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2009年4月29日 (水)

☆『グラン・トリノ』☆

28日(火曜)の夜。仕事帰りに、またまた北方の“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと繰り出したワタシ。
職場を出たのが18時少し過ぎで、狙っていた1本『グラン・トリノ』の開始が18時20分だった(×_×)

この前“通常ペース”で向かったトコロ、マイカルまで20分かかったので、今回も「正直、かなり厳しいよなぁ・・」と言う不安はあったが・・頑張って急ぐと5分前にシアターのロビーへの到着が叶った!
必死になれば、意外と道は開けるものである(=^_^=)

※もし間に合わなかったら、18時35分から開始の『バーン・アフター・リーディング』を観るつもりだった(・ω・)>

今回はレイトショー扱いではなかったが、やはり“全席自由席”なシネコンであることがハッキリした。実に珍しく、面白い!

アメリカ中西部、冬期には雪の降り積もる山間部の街(携帯が“圏外”になったりする)。
そこに“周囲の(すること)総てに対する不満”と共存する老人=ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)が暮らしていた。
ポーランドからの移住、朝鮮戦争における“伝説の英雄”的活躍、そして長年連れ添った妻ドロシーとの死別、溝の埋まらない身内(息子夫婦、孫娘)とのぎこちない関係・・
愛妻を失って以来“孫娘のへそピアス”、果ては“近隣住人の騒がしい振る舞い”に対しても、わき上がる怒りの感情を抑え切れず「ううっ」と狂犬のように静かに唸るウォルト。

そんな彼にも新しい出会いが。
とある事件をきっかけに知り合った、隣家のモン族(ラオス・タイ・中国地域にルーツを持つ民族で、ベトナム戦争以後に渡米して来たアジア系の人々)の姉弟スー&タオである。

明るく利発的で物怖じしないスー、ややトロいが素直な心を持つタオに対し、次第に心に厚く張った氷を溶かし始めるウォルトであるが、そこに「タオを仲間に引き込もうとする」モン族のチンピラ集団が、ことあるごとに姉弟にチョッカイを出す。

その後に起こった某事件を機に深く考察し「奴らが永遠に消えない限り、スー&タオに安らぎはない」と結論を下したウォルトは、チンピラ集団に対し、敢然と立ち向かうことを決意する・・

うーん・・このゆったりさはどうだ?! と観てびっくり。ストーリー自体はもっとあちこちを削れば80分程度でまとまったように思うし、他人にも展開&オチを如何にも手短に伝えられる、そんな作品なのである。この分かり易さで連想したのは『チョコレート(2001)』と言う作品だろうかな。。

“アクション俳優”としての彼を知る「クリントファン」からすれば、この物語の組立ては実にまどろっこしく、例えば『許されざる者(1992)』のように、最後の最後に怒りが大爆発するんやろな! と考えてもしまうのだが・・そう一筋縄にストーリーが流れて行かない、着地しない辺りは『ミリオンダラー・ベイビー(2004)』のような“確信的なしたたかさ”を感じ、そう言った部分にこそ唸らされた(・ω・)

「俳優クリント」の集大成とも言える本作は、過去のクリントを知る人々ほど楽しむことも出来、感情移入も出来、そしてその言動と迎える結末に“衝撃”を受けるのではないかと思う。
幸運だったのは、ワタシ自身が相応の年齢となったことで、そう言った「ゆったりした(作品世界の)空気」「なかなか煮え切らないウォルトの決断」「ウォルトの取った行動」にも“共感”ぽい気持ちが芽生えたことだろうか。
“問題発言(人種差別的発言)”も意外と多いんだが、オトナが見れば「俳優とし、劇中で言ってることに過ぎず、クリント自身の主張ではない」ことは容易に掴める。しかしここも「クリント作品に触れて来なかった観客」にすればかなりの不快感を覚える向きもあることだろう(×_×)

物語は中盤⇒後半に向かって“復讐モノ”のテイストをにわかに帯び始めるんだが、そこに至る直前、とある人物とウォルトが語り合う場面の醸し出す“緊張感”がなかなかだった。ここはかなり重要な部分なので、絶対に見逃してはならない!

このシーンでその人物が「もし私だったら・・」と“かなり意外(かつ過激)な私見”をウォルトに放つ訳だが・・その発言こそが、ウォルトの“最後の決断”に“軌道修正をさせた”のか“背中を押した”のか・・そこを想像するのが深く、面白いトコロ。

ウォルト自身に“時間が残されていない”ことは数限りない“フリ”で描かれるし、歳を経たウォルトが(そのまま穏やかに生き続けるにせよ)どのような最後を迎えたろうかも“ネタ”とし「分かり易く」示してくれる訳で、考えたらあれこそがウォルトの“最高の幕引き”だったのではないか、とさえ感じてしまったワタシだ。

大して俳優陣が光っていた訳でも、大して普遍的なテーマが織り込まれていた訳でもなかったんだが、クリントファンにとっては“外しては彼を語れない”そんな1作であると断言したい!

〜 こんなことも 〜

♦本作の字幕は戸田奈津子さんが担当! 全然“意訳”が弾けてないが、まぁ良い作品を担当されたと評したい。
♦タイトルの“グラン・トリノ”は1972年式のフォード製ヴィンテージカー。「グラン・トリノ・スポーツ(ファストバック)」が正式名称らしい。
♦27歳の神父さんは“童貞”と言われ、結局否定してなかった!(⌒〜⌒ι)
♦「長年の主治医が3年も前に引退してた」・・人生の後半では、そんな事実を知ってシュンとなる時もあろう、、
♦劇中で唯一の“ウォルトの涙”にこちらも「ウウッ」となってしまった(⌒〜⌒ι)
♦チンピラのフォン(スパイダー)一味が乗ってたのはホンダ・シビック(フェリオ)。ちょい“スポコン”入ってますた、、
♦ラストで“鉄板ネタ”を期待したあなた。「クリントファン指数」高過ぎです(爆笑)
♦スーの帰宅シーンには、観てて全身がガタガタ震えてしまった。。
♦「とある人物の見張り」「早々に地下室から解放される人物」をかいくぐってのあの運命・・何だかその皮肉さ(間に合わなさ)に『ロミオ+ジュリエット(1996)』の終盤を連想してしまった。
♦“グラン・トリノ”を乗り回すタオの姿・・をエンディング以外にも見せて欲しかったッス(・ω・)

〜 こんなセリフもありました 〜

ウォルト「懺悔するが・・正直、教会は苦手でね」
    「国産車(アメ車)を買うとバチが当たるってのか?」
    「“イエロー”が隣に越して来るとはな」
    「“生と死”の何たるかを知ってるのか? 俺は3年間、朝鮮でそれ(死)を見て暮らしたんだぞ」
    「いつ見てもいいクルマだ」
    「多年性植物? ゴミを玄関に持ち込むな」
    「朝鮮じゃ、死体を袋に詰めて“弾避け”にしたもんだ」
    「芝生に入るな!」
    「1つ言っておく。今度庭に入ったら、命はないからな」
    「大事なのは“とっさの判断”だ」
    「怒らせることの大間違いな相手もいる。例えば、この俺だ」
    「東洋人は利口なハズだろ?」
    「赤の他人でも、独りで飲むよりはマシか・・」
    「どうにもならん身内より、ここの連中が身近に思えて来るとは・・情けない」
    「確かに俺は嫌われ者だが・・“地球上で一番の美人”を手に入れた」
    「“イエロー”は数に強いんだろ?」
    「噛み付く歯も、タマ(=度胸)もない臆病者のくせに」
    「汚い言葉を使うな(watch your language)」
    「仕事ならあるさ、何処にだってな」
    「いい女とデートして男を上げろ」
    「初めて入った店でため口を叩くな」
    「“その場にいない奴”の悪口にしておけ」
    「哲学を語る必要はない」
    「参ったな(fuck me)」
    「相手の眼をしっかり見て話せ。そして力強く握手しろ」
    “やはりこうなった・・俺は余計なことを?”
    「現状を良く考えろ。冷静になれ」
    「分かってるよ、何も言うな・・1度ぐらい、好きにさせろ」
    「“人を殺した気持ち”なんか知らなくていい」
    「この世で最悪の気分さ。今も毎日思い出す・・最悪の気分だ。お前に分かるか?」
    「意気込み過ぎるとやられるぞ」
    「やれよ(go ahead)」 ←おお、名台詞!

神父「私が嫌いですか?」
ウォルト「想像してみろ」

神父「なるほど、あなたは“生”よりも“死”に詳しいようだ」
ウォルト「そうかも知れん」

チンピラ「お前、幾つだ?」
スー「そう言うあんたの精神年齢は?」

床屋「また来いよ、バカたれ」
ウォルト「それ迄にくたばれ。お前が死ねば、もっとマシな床屋がここに来る」

ウォルト「相手に気を付けな」
チンピラ「お前もな」
ウォルト「言われなくても気を付けるさ」

スー「男の子は順応性が悪いわ。だから女は大学へ、男は刑務所へ」

息子の妻「(プレゼントは)電話器よ」
ウォルト「確かに、一目見ただけで分かる」

スー「うちに来れば? ご馳走があるわよ」
ウォルト「言っとくが、俺の犬は喰わせないぞ」

タオ「この道具を何処で?」
ウォルト「自分で買ったさ・・泥棒には分からんだろうがな。揃えるのに50年かかった」

タオ「タバコは身体に悪い」
ウォルト「チンピラとつるむのも身体に悪い」

ティム「プレゼントなら“グラン・トリノ”のキーをくれよ」
ウォルト「皆が狙ってるようだな」
ティム「そう言うクルマだからな」
ウォルト「かもな」

ウォルト「犬肉の焼き具合はどうだ?」
スー「やめてよ。私たちが食べるのは猫肉よ」 ←おい!

