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2009年3月 7日 (土)

☆『チェンジリング』☆

大阪追放(←おい)のカウントダウンが静かに開始された感じの今日この頃。
「発つ前にやっておかねばならぬこと」が幾つかあり、本日7日(土曜)はその準備をしていた。

1つに、総走行距離=10万キロを突破し久しいクルマの消耗パーツ(タイミングベルト等)の交換作業。昨年の車検以来、逃げ回って来たが(=^_^=)ついに観念し、周辺のポンプ類なども含め、イッキに交換しとくことに。
預けたのは大阪市内・今福界隈にある某ショップさん。正直、総額は決して安くないんだが・・その腕を見込み、黙ってお願いすることとした。
1つに、明日から1泊コースで現地視察(住居関係)に行くための高速バスのチケット手配。ネットなり、電話なりでラクすることは幾らでも可能だろうが、対面式で色々訊ねながら買わないとどうにもスッキリせず、京橋界隈の旅行代理店で予約購入した。

午後からで少し時間の余ったため、梅田のシネコン“ブルク7”にて狙っていた新作映画『チェンジリング』を観た。
周りで観た人の評価が押し並べて高く「コレは観とかなきゃ!」と急かされるモノもあったか(=^_^=)
決して明るくも、軽くも、そして短くもない作品であるが、確かに見応えがあった。

これは真実の物語。

ロサンゼルス、1928年3月9日(金曜)。9歳になる1人息子ウォルターを育てるキャリアウーマンのシングルマザー=クリスティン・コリンズ(アンジェリーナ・ジョリー)は「明日こそ、新作映画『謎の飛行士』を観に行こう」と息子と約束するが、それは果たすことが出来なかった。
勤務する電話(通信)会社での“初の女性主任”と言う立場上、急な部下の欠勤に対応せねばならぬ事情があったのだ。

3月10日(土曜)。ウォルターを自宅に残し、後ろ髪を引かれる想いで出勤するクリス(クリスティン)。窓辺に佇み、彼女を静かに見送るウォルター。

それが母が“愛する息子”を見た最後の姿であった・・

帰宅後、息子の姿が自宅内にも戸外にも見当たらぬことを知った母は、急ぎ警察に電話するが、対応した警官の対応は、
「24時間以内の捜索は行っておりません。何故なら、居なくなった子の99%は翌朝に戻るからです」
「明日になれば、必ず戻りますよ」
と言う、極めてノンビリしたものであった。

果たして5ヵ月後の8月18日(土曜)。イリノイ州デカルブ郡のダイナー(食堂)で無銭飲食し、逃走した男の連れていた少年が「ウォルター・コリンズ」を名乗ったため、“コリンズ事件”は突然に劇的な解決を迎えることとなる!

しかし、報道陣の集められた“母子の再会の場”である駅のホームでは、予想も出来ぬ言葉が交わされていた。

少年「僕のママだ」
母親「私の息子じゃない・・」

7センチも縮んだ身長、前歯の特徴の相違、割礼(!)の痕。通う学校では女教師の名も、自分の座席も分からないウォルター。

彼は何者なのか? そして、別人だとすれば本当の息子は何処に?

「事件解決」を誇らし気に吹聴するロス市警に対し、孤独に“抵抗の声”を上げるクリスであったが・・

先入観で「重く、狭く、救いのない物語なんやろな〜」と予想していたワタシだが、それはある意味において正解で、ある意味においては不正解とも言えた。
何と言うか、全体的に上質で、構築された作品世界の完成度がハンパではない!

タイトルだけを見ると“母子のドラマ”と捉えられがちだが、実に「取り替えっ子事件(=チェンジリング)」を軸に据えながらも、本作は「警察モノ」でもあり「おんなの物語」でもあるのだ。

クリス自身、主人公に極めて近い“立ち位置”でありつつ、物語の一面しか見ていない(見せていない)キャラとして描かれ、後半に彼女と対峙することとなる“某重要人物”もまた、主人公の1人ではなかったか? とさえ思えて来る!

