« ☆『しんぼる』☆ | トップページ | ☆『宇宙戦争(2005)』☆ »

2009年9月24日 (木)

☆『キラー・ヴァージンロード』☆

23日(水曜)の夕刻。
松本人志監督の『しんぼる』に引き続き“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”で鑑賞した2本目は、岸谷五朗監督&脚本(←知らんかった、、)によるエキセントリックな疾走型コメディ『キラー・ヴァージンロード』である。

って言うか、本作が岸谷氏の「初監督作」だったんやね、、それ自体を知らんかった。。

25歳のOL=沼尻ひろ子(上野樹里)は、幼少の頃から「どん尻ビリ子」とからかわれ続けて来た幸薄い(?)女性だったが、遂に笑顔のステキな青年=ケンイチとの挙式が決定、先輩(高島礼子)に「寿退社しま〜す!」と朗らかに告げ、職場を去ることに。
彼女の背に向かって、笑顔を崩した先輩は・・歪んだ表情でポツリと「天罰が下るとイイわ」と吐き捨てる(⌒〜⌒ι)

その呪いの呟き(?)に呼応するかのように、ひろ子を“とてつもない悲劇”が襲う!

新居に移る旨を伝える際、偶然にもハサミでもって(隣室に住む)マンション大家(寺脇康文)をズブリと刺し殺してしまう羽目に、、
「明日の挙式だけには何としても行かなきゃ!」「それが終わってから自首しよう」と決心を呟くひろ子だが、
いつの間にか「遺体運び出し」「車両盗難」「証拠隠滅」へとイケナイ方向に突っ走ってしまう・・

彼女の向かった先は、身元不明の(自殺)遺体が多数眠ると報道されてた(カーステ(のラジオ)によるニュースの中では36体!)富士山麓・青木ヶ原樹海・・そこで彼女は“死にたがってる女”小林(木村佳乃)に出会い、唐突に「女2人の奇妙な逃避行」が始まりを告げたのだった・・

いやー、分かり易い! 直前に観た『しんぼる』に比べ、物語にルビが振られてる、と言おうか、かっちりレールが敷かれてる、と言おうか・・予定調和でコンパクトでベタな世界観ではあったが、これはこれで「有毒」過ぎず(=^_^=)寛いで楽しめた気がする。

ときに『少林サッカー(2001)』も『舞妓Haaaan!!!(2007)』もそうだったと記憶してるんだが・・妙に「ミュージカルテイスト」を気取りつつ、途中でスタッフ側が飽きるのか(?)そっち方面にピタリと「演出が走らなくなる」ってのはどう言う構成なんだろ? やるなら(最後まで)徹底しろ! と言いたくもなったり。まぁエエんですけど(・ω・)

・・行く時には「タカラヅカ」にまでネタが走ってましたのに・・(ぼそり)

序盤こそ、ひろ子の“幸せモード”の展開にスローな印象が否めないが・・“事件”が起こり、舞台が樹海に移ってからは・・回転が速いのなんの(=^_^=) 「ロケの殆どが樹海なんじゃないか?」とまで錯覚してしまった(おいおい)

主人公の周りを常に(?)「死」「悲劇」の漂ってる辺りは『嫌われ松子の一生(2006)』のテイストを思わせてくれる。あちゃらの主人公も「川尻松子」ってことで、何だかネーミング的にも似てたかも(⌒〜⌒ι)

テンポは良いし、脇を固める俳優陣の豪華さも素晴らしいんだが、、一方でキャラ造型が雑だったり、演出が(何とも)ベタだったりしたのはあった。
ギャグネタの繰り返しはまだ良いが、、何名かのキャラの(劇中における)総移動距離が「有り得なかったり」して、どうも気持ちがザラついてしまう(=^_^=)

物語は一見「血なまぐさく」思えるが、観終わって「意外とハッピーなストーリーじゃん」と思えたりも。
ま、これは上野樹里ちゃんの“笑顔”に始まり、同じく“笑顔”で幕となっていた故であろう。

物事を深く考えちゃう(=^_^=)「おっさん観客」からすれば「んん?」と眉をひそめてしまう出来かも知んないが、思考の柔軟な「若い女性観客」には、きっとウケが良いんではないかいな? と思ったな。