※※「俺だってクソ野郎は許せない」
  「私がタオなら、復讐します」

※※「全く酷い」
ウォルト「それが世の中さ」

神父「あなたの心に安らぎを」
ウォルト「俺の心なら、安らいでるさ」

“孤独なリズムを夜通し刻むクルマ・・それがグラン・トリノ” ←エンディングテーマより

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2009年4月28日 (火)

☆『アクターズ・スタジオ・インタビュー/ジョン・キューザック自らを語る(2007)』☆

20日(月曜)の夜。
さる3月19日(木曜)に放送されたモノを録画しておいた、名物インタビュー番組“アクターズ・スタジオ・インタビュー”を観た☆

今回のゲストは実力派男優=ジョン・キューザック。2007年に「マイケル・シンメル芸術センター」で収録された内容。
正直、特にファンと言う男優でもないんだが・・名だたる監督の作品に幾度となく起用され、コメディからホラーに至るまで、幅広い路線で活躍してはるのは事実なので「どんなハナシが聞けるんやろ?」と興味津々ではあった(・ω・)

司会者=ジェームズ・リプトン氏による(冒頭の彼の)紹介からしてなかなかスゴく、
「10代の頃から活躍し、常に繊細な演技を我々に披露してくれる」から始まり「お迎え出来て光栄です」とまで。
並べられた出演作も『グリフターズ/詐欺師たち(1990)』『コン・エアー(1997)』『真夜中のサバナ(1997)』『狂っちゃいないぜ!(1999)』『クレイドル・ウィル・ロック(1999)』『マルコヴィッチの穴(1999)』『ハイ・フィデリティ(2000)』『アドルフの画集(2002)』『アイデンティティー(2003)』『ニュー・オーリンズ・トライアル(2003)』『理想の恋人.com(2005)』『アイス・ハーヴェスト/氷の収穫(2005)』『1408号室(2007)』『War,inc.(2008)』『マーシャン・チャイルド(2008)』『さよなら。いつかわかること(2007)』・・とスゴい数だ! 中にはつまんない作品も含まれてますが・・(×_×)

※(紹介されなかった中で)私的に記憶に残ってるのは『アメリカン・スウィートハート(2001)』であろうか。雰囲気的にエドワード・ノートン君と似てなくもない気がするが・・?

〜 こんなことが語られた 〜

♦映画評論家=ロジャー・エバート曰く「ロバート・ミッチャム以来の自然な演技の俳優」
♦シカゴ生まれ。父リチャードはドキュメンタリー映画会社の創設者。母の名はナンシー。
♦自身の他に4人の兄弟(アン、ビル、スーザン、ジョーン)。
♦「シカゴは芸術に溢れた街さ」とホームタウンを評する。
♦「ピヴェン・シアター・ワークショップ(演劇学校)」で少年時代から学ぶ。主に“即興演劇”を教わったと言う。
♦『地獄の黙示録(1979)』を鑑賞した夜、一睡もせず作品について考えたと語る。「あれが転機。あの時、映画に恋をした」と断言するジョン(・ω・) “早朝ナパーム、最高!”のセリフにグッと来たか?
♦映画デビューは16歳。『恋のスクランブル(1983)』『すてきな片想い(1984)』
♦『シュア・シング(1985)』で初主演。「この時、映画界で生きて行こうと決めてね。両親もそれを許してくれた」とジョン。
♦女性エージェントの家に居候し(各地の)オーディションを回っていたある日、ロブ・ライナー監督に呼ばれたのが『シュア・シング』主演のきっかけ。
♦『テープヘッズ(1988)』でティム・ロビンスと共演。
♦「彼の求める水準はとても高く、全員がすごい集中力を発揮したね。そんな現場はなかなかない。僕を巧く導いてくれ、まるで父親のようだった。監督としても人間としても一流の人だ」とロブ・ライナーを評する。
♦『エイトメン・アウト(1988)』は野球もの。それに辛め「ひいきのチームは?」とリプトンに問われたジョンは「シカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックス」と答える。「二股はまずいのでは?」とすかさず突っ込まれ「確かに地元じゃ非難の的だ」と鮮やかに返す(=^_^=)
♦キャメロン・クロゥ監督の『セイ・エニシング(1989)』でブレイク。
♦実姉=ジョーン・キューザックとは「9回の共演」を果たしていると言う。
♦R・エバートの『セイ・エニシング』評は「人生を教えてくれる映画。真の知性と娯楽性に富んだ、奇跡と言える作品。しかもそれは、感動的な奇跡」
♦『グリフターズ』は高校時代に映画化権を買おうとしたぐらい好きな本だった、と言う。「・・むろんそんな金はなかったけど」と語り、客席の笑いを取る。
♦「(同作に)出演が決まり嬉しかった半面、怖かった・・“大人の映画”で失敗したら、と思うとね」
♦ウッディ・アレン監督『ブロードウェイと銃弾(1994)』主演について。「彼が会いたいと言って来てね。・・それじゃ“ニューヨークに行く”しかないだろ?」
♦アレンとの軽妙なやり取り。ア「脚本を読んでイヤなら断ってくれ、次の機会もある」ア「・・読みたい?」ジ「ええ」ア「持って帰る? ここで読む?」ジ「ここで読みます」 しかし「読む前から出演は決めてたけどね」と本音を語るジョン!
ジョン「読んで“是非やりたい”と答えたんだ」
♦リプトン「彼(アレン)の“分身的役柄”を演じると“彼の物真似”のようになりがちです」ジョン「それは避け難いだろうね」
♦独自のユーモアを交えつつ、チクリと突っ込んで来るらしいアレン監督。「その酔った演技、最高だよ・・けどさっさと済ませてくれ。バスケの試合が始まるんでね」
♦ジョン「彼(アレン)は“間を空けずにセリフを言え”と。それがテンポを生み出すんだ」
♦『狂っちゃいないぜ!』ではビリー・ボブ・ソーントン、アンジェリーナ・ジョリーと共演!
ジョン「彼(ビリボブ)は謎めいているが、素晴らしい人物さ」
♦リプトン「劇中でアンジェリーナとの関係は?」ジョン「寝たんだっけ?」リプトン「当番組の歴史に残る発言です! “彼女と寝たかどうか”を覚えてないとは・・!」
♦『ポイント・ブランク(1997)』で姉ジョーンと共演。
♦ジョン「大手エージェンシーを訪ねてこう言った・・“とびきり奇抜でぶっ飛んだ脚本が見たい”と。“製作するなんてあり得ないってほどの脚本を”と。そしたら“チャーリー・カウフマンの脚本がある”と返事が返って来た。で、彼の脚本にすっかり惚れ込んだ」
これが『マルコヴィッチの穴』主演に繋がってゆく・・
♦ジョン「4年間、出演を狙ってたんだ。“決まらなきゃクビだ!”とエージェントを脅した。そんなある日、ジョン・マルコヴィッチ本人から電話が架かってね・・「いい脚本だがひどく意地が悪いな、私を最低に描いてる。でも・・確かに私は“クソ野郎”だ・・ぜひ一緒にやろう!!」 彼は興奮していた、そして彼は“やる気満々”だったよ」
♦リプトンは作品を「高度に概念的な映画です」と評価。キャメロン・ディアスとの共演も華となった本作のジョン。
♦『ハイ・フィデリティ』について、原作の舞台はロンドンだが、映画ではシカゴに置き換えたと言う。
ジョン「拝み倒してブルース・スプリングスティーンの出演にこぎつけた、いちかばちかで頼んだよ。彼は「面白そうだ」と言ってくれた」
♦ジョン「原作を読んだ瞬間から“ジャック・ブラックしかいない”と思った。映画での実績はなかったが、ロスの舞台で彼を見ていた。“テネイシャスD”という彼のバンドもね。彼の出演で、製作中から“こいつは嵐が巻き起こるぞ”と確信していた」
♦『War,inc.』は戦争を丸ごと外注するという内容。ベン・キングズレーと共演。
ジョン「戦争商人の物語を彼(ベン)と作れるなんて、これまた最高だ」
♦ティム・ロビンスの兄=デヴィッド・ロビンスが『War,inc.』の作曲を担当しているそう。
♦『さよなら。いつかわかること』には「主張したいと言うより“今”を映画に収めたかった。過去や未来の物語もいいが、今という時代を描きたかった。強い意思が偶然を引き寄せた、そんな作品なんだ」と言葉を寄せるジョン。
♦同作はクリント・イーストウッドがスコア(楽曲)を担当している!

〜 番組恒例の10の質問 〜

好きな言葉・・キンカジュー(南米の珍獣らしい)
嫌いな言葉・・珍獣
胸躍るもの・・エネルギー
幻滅するもの・・消極性
好きな音・・ホームランを打った時の音
嫌いな音・・カブスが打たれた時の音
好きな悪態・・ファック、マザーファッカー、カント ※ジョン「ピー音はなしでしょ?」リプトン「つきます」
就きたい職業・・ミュージシャン
就きたくない職業・・遺体に関わる仕事
天国に着いたら神に何と言われたい?・・一体どうした?(What Happened?)

