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2009年7月25日 (土)

☆『鈍獣』☆

23日(木曜)の夜。仕事帰りに商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”で新作(?)邦画『鈍獣(どんじう)』を観て来た。
コレ、予告編を観て以来「かなり観たくなってしまってた」1作である☆

もう1本、これまたかなり興味の高まって来てる邦画があるが・・(・ω・)

福島県常盤郡ときわ町。相撲で有名な(?)この町に生まれ育ち、今や80万部を売り上げる雑誌“週刊大亜”に小説『鈍獣』を好評連載する作家=凸川隆二(でこがわりゅうじ:浅野忠信)。処女長編にして“明田川(あけたがわ)賞ノミネート”の快挙を成し遂げた彼が、突然に消息を絶ってしまう。

編集長(本田博太郎)の至上命令により、彼を探しにやって来た編集者=静(しずか:真木よう子)は、凸川失踪の手がかりが町一番(?)のホストクラブ“スーパーヘビー”にあることを掴む。そこを溜まり場としているのが“スーパーヘビー”唯一のホスト=江田弥太郎(江田っち:北村一輝)、ヘタレ巡査=岡本(ユースケ・サンタマリア)、江田の愛人=順子ママ(南野陽子)、小悪魔的ホステス=ノラ(佐津川愛美)の怪し気な面々。

彼らに聞取りを続ける内、静は凸川が江田&岡本と同級生であり、つい最近にも彼らが会っていた(らしき)事実を掴む。
果たして凸川は何処に消えたのか? そして同級生である彼ら3人のみ(?)が知る“25年前の封印されし事件”とは・・?

元々が2004年の伝説の舞台『鈍獣』を演出家=宮藤官九郎自身が(脚本を)練り直した、と言う本作。意外にロケーションは少なく、登場人物も絞り込まれ、コンパクトなトコロは「舞台劇の面影が残ってるな」と思わせる。

作家・凸川の抱える“とある秘密”の正体を推理してみる、なる楽しみ方もあるにはあるんだろうけど・・私的には「この作品は会話劇を楽しむモノ」と捉えた次第。
正直、物語としては薄いし、ラストなんかも失速気味のまま、投げっぱなしとなってた感がある。

が、それを差し引いても“絶妙な間”の光る、対話の数々が面白過ぎるのだ!
ハナシの軸は「凸川の正体って?」「凸川の秘密って?」「で、凸川は何処に?」って辺りになるんだが、中盤にもなると「そんなのはもうどうでもイイから、トボけた会話劇を脱線気味のままいつまでも見せておくれよ〜」と願ってしまったりする(=^_^=)

北村ファン・ユースケファン・南野(ナンノ)ファンは、彼らのヴィジュアルや言動に(少なからず)ショックを受けるかも知れないが、、彼ら自身がきっと楽しみまくって演じたであろうことが想像に難くないので、そこにトコトン付き合い、共に楽しむべき1作だろう、と思う訳だ。

〜 連想した作品 〜

『マウス・オヴ・マッドネス(1994)』『嫌われ松子の一生(2006)』『アンブレイカブル(2000)』『007/黄金銃を持つ男(1974)』 ・・江戸川乱歩の小説『陰獣』(・ω・)