中盤で描かれる“ワインヴィルにあるノースコット牧場”の緊迫感溢れるシーンはなかなか! いきなりロケーションは飛ぶが、ここって実はかなり重要な場所でもあり、この辺りシーンのメリハリの付け方が大好きである。

昇進街道をひた走る、冷徹で計算高い警部=ジョーンズがいる一方、あくまで現場で泥にまみれ続けるタフな刑事=ヤバラを(彼と)対極な位置に配し、この2人の言動や行く末を対照的に写している手法も良い!

コレはもう、マイナーキャスト版(=^_^=)の『L.A.コンフィデンシャル(1997)』路線に近いものと言ってもイイかも知れない。そう言えばジョーンズ警部を好演してくれた俳優さんは何処となくガイ・ピアースに雰囲気が似てなくもなかったし(←2人ともアゴ噛みしめ系?)、ヤバラ刑事を(少し)若き頃のラッセル・クロゥが演じたとしても、そないに違和感はなかったかな、と(・ω・)

ロスを「かつては“天使の街”だったが、今や“無法者の街”に過ぎない」と断じる、長老派教会のグスタヴ・ブリーグレブ牧師(ジョン・マルコヴィッチ)が「現れる時にきっちり現れてくれる協力者」としての揺るぎない立場を貫いてくれたのは頼もしかった☆
土壇場のシーンでいきなり「マルコヴィッチ? マルコヴィッチ!」とか、自分の名前しか連呼出来なくなったりしたら困るもんね(⌒〜⌒ι) ←それ、作品が違いますし!

ロス病院で出会う(女性患者)キャロル・デクスターの存在もいい。彼女こそを“本作の天使”と評せなくもない。
特に、クリスと彼女の別離のシーンで展開される「視線のみで言葉を交わすシーン」の“観客に体感させる長さ”は尋常ではなかった!

全体的にキャラクターが「乾いてる感」を強く意識したものだが、それはきっと監督である御大=クリント・イーストウッド自身が狙ったモノだろう。

正直、アカデミー賞にもっと殴り込んで欲しかった逸作ぶりを見せつける本作。

終盤では「もうぼちぼち終わりかな?」とソワソワし始めたワタシに「実はこんなことがありました」ってな演出を持って来て、ウォルターを「再び、そして更に、イキイキと輝かせる」ことに成功していた!

そしてまた「希望はどこかに常に存在し、それはある時ふと浮上して来るもの」ってことも教えられたワタシ。

御大クリント・・老いて尚、凄まじい作品を放ってくれたモノである(⌒〜⌒ι) これはもう次作『グラン・トリノ』も観なけりゃなるまいか、、(御大ご主演だけど、、)

〜 こんなセリフもありました 〜

クリス「早く食べなさい。朝食が冷めるわよ」
ウォルター「シリアルは元から冷めてるってば」

クリス「ケンカは売るな。でも売られたケンカなら、最後にきっちり決着(ケリ)を付けろ」 ←御大語録?
   「世の中には、何よりも“責任”を恐れる人がいるのよ」
   「“その言葉”だけは言わないで!」
   「あなたには分からないでしょうね・・自分が何をして、誰をどれだけ傷つけているのか」
   「私の目的は“市警との戦い”ではありません」
   「失うものは、もう何もないわ」
   「あの子は生きています・・今もあの子の存在を感じます」

ウォルター「暗くても平気さ、何も怖くないよ」

デイヴィス本部長「我々の対応に問題は?」
クリス「“24時間以内の捜索”が出来ないと言うのは・・」
デイヴィス本部長「“手続きの問題”以外では?」
クリス「・・ありません」

デイヴィス本部長「我々警察は、常に市民の味方です」
        「なんて少年だ。自分が悪いのに、警察を批判するとはね」

ジョーンズ警部「(5ヵ月前の)記憶の息子さんとは、確かに違うでしょうね」
       「この子には、行く場所がないんですよ?」
       「全て説明が出来ます。時間が解決する問題です」
       「何故、母親としての責任から逃れようと?」
       「嘘つきは、放置すると厄介だ」
       「俺の命令が、署の方針だ」

