある思惑が隠されていたのだった・・

あれれ? と不思議な気持ちに(・ω・) ちっとも劇中で泣けなかったのである。。

一般には「ハンケチをぐじょぐじょに濡らして下さいましね、ハイ」的な“お涙ちょうだい系”なのだろうが・・ワタシは泣くよりも何よりも、真面目に冷静に、作品世界に浸ってしまったのである(・ω・)

まずは「決して主人公的ポジションではない」ながらも、ケイト役を熱演してくれたソフィアちゃんの女優魂にドギモを抜かれた!
ヴィジュアル的にも、心象演技(?)をとっても「完璧」なのである。決して美人じゃないんだが、次第に弱って行くトコロや、「ホンマに大丈夫?」と心配になるほどの(強烈な)嘔吐シーンなど、そこいらの“子役”のレベルを突き破ってた!

またコレも、主役級では全くなかったんだが・・そんなケイトのボーイフレンドとなるテイラー・アンブロウズ君を好演してくれた青年男優さんもスゴかった。
この2人のラヴシーンなどは「今を生き、この瞬間を愛し抜くんや!」って感じで“激しさ&切なさ”が爆発してたなぁ。

この2人の(劇中における)インパクトが余りに凄まじ過ぎるため、(彼らを固める)大物俳優陣がそれぞれにインパクト対決をしてくれるンだけど・・ちょっと「足りないよなぁ」と思ってしまう。
とは言え、髪に躊躇なくバリカン入れるキャメロンさん、廊下でぶっ倒れ全身を震わせるアレック氏もそれなりに頑張ってはくれてたんだけど。。

そう考えると、本来は主人公であるアナちゃんでさえ「インパクトの薄い感」があったかも(・ω・)

なお、前半であるが、複数の人物が入れ替わり、それぞれの視点でモノローグ(独白)を放つ演出がとても良かった! もう一歩、確信犯的にソレを貫けば、それはそれで立派な“オムニバス作”となり得た気もする☆

それと「ケイトが病室からガラス越しに外のやり取り&会話(←勿論セリフは聞こえない)を眺めてる」みたいな映像演出が効果的に挿入され、なかなか良かった。

ガンガンと、医学的情報やら、判例やら、人生談義やらを放って来るんやろなぁ・・ってトコロを、意外にどのキャラも「黙るトコロは黙る」って描き方をしてる辺りも好感が持てた。

語り過ぎることは、やはりダメなんだろうな、と改めて感じる。・・それは、実人生においても(×_×)

〜 こんなセリフもありました 〜

アナ“誕生なんて偶然なのだ。大抵はお酒の勢いとか、避妊の失敗で人は生まれる。
   つまりは、アクシデントなのだ”
  “親戚は、私たち一家との間に距離を置いた”
  “父の家族はリッチだが冷淡、母の家族は口ばかりうるさい”
  「Let me go!(もうイヤ!)」
  “いつか、また会える”

ブライアン“いつの間にか、家族に亀裂が”
     “あんなに小さかった子が、いつ物事を考え始めたのか? 子供は成長する”

キャンベル「本気なんだね? いい度胸だ」
     「当時5歳の子が“理解”ですと?」
     「“悪かった、行き過ぎた”と思ったことは?」

ケイト「“美しい”なんてウソを言うのはやめて」
   “私は病気に負け、もうじき死ぬ。そして、家族も病気に負けてる”
   “私は家族みんなの関心を奪ってしまった”
   “ママは総てを犠牲にした。結局は「負け戦」だと言うのに”
   「私とテイラー・・“適合カップル”よ」
   「痛むのよ、生まれた時からね」
   「あなたに1つ、頼みがあるの」
   「信じるわ・・何故って? それが真実だから
   「みんな愛してるけど、今日は帰って」
   「ママは言ったわ・・“バスに乗ったら、左側の窓の席に座りなさい。
    振り向けばママが見えるから”と。・・今夜もその席に座るわ」

テイラー「100ドル賭けるよ。君は3時までに吐く」
ケイト「ヒドいわ」
テイラー「・・そして明日は僕だ」

テイラー「癌になったから君に出会えた・・癌になって良かった」

サラ「あなたは一体どちらの味方なの?」
ブライアン「これは敵とか味方とかの問題か?」

ジョアン・デ・サルヴォ判事「原告側弁護士は、概して意欲的ですから」
             「死は恥じゃない」

アナ「泣いたりして、私・・バカみたい」
デ・サルヴォ「あなたはバカじゃない。“本当のバカ”を毎日見ているわ・・あなたは違う

医師「今日の痛みは“1〜10”のどれぐらい?」
ケイト「6かな?」

ケイト「手だてはないの?」
医師「・・ない」

ケイト「最期は苦しむの?」
医師「いや、苦しまないようにする」

ケリー「いつか戦うのをやめなくては。そして受け入れるのよ」
サラ「・・出来ないわ」

医師「保険会社にバレるとマズいから、急患入口へ」 ←恋愛モノで言う“親切な(ホテルの)フロント係”的キャラ(=^_^=)

