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2009年9月19日 (土)

☆『ココ・アヴァン・シャネル』☆

18日(金曜)の夜。明朝にも某用事のため(それだけじゃないが)帰阪を開始しなくちゃならないが・・この1週間、ワタシなりに仕事を頑張った気がしたので(←自身の主観的&直感的&体感的な基準のみによる(=^_^=))「ご褒美的なサムシング」とし“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に寄り、前向きに鑑賞を考えてた1作『ココ・アヴァン・シャネル』を観て来た☆

創業100周年を記念して(?)のことか、奇しくもシャーリー・マクレーン主演の『ココ・シャネル』と、オドレイ・トトゥ主演の本作が真っ向から激突した感もある本年。

注)他にも『シャネル&ストラヴィンスキー』なる作品が本年制作されてるらしい。

(ワタシの中で)どっちに軍配が上がるのか・・はまだ良く分かんないが・・取り敢えず(ここ高松で)上映順の早かったこちらから鑑賞した次第☆

1893年。荷馬車でフランスの田舎町、オーバジーヌ孤児院に連れて来られたアドリエンヌ&ガブリエルの姉妹は、日曜毎に父親が面会に来るのを待ったが、彼の現れることはなかった・・

時は流れ、15年後・・田舎町ムーランのキャバレーで働く姉妹の姿があった。

♪誰か、トロカデロで犬のココを見なかった?

とコミカルな歌を懸命に(?)歌うガブリエル(オドレイ)。彼女は歌手/女優を目指そうと考える一方、針仕事に非凡な才能を発揮する娘だった。

姉妹で芸能界入りし、パリで成功を掴むつもりだったガブリエルは、男爵に見初められた姉が「彼と結婚する」と宣言したことで、1人で生きて行く必要に迫られる。

財産もコネも教養にも乏しいガブリエルは、パリ郊外・コンピエーニュへ旅立ち、自らを“ココ”なる愛称で呼ぶ、将校のエティエンヌ・バルザンの屋敷に身を寄せる。

愛想笑いをせず、男装し、バルザンを取り巻く上流階級の人々を心中で軽んじるココ(=ガブリエル)。
そんな彼女の前に、英国の青年実業家=アーサー・カペルが現れる。

やがて2人は相思相愛の仲となるが、カペルは“ある大きな秘密”を持つのだった・・

孤児院の少女時代から始まる物語ではあるも、、すぐにオドレイ・ココに成長(?)し、そのまま老け過ぎることもなくイッキに物語は突っ走った。
彼女の成長物語&恋愛物語にマトを絞った(脚本とした)ことで、予想以上にすっきりと展開を辿れる作品に仕上がっており、好感が持てた。

女性の置かれた時代が時代だった、ちぅのはあるが、悪く言えば「男を乗り換え、しがみついて生き抜いた女」って捉え方も出来るので(←ワタシは必ずしもそうは思ってないが)、(シャネル側の)関係者としては複雑な心境もあったのかも知れぬ?
しかし、その一方で「パリを逞しく生きる、ファッションリーダーとしてのココ」「上流階級の男たちにとっての“ミューズ(≒幸運の女神)”であり続けた」と言う解釈も出来、そう捉えれば、ココのミステリアスで(少し)エキセントリックで、セルフィッシュな人物像&生き方も、イキイキとは描かれてたように思える。

オドレイが演じることで「華奢で、強く、殆ど笑わぬ女性」って印象を強烈に(?)すり込まれてしまったワタシ(×_×) もうちょっとボディ面で女性的なトコロ(メリハリとか、、)が欲しかったようにも感じた・・私見ですが。。

ラストの方になると・・(上映時間的に)「まだこの辺りで・・この先、一体どう幕とするんやろ?」とドキドキして来たりも(・ω・)
結果的には「ちょうど良い所」でエンディングを迎える訳だが、も少しココを取り巻くキャラ群のその後を描いて貰えても有難かったかな?