タール医師「恐らくは、5ヵ月間のストレスで背骨が(7センチ)縮んだのでしょう。
      珍しいケースだが、医学的に説明出来ることです」 ←新説やな、、
     「母親だからこそ、客観的になれないんです。あなたは直感的で、感情的だ」

グスタヴ牧師「良く読めば分かります・・実に巧みな記事ですな」
      「世間の半分は騙されているでしょう」
      「蛇に魅入られた者は、忽ち転落します」

キャロル「食べるのは“正常な行為”なのよ、食べるよう努力して」
    「女は弱い、理論的にものが言えない・・奴らはそう考えているわ」
    「あなたは戦える。頑張ってね」
    「時には“使うべき言葉”を使わなければ・・“失うものの何もない時”にはね」

スティール医師「あなたは良く混乱するのですか?」
       「どうやらあなたには“より強力な治療法”が必要なようですな」

クリス「医師を殴るなんてね」
キャロル「だって殴りたかったから。お陰でいい気分だったわ」

ヤバラ刑事「埋めたんなら、掘れる筈だろ?」

ハーン弁護士「“放り込んだ”のではなく“送り届けた”と? 表現は関係ありませんな」
      「救えたかも知れないのに、あなたが時間を無駄にした」

※※※「公平で立派なのは、この法廷で“あの人”だけだ」
   「みんな、泣き叫んだよ」
   「もう赦しを乞う時間が残されていない・・地獄はイヤだ」
   「痛いのか?」
   「頼むから、急かさないでくれ!」
   「どうだ! 全部の“段”は踏んでないぞ!」

クリス「これでやっと、確かなものを掴んだわ」
グスタヴ「何です?」
クリス「△△よ」

追記1:劇中でチラッとセリフに挙がってたチャップリンの新作は、どうやら『サーカス(1928)』らしい! また、NYヤンキースのベイブ・ルースがホームランを量産してたのもこの時代のようだ。
追記2:印象的だった助演陣は、何と言っても「無表情な美人看護師」と「想いを切り出せぬ上司=ベン・ハリス」だろうか。どちらも1ポイント的な関わり(?)ながら、強い存在感を示してくれた。
追記3:意外に描かれてなかった「クリスの5ヵ月間」「クリスのプライベート」「クリスの夫のこと」 でも、それ故に色々と想像を刺激してくれもする。
追記4:母が子に「“ノー”じゃなく“ノーサンキュー”でしょ」と諭すシーンは印象的だった。考えたらあの2人、最も近い位置にいる「真実を知る2人」でもあったんやね。
追記5:「ここはあたしの部屋だからね!」としか言ってなかったしと。彼女に対しても、それなりにクリント監督の演技指導があったんやろか(⌒〜⌒ι)
追記6:何か間違いが起こったとき(?)は「ワッセルマン反応が陽性と出てね」とか何とか、職場で言い訳しようか(こら)
追記7:歌っていようが構わず“作動”させちゃう担当者。何だか“あの作品(2000)”でのビョークさんを思い出してしまいました(×_×)
追記8:第7回アカデミー賞(1934)は「作品賞=或る夜の出来事」「監督賞=フランク・キャプラ」「主演男優賞=クラーク・ゲーブル」「主演女優賞=クローデット・コルベール」「助演男優賞=当時は設定なし」「助演女優賞=当時は設定なし」・・つまりは『或る夜の出来事』の独占状態だったようで!
追記9:みんな言ってることだが(←みんなって誰だよ)某重要人物(カナダに逃亡してたしと)が雰囲気的にブレンダン・フレイザーそっくりだった(=^_^=) 新境地か?!(いや、だから別人だってば)

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コメント

ご移転の準備で大変なことと拝察致します。
無理をされませんように。

>また、主人公の1人ではなかったか

そういう、監督の“きっちりとした見届け方”に感銘を受けました。それは最後のウォルター少年への光の当て方にも共通する感覚でした。

>“あの作品(2000)”でのビョークさんを

そうなのです。
ああまでじっと目を据えて○○シーンを最後まで撮りきったところに衝撃を感じたと共に、監督の「○刑」に対する考えを是非肉声で聞いてみたい気が湧き上がってきた私です。