キャンベル「同意を得ましたか?」
サラ「説明はしましたが、同意までは・・」

追記1:戸田奈津子さんが字幕担当! でもちっとも弾けてない! ホンマにアノ戸田さんかい?!
追記2:監督はニック・カサベテス。『ブラインド・フューリー(1989)』『フェイス/オフ(1997)』では、チンピラ的俳優に見えてしまったモノだが、、

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コメント

こんばんは。

山登りですか。健康に良いですよね~^^
ワタシも某CMのように医者と一緒に登らなくてはいけないと思っています。

それにしても、主役の子は本当の病人に見えましたよね。
未見なんだけど『余命1ヵ月の花嫁』との対比をしたくなります。

>“私は家族みんなの関心を奪ってしまった”

これを言えること自体、凄いことだと思いました。
脚本が良いんでしょうね~。
これは是非とも、今後の自分の人生に於いて、どこかで吐いてみたいフレーズです(爆)

投稿: ituka | 2009年10月24日 (土) 20時28分

itukaさん、お早うございます。

疲れ切って、今まで泥睡(でいすい)してました(⌒〜⌒ι)

>山登りですか。健康に良いですよね~^^

山道を歩く・・ってレベルには至って健康的ですが、
岩場を四つん這いになって歩く(←『ヤッターマン/劇場版』系?)・・ってのは、死と隣り合わせなので
やっぱり万人にはおススメ出来ませんね、、(⌒〜⌒ι)

>ワタシも某CMのように医者と一緒に登らなくてはいけないと思っています。

うおっ、、そのCMは分からん(×_×)

>それにしても、主役の子は本当の病人に見えましたよね。
>未見なんだけど『余命1ヵ月の花嫁』との対比をしたくなります。

あの子こそが主人公に見えました。
『ギルバード・グレイプ』の時のディカプリオを圧倒する勢いがあったと思います。

途中の展開(病院で闘病するトコ)が「少し」『世界の中心で、愛をさけぶ』にも似てるんですが、更にリアルで凄まじかったです。

>“私は家族みんなの関心を奪ってしまった”
>これを言えること自体、凄いことだと思いました。
>脚本が良いんでしょうね~。

まだ15歳の少女で、闘病が人生の中心(殆ど)なので、学歴も、経験も、自由な時間もなかったことでしょうが・・そこいらのただダラダラ長く生きてるだけの人々を黙らせるだけの「重み」「深み」がある、とケイト(とテイラー)を眺めてて感じました。

人生、やっぱり「質」なんやろかなぁ・・と思ったりするものです。

>これは是非とも、今後の自分の人生に於いて、
>どこかで吐いてみたいフレーズです(爆)

吐くのは出来るけど、相手にスルーされると、少しツライですね(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年10月25日 (日) 10時33分

こんばんは。

これは観に行く積りでしたが結局スルーしそうな感じでいます。
でも期待に違わず見応えのある作品のようですね。
ケイト役の女性、気になります。

石鎚山は如何でしたか。

「山」はやはりロマンがありますか・・・。

投稿: ぺろんぱ | 2009年10月25日 (日) 19時35分

ぺろんぱさん、ばんはです。

市内のミニシアター“ソレイユ”で
『クヒオ大佐』『3時10分、決断の時』『リミッツ・オブ・コントロール』がいずれも上映予定らしく、つい従業員さんに抱きつきたくなってます(=^_^=)

>これは観に行く積りでしたが結局スルーしそうな感じでいます。

ちょっと直球過ぎる感じですしね。

>でも期待に違わず見応えのある作品のようですね。
>ケイト役の女性、気になります。

「泣かせる」と言うより「食い入るように見せる」・・そんな作品に思いました。
正直、泣けなかったのはホントです。

>石鎚山は如何でしたか。
>「山」はやはりロマンがありますか・・・。

「西日本最高峰」を曲がりなりにも(←曲がりなりなんかい?!)制覇いたしました。
山の面白いトコは「登り切るまでは最悪にウザくてしんどい」のに「山頂に辿り着けば最高に気持ちイイ」って辺りですね。
『ユージュアル・サスペクツ』を観終わった時と同じぐらい気持ちが良いのです(←どんな例えや!)

そこには、ロマンもロランもあります☆ ←ロランって何だよ?

投稿: TiM3(管理人) | 2009年10月26日 (月) 01時35分

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