〜 こんなことも 〜

・(真夜中の)樹海に暴走族? (真夜中の)樹海に自転車の警官? ちとムリがあるよ〜な。
・何て「留め金の甘い」キャリーケースなのだっ!
・新郎側(=ケンイチ側)のドラマはさっぱり描かれなかった(×_×) まぁ終盤でちょっとだけ描かれるんだけど、、
・マンションのベランダ。隣家との“非常用仕切り板”がしっかり固定されてるかどうか、女性入居者の皆さんは1度(入念な)チェックを!(簡単にぐるっと回るかも?)
・ハサミをそんな不安定な場所に置いてはならない!
・コーヒーにタバスコ、ワインにもタバスコ、、そのセンスは微妙、、
・コンビニの“モリマート”が大活躍☆
・「どんじり!」「そやそや!」の掛け声と共に、ひろ子をバッシングする町内の“どん尻ビリ子祭り”って・・“だんじり”のもじり?
・拳銃で撃たれたしとが、本作で一番の被害者だったかも知んない(×_×)
・犬のダミアン、2人組の殺し屋(?)、自転車の巡査、全日本死仁鬼汰連盟(暴走族)の面々・・これらみんな「劇中の総移動距離」がハンパじゃありませんってば(⌒~⌒ι)
・小林さんの総力を注げば、小倉さんクラスの男性ならば、どうにかなる(オトせる)と思うが。。
・チープなナビ画面で色々と遊んでるセンスは悪くないかも。
・2度描かれる「祖父が庭先で竹刀を振ってる」シーン。2度目ではボロボロ泣かされてしまった(×_×)
・「超絶自殺マニュアル」って何やねん。。
・咄嗟に田舎言葉(?)で窮地をくぐり抜ける小林さん。なかなか良い「方言回し」ですた。
・上野樹里と言えば、連想する野生のケモノは・・やっぱりイノシシですな(=^_^=) ←初主演作『スウィング・ガールズ(2004)』でも共演(?)してますた☆
・「ゴリラバタフライ」「お爺ちゃん弁当」は何とも耳触りの良いワードだな(=^_^=)
・あのお手柄巡査。「関東中央警察」の玄関から、何処へ走って行ったんだ? 猛然と? 乗り物もなしに?
・東秩父村、(静岡県)小山町がロケ地となってた。
・小出恵介(ラッキーアイテム:サングラス?)、北村一輝(ラッキーアイテム:チェーンソー?)の存在が光ってた。

〜 こんなセリフもありました 〜

ひろ子「私、幸せになります!」
   「何で〜?!」
   「この結婚だけは、ビリ子じゃないの!」
   「(小林さんは)幸せになれないと思います・・その理屈だと」
   「私が幸せになったら、皆が不幸になるの?」
   「皆が幸せでいるためには、私が不幸でいなければならないの?
    そうなの? お爺ちゃん」
   「ゴリラ、水吸って重(おも)っ!」
   「私にとって、小林さんは必要(な人)だったんです」
   「強盗が、もっと悪い強盗に襲われて・・」
   「今度は、何が起こるのだろう?」

小林「死ねないのよ、あたし」
  「誰にも必要とされないなら・・死んでるのと同じよね」
  「死んでるわよね? この人」 ←見られた〜(×_×)
  「殺さないで!」 ←どやねんな(=^_^=)
  「この小林に、任せなさい!」
  「不幸になりなさいよ!」
  「幸せはね、他人(ひと)の不幸の上に成り立つのよ」
  「幸せは、自分の手で掴みなさいよ!」
  「頼れば、誰かが何とかしてくれると思ってるの?」
  「何て面白いヤツ!」
  「あんた、何処にそんな力が・・」
  「あんたが、(あたしを)必要としてくれた」