『グラン・トリノ』、外せませんね。


>ブレンダン・フレイザーそっくり

本当に似ていますね。

>何処となくガイ・ピアースに

ガイさんにピーター・ウェラーを足した感じがしました。


投稿: ぺろんぱ | 2009年3月 8日 (日) 15時48分

こんばんは。

ワタシ的にはウォルター少年への想いとしての
負の部分を誤魔化すつもりはないのですが・・
どうしても願望として考えてしまうのが、
頑固者の爺さんらとテキサス州で暮らしていたのではないかという解釈です。

>土壇場のシーンでいきなり「マルコヴィッチ? マルコヴィッチ!」とか

ほう!^^何処となく『その男、ヴァンダム!』に通じる物がありますね^^

>追記5:「ここはあたしの部屋だからね!」

このシーンは怖かったです。
怖くて頭からかぶった毛布の隙間から覗いたら
目と目が合ったなんてったらワタシならお漏らししそうです。

>ウォルターを「再び、そして更に、イキイキと輝かせる」ことに成功していた!

この辺りの演出は上手かったですよね。
これにより可也の観客が救われたんではないでしょうか。

もしも、ヤバラ刑事のスピンアウト映画があれば絶対に観たいと思うワタシです^^;

投稿: ituka | 2009年3月 8日 (日) 19時21分

予告編を見る限りでは、母と子もののようで、惹かれませんでしたが、TiM3さんのおっしゃるように色々な方の評判は高いですね。

> クリス「ケンカは売るな。でも売られたケンカなら、最後にきっちり決着(ケリ)を付けろ」
うわぁ!彼女ならいいそうな言葉!!聞きたい!!

これも観る候補とします、でも....もうちょっと先でもいいかな?
 

投稿: west32 | 2009年3月 8日 (日) 22時42分

追伸

今度の場所での映画館環境いかがでしょうか?
TiM3さんなら車でどこでも、どこまででも走って観に行きそうですね。

投稿: west32 | 2009年3月 8日 (日) 22時44分

無事に帰阪致しました(・ω・)

>ご移転の準備で大変なことと拝察致します。
>無理をされませんように。

職場のしとたちにこそ、そんなお優しい言葉を頂きたいものです、、ううっ(涙)

>それは最後のウォルター少年への光の当て方にも
>共通する感覚でした。

「実はこんなエピソードがありました」ってのは、意外と脚本術の定番
なのかも知れませんが・・こと本作については、この構成により、
もの凄い強烈な印象を残してくれましたね。

>監督の「○刑」に対する考えを是非肉声で聞いてみたい
>気が湧き上がってきた私です。

クリントさんの刑事時代は、どっちかと言うと、ばんばんその場で射殺したはりましたけど、、(⌒〜⌒ι)

刑事であり裁判官であり処刑執行人・・って兼任ぶりは『ジャッジ・ドレッド』みたいでしたね(=^_^=)

>『グラン・トリノ』、外せませんね。

それにしても・・
クリント爺ちゃんのしわしわぶりが、ゆくゆくはブルーレイディスクでくっきり再現され、残されていっちゃうのは・・ファンとして嬉しくもあり、複雑でもありますね(×_×)

>本当に似ていますね。

『悪いことしましョ!』って感じです(意味不明)

>ガイさんにピーター・ウェラーを足した感じがしました。

将来的に「ロボコップ俳優」に抜擢されたりして(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月 9日 (月) 23時29分

ばんはです。

>どうしても願望として考えてしまうのが、
>頑固者の爺さんらとテキサス州で暮らしていたのではないか
>という解釈です。

(ちょっとネタバレ気味ですが)3人おりましたからね。。

>ほう!^^何処となく『その男、ヴァンダム!』に通じる物がありますね^^

『その男、マルコヴィッチ』
『ヴァン・ダムの穴』
・・どちらも企画したらあたりそうですね、単館系どまりでしょうけど(=^_^=)

>このシーンは怖かったです。
>怖くて頭からかぶった毛布の隙間から覗いたら
>目と目が合ったなんてったらワタシならお漏らししそうです。

『ハプニング』に出て来た農園のおばはんと同じくらい怖かった(⌒〜⌒ι)