〜 学生らとの質疑応答の中で 〜

「“演技の壁”はどの役者も経験することで“当然の対価”だ。簡単に演じられたら、役者の価値はなくなってしまう。
 むろん準備は大切。でも僕が学んだ中で、特に役に立ったのはユングの唱えた“影”と言う概念だ。
 演じる役の興味深い部分。例えば“情熱や性や怒り”などは自分の中にあっても、隠したり否定したくなる部分。
 演技とは、そういう自分の影を具現化し人前にさらすこと。自分の影をさらけ出す場所、それが演技だと心得る」
「役者とは自ら傷つく仕事。普通の人は“心の闇の部分”に触れないようにする。しかし役者は逆だ。
 そんな風に考えれば“もっと楽になる”ハズだ。意識下の自分を解放出来、頭でなく心で演じられる。
 自分の最も否定したい部分がいい演技を生むんだ」
「“世間受けのいい”大作が1本=3億5千万ドルもの製作費をかけて作られ、小品ではとても太刀打ち出来ない」
「僕の育った頃、有名人(←ダスティン・ホフマン、アル・パチーノを例に上げるジョン)の私生活の情報は皆無だった。
 異性関係がどうとか、誰と寝てるとか、家族のこととか、そんなの誰も気にしなかった。
“作品が私だ”と言えば済んだんだ。実際、作品を通して彼らの色んな面が見えた」
「“知られざる部分”があるのはいいことだ。それを暴いてどうなる? そこまで群がるほど有名人もいいものではない。
 確かに有名になれば恵まれた人生を送れるが、世間全体が機械的に有名人の私生活までを“金になる情報”と考え、
 それを売ったり買ったりできる世の中なんて常軌を逸してる・・僕はそう思うよ」

〜 ほか、こんな言葉も 〜

「実在するものを取り入れて役作りすると、印象深い人物になる」
「役柄を細かく分析し、次に役に“魂と闇の部分”を吹き込む」
「本番でのひらめきは、かなり多く残しておく」
「薄っぺらでなく“語るべきもの”を持っている・・そんな役柄に魅力を感じる。魂を感じられるからだ」
「映画や演劇にはささやかな“革命精神”が必要だ。是非この手で“一石”を投じたい」
「音楽には、それを聞いた時代を思い出させる力がある。僕の10代は“ザ・クラッシュ”だったよ」
「人間以外の存在を否定するほどエゴイストじゃなくてね」
「“人は12歳が悟りの頂点。まさに仏陀。物事を正確に見られる。その後は衰える一方”・・これは僕の友人の説だが、正しいと思う」

もの静かで地味な人物と考えていたが「静かなる大物」の貫禄を十分に備えていたジョン。「言うことは言う、しかしユーモアは忘れずに」と言うトークのセンス&運び方には、ウッディ・アレンら、これまで仕事をして来た“巨匠たち”の影響も色濃くあるのかも知れないな、と感じたワタシであった。
それにしても“魂”“影”“解放”みたいな言葉がちらほらと多めに語られてた気もするな。。

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2009年4月25日 (土)

☆『おっぱいバレー/OPV』☆

24日(金曜)の夜。
今週も肉体的&精神的に疲弊の1週間となった。。
週半ばに1泊2日の強行軍(?)で、高知⇒愛媛を巡る出張行。600キロほどを走りまくり、尚かつ週始め&週末に帰阪するってことで、土曜〜土曜間に1000キロ以上を走行する計算となる(×_×)

また、肉体的なもの以上に精神的にもかなり追い詰められたり。
が、泣き言を言ってる訳にも行かないので、自分なりに限られたプライベートの時間内で“回復”させるしかない!

ってことで、今日は仕事後に市の北に位置する“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に出かけ、新作邦画『おっぱいバレー』を観て来た☆ 綾瀬はるか最新主演作ってことで、期待値も恐ろしく高かったし!(=^_^=)

ここの“ワーナー・マイカル・シネマズ”だが・・最新鋭(?)のシネコンだのに「全席自由席扱い」なのが笑えた。いや、ひょっとしたら最終上映(レイトショー)だったからかも知れないが・・もし日中から全席自由だったら、これはこれでなかなかに面白いと思う。

昭和54年(1979)の夏。「北九州市立戸畑第3中学校」に年若き女性教師が赴任する。彼女の名は寺嶋美香子(綾瀬)。
国語を担当する彼女は、勧められるままに(空きのあった)“男子バレーボール部”の顧問となる。
自身もバレーボール経験のあった美香子は「引き受けたからには!」と怖気をふるい部室のドアを開けるが・・そこにはバレーボールに対する情熱の著しく欠落した、ダメ男子生徒が5人、彼女の就任を待ち受けていたのだ。

「おっぱい鑑賞(と愛撫)」「童貞喪失」に対する異常なこだわりのみを維持し続ける、エッチで末頼もしい(=^_^=)部員たち。
いつの間にか美香子は「一勝でもしたら、おっぱいを見せる」と言う“公約(?)”を取付けられることとなる・・

それまで“女子バレーボール部”にも完敗していた“バカ部”こと“男子バレーボール部”だったが、、“おっぱい!”を合言葉に、部員らは俄然やる気を出し、練習に取り組み始める。
当初5人しかいなかった部も“城くん”と言うそこそこバレー歴のある下級生(1年生)を迎え、着実に力をつけて行く・・

“北九州・筑豊地区バレーボール大会”で「門司北中(?)」を不戦勝で破り、次に地域最強の「竜王中」を対戦相手に迎えた「戸畑3中」・・試合までの2週間、“城くん”の父(仲村トオル)の指導による強化合宿なども行い、更にチームワークを高める部員らだが、何処からか「“男子バレーボール部員”の頑張りは、顧問の女性教諭との間に“勝てばおっぱいを見せる”と言う約束があるからだ」と言うウワサが校内に蔓延してしまう。

いよいよ校長室に呼び出され、部員ら6人の前で「ウワサは事実ですか?」と詰問される美香子。
彼女の選んだ答えは・・

いやー、イイですね! 当初は「綾瀬はるかのおっぱいがホンマに見れるのか?!」とただそのオチ(?)だけがアタマの中で先走ってしまってたワタシだが(=^_^=)・・そう言う“イロモノ”で“ナンセンス”な先入観を見事に吹っ飛ばしてくれるだけの「しっかりとした作品世界の構築」がなされており“スポ根モノ”“ヒューマニズム系”としても十分に評価出来る完成度であった。

時に“姐御口調”でタンカを切りつつ、基本的には“流される系”“拒めない系”の主人公を演じる綾瀬さんは、ズバッとキャラクターにハマってて、とにかく素晴らしい! 彼女を支えるエッチな6人の生徒らも、基本的にダメダメな連中なんだが、劇中の何ヶ所かで「真っ当なこと」「実は大人でもなかなか出来ないこと」をやってのけたり、言ってのけたりしてくれ、観ているこっちが「オレだったらあそこで逃げたやろな・・」と恥ずかしさを覚えてしまったり(×_×)

「タイトルで損してますよ!」と思う一方「このタイトルは外せんでしょお!」と心の何処かで叫んでしまうワタシもいたりして・・とにかく、ノスタルジックで素晴らしい時間を手に入れることが出来た☆
壁や窓の落書きに「クイーン」「レッド・ツェッペリン」「(およげ!)たいやきくん」「ラムちゃん(うる星やつら)」が描かれてたり「インベーダーゲーム」「スーパーカー」「装飾自転車(デコチャリの一派?)」「シーナ&ロケッツ」などのアイテム&ワードが劇中にちりばめられてたり・・これはもう、少年期を過ごした当時を知る、かつ綾瀬はるかを好きな、オレのようなおっさん向けに放たれた“ピンポイントな破壊兵器”と捉えた方が良いのかも知れない(そうか?)