小林「行くわよ! ビリ子」
ひろ子「ひろ子なんですけど・・」

小林「あんた、幾つ?」
ひろ子「25です」
小林「ふん! ガキが!」

小林「ツルッとやって、さっさとおしまいにするわよ!」
ひろ子「ツルッとって?」

ひろ子「崖です! 落ちますよー!」
小林「落ちますねー!」

ひろ子「また会える?」
小林「あたしのことが必要になったら・・また会える」

ひろ子「寿退社しま〜す!」
先輩「あ、そ」
ひろ子「寿退社しま〜す!」
先輩「2度、言わなくてもイイのよ」

男「やっちまったのか?」 ←我らが田中要次!(=^_^=)
ひろ子「・・はい」

青年「・・出ちゃった」
AYAKA「出ちゃったね」 ←ナニが言いたいのだ、監督!(=^_^=)

男「こんな山中のペンションに男が1人・・どうしてかってお思いでしょうね?
  ・・分かりました、お話ししましょう」
ひろ子「訊いてないんですけど・・」

祖父「イイんだよ。ひろっぺのお陰で、周りの皆が幸せになる」
  「ひろっぺのお陰で、皆は幸せになってるんだよ」

祖父「そぉら、焼芋だよ」
ひろ子「・・見れば分かる」

巡査「退きなさい! 暴走族が信号、守ってんじゃないよ!」

|

« ☆『しんぼる』☆ | トップページ | ☆『宇宙戦争(2005)』☆ »

コメント

再びこんばんは。

これ、実は密かにチェックしておりました!
でも故あって密かに見送りとなった一作でした。

>思考の柔軟な「若い女性観客」には、きっとウケが良い

思考が凝り固まりつつある若くない女性観客だったらどうでしょうか。
あかん、ってことでしょうねぇ・・・。

>ハサミをそんな不安定な場所に置いてはならない

確か、これが全ての発端なのですよね。^_^;
例えば先端恐怖症の人間には気になって気になって仕方ないって感じですが。

>「幸せはね、他人(ひと)の不幸の上に成り立つのよ」

凄味のある言葉ですが、どうでしょうね。
幸せと不幸はもともと成り立ちが違うもののような気もしますが・・・。
でも「言えてる」ケースも勿論ありますよね。

やっぱり本作でも一輝様は“アブ”なキャラだったんですね。あと、木村佳乃さんのアブ・キャラも観たかったところです。(*^_^*)

いやはや、映画を観てないのにしっかり楽しく拝読させて頂きました!

投稿: ぺろんぱ | 2009年9月24日 (木) 20時21分

ぺろんぱさん、ばんはです。

某レイディオ番組の中で『火天の城』が絶賛されてた(?)んだけど、なかなかに鑑賞の機会がなくて、、(×_×)

>これ、実は密かにチェックしておりました!
>でも故あって密かに見送りとなった一作でした。

エグ※イルのしとが苦手とか・・?(⌒〜⌒ι)

>思考が凝り固まりつつある若くない女性観客だったら
>どうでしょうか。
>あかん、ってことでしょうねぇ・・・。

まぁでも、北村&小出の両氏にはしっかり癒されることでせう(=^_^=)

>例えば先端恐怖症の人間には気になって気になって仕方ない
>って感じですが。

ワタシも流行に疎く、苦手なので、ある意味「先端恐怖症」と言えるのかも・・(違うよ、それぇ!)

>幸せと不幸はもともと成り立ちが違うもののような気もしますが・・・。
>でも「言えてる」ケースも勿論ありますよね。

不幸なしとが言いそなセリフの第3位ぐらいに食い込んで来る気がしますね(=^_^=)

>やっぱり本作でも一輝様は“アブ”なキャラだったんですね。
>あと、木村佳乃さんのアブ・キャラも観たかったところです。(*^_^*)

ビリ子と初対面のシーンではキムさん(←誰?)「完全に死んでる」と思いました(×_×)
一輝様は「パーカーのフードをかぶった姿」が似合ってる気がします。何となく。。

>いやはや、映画を観てないのにしっかり楽しく拝読させて頂きました!

もう一歩(周囲から)突き出るモノがあれば・・とは思うんですが、上野樹里さんは良い女優さんですね。

今度はアクション映画を演って欲しい(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年9月24日 (木) 23時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『しんぼる』☆ | トップページ | ☆『宇宙戦争(2005)』☆ »