〜 こんなことも 〜

♦本来なら回想シーンで“子役”を沢山起用しなければならないトコを・・巧く処理している。『キル・ビルvol.1(2003)』以来、こう言う映像演出の増えてる気がするが、結構印象は良い。
♦たまに本編に絡んで来る“無言の巨人”な芝田山親方(元・第62代横綱「大乃国」)が印象的。終始無言だけど、、
♦その一方で“ウルフ”なるニックネームが出て来たりもし、それ自体がちょっとした横綱ネタになってる(・ω・) ←“ウルフ”は第58代横綱「千代の富士」の現役時代のあだ名である(現・九重親方)。
♦終始、何か言いた気な明(ジェロ)の表情が何とも言えない(=^_^=)
♦あんなタクシー(横綱タクシー)を使ってる町って、ホンマに国内にあるんやろか?
♦“さん付け”の刺青・・確かに変だが、分かる気もする(=^_^=)
♦「ホテル国技館」って・・(=^_^=)
♦エレベータが4階に上がって来るたび固唾を飲むぐらいなら、、監視カメラを仕掛けときゃエエのに(・ω・)
♦「中華丼パンケーキ」、、実際のトコ、どうなんだろ?
♦劇中に登場するローカルな列車(2両編成)は、どうやら真岡鐵道(栃木県)らしい☆
♦「女優が鼻血を出すシチュエーション」の好きな方には、本作は堪えられんでしょう(=^_^=)
♦ズボンの膝にマヨネーズ! 確かにアレはショックだ!(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

凸川「地元でずっと、クスぶってるんだね・・分かるよ」
  「今日は“濃いめ”でお願いします」 ←もはや“粉っぽく”なってません?(⌒〜⌒ι)

岡本「知ってます・・ ・・知りません!」
  「あったから触ったんだよ!」
  「『鈍獣』・・どん・・けもの?」
  「知りません! ・・知ってました」
  「相撲とるのに、理由が要ります?」
  「パンダの箱?」 ←ソレを言うなら“パンドラの函”です(=^_^=)
  「そうですねー 言った筈ですねー」
  「放火は検挙率が高いんだよ」
  「穴の深さは5メートル。あれで脱出したら、モグラかプリンセス天功だよ」
  「水が弱点だったのか!」 ←このセリフはイイですね〜(=^_^=)
  「鈍(にっぶ)いなぁ〜! 痛いんなら、もっと痛そうにしなきゃ」

江田「まぁまぁ、そんなにおっぱい突き出さないで」
  「“東京に負けた”んだよ、俺」
  「好評につき2ページ増えてんじゃねぇかよ、連載!」
  「“殺す”んじゃねぇ! “ポロす”んだ。ポロシャツ着て、ポロす」
  「毒殺が一番、合理的なんだよ」
  「何かもう、5〜6人殺した気分だよ」

順子「“週に2、3日”は少ねぇよ!」
  「・・女同士で話そうか?」
  「江田しか・・男、知らないんです」
  「江田の真剣な眼差しが・・私1人に注がれてる・・」

ノラ「怒るとブスになるよ」
  「って言うか、謝れば?!」

岡本「昨日、俺の母ちゃんが見かけたって!」
江田「・・どっちの?」
岡本「どっちの、、って」

ノラ「ぷぷっ。“ど〜ん!”って」
静「(さっきの)それは忘れて下さい」

順子「(注文は)ビール?」
凸川「・・ ・・あ? ビールのこと?」

岡本「タバコ、吸うんだ?」
凸川「・・ ・・いや、吸わない」 ←吸ってるじゃん(=^_^=)

凸川「ブスだなぁー!」
順子「はぁ?!」

凸川「江田君・・だよね?」
江田「だと思うけど・・自信なくなって来ちゃった」

岡本「凸やん、今何やってんの?」
凸川「今? 枝豆食べてる」
岡本「いや・・“まさに今”じゃなくて」

※“もう小説は書かないでちょんまげ!ピース” ←岡本が凸川に送信した携帯メール(=^_^=)
 “人間とは、鈍い生き物である”
 「“腐っても友達”だよ」

岡本「これ、実印だよ?」
順子「あんた、何に使ったの!?」
凸川「・・内緒」

追記:『劔岳/点の記』と立て続けに観ると、消化不良を起こすような気がする(⌒〜⌒ι)

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コメント

たった今、トレイラーを観ました。

マンガチックで不思議な世界観ですね。
浅野ファンとしては、チョット気になる役どころです^^
ナンノも良いけど、真木さんのルックスもいい感じ^^

TiM3さんが抜粋してる台詞だけで、受けてしまいました(笑)