〜 こんなセリフもありました 〜

部員「ダメだ、こんなのじゃない」
部員「時速80キロメートル以上じゃないと、味わえない」

部員「これが“おっぱいの感触”・・」
部員ら「おっぱい、最高!」

部員「“おっぱいなし”でバレーやろうって奴が、ウチの学校にもいるんだな」
  「戦わずして勝つ、を“不戦勝”と言います」
  「♪燃えろ、いい女〜 燃えろ、美香子〜」
  「これが最後かもな、皆で何か出来るのも」

美香子「(高村光太郎の)“道程”は私の大好きな詩集です」
部員ら「女教師は童貞がお好き!」

美香子「頑張ることを教えるのが、私たち教師でしょう?」
   「あなたたちが本気で頑張るなら、先生、何でもするから!」
   「何でそんな真っ当なこと、ここで言うのよ」
   「まずはボールと友達に」
   「あの子たち、バカみたいに頑張ってる」
   「私のおっぱいを見るために、頑張りなさい」←ここのシーンが好き!
   「このおっぱいは、みんなの夢なのっ!」
   「ごめんね、もう嘘はつきたくないの」
   「また失敗しちゃいました」
   「私はあんたたちの先生なのよ!」
   「いい教師になろうって決めたの」
   「そのおっぱい、でか過ぎ!」
   「いい男になれよ!」

部員ら「おっぱい! おっぱい!」
美香子「やめろ、その掛け声!」

城くん「“Aクイック”も知らないなんて!」
部員「Aってナニ? やらしいこと?」

城くん「僕は(不戦勝とかじゃなく)もっとスッキリした気分で(おっぱいを)見たいんです」
部員「見たらスッキリするって」

竜王中の顧問「お前ら、命かけてやってんのか!」
      「死ぬまで走って来い!」
      「全員チェンジ!」

同僚「勝つと、イイですね」
美香子「ダメよ! 勝っちゃ」
同僚「あ、そうか」

教師「岩崎、パンツ見えてるぞお前」

先輩「おっぱいか・・いい先公だな」
  「お前ら! それで負けたら、男(←漢?)じゃねぇぞ!」

美香子「“おっぱいの約束”なしでも、勝ちたい気分になって来たでしょ?」
部員「・・いや、全然(きっぱり)」

同僚「中学の時に学校に泊まるのって、思い出に残るんスよね」

原田先生「お前、教師にでもなったらどうだ?」

女子「何かさ・・カッコ良く見えない? 最近の男子って」

城くんの父「“当たり前をしっかりやるチーム”が一番強くなる」
     「目的なんて、いいんですよ」
     「ナイスおっぱい」

追記1:美香子先生がもっと人間的に弱かったら『嫌われ松子の一生(2006)』のように(教職を早々に離れ)転落して行った気がする(×_×)
追記2:エッチな5人+清楚な女性教師って図から、往年のコミック『ハイスクール!奇面組』の奇面組メンバー+若人先生を連想してしまった。のわ〜!
追記3:時速60、80、100キロがそれぞれA、B、Cカップに相当するらしい! また高速を走りながら試してみようっと(=^_^=)
追記4:教師&生徒の“オンタイム”な世界に描写を固め過ぎる余り、それぞれの私生活(家族構成)などは殆ど描かれなかった。城くんの母親、美香子の元カレのエピソード程度は、もう少し描写の幅があっても嬉しかったかな?
追記5:街角の劇場(萩原国際劇場)には『小倉栄町ゼロ番地』『エビ星人の逆襲』の新作看板が・・どっちも怪しそう(=^_^=)
追記6:竜王中の体育館に貼られていたプラカードの文言がすごい! 「全力でなき者は死すべし」とか書かれてましたで、、
追記7:「11PM」で放送された“大人のマル秘スポット”とは・・?!(=^_^=)
追記8:竜王中の「逆襲の仕方」がもの凄い! 部員でなくとも「さっきの※※?」を耳を疑ってしまうことだろう(⌒〜⌒ι)
追記9:相手の本心、相手の行動の真相などを知ることで、人間は変わるものやな、と改めて教えられる。人間とは「弱い者」であるが「気付くこと」で「変われるもの」だと信じたい。
追記10:市毛良枝さんが良い雰囲気を出しておられた☆
追記11:エンドタイトルで「バレーボール監修:大林素子」のクレジットが! 本格的やね!

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2009年4月24日 (金)

☆『相棒~劇場版~/絶体絶命!42.195km(2008)』☆

〜 放置せし “映画メモ”をばごそごそと 独りごつたる 春の宵かな 〜

って感じで(どんな感じ?)忘れかけてたのを(今更ながら)書いてみる。。

さる3月29日(日曜)、本格的な“高松単身生活”の始まる寸前、高松市内の某ホテルで鑑賞したのが『相棒~劇場版~/絶体絶命!42.195km』であった。

劇場公開当時にも観た本作。今回は「1チャンネル=瀬戸内海テレビ(テレビ朝日系)」の『日曜洋画劇場』で“テレビ朝日・開局50周年記念”とし地上波初放送されたもの。

オリジナル版では杉下右京(水谷豊)&亀山薫(寺脇康文)の2刑事がメインとなり事件を追う展開だが、今回は“TVヴァージョン”って感じで、新たに“特命係”に配属されてる(?)(ドラマ版を全く観てないので、どう言う展開になってんのか分かんない、、)神戸尊警部補(及川光博)がロンドンにいる(←何故?)杉下警部に(東京から国際電話で)連絡をとりつつ「東京ビッグシティマラソン襲撃事件」の真相を探ろうとする・・みたいなドラマ仕立てとなっていた。

恐らくは、制作側の事情から(=^_^=)鑑識担当・米沢守(六角精児)もちゃっかり(不必要っぽいながらも)冒頭シーンに登場☆

セントラルテレビ「ニュースエクスプレス」の看板キャスター=仲島孝臣の縊死体の発見を皮切りに、ネット上の匿名掲示板“人民法廷・処刑リスト”に掲載された著名人が次々と謎の死を遂げてゆく。

それぞれの事件現場に残された「f6」「d4」「e4」などの赤色(缶スプレー)文字に眼を付けた杉下は、独自の推理で容疑者を追い詰めてゆく。
やがて犯人の狙いが「東京都走/東京ビッグシティマラソン」での大規模なテロ行為に繋がるであろうことを掴んだ杉下&亀山は、とある“最先端システム”の助けを借り、遂に犯人を突き止めるのだが・・

今回も劇場鑑賞時と同様「後半から終盤にかけてのペースダウンが、観ててツライよなぁ」と感じた。“ああ言う方向”に物語を曲げてゆき、ヒューマニズム路線を歌い上げるのが決して悪い訳ではないんだが・・どうも犯人(黒幕)の精神構造に一種の破綻を感じずにはいられない(・ω・)

徹底的に“流血”にこだわる犯人像がある一方で、徹底的に“無血”にこだわる犯人像もあり・・その2つの犯人像が、2度鑑賞しても「なかなか結びつかない」のである。。

〜 こんなセリフもありました 〜

杉下「特命係は、いつも“かやの外”ですよ」
  「見慣れた記号ですからねぇ」
  「さらなる処刑の続く可能性が、極めて高いと言うことです」
  「もし犯人が、殺人をゲームのように楽しんでいるとすれば・・到底許されるものではありません」
  「犯人の動機の見えないのがいささか・・」
  「この手は、明らかに間違っています」
  「僕も向かいます!」
  「妙だと思いませんか?」
  「あなたは死んではいけません!」
  「まだ終わっていません!」

小野田「人は“忘れる生き物”だからね」

杉下「もうおしまいにしましょう」
黒幕「・・止めないでくれ」

杉下「あなたには、見事に翻弄されました」
黒幕「(手錠のかけられた両手首を見せつつ)でも、この通りですよ?」

杉下「あなたはまだ“最後の1手”を残している」
黒幕「ああ、あなたは賢い方だ・・」

追記1:『アナザヘヴン(2000)』での役柄同様、不気味さの光ってた柏原崇氏。結局、セリフらしきセリフも殆どなかったような?
追記2:警視庁の某部屋には「古轍」と書かれた額が飾られていた(・ω・) 「虎徹」じゃないんやね。。
追記3:特命係のPC。メールの着信音「ブォ〜ン!!」が『宇宙戦争(2005)』ぽくてエエ感じ(⌒〜⌒ι)
追記4:ヒロイン的存在(?)の守村やよいが「電話ボックス」を使って連絡するシーンが妙に新鮮だった☆ イマドキの女の子の「電話ボックス利用率」って実際のトコ、どんなもんやろ?
追記5:劇中で“第91代・内閣総理大臣”と紹介されていた御厨(みくりや)元総理(平幹二朗)。実際には福田“W・H・メイシー顔”康夫氏が第91代総理となるそうだ。
追記6:劇中の(東京都走の)優勝タイムは2時間10分43秒。
追記7:海外から届けられた「1通の手紙」が読み上げられ、本編は終わる。この終わり方は(改めて)なかなか良いな、と感じた。

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2009年4月18日 (土)

☆『レッド・クリフ/part1(2008)』☆

さる12日(日曜)の夜。
「日曜洋画劇場」で“テレビ朝日開局50周年記念”とし“地上波初放送”されたジョン・ウー監督作『レッド・クリフ/part1』を観た。
因みに、その土日は家人が“お犬サマ同伴”でこちら(高松市)に遊びに来た(?)のもあり、外食率が極めて高かったので、今や“自炊してる身”としてはかなり助けられた(=^_^=)>

かなり久々に父親のクルマ(“スズキ・スイフト”のスポーツモデル)のハンドルを握ったが・・コンパクトな車体だのに、装備が充実してて驚かされる。何より、体感出来るほどの車重(の軽さ)が素晴らしい。

そして、我がレガシィの倍ほども燃費が良いのだ! 枚方市(大阪)〜高松市の往復コースで約400キロなんだが、ガソリンが半分程度しか減らないと聞かされ、驚いた!(これがレガだと1往復で“ほぼカラ”となる)

今乗ってるクルマが全損大破したら(おい)、次は“インプレッサ”かなぁ? と漠然と考えてもいるが・・“スイフト”でも十分じゃん! と感じ始めてしまったり(・ω・) 何にしても、これ以上ムダにデカいクルマは欲しくないし、その必要もないな、と。

さて、劇場公開当時「ジョン・ウー作品として“三国志モノ”“2部作構成”ってどうよ?」とかなり斜に構えてしまい、結局劇場鑑賞を敢行するまでの意欲をかき立てられなかった本作だが・・

今からおよそ1800年の昔、後漢末期・建安13年(=西暦208年)。時の漢王朝は衰退し、国の各地で反乱が勃発、世は乱世へと突入して行った。

(後に“魏国”の礎を築く)丞相(じょうしょう)=曹操は朝廷(皇帝)を支配、いち早く天下統一への名乗りを上げる。彼の軍勢は北部を瞬く間に平定、南方に向け兵を進める。

南には(後に“蜀国”の礎を築く)劉備や(後に“呉国”を建国する)孫権の治める領地があったが、彼らを「討伐すべき逆賊」と責め立てる曹操軍。

大軍を前にし、流石に形勢不利で南へ南へと敗走を続ける劉備軍。
そんな中、劉備お抱えの軍師=孔明(金城武)は、孫権に仕える軍師=周瑜(トニー・レオン)に接近し、やがて彼ら2軍師の根回しの甲斐あって、劉備+孫権の同盟が結成される!

