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2009年4月28日 (火)

☆『アクターズ・スタジオ・インタビュー/ジョン・キューザック自らを語る(2007)』☆

20日(月曜)の夜。
さる3月19日(木曜)に放送されたモノを録画しておいた、名物インタビュー番組“アクターズ・スタジオ・インタビュー”を観た☆

今回のゲストは実力派男優=ジョン・キューザック。2007年に「マイケル・シンメル芸術センター」で収録された内容。
正直、特にファンと言う男優でもないんだが・・名だたる監督の作品に幾度となく起用され、コメディからホラーに至るまで、幅広い路線で活躍してはるのは事実なので「どんなハナシが聞けるんやろ?」と興味津々ではあった(・ω・)

司会者=ジェームズ・リプトン氏による(冒頭の彼の)紹介からしてなかなかスゴく、
「10代の頃から活躍し、常に繊細な演技を我々に披露してくれる」から始まり「お迎え出来て光栄です」とまで。
並べられた出演作も『グリフターズ/詐欺師たち(1990)』『コン・エアー(1997)』『真夜中のサバナ(1997)』『狂っちゃいないぜ!(1999)』『クレイドル・ウィル・ロック(1999)』『マルコヴィッチの穴(1999)』『ハイ・フィデリティ(2000)』『アドルフの画集(2002)』『アイデンティティー(2003)』『ニュー・オーリンズ・トライアル(2003)』『理想の恋人.com(2005)』『アイス・ハーヴェスト/氷の収穫(2005)』『1408号室(2007)』『War,inc.(2008)』『マーシャン・チャイルド(2008)』『さよなら。いつかわかること(2007)』・・とスゴい数だ! 中にはつまんない作品も含まれてますが・・(×_×)

※(紹介されなかった中で)私的に記憶に残ってるのは『アメリカン・スウィートハート(2001)』であろうか。雰囲気的にエドワード・ノートン君と似てなくもない気がするが・・?