>この辺りの演出は上手かったですよね。
>これにより可也の観客が救われたんではないでしょうか。

クリスのみが知る「ウォルターの所持品」などを用いなかった演出に「甘い!」と思っていた、そんなワタシが甘かったです(=^_^=)

>もしも、ヤバラ刑事のスピンアウト映画があれば
>絶対に観たいと思うワタシです^^;

コメディ作品が見たいですね。
昔で言う、ダン・エイクロイド的なキャラで(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月 9日 (月) 23時38分

>予告編を見る限りでは、母と子もののようで、惹かれませんでしたが、
>TiM3さんのおっしゃるように色々な方の評判は高いですね。

タイトルや予告編の印象でソンしてる気もします(⌒〜⌒ι)

> クリス「ケンカは売るな。でも売られたケンカなら、最後にきっちり決着(ケリ)を付けろ」
>うわぁ!彼女ならいいそうな言葉!!聞きたい!!

『ウォンテッド2』で言うかも(←絶対ないってば)

>これも観る候補とします、でも....もうちょっと先でもいいかな?

午前中に観ると、夜まで「後味の重さ」を引っ張るかも知れませんね、、

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月 9日 (月) 23時41分

>今度の場所での映画館環境いかがでしょうか?
>TiM3さんなら車でどこでも、どこまででも走って観に行きそうですね。

単館系はハッキリ言って弱いかも知れません(まだ詳しくないですけど)

どうしても観たいのがあったら・・帰阪します(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月 9日 (月) 23時44分

こんにちは。shinさんのブログですれちがっているとーしです。

「チェンジリング」、予告を見た限りではヒッチコック作品からの引用がとても多くあるように思ったのですが、本編はいかがでしたか。題材もヒッチコック的ですし、これはヒッチコックへのオマージュ色の強い映画だなと予想しているのですが。

投稿: とーし | 2009年3月14日 (土) 08時42分

とーしさん、こちらでは初めましてです(=^_^=)
いらっしゃいませ。

>shinさんのブログですれちがっているとーしです。

う、そう言えば・・ここしばらくShinさんのブログにお邪魔出来てません(⌒〜⌒ι)

>予告を見た限りではヒッチコック作品からの引用がとても多くある
>ように思ったのですが、本編はいかがでしたか。

そうですね・・「失踪」「戦うヒロイン」「頼りにならぬ警察」と言ったサスペンス的な要素は、ヒッチコック作品『サイコ』『ヴァルカン超特急』などに通じるモノがあるかも、ですね。

でも・・予告編に「描かれぬ部分」では、ヒッチコック監督の存在は殆ど浮かびませんでしたね、ワタシは(・ω・)

>題材もヒッチコック的ですし、これはヒッチコックへの
>オマージュ色の強い映画だなと予想しているのですが。

導入部(あらすじ)や、骨格の一部では意識してはるかも知れませんね。

そう言うと、クリントの監督処女作は『恐怖のメロディ(1971)』なんですが・・これを観たヒッチコックが「いい作品だね!」と評した・・ってなエピソードを耳にした覚えがあります。
光栄なことですね。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月14日 (土) 17時51分

>『恐怖のメロディ(1971)』なんですが・・これを観たヒッチコックが「いい作品だね!」と評した・・って

そうなんですか。初耳でした。それは面白い話ですね。

予告編という断片を見ただけですが、「海外特派員」の傘のシーンと重なる映像が出てきたもので、これはもしかするとヒッチコックかなと思ってみていると、「パラダイン夫人の恋」「ダイヤルMを廻せ」を髣髴とさせるシーンも出てくるもので、そういえば人違いという題材もヒッチコック的だしなぁなどと考えているうちに「サイコ」の屋敷まで登場したもので、私の中では決定的になってしまいました。

ところが、本編を見てきた人に聞くと、ヒッチコック臭は感じられなかったと言うので、 TiM3さんにもちょっと尋ねてみたわけなんです。

あれだけの引用がありながら、それを見るものに意識させないほどのさりげない使い方であるとしたら、それはまた見事な用い方をイーストウッドはしたものだと思いました。

ありがとうございました。

投稿: とーし | 2009年3月15日 (日) 16時49分

とーしさん、ばんはです。

>そうなんですか。初耳でした。それは面白い話ですね。

『恐怖のメロディ』はイイですよ〜。コレを観た後では『危険な情事(1987)』もさほど危険には見えなくなります(←ホンマかいな)