熱き魂の漢(をとこ)たち・・劉備、関羽、張飛、趙雲ら名だたる猛将。そしてその陰には、彼らを勝利に導く女たちのドラマがあった・・周瑜の妻=小喬(リン・チーリン)、孫権の妹=孫尚香(ヴィッキー・チャオ)。

やがて長江近郊の“赤壁”にて、曹操vs劉備&孫権の歴史的な大戦の幕が切って落とされる・・!

吉川英治の小説『三国志(全8巻)』では“黄巾党の乱”平定の辺りで(早くも!)脱落してしまったワタシ(=^_^=)>
劉備軍の面々(特に劉備・関羽・張飛)は(小説の)冒頭からもの凄くインパクトがあり、それぞれにキャラも立ってて好きだったが・・これが孫権側や曹操側となると、殆ど人名やら馬名(赤兎馬:せきとば、関羽が曹操に与えられた荒馬)やらの断片的な知識しかなかったり(×_×)

今回の(初)放送に当たっては、ワタシを筆頭に(=^_^=)“三国志アレルギー患者”が視聴者層に多数含まれてたであろうが、冒頭に分かり易い「物語の流れ」「キャラ紹介」が付け加えられ、劇中でも「(キャラ名)表示」が頻繁に行われ、かなり親切な造りとなってて、好感が持てた。

それにしても意外なのは「曹操は“ワルの親玉”ぽく描写」「曹操軍に“有能&魅力的な将軍キャラ”は不在」「劉備にさほど“魅力的なオーラ”は備わっておらず」「軍師に過ぎぬ(?)周瑜が“肉弾戦”でもめちゃ強い!」辺りのジョン・ウー流(?)解釈だったろうか。

また、私的にはヴィッキー・チャオさんが“かなり好きなタイプ”なんだが・・本作では「ヒロイン的存在である小喬」よりも数歩下がった(下げられた)起用スタイルで貫かれており、残念だった(×_×) メイクやカメラワーク(の差)からも「もっと“2トップ状態”で描いてもろて良かったんでは?」と思えて仕方なかったぞう。

ほかには、
♦結構な“流血描写”はある意味「見所」とも言えたか?
♦「変幻自在なカメラワーク」は流石にウー監督の面目躍如と言うべきか?
♦孫権が孔明、周瑜らを伴い“虎狩り”に出かけるシーンが中盤(?)にあるが、虎を写したシーン群が“如何にも別撮りですよ”って感じで、ちと苦笑させられた。大迫力の乱戦シーンより、よほど(撮影が)難しかったのか?
♦(後方の)優雅な軍師たちと、(前線の)血みどろな兵士らの「映像の対比」は印象的。
♦孤軍奮闘過ぎな関羽さん! そして張飛、趙雲と同様の「ソロプレイ」が続く!
♦ウー作品にしては「爆発&炎上」が見受けられず残念(×_×) パート2に“その手のお楽しみ(=ファンサービス)”を残してやがるのか?(=^_^=)
♦「矢じりの先」に毒は塗ってなかったようで。
♦トニー・レオン(周瑜役)が“やや三ツ木清隆さん系”に見えた(=^_^=) ネットでも、同様の意見がチラホラと(=^_^=) 因みに三ツ木さんとは、往年の刑事ドラマ『特捜最前線』などに出ておられた俳優さんである(・ω・)

何にしても、見応えのある歴史ドラマには違いなかったな、と。
結構(視聴)率も取れたんじゃなかろうか?

まぁでも・・ジョン・ウーでなくとも本作の監督はつとまったかな? とコソッと思いました(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

劉備「我を慕う民すら守れぬなら・・この戦(いくさ)に何の意味がある?」

曹操「我が軍に、あのような強者が何故おらぬ?」
  「賢臣は主君を選ぶものだ」
  「一度(ひとたび)使うと決めたら・・疑うことはならん」
  「欲は人を若返らせる」
  「我、天下を1つとせん!」
  「例え“烏合の衆”とは言え、甘く見てはならぬ」

孔明「民を守って撤退する。民を苦しめるでない!」
  「大切なことは仁義です」
  「しまい込んだ宝剣を、今こそ抜き放つ時です」
  「鳩を太らせると、飛べなくなりますよ」
  「常に冷静であること」

周瑜「曹操は“漢の国賊”です」
  「曹操の軍は大群だが・・大義すらない」
  「今こそ、迷いを払うのです」
  「盟友となれば、もはや礼儀は無用です」
  「1本の藁も合わせて編むと、丈夫な草鞋(わらじ)となります」

関羽「今、勉強をしておけば、これで飯が喰えるようになる」

張飛「あれ(←曹操の水軍)を総て薪にすれば、きっと100年でも燃やし切れぬな」

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2009年4月15日 (水)

☆『ザ・バンク/堕ちた巨像』☆

13日(月曜)の夜。
仕事を終えとっとと帰宅・・するハズのトコロ、アーケードの中(←少し脇)にあるミニシアター“ホールソレイユ”のそばを通りかかったワタシは・・「本日メンズ・デー」の文句に、フラフラと吸い寄せられるように、ビル4階へと向かうエレベータに乗り込んでしまうのだった(=^_^=)>

選んだ1作は、先日から狙っていた『ザ・バンク/堕ちた巨像』。
今春より、外回りの担当となり、某金融機関の(プロの)方々を相手に折衝しなくてはならず、その参考としても「金融業界を学ぶ上で勉強になるかな?」と考え鑑賞に取り組んだ次第であったが・・
(因みに本日は、流石に男性客数がそこそこ多かった☆)

全世界で第5位の規模を誇る巨大銀行=IBBC。独・ルクセンブルクに本拠を置くこの巨大バンクは、若き頭取=スカルセンの指揮のもと、2億ドル相当のミサイル誘導装置の買い付けを極秘裏に進めていた。

その動きに「紛争の気配」を嗅ぎ付けた、インターポールのルイ・サリンジャー捜査官(クライヴ・オーウェン)は、共同捜査相手であるニューヨーク地方検事局の調査員=トーマス・シューマーをIBBC幹部=アンドレ・クレマン(内通者)に「ベルリン中央駅」で接触させ、情報を得ようとする。
しかしシューマーらに対する警戒心の解けぬクレマンは、その場での証言を拒み、後日別な場で会うことを選択。運転するアウディでさっさと駅前から去ってしまう。
(因みにドイツの銀行を何故NY検事局が追うのか? って疑問は、劇中で分かり易く解説してくれる)

直後、シューマーはルイの眼の前で急死! 道路を渡り、倒れた彼に駆け寄ろうとしたルイも、背後を通過した車両のミラー(?)に頭部を接触され、昏倒する・・薄れ行く意識の中、ルイはシューマーの“驚いたような死に顔”をただ眺め続けるしかなかった・・

目覚めたルイは、女性検事補=エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)にシューマーの死因が「急性心筋梗塞」であったことを聞かされる。更に(この件の)約9時間後にクレマンも謎の交通事故死を遂げ、2年間追い続けて来た彼らの捜査は“相次ぐ関係者&証人の死”により暗礁に乗り上げてしまう。

余りにもタイミングの良過ぎるシューマー&クレマンの死に疑問を抱いたルイは「IBBCに不利益をもたらそうとする人間が次々に謀殺されているのではないか?」と睨み、司法省を通さぬやや強引な捜査を開始する。

クレマンの事故死に関し、当時のスカルセンの証言に不自然さを見出したルイだが、IBBCの顧問弁護士=ホワイトに「報告書の誤記(転記ミス)に過ぎない」と一蹴されてしまう。

次に、IBBCの主要な取引相手であるイタリアの軍事産業カルビーニ社・代表=ウンベルト・カルビーニ(次期イタリア首相と目される大物政治家でもある)に面会したルイ&エラ(=エレノア)だが、カルビーニは「対艦巡航ミサイル“ボルコン”を巡る取引を行っていたが、決裂してしまった。IBBCの新たな取引相手はアフメット・スナイ率いるトルコ・エアロテック社だ」「クレマンは私の友人だった」と語る。

更なる“内情”を知ってそうなカルビーニだが、直後に向かったドゥーカ・ダオスタ広場(ミラノ)には、聴衆を前に演説を開始した彼を狙う狙撃手の姿があり・・

「タイトルでかなり損をしている!」と強く感じた本作。金融モノ特有の(?)地味でおカタい“心理サスペンス作”かと思いきや・・ロケ移動しまくり、銃撃戦やりまくりの極上なエンターテインメントに仕上がっていた!

