☆『アクターズ・スタジオ・インタビュー/レイフ・ファインズ自らを語る(2006)』☆
27日(金曜)の夜。さる17日(火曜)夜に衛星第2で放送されたのを録画しといた、名物インタビュー番組『アクターズ・スタジオ・インタビュー』を観た。
今回はゲストにレイフ・ファインズを迎えた、司会者ジェームズ・リプトン氏。
当のレイフは・・と言うと、これが「上品で知的で冷静」な紳士かな? と予想してたら「気さくだけどやや内気」な兄さんって感じであり・・妙な“名優オーラの隠れっぷり”に驚かされつつ、ある種“初々しい印象”を感じ、結構魅了されてしまったワタシだった(=^_^=)
“マイケル・シンメル芸術センター”で2006年に収録の内容。当時の(彼を巡る)最新ネタが『ナイロビの蜂(2005)』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)』『ウォレスとグルミット(2005)』『上海の伯爵夫人(2005)』・・と(ほぼ同時期にも関わらず)複数の作品に渡ってて、モノ凄い!
俳優としての自負もなかなかのモノだが、一方で“これまで共演して来た女優さん”を押し並べて(?)絶賛しておられる言動からは・・ゲッスいワタシなぞはつい「“徹夜コースの濃厚な演技指導”なんぞも前向き(前剥き?)にこなして来はったんやろな〜」と軽蔑半分、尊敬半分(=^_^=)の複雑な気持ちで心がいっぱいになった次第である(⌒〜⌒ι)
〜 こんなことが語られた 〜
・冒頭で(リプトン氏に)紹介された出演作は『シンドラーのリスト(1993)』『クイズ・ショウ(1994)』『オスカーとルシンダ(1997)』『ことの終わり(1999)』『イングリッシュ・ペイシェント(1996)』『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002)』『レッド・ドラゴン(2002)』『メイド・イン・マンハッタン(2002)』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』など。
・ワタシの聞きたかった『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日(1995)』『アベンジャーズ(1998)』の2作に関しては、全く言及に至らず(×_×)
・弟である俳優=ジョセフ・ファインズについては、名前すら出ず(・ω・)
・イギリスのサフォーク州生まれ。父はマーク、母は『埋葬』などで有名な作家のジェニファー・ラッシュ。
・「ファインズ」のルーツはノルマン人。元々の読み方は「フィエン」らしい。
・学生時代は画家を目指し、実際にチェルシーの美大に進学した。
・(美大で)舞台のような構図のベラスケスの絵画『ラス・メニーナス』を模写してて「そうだ、自分は舞台が好きなんだ!」と改めて実感し、舞台に立ちたいと本気で思った。
・母は「役者をやりたい!」と言う息子(レイフ)の言葉を待っていたようだった。
・合格した王立演劇学校(RADA)では、クラットウェル学長の「努力はやめ、自然に任せ演じなさい」の言葉に「自身を思い切ってさらけ出せる機を与えられた」と語る。
・リプトン氏によれば、トニー賞を受賞したハムレット俳優は「レイフただ1人」だそうである。
・『シンドラーのリスト』は、わずか72日間で撮り終えたとのこと。
・『クイズ・ショウ』でロバート・レッドフォード監督に会ったのが、自身で初めての“渡米”だった。
〜 こんなセリフもありました 〜
リプトン「なぜ“Ralph”と書いてレイフと?」
レイフ「ここで答えたら、2度と訊かれずに済む?」
リプトン「アメリカの他に、125ヵ国で放送されますから」
レイフ「古い読み方らしい。元来“レイフ”と読むんだ」
リプトン「当時(少年時代)は邪悪な一面があったと?」
レイフ「誰にでもあるさ・・僕にはないよ」
【ハムレット】
レイフ「演出家ジョナサン・ケントは“セリフは重々しくなく、思考と同じ速さであるべきだ”と言った。
そんな彼の演出のお陰で、僕は解放された」
【シンドラーのリスト】
リプトン「(闘病中の母上はきっと)あなたの演技を誇りに思われた筈」
レイフ「母は決して大げさに褒めたりはせず、ただひと言“良く出来たわね”と・・
彼女は気に入ってくれたようだった。作品自体もね」
リプトン「・・間に合って良かった」
レイフ「スピルバーグ監督は僕の自意識をなくさせるため、カメラを止めず、何度も僕にセリフを繰り返させた。
セリフが自然に出るよう導いてくれたんだ。自由に演じさせ、予想外の演技を引き出してもくれた」
「母は亡くなったが、『シンドラーのリスト』の巻き起こした旋風で、悲嘆に暮れる暇などなかった。
