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2009年4月11日 (土)

☆『ノン子36歳(家事手伝い)』☆

10日(金曜)の夜。高松支局の職員の殆どは業務後、高速バスで帰阪してしまったが・・ワタシは、と言うと明日にも家人が“お犬サマ連れで高松入り”される・・ってことで、久々に「帰阪せぬ週末」となる。
1週間を無事に(?)終えた解放感も手伝ってか(?)市内にある某シアターで1本観てから帰ろう! と直感的に決めた。

そこは、意外と勤務先から近いミニシアター“ホールソレイユ”である。とあるビルの「4階に2スクリーン」「地下に2スクリーン」と言う潔い構成(=^_^=) 大作を狙うなら、大型シネコンである“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に行ってみるのも悪くはないが、自転車で仕事帰りに出かけるにはちと遠過ぎるようで・・私的にはこの“ソレイユ(の4シアター)”こそをご贔屓の劇場にしたいかな、と考えている。

今夜で言うと『ザ・バンク/堕ちた巨像』とこの『ノン子36歳(家事手伝い)』のどちらもがチョイス可能だったが、何となく後者の「R−15指定」って注意書きに興味が高まり、そっちを選んでしまった(=^_^=)

本編開始直前。
大阪時代の鑑賞と変わることなくスクリーンに映し出された「カメラをかぶった、映画泥棒のおっさん」のCMに、妙な安心感を覚えたワタシである(=^_^=)

かつてはグラビア系タレントの端くれ(?)とし、深夜番組にも出演していた経歴を(密かに)持つ“ノン子”こと坂東のぶ子(坂井真紀)。今は夢破れ(?) 東京から故郷=埼玉県寄居町の実家(=椋(むく)神社)に戻り、家事手伝いをしている。

総てにやる気を欠くノン子。楽しみは旧友=ふじ子の経営する「和風スナック藤」で昼間からダラダラ呑んで過ごしたり、神社の境内でタバコをふかし他人の引いたおみくじを盗み見たり、深夜「和風スナック藤」の帰路に酔った勢いで自転車を蛇行運転し、商店街のゴミ箱を蹴り倒しながら走ったり・・と総じて非生産的(⌒〜⌒ι)

そんな彼女の前に2人の男性がほぼ同時に現れる。

1人は年下の青年=藤巻マサル。彼は間もなく神社で催される「水無月祓祭」に出店するためやって来る。「いずれは世界に出るんです」とやたらと夢のでかい、年下のマサル君の一途な言動が、次第に無視出来なくなって来るノン子。

そこに、彼女の元マネージャーであり、元旦那(!)でもある宇田川(鶴見辰吾)がひょっこりやって来た。
「もう一度、俺と東京に出て、タレントをやってみないか?」
ねちっこくも(=^_^=)したたかなトークに母性本能(?)をくすぐられるノン子。いつしか宇田川の手は彼女の太腿に、更には下腹部(=ジーンズの中)に伸びるのだった・・

宇田川とマサル・・2人の運命の男(?)の間で揺れ動くノン子。彼女が最後に選んだ道とは・・?

坂井真紀さんの体当たりな演技が「当たり障りなく言えば」見所だろうか。役作りとして意識されてのことか、かなり外見&内面的に「乾いた印象」を強く受けるが、劇中で2度ほどのセクースシーンをこなされてもおり、それらを経た直後のシーンで「引っつめてた髪を下ろす」辺りで妙な色気が漂ってきはるようで、ちょっとゴクリとノドを鳴らしてしまった(⌒〜⌒ι)

日本人女性らしい(?)と言おうか、バストはどちらかと言えば小ぶり、乳頭はコロンと丸く形成されていた。余り裸体で勝負をかけるタイプの女優さんではないと思うんだが、妙な好感を「坂井真紀を知らない男性観客ほぼ総て」に感じさせる、そんな方ではないかな、と。