クリーンな印象の(?)巨大銀行と、ダーティな印象の軍事企業。謀殺、乱射、尾行、盗聴・・と「スパイアクション映画かよっ!?」と突っ込めるほどの激しい世界観が炸裂してた!
中でも、広場での狙撃シーンを巡る描写は『ジャッカルの日(1973)』や『バンテージ・ポイント(2008)』を連想させてくれて良い。かつ展開も容赦ない!

特筆すべきシーンがもう1つあり、後半(?)のニューヨーク・グッゲンハイム美術館内での銃撃戦の展開だ! ここは余りに流れ&映像が素晴らしく“瞬間風速的”にホレボレしてしまった! 大きな楕円の形をした美術館内で、静かにプロの殺し屋“コンサルタント”を追い詰めるルイとNYPD(=市警)の刑事ら。瞬間に、あちらこちらで自動小銃が乱射される!

昔で言う“西部劇のクライマックス”にも似た演出を連想したが、一般の入館者が大勢鑑賞してる中で、これも容赦なくガンファイトのおっ始まるのがワタシの予想を「一瞬」超越してくれて、むしろ心地良かった(=^_^=)

ここで襲撃者の1人をルイが高所から叩き落とすんだが、階下に落ちて行った相手がくるくる回り、ホール間近の(下層階の)手すりでバウンドして硬い床面に叩き付けられる映像が「転落距離が意外と近い」故に、リアルでもの凄い!
恐らくCGを交えてるとは思うが(そうでないと、あの高さ&姿勢で転落するのは危険過ぎる!)あんなインパクトは『タイタニック(1997)』で「甲板から転落し、スクリューでバウンドしてから海面に着水する乗客」の姿を眺めて以来である(⌒〜⌒ι)

殺し屋“コンサルタント”を小さな証拠から追い詰めてゆく辺りは『逃亡者(1993)』ぽくもあり、テンポ良かった。

ってことで、ラスト部分のみ「ややリアル過ぎ」「紙芝居的過ぎ」で少し盛り下がっちゃう感があったが、それはそれとしても、めちゃめちゃに楽しめる、極上の娯楽作品には仕上がっていた!

コレは実に、掘り出し物でしたわ(=^_^=)

〜 ほか、こんなことも 〜

・「おおっ!」と驚かせてくれる演出がナチュラルに多し!
・クライヴ・オーウェンとマット・デイモンの競演が観てみたい! ・・と思ったら、もう実現(2002)してたんですよね(=^_^=)
・インターポール本部がフランス・リヨンにあるとは初めて知った。
・「居眠りしてるかと思いきや死んでるしと」「首筋から血をぼこぼこ吹き出し死んじゃうしと」「トンネルに入って行ったクルマ(=アウディ)が・・出て来ず、死んだことの暗示されるしと」・・ってな具合に色んな死に方が描かれますた(×_×)
・医師が特定のタクシーを患者に呼び、そのタクシー会社から紹介手数料を受け取る、みたいな“手口”もありますた。
・緊迫の場面で「地獄からの電話だ」なる“一般人の携帯着信ボイス”の唐突に挿入されるシーンがスゴかった(=^_^=)
・途上国に武器を売り付け、その軍事力を飛躍的に高める巨大銀行。彼らに与えるべき第一は武器では決してないと思うんだが・・

〜 こんなセリフもありました 〜

ルイ「誰も動かないし、動けない」
  「それであんたは、何を得た?」
  「正しい道を行け! 危険な橋は渡るな!」
  「時として人は“避けようとした運命”に出会う」

カルビーニ「国際紛争で用いられる99%は小型兵器さ」
     「彼らは総てを“借金の奴隷”にするんだ」

スカルセン「ライオンの獲物は、ジャッカルも漁(あさ)るのですよ」
     「我々は“見返り”としてお金は求めません」
     「信用より、利益の一致こそが“何よりの絆”では?」

ウェクスラー「大いなる目的に、焦りは禁物ですぞ」
      「死は総ての者に、平等に訪れる」
      「事実は(君の考えているより)ずっと複雑だ」
      「挫折から立ち直るのは・・恐ろしいものだ」
      「世界の総てが“彼ら”を必要とするのだ」
      「“司法の枠の外”に出なければ“それ”は不可能だ」
      「目的のために、理想を棄てられるか?」

アーニー「人々が訊きたいこと、知りたいことの総てが、必ずしも真実とは限らんさ」

※「出口がない場合・・内側深くに道を見つけるしかない」
 「相棒の死を無駄にするな」

コンサルタント「脱がせてくれ・・息が出来ない」 ←ここも直後の展開にびっくり!
       「言ったろ? 俺の逮捕は無理だと」
       「何なら、あんたの“(人生の)フィナーレ”に手を貸そうか?」

エラ「まだ、終わりじゃない・・!」

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2009年4月11日 (土)

☆『ノン子36歳(家事手伝い)』☆

10日(金曜)の夜。高松支局の職員の殆どは業務後、高速バスで帰阪してしまったが・・ワタシは、と言うと明日にも家人が“お犬サマ連れで高松入り”される・・ってことで、久々に「帰阪せぬ週末」となる。
1週間を無事に(?)終えた解放感も手伝ってか(?)市内にある某シアターで1本観てから帰ろう! と直感的に決めた。

そこは、意外と勤務先から近いミニシアター“ホールソレイユ”である。とあるビルの「4階に2スクリーン」「地下に2スクリーン」と言う潔い構成(=^_^=) 大作を狙うなら、大型シネコンである“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に行ってみるのも悪くはないが、自転車で仕事帰りに出かけるにはちと遠過ぎるようで・・私的にはこの“ソレイユ(の4シアター)”こそをご贔屓の劇場にしたいかな、と考えている。

今夜で言うと『ザ・バンク/堕ちた巨像』とこの『ノン子36歳(家事手伝い)』のどちらもがチョイス可能だったが、何となく後者の「R−15指定」って注意書きに興味が高まり、そっちを選んでしまった(=^_^=)

本編開始直前。
大阪時代の鑑賞と変わることなくスクリーンに映し出された「カメラをかぶった、映画泥棒のおっさん」のCMに、妙な安心感を覚えたワタシである(=^_^=)

かつてはグラビア系タレントの端くれ(?)とし、深夜番組にも出演していた経歴を(密かに)持つ“ノン子”こと坂東のぶ子(坂井真紀)。今は夢破れ(?) 東京から故郷=埼玉県寄居町の実家(=椋(むく)神社)に戻り、家事手伝いをしている。

総てにやる気を欠くノン子。楽しみは旧友=ふじ子の経営する「和風スナック藤」で昼間からダラダラ呑んで過ごしたり、神社の境内でタバコをふかし他人の引いたおみくじを盗み見たり、深夜「和風スナック藤」の帰路に酔った勢いで自転車を蛇行運転し、商店街のゴミ箱を蹴り倒しながら走ったり・・と総じて非生産的(⌒〜⌒ι)

そんな彼女の前に2人の男性がほぼ同時に現れる。

1人は年下の青年=藤巻マサル。彼は間もなく神社で催される「水無月祓祭」に出店するためやって来る。「いずれは世界に出るんです」とやたらと夢のでかい、年下のマサル君の一途な言動が、次第に無視出来なくなって来るノン子。

そこに、彼女の元マネージャーであり、元旦那(!)でもある宇田川(鶴見辰吾)がひょっこりやって来た。
「もう一度、俺と東京に出て、タレントをやってみないか?」
ねちっこくも(=^_^=)したたかなトークに母性本能(?)をくすぐられるノン子。いつしか宇田川の手は彼女の太腿に、更には下腹部(=ジーンズの中)に伸びるのだった・・

宇田川とマサル・・2人の運命の男(?)の間で揺れ動くノン子。彼女が最後に選んだ道とは・・?

坂井真紀さんの体当たりな演技が「当たり障りなく言えば」見所だろうか。役作りとして意識されてのことか、かなり外見&内面的に「乾いた印象」を強く受けるが、劇中で2度ほどのセクースシーンをこなされてもおり、それらを経た直後のシーンで「引っつめてた髪を下ろす」辺りで妙な色気が漂ってきはるようで、ちょっとゴクリとノドを鳴らしてしまった(⌒〜⌒ι)

日本人女性らしい(?)と言おうか、バストはどちらかと言えば小ぶり、乳頭はコロンと丸く形成されていた。余り裸体で勝負をかけるタイプの女優さんではないと思うんだが、妙な好感を「坂井真紀を知らない男性観客ほぼ総て」に感じさせる、そんな方ではないかな、と。

出て来る男たちは総じて「ダメダメ系」だった(×_×) 殆ど功を奏さぬ「土下座シーン」も何回か描かれ、同性として観ててツラいもんがあった(×_×)
中盤〜後半にかけてでは「主人公はマサル君なんかな?」と感じる演出が目立ち始めたが、終盤を眺めるに、やはり主人公はノン子その人だったんだな、と。

私的には「“彼ら”が手と手を繋いで走って行く」みたいな何処か『卒業(1967)』を連想させるシーンで“幕”として貰った方が正直、微笑ましかった訳だが・・物語はその後もしばらく続くのだった。

本当のラストシーンは如何にも「女性観客の好感」を呼びそうな、そんなテイストである。男性観客のワタシとしては、やや「男が観るには寂しい」部分があり、蛇足っぽくも感じたり(・ω・)