忙しさの波にのまれ・・お陰で母の死を十分に受け止めることが出来なかったんだ」
【イングリッシュ・ペイシェント】
レイフ「彼女(=ジュリエット・ビノシュ)をあれほど間近で見られたのは最高だった。共演できて嬉しかったよ」
「アンソニー・ミンゲラ監督は(官能的なシーンの)ムード作りを
僕ら(=レイフ&クリスティン・スコット・トーマス)に任せてくれた。彼は鋭い感性を持つ素晴らしい監督だ」
【オスカーとルシンダ】
レイフ「僕は賭け事にはのめり込まないが・・役者稼業は言わば“賭け”だ。
舞台でも映画でも、何が起こるか分からないしね。この道を選んだことが十分“賭け”だよ」
【ことの終わり】
レイフ「とにかく僕は“ズボンを脱ぐシーン”が多くてね。まぁ、それも“芸術のため”だよ」
「彼女(=ジュリアン・ムーア)はとてもユーモアのある女性だ。
だからベッドシーンでもすごくリラックス出来たんだ。また共演したいよ」
【レッド・ドラゴン】
レイフ「“かみつき魔”ダラハイドを演じるにあたり、異常犯罪者を調べると、
彼らの少なくとも85%が“過酷な幼少期”を体験してるんだ」
リプトン「共演のエミリー・ワトソンはこうあなたを評しています。
“普段の彼はどこかぎこちない。演じてる時の彼が一番落ち着くように見える”と」
レイフ「演じている時には生気がみなぎる。現実はとても厳しい試練の連続だからね。
だけど、演じているとその現実から逃避出来る・・役者の実生活なんて大抵はボロボロさ。
人間だからそれが普通だよ・・でも、演じることで解放されるんだ」
【ナイロビの蜂】
レイフ「フェルナンド・メイレレス監督は即興を多用し、脚本が絶対という考えは持っていない監督だ。
彼の即興が、僕と(共演の)レイチェル・ワイズの間に“親密な空気”を生んだんだ。
愛し合う2人が持つ“心の繋がり”をね・・それは“眼には見えない線のようなもの”さ」
「レイチェルは素晴らしい女優さ。おおらかでとても寛大、彼女とはいい即興ができたよ。
彼女との共演は本当に楽しかった」
【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】
リプトン「悪を演じると解放される?」
レイフ「完全にね」
レイフ「“鼻のないイメージ画”を初めて見た時は、正直気乗りしなかった。
役者としては「大事な顔に何するんだ」と不安になる。自分の知らないところでデジタル加工されるんだからね。
でも完成した映像を観て大満足さ」 ←え? そうなん?(⌒〜⌒ι)
〜 演技論、人生観など 〜
レイフ「失敗なんて幾らでもすればいいんだ。なりふり構わず演じることこそ重要だ」
「(RADAで)学んだのは“リスクを冒せ”だ」
「役作りのためなら、無関係だと思えることでも何でもやってみる」
「結果を求めず過程を楽しめ。何事にも前向きに。監督や共演者を大切にしてチャンスを最大限に生かす。
演じるその瞬間こそが何よりも貴重だから」
「ラブシーンでは“相手に恵まれること”をただ願うよ。でも、現場は意外に味気ないものさ。
共演者のユーモアに救われることもある。昔デヴィッド・ニーヴンは相手役に“勃っても勃たなくても謝るよ”
と。ユーモアで場が和むのさ」
「演技は人を変えられる。物事に対する見方や姿勢が変わるかも知れない。
俳優業を選んで僕は変わったし、変わったと言う事実に満足している」
「思考や感情を刺激し、精神を浄化してくれるもの・・それが演劇や映画だ。
それはとてつもない力で観客すべての精神さえ変え得る・・それこそ僕たちが求めていることなんだ」
リプトン「毎回、演じる役から学ぶ、と言ってますね?」
レイフ「作品に全力を注ぐから。人々を魅了する、価値ある映画を作りたい。そのために努力していると自分も変わるんだ」
〜 番組恒例の10の質問 〜
好きな言葉・・「心」
嫌いな言葉・・「面喰らう」
心躍るもの・・「シェークスピア」
幻滅させるもの・・「環境破壊や汚染」
好きな音・・「静けさ」 ←「私もです」と静かに言葉を重ねるリプトン氏に「美味しい!」と(=^_^=)
嫌いな音・・「レストランなどで流れるBGMが耐えられない」
好きな悪態・・「普段はフ※ック(fuck)、不機嫌だとカ※ト(cunt)」 ←「後者(の登場)は3度目ですが、(好んだのは)いずれもイギリス人俳優です。因みに、うち2人は女性でした」とリプトン氏(=^_^=)
就きたい仕事・・「野生動物の保護に関わる仕事。自然保護公園などでね」
就きたくない仕事・・「タブロイド紙のゴシップ・コラムニストだ」
天国に着いた時、神に言われたい言葉・・「役をあげよう」


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