>「海外特派員」の傘のシーンと重なる映像が出てきたもので、
>これはもしかするとヒッチコックかなと思ってみていると、
>「パラダイン夫人の恋」「ダイヤルMを廻せ」を髣髴とさせる
>シーンも出てくるもので、

何とお詳しい! ワタシは・・『M』以外は観てません(=^_^=)
(イギリス時代の)『三十九夜(1935)』『間諜最期の日(1936)』辺りも、観たのは観たんだけれど・・忘れちゃいました(×_×)

因みに、一番お好きなヒッチコック作品はどちらでしょう?
ワタシは『めまい(1958)』でしょうかね。

>あれだけの引用がありながら、それを見るものに意識させないほど
>のさりげない使い方であるとしたら、それはまた見事な用い方を
>イーストウッドはしたものだと思いました。

クリントさんの「血」の中に、ドン・シーゲル、セルジオ・レオーネの2人を筆頭に、ヒッチコック監督に対するリスペクトもまた、流れ続けてるのかも知れませんね。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月15日 (日) 22時25分

遅れました~~。すみません。

ヒッチコックはどれが一番とはちょっと言えません。ヒッチコックタッチが大好きなんです。
でも中でも「めまい」は私もかなり好きな作品です。題材的にもこの「チェンジリング」には「めまい」とオーバーラップするものがあると思いますし、何より強く感じたのはカラーの表現に「めまい」と通じるものを感じました。

投稿: とーし | 2009年3月28日 (土) 12時08分

とーしさん、ばんはです。
こちらも返信が遅れまして、失礼しています。。

新居の準備なんかやらでバタバタしてて、ここ3日ほど
O阪を離れておりまして・・(・ω・)>

>ヒッチコックはどれが一番とはちょっと言えません。
>ヒッチコックタッチが大好きなんです。

実験的な試みの目立っちゃってる作品も多い(『裏窓』『ロープ』)ですが、問答無用なサスペンスも少なくないです。
ファンからすれば、選びようがないでしょうね(=^_^=)

>中でも「めまい」は私もかなり好きな作品です。
>題材的にもこの「チェンジリング」には「めまい」と
>オーバーラップするものがあると思いますし、
>何より強く感じたのはカラーの表現に「めまい」と通じるものを感じました。

『めまい』のオープニングとラストが好きですね。
冒頭の「屋根の追いかけっこ」は『マトリックス』とか、後年の色々な作品に影響を与えてるのでは? と勝手に邪推してます(=^_^=)

でも、ヒッチコックは屋外シーンにせよ、結構「手を入れて造り込んだ空間」を好んだように感じます。そもそもが「閉所、室内」など、限定的なロケーションを好んだんでは? とも。

クリントさんは、ロケーションそのものより人間描写を「より」優先してるんでは? と思ってます。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月30日 (月) 00時30分

もうちょっと先と言いながら4ヶ月も経ってしまいましたがやっと映画館で観ました。

権力との闘争を描いた良い作品でしたね。親子モノとはいえますが、予告編の感じとは違いましたね。もうちょっと早く気づくべきでした。

投稿: west32@チェンジリング | 2009年7月14日 (火) 21時05分

westさん、どもです。

鑑賞、お疲れ様でした。

>もうちょっと先と言いながら4ヶ月も経ってしまいましたが
>やっと映画館で観ました。

農場のシーンでの緊迫感など、劇場鑑賞ならではの「味わい」がありますよね。

>権力との闘争を描いた良い作品でしたね。
>親子モノとはいえますが、予告編の感じとは違いましたね。
>もうちょっと早く気づくべきでした。

終盤の「こんなことが実はありましてね」って演出が冴え渡ってました!
あんなシーンを挿入されてしまっては、評価を必然、高くせざるを得ません(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年7月15日 (水) 01時22分

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