尚、助演関係が意外に豪華だった本作。鶴辰さんを筆頭に、津田寛治、新田恵利(←わ、何か懐かしい!)、佐藤仁美など。

関東の田舎町を活写したロケーションは素晴らしいのひと言! 全然詳しくないが“秩父鐵道”の走るのどかな風景は良かった! ややテイストの(一部だけだが)似てる『人のセックスを笑うな(2007)』でも東京近郊(?)の田園風景がばんばん描写されてたが、日本の恋愛ものには(やはり)日本ならではの昔ながらのロケーションが、より似合うように改めて感じた。

最後に効果音。
孤独感を痛感する若者の耳にただハトの鳴き声(?)が聞こえたり、静寂を欲するヒロインの耳に祭り囃子が響き、思わず耳を塞いで「うるさい!」と誰に言うでもなく叫んだり。

男性には苦笑を、女性には清々しい笑顔を・・そんな1本に仕上がっているのではないだろうか。

〜 こんなセリフもありました 〜

ノン子「ないのよね、持ち合わせが」
   「どうせ暇だから」
   「辛気くさいなぁ」
   「別に頑張ってないし」
   「やだ・・まだ“形”になってない」
   「誰でもイイのかよ!」
   「もっと激しくしよ」
   「ちょっと1人で(余韻を)噛みしめたいの」
   「でもね、まだ終わってない・・まだやれると思う

マサル「家事手伝い? 何か今風ですね。今時ごろごろいますよ、そんな人」

マサル「いつか世界に出たいと思ってるんですよ」
ノン子「世界に出る、か・・でも何で世界なの?」
マサル「夢は大きい方がイイじゃないですか」
ノン子「本気でそう思ってる? 大体どうやって出るの? ・・でもイイな、夢があって」

ノン子「マサル君、彼女とかは? どうなの?」
マサル「今はないです。のぶ子さんは?」
ノン子「全然、(恋愛の)気配もしない」

マサル「どっか行ってたんですか?」
ノン子「何?」
マサル「いや、別に・・全然会わなかったから」 ←ノン子の驚いた顔がイイ!

ノン子「来ない? あたしの部屋に」
マサル「え?」
ノン子「・・何でもない」

マサル「どうしたんですか?」
ノン子「・・キスしよ」
マサル「え?」
ノン子「キス」
マサル「俺でイイんですか?」
ノン子「別に誰でもいい」

ノン子「別にね・・別に、誰でもって訳じゃないんだよ
マサル「・・・・・」

ノン子「ここって昼は酒、出さないの?」
ふじ子「呑むの?」
ノン子「持って来いよ!」

時生「まずは許可を。商売とはそう言うものです」
  「お前なんかに立てる、義理も人情もねぇんだよ!」

父親「お前はのぶ子の何だ?」

宇田川「君、胸いくつ? 俺が測ってやろ」 ←おい!
   「道ってのは、色々ある訳よ。それを作るのが俺の仕事って訳」

ノン子「話って?」
宇田川「俺とやり直そっか? 東京で“巻き返し”って奴?」

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☆『宇宙戦争(2005)』☆

10日(金曜)の夜。仕事帰りに、某シアターに寄り“高松市に住み始めて以来、初の劇場鑑賞”を済ませた☆
まだまだ“大阪時代の生活ペース”の取り戻せてない感が強いが、少しなりと「やりたいことの出来た嬉しさ」を感じた次第。

帰り道、上機嫌(?)で実家に電話したトコロ、ハナシの中で家人より「ところで、今夜は『宇宙戦争』が放送されるよな?」って言葉がポロリと飛び出し、文字通り全身に電撃の走ったワタシ(⌒〜⌒ι) 「そやった!」

次の瞬間、自転車のペダルをこぐペースが倍増し、恐るべきスピードで帰宅したのだった!
で、夕食の準備に優先して(=^_^=)テレビを点けたのが、午後8時57分・・ホンマに番組開始ギリギリですた(・ω・)

『金曜ロードショー』で“地上波初放送”となるこの『宇宙戦争』。公開当時劇場で鑑賞、その後(通常版)DVDで2度観たので、今回で4度目の鑑賞となる計算だ。
(通常版)DVDはどなたかに進呈してしまったが、その後再び(特別版)DVDを買い直し(何でやろ? 安かったんだっけ?)、そちらは未開封のまんま、新居内の箱のどれかに入った状態で放置されている(×_×)

港湾でクレーン作業員として頑張るバツイチ(?)パパ=レイ・フェリアー(トム・クルーズ)。息子ロビー(ジャスティン・チャットウィン)、娘レイチェル(ダコタ・ファニング)との関係もぎこちないままに、父子3人の生活が始まるが・・奇しくも街の教会の地下から恐るべき“侵略者”がその姿を現し、破壊と殺戮の限りを尽くす。

別れた妻の待つ(?)ボストンへと向かうフェリアー親子。しかし、行く先々で、過酷な運命が彼らを待ち受けるのだった・・

スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮と言う“すこぶる安全で責任の低い立場”に決して逃げず(=^_^=)、しっかり監督としてクレジットを刻んでくれた本作☆
『インデペンデンス・デイ(1996)』に衝撃を受けたワタシとしては、今更「こんなん初めてや!」って程の驚きは(殆ど)与えて貰えなかった想いが強いが・・とにもかくにも『未知との遭遇(1977)』『E.T.(1982)』などの“ヌルい系SF”を連想するであろうスピルバーグファン各位のアタマに、天井から金だらいを叩き落としてくれるかのような(←ドリフのコントかよ!)“徹底的な暴力描写”だけはなかなかの重さ&衝撃を兼ね備えていて、それなりにスゴい。

前面に描かれるのは「侵略者(=異星人)による恐怖の演出」なんだが、それ以上に心にずんとのしかかるのは・・実に「パニック状態における人間たちの言動の恐ろしさ」ではなかろうか?

トムクル自身「生き延びるため」「家族を護るため」と言う自然な(?)理由はあるにせよ「自動車盗」「殺人(撲殺?)」などを前向きに行っており、ある意味“ダーティヒーロー”的な位置付けとも言えたかな、と(・ω・)

前々から思い出すたびに笑ってたセリフ「大阪じゃ、奴らを何体か倒したらしい!(日本人に出来たんだ、俺たちにだって出来るさ! ・・と続く)」であるが、今回初めて、その意味するトコロを掴んだ気がした。

つまり「トライポッドを内側から攻撃&破壊する“あのテクニック”をいち早く発見した」と言うより「大阪の水や空気が全世界の何処よりもキッツかった」ってことではなかったか、と。
そう言う意味では「大阪人ってすげぇ!」と手放しで喜んでる場合じゃなく「大阪の環境って地球で一番アレなんや」と恥ずかしがるべきなんかも(×_×)

〜 こんなセリフもありました 〜

※「神様がこの街の連中にぶち切れたんだ」
 「辺り一面まるでヒロシマよ」 ←ちと日本人として抵抗を感じるセリフ、、

レイ「早く乗れ! 死にたいのか?」
レイチェル「どう言う意味?!」 ←この辺りのダコタちゃんのパニックぶりがスゴい!(ちとウザいけど)

ハーラン・オグルビー「世界最強の国が、たった2日でこのザマだ、戦争にもならねぇ・・人類は駆除される」
          「病院に着くまでくたばらねぇ奴、そう言う奴が最後まで生き残るんだ」
          「俺は“死んでも”生き残ってやるさ」
          「どうやら、俺とお前は生き方が違うようだ」

レイチェル「どうなってるの?」
レイ「・・枯れてる」

追記1:クルマを狙って群衆が群がって(襲って)来るシーンは、そんじょそこらの“ゾンビもの”より、よっぽど怖い(×_×)
追記2:「侵略者」の偵察装置(?)に“温感センサー”は搭載されてないらしい(=^_^=)
追記3:撮影時の共演はなかったろうが、モーガン・フリーマン(ナレーター)とティム・ロビンスは『ショーシャンクの空に(1994)』以来の“顔合わせ”とも言えよう。

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2009年4月 9日 (木)

☆我、高松に赴任セリ!(その2)☆

その後の暮しのことを手短にまとめてみる。。

31日(火曜)
転勤以外の異動が(有休を頂いてた)昨日に明らかとなったようだ。「そうなるか!」「やっぱりね!」ってトコもあったが、余り他人様のことにまで気を回してる余裕は生まれず(×_×) 溜まってる書類を(いつものペースで)さばいてる内に終業してしまう(×_×)
夕方から、机やらロッカーやらの片付け&段ボール箱詰め&発送作業を始めたところ・・めちゃめちゃ時間がかかってしまい、退社が21時を過ぎてしまった(×_×)
最後の最後まで、要領が悪い、、

1日(水曜)
朝一番で辞令を受け取り、簡単な引継と、皆さんへの「行って参ります」的な挨拶を済ませ、午前中に帰宅。
昼食後、クルマに荷物を満載(?)し高松へと出発☆

通常(大阪からだと)3時間半ほどを見込んでいるが、少し急いだ感じでは2時間半で到着可なことを知った。更に追越車線をガンガン突っ走ったら、限りなく2時間ピッタリに近づけることが出来るかも知れない・・が、失敗したら「結局、到着出来なくなる」かも知れないし「まぁ、こんなもん(2時間半コース)かな」と結論付ける。