投稿: ituka | 2009年7月26日 (日) 02時46分

itukaさん、どもですー。

>たった今、トレイラーを観ました。

「おしまい?! もうおしまい?!」
って感じですよね(=^_^=)

itukaさんのお好きな(?)リヴィングデッド映画の趣があるかも、、

>マンガチックで不思議な世界観ですね。

奇妙な町(世界設定)でしたね、、
つげ義春さんヴァージョンのコミックとかが観てみたい(=^_^=)

>浅野ファンとしては、チョット気になる役どころです^^

『劔岳』と交互に一日中観てると・・発狂するかも知れません(=^_^=)

>ナンノも良いけど、真木さんのルックスもいい感じ^^

本作でも『ゆれて』ましたね。

>TiM3さんが抜粋してる台詞だけで、受けてしまいました(笑)

文字で書くだけでは決して伝わらぬ、絶妙な「間」がスゴいんですよねー。
ソレイユの観客は余りノリが良くなかったけど(=^_^=) あの「間」の絶妙さの分からないしとは、現世で何かを損してる気さえします(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年7月26日 (日) 11時09分

この映画観たかったんですが、予告編で少し引いてしまったんで.....タイミング逃して見逃しでした。
今後レンタルで今後借りれるかもしれないが....会話を楽しむのならやっぱり、どこか映画館で上映されたときを狙って観に行こうと思います。

> が、それを差し引いても“絶妙な間”の光る、対話の数々が面白過ぎるのだ!
気になりますね。映画館で味わいたいです。

投稿: west32 | 2009年7月26日 (日) 21時39分

westさん、ばんはです。

>この映画観たかったんですが、予告編で少し引いてしまったんで
>.....タイミング逃して見逃しでした。

予告編は・・ちと本編をなぞり過ぎてるかも、、
まぁ、終始あのままのトーンですけどね(=^_^=)

>今後レンタルで今後借りれるかもしれないが....
>会話を楽しむのならやっぱり、どこか映画館で上映されたとき
>を狙って観に行こうと思います。

地方の温泉街の、枯れてるっぽいミニシアターで観れたりすると、最高でしょうね〜

>気になりますね。映画館で味わいたいです。

「ナンセンスに理解ある観客」に、自席の周囲が恵まれるとイイんですけどね、、

投稿: TiM3(管理人) | 2009年7月27日 (月) 00時19分

こんばんは。


>北村ファン

少なからずショックを受けてみたいですが、本作もそういえば少し前に迷った挙句スルーしてしまいました。
北村さま、ごめんなさい。
ちょっと、いえ、かなり濃そ~なビジュアルで御登場だったと思うのですが。

そういえば北村さまは以前のドラマ『夜王』でナンバーワン・ホストを演じておられました。
『天地人』では朴訥で真っ直ぐな武将役ですけど。
どっちも良いです。(*^_^*)

映画の内容に触れずに申し訳ありません。

投稿: ぺろんぱ | 2009年7月29日 (水) 22時04分

ぺろんぱさん、ばんはです。

コメントが遅くなり恐縮です・・(・ω・)

>少なからずショックを受けてみたいですが、本作もそういえば少し前に迷った挙句スルーしてしまいました。
>ちょっと、いえ、かなり濃そ~なビジュアルで御登場だったと思うのですが。

メタボォ体型&“肉”ってのには「ええっ?!」と思ってしまいます。
ファースト・インパクト十分!(=^_^=)

>そういえば北村さまは以前のドラマ『夜王』で
>ナンバーワン・ホストを演じておられました。

ハマってますねぇ〜(⌒〜⌒ι)

>『天地人』では朴訥で真っ直ぐな武将役ですけど。
>どっちも良いです。(*^_^*)

何となく「謀反起こします系」なご尊顔にも見えてしまうんですが・・(他意はありません)

>映画の内容に触れずに申し訳ありません。

ウェルかめであります☆

投稿: TiM3(管理人) | 2009年7月30日 (木) 06時40分

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