出て来る男たちは総じて「ダメダメ系」だった(×_×) 殆ど功を奏さぬ「土下座シーン」も何回か描かれ、同性として観ててツラいもんがあった(×_×)
中盤〜後半にかけてでは「主人公はマサル君なんかな?」と感じる演出が目立ち始めたが、終盤を眺めるに、やはり主人公はノン子その人だったんだな、と。

私的には「“彼ら”が手と手を繋いで走って行く」みたいな何処か『卒業(1967)』を連想させるシーンで“幕”として貰った方が正直、微笑ましかった訳だが・・物語はその後もしばらく続くのだった。

本当のラストシーンは如何にも「女性観客の好感」を呼びそうな、そんなテイストである。男性観客のワタシとしては、やや「男が観るには寂しい」部分があり、蛇足っぽくも感じたり(・ω・)

尚、助演関係が意外に豪華だった本作。鶴辰さんを筆頭に、津田寛治、新田恵利(←わ、何か懐かしい!)、佐藤仁美など。

関東の田舎町を活写したロケーションは素晴らしいのひと言! 全然詳しくないが“秩父鐵道”の走るのどかな風景は良かった! ややテイストの(一部だけだが)似てる『人のセックスを笑うな(2007)』でも東京近郊(?)の田園風景がばんばん描写されてたが、日本の恋愛ものには(やはり)日本ならではの昔ながらのロケーションが、より似合うように改めて感じた。

最後に効果音。
孤独感を痛感する若者の耳にただハトの鳴き声(?)が聞こえたり、静寂を欲するヒロインの耳に祭り囃子が響き、思わず耳を塞いで「うるさい!」と誰に言うでもなく叫んだり。

男性には苦笑を、女性には清々しい笑顔を・・そんな1本に仕上がっているのではないだろうか。

〜 こんなセリフもありました 〜

ノン子「ないのよね、持ち合わせが」
   「どうせ暇だから」
   「辛気くさいなぁ」
   「別に頑張ってないし」
   「やだ・・まだ“形”になってない」
   「誰でもイイのかよ!」
   「もっと激しくしよ」
   「ちょっと1人で(余韻を)噛みしめたいの」
   「でもね、まだ終わってない・・まだやれると思う

マサル「家事手伝い? 何か今風ですね。今時ごろごろいますよ、そんな人」

マサル「いつか世界に出たいと思ってるんですよ」
ノン子「世界に出る、か・・でも何で世界なの?」
マサル「夢は大きい方がイイじゃないですか」
ノン子「本気でそう思ってる? 大体どうやって出るの? ・・でもイイな、夢があって」

ノン子「マサル君、彼女とかは? どうなの?」
マサル「今はないです。のぶ子さんは?」
ノン子「全然、(恋愛の)気配もしない」

マサル「どっか行ってたんですか?」
ノン子「何?」
マサル「いや、別に・・全然会わなかったから」 ←ノン子の驚いた顔がイイ!

ノン子「来ない? あたしの部屋に」
マサル「え?」
ノン子「・・何でもない」

マサル「どうしたんですか?」
ノン子「・・キスしよ」
マサル「え?」
ノン子「キス」
マサル「俺でイイんですか?」
ノン子「別に誰でもいい」

ノン子「別にね・・別に、誰でもって訳じゃないんだよ
マサル「・・・・・」

ノン子「ここって昼は酒、出さないの?」
ふじ子「呑むの?」
ノン子「持って来いよ!」

時生「まずは許可を。商売とはそう言うものです」
  「お前なんかに立てる、義理も人情もねぇんだよ!」

父親「お前はのぶ子の何だ?」

宇田川「君、胸いくつ? 俺が測ってやろ」 ←おい!
   「道ってのは、色々ある訳よ。それを作るのが俺の仕事って訳」

ノン子「話って?」
宇田川「俺とやり直そっか? 東京で“巻き返し”って奴?」

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コメント

ソレイユ、一度行って見たい映画館のようです。映画館のサイトをみても楽しそうです。次に高松に出張かお出かけで行ったときにここで映画を観ようと思います。ソレイユの情報色々お教えください。(あんまり関係ないか??)