〜 こんなことが語られた 〜

♦映画評論家=ロジャー・エバート曰く「ロバート・ミッチャム以来の自然な演技の俳優」
♦シカゴ生まれ。父リチャードはドキュメンタリー映画会社の創設者。母の名はナンシー。
♦自身の他に4人の兄弟(アン、ビル、スーザン、ジョーン)。
♦「シカゴは芸術に溢れた街さ」とホームタウンを評する。
♦「ピヴェン・シアター・ワークショップ(演劇学校)」で少年時代から学ぶ。主に“即興演劇”を教わったと言う。
♦『地獄の黙示録(1979)』を鑑賞した夜、一睡もせず作品について考えたと語る。「あれが転機。あの時、映画に恋をした」と断言するジョン(・ω・) “早朝ナパーム、最高!”のセリフにグッと来たか?
♦映画デビューは16歳。『恋のスクランブル(1983)』『すてきな片想い(1984)』
♦『シュア・シング(1985)』で初主演。「この時、映画界で生きて行こうと決めてね。両親もそれを許してくれた」とジョン。
♦女性エージェントの家に居候し(各地の)オーディションを回っていたある日、ロブ・ライナー監督に呼ばれたのが『シュア・シング』主演のきっかけ。
♦『テープヘッズ(1988)』でティム・ロビンスと共演。
♦「彼の求める水準はとても高く、全員がすごい集中力を発揮したね。そんな現場はなかなかない。僕を巧く導いてくれ、まるで父親のようだった。監督としても人間としても一流の人だ」とロブ・ライナーを評する。
♦『エイトメン・アウト(1988)』は野球もの。それに辛め「ひいきのチームは?」とリプトンに問われたジョンは「シカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックス」と答える。「二股はまずいのでは?」とすかさず突っ込まれ「確かに地元じゃ非難の的だ」と鮮やかに返す(=^_^=)
♦キャメロン・クロゥ監督の『セイ・エニシング(1989)』でブレイク。
♦実姉=ジョーン・キューザックとは「9回の共演」を果たしていると言う。
♦R・エバートの『セイ・エニシング』評は「人生を教えてくれる映画。真の知性と娯楽性に富んだ、奇跡と言える作品。しかもそれは、感動的な奇跡」
♦『グリフターズ』は高校時代に映画化権を買おうとしたぐらい好きな本だった、と言う。「・・むろんそんな金はなかったけど」と語り、客席の笑いを取る。
♦「(同作に)出演が決まり嬉しかった半面、怖かった・・“大人の映画”で失敗したら、と思うとね」
♦ウッディ・アレン監督『ブロードウェイと銃弾(1994)』主演について。「彼が会いたいと言って来てね。・・それじゃ“ニューヨークに行く”しかないだろ?」
♦アレンとの軽妙なやり取り。ア「脚本を読んでイヤなら断ってくれ、次の機会もある」ア「・・読みたい?」ジ「ええ」ア「持って帰る? ここで読む?」ジ「ここで読みます」 しかし「読む前から出演は決めてたけどね」と本音を語るジョン!
ジョン「読んで“是非やりたい”と答えたんだ」
♦リプトン「彼(アレン)の“分身的役柄”を演じると“彼の物真似”のようになりがちです」ジョン「それは避け難いだろうね」
♦独自のユーモアを交えつつ、チクリと突っ込んで来るらしいアレン監督。「その酔った演技、最高だよ・・けどさっさと済ませてくれ。バスケの試合が始まるんでね」
♦ジョン「彼(アレン)は“間を空けずにセリフを言え”と。それがテンポを生み出すんだ」
♦『狂っちゃいないぜ!』ではビリー・ボブ・ソーントン、アンジェリーナ・ジョリーと共演!
ジョン「彼(ビリボブ)は謎めいているが、素晴らしい人物さ」
♦リプトン「劇中でアンジェリーナとの関係は?」ジョン「寝たんだっけ?」リプトン「当番組の歴史に残る発言です! “彼女と寝たかどうか”を覚えてないとは・・!」
♦『ポイント・ブランク(1997)』で姉ジョーンと共演。
♦ジョン「大手エージェンシーを訪ねてこう言った・・“とびきり奇抜でぶっ飛んだ脚本が見たい”と。“製作するなんてあり得ないってほどの脚本を”と。そしたら“チャーリー・カウフマンの脚本がある”と返事が返って来た。で、彼の脚本にすっかり惚れ込んだ」
これが『マルコヴィッチの穴』主演に繋がってゆく・・
♦ジョン「4年間、出演を狙ってたんだ。“決まらなきゃクビだ!”とエージェントを脅した。そんなある日、ジョン・マルコヴィッチ本人から電話が架かってね・・「いい脚本だがひどく意地が悪いな、私を最低に描いてる。でも・・確かに私は“クソ野郎”だ・・ぜひ一緒にやろう!!」 彼は興奮していた、そして彼は“やる気満々”だったよ」
♦リプトンは作品を「高度に概念的な映画です」と評価。キャメロン・ディアスとの共演も華となった本作のジョン。
♦『ハイ・フィデリティ』について、原作の舞台はロンドンだが、映画ではシカゴに置き換えたと言う。
ジョン「拝み倒してブルース・スプリングスティーンの出演にこぎつけた、いちかばちかで頼んだよ。彼は「面白そうだ」と言ってくれた」
♦ジョン「原作を読んだ瞬間から“ジャック・ブラックしかいない”と思った。映画での実績はなかったが、ロスの舞台で彼を見ていた。“テネイシャスD”という彼のバンドもね。彼の出演で、製作中から“こいつは嵐が巻き起こるぞ”と確信していた」
♦『War,inc.』は戦争を丸ごと外注するという内容。ベン・キングズレーと共演。
ジョン「戦争商人の物語を彼(ベン)と作れるなんて、これまた最高だ」
♦ティム・ロビンスの兄=デヴィッド・ロビンスが『War,inc.』の作曲を担当しているそう。
♦『さよなら。いつかわかること』には「主張したいと言うより“今”を映画に収めたかった。過去や未来の物語もいいが、今という時代を描きたかった。強い意思が偶然を引き寄せた、そんな作品なんだ」と言葉を寄せるジョン。
♦同作はクリント・イーストウッドがスコア(楽曲)を担当している!

