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2009年3月27日 (金)

☆『秒速5センチメートル(2007)』☆

さる9日(月曜)の夜、先の『新S0S大東京探検隊(2006)』に続いて衛星第2で放送された『秒速5センチメートル』を観た。

こちらは「きっとロマンチストでナルシストに違いない!」と勝手に決め打ってしまいたくもなる、孤高のアニメーション作家=新海誠の原作&脚本&監督による中編のオムニバス作品。

同氏の作品としては、初の劇場版長編である『雲のむこう、約束の場所(2004)』しか観たことのないワタシだが(それも確か衛星第2だった・・)、本作も『雲のむこう〜』に骨格部分で酷似した世界観&映像テイストを放っており、ストーリー的に言うと「ちょっと気恥ずかしくて、付いて行けないわん」ってのが現時点でのワタシの評価であるが・・(⌒〜⌒ι)
描き込まれた風景描写の凄まじさは流石に素晴らしく、ある意味「実際の風景よりも物語性を内包しているんではないか?」とさえ思えて来る!

良き映画を観て、つい「ロケツアーしてぇなぁ〜」と思ってしまうのがワタシの常なんだが、本作の場合だと「実際に足を運んでも、こんな現実離れした情景は、きっと拝めようハズもないよな」と諦めの気持ちすらわいて来たり(×_×)

『雲のむこう~』でもテーマとなっていた(と思しき)「宇宙」「道(=軌跡)」「恋人たち」「記憶」などが、本作でも同様に大きく取り上げられていた感。

第1話「桜花抄」、第2話「コスモナウト」、第3話「秒速5センチメートル」の3エピソードの中で、栃木県岩舟町(第1話)、種子島(第2話)、東京(第3話)の風景が情緒豊かに綴られる。

主人公は、遠野貴樹・篠原明里・澄田花苗の3人であるが、エピソードごとに語り手(主役)が変わる(?)ため、彼らの言動が主観的になったり、客観的に描かれたり、と“3人それぞれの心情にすき間が設けられ、観客に、それを自在に補う余地が残されている”辺りが「エエなぁ」と思った。

ただ、キャラの顔が妙にアニメアニメしてるのだけは、風景から浮き上がってるようで残念だった(・ω・) が、劇画調に描けば良いか? と言うと・・「そうなると今度はファンタジックな部分が欠落してしまう」のもあり、難しいトコロではある。

きっとこの先も“新海作品”を観るたび、同じことに思いを至らせてしまうワタシのいるような気がする(・ω・)

ちょっと気の利いたタイトルとし響く「秒速5センチメートル」は“桜の花びらの落ちる速度”である、と劇中でネタバレ(?)されていたが、宇宙開発事業団(NASDA)のロケットを格納したコンテナが、発射場に移動する際の速度が「時速5キロ」と語られてもおり、こちらも何故だか心に残ってしまった。

〜 こんなセリフもありました 〜

貴樹“時間ははっきりとした悪意を持って、僕の上を流れて行った”
  “僕らの前には、茫漠とした時間が横たわっていた”
  “あのキスの前と後では、世界の何もかもが変わってしまったような気がする”
  “僕はただ、彼女を守れるだけの力が欲しいと思った”
  “ただ生活をしているだけで、悲しみはそこここに募る”
  “昨日、夢を見た。まだ僕らが13歳の頃の”
  “今振り返れば、きっとあの人も振り返ると、強く感じた”

花苗“彼は優しくて、私は時々泣いてしまいそうになる”
  “出す当てのないメールを打つ癖が付いたのは、いつからだろう?”
  “潮は少しずつ、涼しくなって行った”
  “彼は優しいけれど・・私の向こうを、私のずっと向こうを見ている”

明里“夕べ、昔の夢を見た”

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コメント

こちらに、新海作品の壁紙がありますた。

有難いことです・・(・ω・)

http://5cm.yahoo.co.jp/download/index.html

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月27日 (金) 00時34分

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