> 関東の田舎町を活写したロケーションは素晴らしいのひと言!・・・日本の恋愛ものには(やはり)日本ならではの昔ながらのロケーションが、より似合うように改めて感じた。
そうですね、日本人の感性にあった風景が描かれますよね。ときによりあっさり、ときによりじっとりと。

投稿: west32@映画館 | 2009年4月11日 (土) 10時22分

こんばんは。

記念すべき、初の高松御鑑賞作品ですよね?、ちがいましたっけ・・・?

本作は未見ですが主演の坂井真紀さんは好きです。
そして彼女が主演であるなら、出て来る男性陣が「総じて“ダメダメ系”だった」と仰っているのも頷けます。
イメージ的にも技量的にも、何となく男性を“喰ってしまう”女優さんなのでしょうか・・・。

宇宙戦争は、観返すとやはり、それなりに劇場鑑賞時の思い出が蘇ってきました。きちんと(パンのシーンも含め)観返してから訪問させていただきますね。(*^_^*)

投稿: ぺろんぱ | 2009年4月11日 (土) 20時06分

west32さん、ばんはです。

ようやく自室にテーブル&チェアが届き、腰を据えてPCに向き合える
環境が整いつつあります。

>ソレイユ、一度行って見たい映画館のようです。
>映画館のサイトをみても楽しそうです。

いいですね。
あんまりメジャーになろうとしてないような、そんな経営者側の姿勢が
気に入りました。

時間さえ合えば、毎日でも立ち寄れる距離なのは素晴らしいです!
接待には使いにくいけど(=^_^=)デートとかには使えそうです。
(誰を相手にだ!)

>次に高松に出張かお出かけで行ったときに
>ここで映画を観ようと思います。

前もって行くことが分かっておられたら、日時をご教示下さいよ。
同じシアター内で、ヘラヘラ笑いながら、ズボンの上から股間をまさぐっている
怪しいスーツ姿のおっさんがいたら、それはきっとワタシだと思います。
(け、警察! 警察!)

>ソレイユの情報色々お教えください。(あんまり関係ないか??)

地下シアターへの入口は正面じゃなく、側面にあります(=^_^=)
そこからして、最初は迷いますた、、

>そうですね、日本人の感性にあった風景が描かれますよね。
>ときによりあっさり、ときによりじっとりと。

ヒロイン(の女優)とロケーションがバシッと心に突き刺されば、
多少は物語性がなくとも、ワタシの評価は高まると思われます。

ずうっと昔に、坂井真紀さんのような女性に憧れていたことを
ふと思い出しました(遠い眼・・)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月11日 (土) 22時08分

ぺろんぱさん、ばんはです。

考えたら「シネヌーヴォ」に行けてないままですた(×_×)

>記念すべき、初の高松御鑑賞作品ですよね?
>ちがいましたっけ・・・?

何を隠そう、その通りです(=^_^=)
異動後、初の鑑賞でもあります。

良い作品に出会えました。

>本作は未見ですが主演の坂井真紀さんは好きです。

グーパンチも炸裂してて、スゴかったです(⌒〜⌒ι)
おっかないんだけれど、惹かれますね、、

>そして彼女が主演であるなら、出て来る男性陣が
>「総じて“ダメダメ系”だった」と仰っているのも頷けます。
>イメージ的にも技量的にも、何となく男性を“喰ってしまう”女優さんなのでしょうか・・・。

勝ち気なヒロインだけれど、ダメダメな男に対しては、
何故だか(つられて)ダメダメになっちゃう・・みたいな不思議がありますね。

>宇宙戦争は、観返すとやはり、それなりに劇場鑑賞時の思い出が
>蘇ってきました。きちんと(パンのシーンも含め)観返してから
>訪問させていただきますね。(*^_^*)