〜 番組恒例の10の質問 〜

好きな言葉・・キンカジュー(南米の珍獣らしい)
嫌いな言葉・・珍獣
胸躍るもの・・エネルギー
幻滅するもの・・消極性
好きな音・・ホームランを打った時の音
嫌いな音・・カブスが打たれた時の音
好きな悪態・・ファック、マザーファッカー、カント ※ジョン「ピー音はなしでしょ?」リプトン「つきます」
就きたい職業・・ミュージシャン
就きたくない職業・・遺体に関わる仕事
天国に着いたら神に何と言われたい?・・一体どうした?(What Happened?)

〜 学生らとの質疑応答の中で 〜

「“演技の壁”はどの役者も経験することで“当然の対価”だ。簡単に演じられたら、役者の価値はなくなってしまう。
 むろん準備は大切。でも僕が学んだ中で、特に役に立ったのはユングの唱えた“影”と言う概念だ。
 演じる役の興味深い部分。例えば“情熱や性や怒り”などは自分の中にあっても、隠したり否定したくなる部分。
 演技とは、そういう自分の影を具現化し人前にさらすこと。自分の影をさらけ出す場所、それが演技だと心得る」
「役者とは自ら傷つく仕事。普通の人は“心の闇の部分”に触れないようにする。しかし役者は逆だ。
 そんな風に考えれば“もっと楽になる”ハズだ。意識下の自分を解放出来、頭でなく心で演じられる。
 自分の最も否定したい部分がいい演技を生むんだ」
「“世間受けのいい”大作が1本=3億5千万ドルもの製作費をかけて作られ、小品ではとても太刀打ち出来ない」
「僕の育った頃、有名人(←ダスティン・ホフマン、アル・パチーノを例に上げるジョン)の私生活の情報は皆無だった。
 異性関係がどうとか、誰と寝てるとか、家族のこととか、そんなの誰も気にしなかった。
“作品が私だ”と言えば済んだんだ。実際、作品を通して彼らの色んな面が見えた」
「“知られざる部分”があるのはいいことだ。それを暴いてどうなる? そこまで群がるほど有名人もいいものではない。
 確かに有名になれば恵まれた人生を送れるが、世間全体が機械的に有名人の私生活までを“金になる情報”と考え、
 それを売ったり買ったりできる世の中なんて常軌を逸してる・・僕はそう思うよ」

〜 ほか、こんな言葉も 〜

「実在するものを取り入れて役作りすると、印象深い人物になる」
「役柄を細かく分析し、次に役に“魂と闇の部分”を吹き込む」
「本番でのひらめきは、かなり多く残しておく」
「薄っぺらでなく“語るべきもの”を持っている・・そんな役柄に魅力を感じる。魂を感じられるからだ」
「映画や演劇にはささやかな“革命精神”が必要だ。是非この手で“一石”を投じたい」
「音楽には、それを聞いた時代を思い出させる力がある。僕の10代は“ザ・クラッシュ”だったよ」
「人間以外の存在を否定するほどエゴイストじゃなくてね」
「“人は12歳が悟りの頂点。まさに仏陀。物事を正確に見られる。その後は衰える一方”・・これは僕の友人の説だが、正しいと思う」

もの静かで地味な人物と考えていたが「静かなる大物」の貫禄を十分に備えていたジョン。「言うことは言う、しかしユーモアは忘れずに」と言うトークのセンス&運び方には、ウッディ・アレンら、これまで仕事をして来た“巨匠たち”の影響も色濃くあるのかも知れないな、と感じたワタシであった。
それにしても“魂”“影”“解放”みたいな言葉がちらほらと多めに語られてた気もするな。。

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コメント

こんばんは。

待っていました、このシリーズ。
しかもジョン・キューザック、、、よいですねぇ。

私も全体的なイメージから「無口で黙考型」の人かと思っていましたが、確固としたポリシーをお持ちで、しかもそれをしっかりと前面に打ち出すタイプの御方のようですね。

>幻滅するもの・・消極性

これって、なかなか明言できることじゃないと思うのですが・・・。しかし「胸躍るもの=エネルギー」という人なのですものね、先述の回答も頷けます。

どちらかというと“隣の優しいお兄さん”っていう顔立ちながら、案外重要キャラを演じておられたり。
“童顔なのにひげが濃い”っていうギャップに通じるものを感じます。(← ヘンな喩えだと思われたら凄く恥ずかしいです・・・ごめんなさい^_^;)
しかし、好きな男優さんの一人ですよ。