夕方、高松の支局に挨拶に行ったら、そのまま終業まで帰れない雰囲気となる。。ま、仕方ないか(すぐ帰るつもりで“路駐”で済ませないで良かった)。
夜は“ゆめタウン”内の電化店(デ※デオ)にズボンプレッサーが届いたってことで、取りに行く。割に近いので、(クルマを出さず)徒歩で行ったら、意外と箱がでかく(かつ重く)ぶっ倒れそうになる(×_×)

専門的(技術的)なことは何も分からないが・・もっとコンパクト&軽量化したズボンプレッサーを開発出来ないものなのか、メーカーさんに訊いてみたいトコではある。2台は要らないけど。

他には・・
♦“イ※モバイル”の初期設定に苦心する(2時間ほどインストール⇒アンインストール⇒再起動⇒インストールの繰り返し)。
 要するに「(イ※モバの)ユーティリティー画面」より「(OSの)ネットワーク環境設定」を色々確認してみるべきだった。
 肝心の使用感は「サイト表示こそそこそこ速いが、メール送受信やダウンロードがもっさりしたり、異常に遅かったり」とワタシの期待は大きく裏切られた感(×_×)
♦夜は風が強く、結構ゾクゾクする寒さである。
♦高松市内はチャンネル数が少なく、衛星放送も映らない(×_×)
♦iPhoneの充電&接続キットを自宅に忘れたことに気付く(×_×) ⇒電話し、速達で送って貰うこととする。
♦フローリング床は硬く、座布団の欲しいトコロである。

2日(木曜)
異動に伴う初有休を頂いたこの日。
まずは「移動の足が必要」ってことで、自転車を求め、自宅界隈を探す・・も見つからず。。ウロウロしてる内に1時間半ほどが経過する(×_×) 結局、これまた“ゆめタウン”内の「無※良品」に置いてる自転車を購入するのが一番手っ取り早いことに気付き、そうする。
色んなデザイン&カラーの自転車がリリースされてるんだが(店頭カタログより)「基本は数日待って貰って取り寄せ」ってことらしく、そんな余裕はないので、店頭(在庫)品を買う。
「出来るだけ多くの荷物を運べる方がええやろ」と一番サイズの大きい“前カゴ”を取付けるが・・後刻、支局メンバーに「大き過ぎる」と早速突っ込まれる(・ω・)

※実際のトコロ、自転車に乗るのは10年以上ぶりな気がする。最初は何度かコケそうになった(×_×)

夜、気分が良かったので“あむずぅん”で写真家・土門拳さん(故人)の豪華装丁版写真集『古寺巡礼』を買う(=クリック)。「引っ越しが一段落したら買おう!」と実はかなり前からネット購入を決意してた1冊。ほぼ1万円(!)と言う凄まじい価格であるが、お寺ファンとしてはさほど高い買い物でもないような気がした。
↑ 引っ越しの疲れやらで思考回路(金銭感覚)がどうかしてたんやろか(⌒〜⌒ι)

3日(金曜)
初出勤。私生活では「カッターナイフ」「チューブ糊」「はさみ」などが意外に重宝される☆

4日(土曜)
初めての自炊。「ちりめんじゃこご飯+インスタントみそ汁+ハッシュドオニオン」が記念すべき初レシピ。何の捻りも栄養価もないが(おい)、自分で作ったご飯は美味い!

また、食事を通じ「食材を買えばゴミが出る」「食事を終えれば食器を洗う手間が生じる」と言う当然の流れに繋がって行くことに気付き、しんどさも痛感する。
夕方からクルマで帰阪開始。

5日(日曜)
午前中に兄夫婦(と姪っ子)が遊びに来る。姪っ子の喧(かまびす)しさと(実家の)飼い犬“ゆめ”の大人しさの対比が面白く映った(・ω・)
午後から高松に戻り始める。

6日(月曜)
日帰り出張。本格的な業務開始となり、記念に(?)“腕時計”を夜、買いに行く。
取り敢えず「究極のメンテナンスフリー」を第一に考え「防水仕様」「ソーラー充電型(=電池交換不要)」「日付窓付」「電波時計(=時刻修正不要)」「ステンレスベルト」などを兼ね備えつつ“2万円以下”としてチョイス。結果「シチズンの“レグノ(REGUNO)”」を購入。まぁ、良い感じ。

※腕時計をするのも数年ぶりな気がする。

7日(火曜)〜8日(水曜)
1泊2日コースで出張。高知県⇒愛媛県と時計回り(?)にぐるっと回る。松山市で1泊。

不安も少なからずあったが、考えたら「自炊する必要がない」ことに多少の嬉しさも感じたり(=^_^=) 慣れない営業車(日※製の車)を乗り回したせいか、妙に疲れてしまい・・帰宅後(数時間)寝入ってしまう・・(×_×)

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2009年4月 6日 (月)

☆我、高松に赴任セリ!(その1)☆

いよいよ、私的な事情を“解禁”ってことにするが(←大抵の(本ブログへの)訪問者さんにとっては、どうでもイイことだろうが(=^_^=))、このたび職場で異動の辞令を受け(4月1日付)、香川県は高松市内にある「四国支局」に勤務することとなった。
以前より「今年こそ来るぞ?」「あれ?来なかったぞ」と心中でドキドキしてた部分もあった毎年度末だが、いよいよ3月初旬に“内々示”と言うものを受けた次第(・ω・)

それ以降、週末の土日を活用し住居を探したりしたが・・都合良く「家賃安めな鉄筋構造の新築マンション」を紹介されたので、そこに決めた☆

ちょうど良いタイミングで「土日祝の地方高速道路の料金値下げ」もまた実現したため、大きな荷物のみ新居に運ぶこととし、細かい荷物の移動などは週末単位でクルマに積み込んで行えば良いかな~と考えた次第(実際には、1往復で400キロを超える走行距離となり、毎回の満タン給油も必要となるんだけど・・(×_×))。

そんなこんなで、3月最後の週のことを少し書き留めておきたい。

28日(土曜)
・(ややフライング気味であるも)現地での荷物運び込みの決まった日。
・家人(両親)が「手伝いに行ってやる」とのことで、ワタシのクルマ(運転)で30日(月曜)までの2泊3日コースで出かけた。
・私的には「運搬/整頓」など“作業的ヘルプ”より“金銭的ヘルプ”にこそ、正直期待値を高めてた(=^_^=)
・現地では、界隈の巨大商業施設“ゆめタウン”にて“デォディスト/ニトラー”と化し、家電&家具を買いまくる!
(洗濯機、冷蔵庫、折り畳み式ベッド、3つ折マットレス、寝具7点セット、硝子テーブル&デザイン椅子(1脚)、タンス(中)、ズボンプレッサー、カーテン&レースカーテン、掃除機、電子レンジ、アイロン、炊飯器・・)
・“お餞別”とし10諭吉+αほど貰えたが、そんなモノは瞬時に“蒸発”・・(×_×)
・夜は、市中心部の某ホテルに泊まったが“お疲れ会(その1)”をささやかに実施した某居酒屋で、店を後にされる中島貞夫氏(映画監督)の姿を目撃した家人がちょっと得意げだった。因みにワタシは・・(氏の)横顔をちょこっと拝見した程度で、その人とは気付かず・・(×_×) ←数年前に京都でお見かけして以来である。
・夜は、部屋に持ち込んだノートPC(PowerBook)をネットに繋ぎ、色々遊んでみた。
・殿下(Prince)の新作アルバム『Lotus Flow3r / Mplsound / Exixer(なんと3枚組!)』のリリースを知り、ネットで即座に注文!

29日(日曜)
・割と要領良く作業を終えることが出来、夕刻から家人を連れ“志度寺”に出かけた。現地到着が午後5時を過ぎており「閉門してるかも、、」と不安になったが、無事に参拝が叶った☆ ここは、高松から(恐らく)最も近い“寳塔を擁する寺”であり、是非“転居の記念”に行っておきたかったのだ。
・どんな写真が撮れたのか分からないが、父親愛用の“ニコンD200”が元気なシャッター音を響かせてたようだ。
・“お疲れ会(その2)”は1軒目、2軒目ともに余り良くない店だった(×_×)
・夜は、部屋で『相棒~劇場版~』を観た。因みにチャンネルは「瀬戸内海TV」である。
・ホテルのロビーで貸し出されてた本を部屋に持って行き、深夜に流し読んでみたが・・これがハードカバー版『黒い家』ってことで、、かなり気分が沈んでしまった(×_×) 映画版(1999)では確か金沢(北陸)が舞台だったと記憶してるが・・原作は京都が舞台だった。因みに小説版には「吸え!」「下手くそ!」の名セリフはなかったようだ(⌒〜⌒ι)

30日(月曜)
・(年度末の)忙しい時期だが“最後の有休”を頂いており、高松での引っ越しの“仕上げ”に充てた。
・午前中にはほぼ“現時点で出来ること”が完了した。
・何と! 家人が“ゆめタウン”内のペットショップで犬(ロングコート・チワワ)を購入した! ってな訳で、家族の1員(?)をいきなり増やし、慎重な運転で帰阪したワタシ。
・夕方に、地元(枚方市内)の某大型家電量販店で「イーモバイル」を契約。(登録処理に)待つこと約40分。(店内の)マッサージチェアコーナーで時間を潰した(=^_^=) 因みに“ミニPCとセットでの契約”と言うチョイスも出来たが、やめた。

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