第2次大戦前後とか、戦後のこともバッサリとアレされてたな(・ω・)
老いてからのココの姿(言動)は、もう1作の『ココ・シャネル』で拝見するとしようか。

〜 こんなことも 〜

・ココの提唱したスタイルは「コルセットなきドレス」「ヒールなき靴」「羽飾りなき帽子」など、既成概念からの「解放」・・そしてシンプルさ。
・フランスでは、ニワトリの鳴き声は「ココリコ!」と表現されるようだ。
・ダービーのシーンなど、上流階級の人々に取り入ろうとする気持ちがあったようだ。社交性は著しく乏しかったように見受けられたが。。
・意識的に「孤児だった少女時代」「キャバレーで働いてた境遇」をウソで隠そうとしてた。ま、仕方ないけど。
・全篇を通し“無難なモノローグ”しか語らなかったので、(ココの)本心は、その言動から観客それぞれが感じ取るしかない。
・“大きな正念場”に対峙した際のココの「決意の表情」「ひと呼吸置いてから歩き出す雰囲気」は見ものかも!
・「コルセットにハサミ」「ネクタイにハサミ」・・そんな“切ると言う行為”にはやはり「解放」の想いが込められてたか?
・愛人の道を辿りつつも、決して自由奔放さを失わなかった。
・女優として成功していたら、どうなっていたんだろう?
・「ドーヴィルへの2日間の旅」で初めて海を見たココ。何を感じていたんだろう?
・エミリエンヌ役を演じた女優さん・・“将来のキャメロン・ディアス”を見てるようだった(・ω・)
・ラストでは、恐らくシャネル側も厳しく監修した(?)と思しき“彼女の名を冠した帝国は、現在も揺るがない”なる時幕がババ〜ン! と表示されます(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

ココ「娼婦なら(私じゃなく)あっちよ」
  「退屈だと、老婆になるわ」
  「“ココ”って愛称、ニワトリみたい。最悪ね」
  「愛なんて“おとぎ話”よ」
  「私が憧れるのは、恋じゃなく“セックスそのもの”よ。男なしで出来ればイイのにね」
  「恋する女は、哀れよ」
  「恵まれた子は、バカになるのよ」
  「いつか私たち(姉妹)は、注目の的よ」
  「そんなドレス、(長い)裾で泥をかき上げてるだけよ」
  「帽子をかぶっても、額・鼻・口は見えるようにしないと」
  「くだらない本にも“真実の言葉”が見つかるものよ」
  「あんたなんか、財産がなければ、友達の1人もいないくせに!」
  「まるで銀食器ね」
  「締め付け過ぎて、カラダが折れそう」
  「見て。頭にメレンゲ乗せてるわよ」
  「嫌悪感には敏感なの」
  「“究極の色”って何だと思う? 瞳に映えるのは“黒”だけよ
  「彼(カペル)は少なくとも、私を恥じてないわ」
  「私って“疲れる女”でしょ?」
  「誰とも結婚はしないわ・・あなたとも。
   でも時々・・その決意を忘れるの」
  「妻より愛人の方がマシよ」
  「ここ(コンピエーニュ)じゃ、富と名声は手に入れられないわ。パリでなきゃ」
  「さぁ、車を出して! 一緒に行くわ。見送るのはもうウンザリ!」
  「1人で行くと、後悔するわよ」

※「その(馬の)乗り方はマズいです、マドモアゼル」
ココ「(馬を)蹴ればイイの?」

ココ「ナプキンが汚れてるわ」
執事「あなたのです」
ココ「汚れたのを私に使えと?」
執事「そうです」

※「チビでも、騎手になればイイ女に“乗れる”のさ」

バルザン「君ら(女性)にとって、男ってのは“疲れるけど必要な存在”だろ?」
    「片目で馬に乗るのは重要なテクニックだ・・泥が眼に入った時のためにな」

ココ「男も女も(肌を重ねれば)皮膚は同じよ」
※「どうすれば、その心境に?」
ココ「簡単だわ。部屋の灯りを消すだけ」

カペル「あだ名と言うものは、自分では変えられない・・そして一生付きまとう」
   「シンプルさを好むのは素晴らしい」
   「もう会えないと思ったよ」
   「ここでは、幸せかい?」
   「もし不幸でなければ、読書や旅で学ぶこともなかっただろう
   「僕は、あなたのためにここにいる」
   「君をさらいに戻るよ」
   「僕の故郷(イギリス)は・・雨と緑と灰色の地だよ」
   「彼(バルザン)との結婚は“総てを諦める”ことだ」
   「高慢なる者は・・苦しむ」