投稿: ぺろんぱ | 2009年4月28日 (火) 20時55分

ぺろんぱさん、ばんはです。

行って来ました! 例のあの作品・・(・ω・)

>待っていました、このシリーズ。
>しかもジョン・キューザック、、、よいですねぇ。

色んな監督に信頼され、自身も共演者を引き立てて行く、
そんな貴重な男優さんの1人やな、と感じました。

ユーモアのセンスが何処となくウッディ・アレン的で(薄味だが意外に毒が強い)、
「きっとアレンは、自身の“若さ、容貌”を理想像に近づけた存在・・をジョンキューの中に見出したのかも知れないな」と勝手な解釈をしています(=^_^=)

将来はシカゴへの「ジョンキュー詣」が流行って来たりして(=^_^=)

>確固としたポリシーをお持ちで、しかもそれをしっかりと
>前面に打ち出すタイプの御方のようですね。

挫折するとイッキにしぼんじゃうタイプの方かも、、

>どちらかというと“隣の優しいお兄さん”っていう顔立ちながら、案外重要キャラを演じておられたり。

ワタシにとってはやや(俳優としての)没個性な個性が強過ぎ、役名にまでイメージを切り替えて繋げられない方ではあります(×_×)

>“童顔なのにひげが濃い”っていうギャップに通じるものを感じます。(← ヘンな喩えだと思われたら凄く恥ずかしいです・・・ごめんなさい^_^;)

ワタシも童顔なのにひげが目立つタイプかも・・
その例えにキュンと来ました☆ ←来るなよ!

>しかし、好きな男優さんの一人ですよ。

ジョンキューファンになら『1408号室』もおススメ出来るかも知れませんね(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月29日 (水) 00時20分

お元気にされてることと信じております。(キッパリ)また、おじゃまします。
この番組見ていませんが、見ていたらジョン・キューザックの自分なりのイメージ変わりそうですね。いや、別に特に執着はないんですが、10作品位(?)しか観てない(主役級は半分以下か?)中で、一番「合ってる!」と思ったんは”セイ・エニシング”でした。
で、ウディ・アレン好きで殆ど観てますが、”ウディ・アレンの影と霧”にも出てたらしいのは、いまいち印象が薄かってくっきり思い出せず・・”ブロードウェイと銃弾”はチャズ・パルミンテリの心の動きに気持ちがいってました。
自分にとってージョン・キューザック=セイ・エニシングーみたいに思われるの俳優さんにとって一番いやでしょうが・・。

ところで、おうちの方がゆめ君を家族の一員にされたってことで、よかったです!
もちろんマックは心の中の一員のままでしょうが、何かよかったなぁと心から思いましたです。(パチパチィーッ!)

投稿: ビイルネン | 2009年4月29日 (水) 16時21分

ビイルネンさん、ばんはです。

>お元気にされてることと信じております。(キッパリ)
>また、おじゃまします。

有難うございます。

>この番組見ていませんが、見ていたらジョン・キューザックの
>自分なりのイメージ変わりそうですね。
>いや、別に特に執着はないんですが、

インタビューを受けるにあたっての自分を演じてたモノだったりして(⌒〜⌒ι)

>10作品位(?)しか観てない(主役級は半分以下か?)中で、
>一番「合ってる!」と思ったんは”セイ・エニシング”でした。

良さそうですね。

>で、ウディ・アレン好きで殆ど観てますが、
>”ウディ・アレンの影と霧”にも出てたらしいのは、
>いまいち印象が薄かってくっきり思い出せず・・

『バナナ』以上に勢いがあって、笑えるアレン作品はあるのでしょうか?

>”ブロードウェイと銃弾”はチャズ・パルミンテリの心の動きに
>気持ちがいってました。

コレも観てないですね・・(×_×)

>ところで、おうちの方がゆめ君を家族の一員にされた
>ってことで、よかったです!

奈良出身のメキシコ犬(チワワ)が、高松で買われ、大阪(枚方)に戻る・・と言う流転の犬生(人生?)を送ってるようです。

>もちろんマックは心の中の一員のままでしょうが、
>何かよかったなぁと心から思いましたです。(パチパチィーッ!)

おおきにです。ゆめにも思念波でもって、伝えておきます(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月29日 (水) 23時58分

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