炎に包まれた列車が、終点でどうなったのか、
妙に観賞後も気になってしまいました(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月11日 (土) 22時17分

こんにちは

寺島進さんは出演されてなかったんですね^^
ノン子さんのイメージとして“ファ●リーズ”が浮かんでしまうんですが^^;
あのCMの彼女は好きなんですよ~

投稿: ituka | 2009年4月12日 (日) 16時36分

おおっ、ちょっとご無沙汰しているうちに讃岐営業所に!
転居されたのは高松市だったんですね。

私の単純な頭では、香川→讃岐→うどん三昧の日々!
という構図になってしまいますが、
おそらく同じ様な質問をすでに沢山受けられている様な
気がしますので、今回はやめておきます。( ̄▽ ̄;A

「ソレイユ」という名前だけうかがうと、昭和レトロでお洒落な
イメージですね。
4スクリーンあるというのが、こちらではあまり見かけないタイプの
映画館という印象を受けました。
(そういえば、動物園前にあったシネ・フェスタがそうでした!)

坂井真紀さんですか。。。。
なんとなく、年齢を重ねてもまだふっきれてないイメージがありました。
体当たりな演技という事と、女性には清々しい笑顔をというフレーズが
ちょい気になるところです。

投稿: ゆるり | 2009年4月12日 (日) 19時53分

itukaさん、ばんはです。

>寺島進さんは出演されてなかったんですね^^

そう言うと「兄貴」は出てませんですた(=^_^=)

>ノン子さんのイメージとして“ファ●リーズ”が浮かんでしまうんですが^^;
>あのCMの彼女は好きなんですよ~

そうなんですね。知らなかった。

それと、新田恵利さんが、妙に「地方のスナックにおられそうな」そんなリアルな「元アイドルぶり」を発揮されてて、ちと複雑な気持ちですた。。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月14日 (火) 00時47分

ゆるりさん、ばんはです。
こちらは日中、暑いです(×_×) 何処も暑いか、、

>おおっ、ちょっとご無沙汰しているうちに讃岐営業所に!
>転居されたのは高松市だったんですね。

そうなんですよ。
高松駅から南に伸びるアーケード街の「道幅」「高さ」がある意味「心斎橋筋」を凌いでそうな規模で驚きです(=^_^=)

>私の単純な頭では、香川→讃岐→うどん三昧の日々!
>という構図になってしまいますが、
>おそらく同じ様な質問をすでに沢山受けられている様な
>気がしますので、今回はやめておきます。( ̄▽ ̄;A

うどん、そうですね。
全体的にめちゃ安いですが、行列もすごいです、人気店は。
私的には「焼きそば屋」を色々と食べ歩きたいです(←何でや!)

>「ソレイユ」という名前だけうかがうと、
>昭和レトロでお洒落なイメージですね。
>4スクリーンあるというのが、こちらではあまり見かけない
>タイプの映画館という印象を受けました。
>(そういえば、動物園前にあったシネ・フェスタがそうでした!)

何だか良い雰囲気です。「ドルビーサラウンド」などとは恐らく無縁なのでしょうが、そう言う方向の付加価値は、誰も求めてませんしね(=^_^=)

>坂井真紀さんですか。。。。
>なんとなく、年齢を重ねてもまだふっきれてないイメージがありました。

「別に頑張ってないし」が良かったですね(=^_^=)

『スタンド・バイ・ミー』だったと思いますが、クルマから身を乗り出して、ポストをバットで殴り走る悪ガキのシーンが印象に残ったものでしたが、本作の「自転車を蛇行運転してゴミ箱を蹴り走る」ってのも強烈でした(⌒〜⌒ι)

>体当たりな演技という事と、女性には清々しい笑顔を
>というフレーズがちょい気になるところです。

男性もぬくもりを求めるものだし、
それは女性も然り・・って感じなのかも・・と勝手に解釈しました。
それにしても「土下座する男」の放つ「情けないオーラ」はスゴいですねぇ、、

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月14日 (火) 00時58分

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