バルザン「日本を知っているか? 日本には“ゲイシャ”がいて、何でも奉仕するそうだ」
ココ「つまりは奴隷ね」

ココ「“愛を信じろ”と説教する気?」
バルザン「君は私のタイプじゃない」
ココ「それは何より」

バルザン「買ってやったドレスはどうした?」
ココ「あんなのカーテンよ。部屋に吊るしてあるわ」

バルザン「また男装を?」
ココ「見慣れてるでしょ?」

ココ「あなた、妬いてるの?」
バルザン「・・猛烈にね」

バルザン「なぜ髪を切った?」
ココ「邪魔だから」

エミリエンヌ「その運を逃さないで。あなたは幸運よ」
      「あなたには、才能があるわ」

ココ「恋をしたことある?」
エミリエンヌ「・・幸せにはなれなかったわ」

ココ「恋した時の気持ちは?」
エミリエンヌ「苦しくて、辛くて・・切ない気持ちよ」

ココ「もう少し、ここにいて」
カペル「何のために?」
ココ「・・・」

アドリエンヌ「彼(男爵)の両親は、命のある限り、私には会わないって」
ココ「なら、死ぬのを待てばいい」

※「愛と結婚は無関係だ・・それは“社会的慣習”でしかない」
 「玩具を与えただけのつもりが・・自由を手に入れたか」

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コメント

もう鑑賞されたんですね。

これは、どっちがワタシ好みかという一点だけで観るつもりです^^;

投稿: ituka | 2009年9月19日 (土) 10時43分

ばんはです。

>もう鑑賞されたんですね。

高松では、上映の順番が逆になるのです(・ω・)

>これは、どっちがワタシ好みかという一点だけで観るつもりです^^;

アーサー“ボゥイ”カペルの言動がいちいちカッコ良く、思わず男が男にほれそうになってしまいました(=^_^=) ←あぶねっ!

「誠実」「強引」「ミステリアス」が漢(をとこ)のキモなのかも知れません。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年9月20日 (日) 01時07分

観てきました。

エチエンヌも嫉妬するアーサー・カペルの魅力が凄いですね。
男からも熱い視線を受けてそうな勢いでしたね(笑)

本作は恋愛に終始し、初めての帽子の店や
パリでの一号店となるココブランド・ビルが
いつのまにか、そうなっていたという感じだったのが残念でした。

こうなったら3本目も鑑賞して納得しようかと^^;

投稿: ituka | 2009年9月20日 (日) 21時40分

itukaさん、ばんはです。

鑑賞、お疲れ様ですた。

>エチエンヌも嫉妬するアーサー・カペルの魅力が凄いですね。
>男からも熱い視線を受けてそうな勢いでしたね(笑)

ひょっとしたら・・スピンオフ・・(ないない(=^_^=))

>いつのまにか、そうなっていたという感じだったのが残念でした。

終盤は、別な理由で時計を何度か気にしてしまいました(=^_^=)

ときに。エミリエンヌさんはキャメロン・ディアスっぽく見えませんでした?

それにしても、あんな見通しの良い道で、何故に・・??

投稿: TiM3(管理人) | 2009年9月20日 (日) 21時49分

こんにちは。

>彼女の成長物語&恋愛物語にマトを絞った

その点の描き方は『ココ・シャネル』と同じなのですね。経年のシャネルのパートがないのは違うのかもしれませんが。

私は『ココ・シャネル』しか観ていませんが、シャネルという女性・人間に、抗いがたいほどの魅力を感じるか否かというのが(こちらも含め)作品としての評価の境目になるのかもしれませんね。

私は、『ココ・シャネル』での経年のシャネル(シャーリー)には魅力を感じました(^^)。「抗いがたいほど」とは言えないですけれど。

投稿: ぺろんぱ | 2009年9月22日 (火) 15時58分

ぺろんぱさん、今日はです。

山陰方面にドライヴ旅行(と言ってもまたお寺関係ですが・・)の予定でしたが、、雨らしいので出バナをくじかれ、家(実家)でノソノソやってます(×_×)

合間に150曲ほど、棚のCD群からiPodに読み込ませたので、だいぶ(帰りの)ドライヴが楽しくはなりそうですけどね(=^_^=)

>その点の描き方は『ココ・シャネル』と同じなのですね。
>経年のシャネルのパートがないのは違うのかもしれませんが。

そのようですね。

>作品としての評価の境目になるのかもしれませんね。

「生きて行くために」とは言え、確信的にウソをついたりしてましたしね・・
も少し笑顔があれば「ズコォン!」とわがハートにハマったのですが、、まだ『アメリ』のオドレイを超えるには至りません(=^_^=)

>私は、『ココ・シャネル』での経年のシャネル(シャーリー)には魅力を感じました(^^)。

私的にはシャーリーのライバル(なの?)であるアン・バンクロフトさんにこそ演じて欲しかったかも、、とか思ったり(もう無理だけど)。

そう言えば、何処かのブログで
「ぼさぼさ長髪のオドレイ・ココがオノ・ヨーコに見える」みたいなコメントがあって、苦笑させられました(=^_^=)

追記:明晩、BS2で『宇宙戦争』らしいですね。ちっこいTVで観るとするか〜!(←DVD持ってるやろ!)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年9月22日 (火) 16時33分

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