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2009年3月30日 (月)

☆『アクターズ・スタジオ・インタビュー/レイフ・ファインズ自らを語る(2006)』☆

27日(金曜)の夜。さる17日(火曜)夜に衛星第2で放送されたのを録画しといた、名物インタビュー番組『アクターズ・スタジオ・インタビュー』を観た。

今回はゲストにレイフ・ファインズを迎えた、司会者ジェームズ・リプトン氏。
当のレイフは・・と言うと、これが「上品で知的で冷静」な紳士かな? と予想してたら「気さくだけどやや内気」な兄さんって感じであり・・妙な“名優オーラの隠れっぷり”に驚かされつつ、ある種“初々しい印象”を感じ、結構魅了されてしまったワタシだった(=^_^=)

“マイケル・シンメル芸術センター”で2006年に収録の内容。当時の(彼を巡る)最新ネタが『ナイロビの蜂(2005)』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005)』『ウォレスとグルミット(2005)』『上海の伯爵夫人(2005)』・・と(ほぼ同時期にも関わらず)複数の作品に渡ってて、モノ凄い!

俳優としての自負もなかなかのモノだが、一方で“これまで共演して来た女優さん”を押し並べて(?)絶賛しておられる言動からは・・ゲッスいワタシなぞはつい「“徹夜コースの濃厚な演技指導”なんぞも前向き(前剥き?)にこなして来はったんやろな〜」と軽蔑半分、尊敬半分(=^_^=)の複雑な気持ちで心がいっぱいになった次第である(⌒〜⌒ι)

〜 こんなことが語られた 〜

・冒頭で(リプトン氏に)紹介された出演作は『シンドラーのリスト(1993)』『クイズ・ショウ(1994)』『オスカーとルシンダ(1997)』『ことの終わり(1999)』『イングリッシュ・ペイシェント(1996)』『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする(2002)』『レッド・ドラゴン(2002)』『メイド・イン・マンハッタン(2002)』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』など。
・ワタシの聞きたかった『ストレンジ・デイズ/1999年12月31日(1995)』『アベンジャーズ(1998)』の2作に関しては、全く言及に至らず(×_×)
・弟である俳優=ジョセフ・ファインズについては、名前すら出ず(・ω・)
・イギリスのサフォーク州生まれ。父はマーク、母は『埋葬』などで有名な作家のジェニファー・ラッシュ。
・「ファインズ」のルーツはノルマン人。元々の読み方は「フィエン」らしい。
・学生時代は画家を目指し、実際にチェルシーの美大に進学した。
・(美大で)舞台のような構図のベラスケスの絵画『ラス・メニーナス』を模写してて「そうだ、自分は舞台が好きなんだ!」と改めて実感し、舞台に立ちたいと本気で思った。
・母は「役者をやりたい!」と言う息子(レイフ)の言葉を待っていたようだった。
・合格した王立演劇学校(RADA)では、クラットウェル学長の「努力はやめ、自然に任せ演じなさい」の言葉に「自身を思い切ってさらけ出せる機を与えられた」と語る。
・リプトン氏によれば、トニー賞を受賞したハムレット俳優は「レイフただ1人」だそうである。
・『シンドラーのリスト』は、わずか72日間で撮り終えたとのこと。
・『クイズ・ショウ』でロバート・レッドフォード監督に会ったのが、自身で初めての“渡米”だった。

〜 こんなセリフもありました 〜

リプトン「なぜ“Ralph”と書いてレイフと?」
レイフ「ここで答えたら、2度と訊かれずに済む?」
リプトン「アメリカの他に、125ヵ国で放送されますから」
レイフ「古い読み方らしい。元来“レイフ”と読むんだ」

リプトン「当時(少年時代)は邪悪な一面があったと?」
レイフ「誰にでもあるさ・・僕にはないよ」

【ハムレット】
レイフ「演出家ジョナサン・ケントは“セリフは重々しくなく、思考と同じ速さであるべきだ”と言った。
    そんな彼の演出のお陰で、僕は解放された」

【シンドラーのリスト】
リプトン「(闘病中の母上はきっと)あなたの演技を誇りに思われた筈」
レイフ「母は決して大げさに褒めたりはせず、ただひと言“良く出来たわね”と・・
    彼女は気に入ってくれたようだった。作品自体もね」
リプトン「・・間に合って良かった」

レイフ「スピルバーグ監督は僕の自意識をなくさせるため、カメラを止めず、何度も僕にセリフを繰り返させた。
    セリフが自然に出るよう導いてくれたんだ。自由に演じさせ、予想外の演技を引き出してもくれた」
   「母は亡くなったが、『シンドラーのリスト』の巻き起こした旋風で、悲嘆に暮れる暇などなかった。
    忙しさの波にのまれ・・お陰で母の死を十分に受け止めることが出来なかったんだ」

【イングリッシュ・ペイシェント】
レイフ「彼女(=ジュリエット・ビノシュ)をあれほど間近で見られたのは最高だった。共演できて嬉しかったよ」
   「アンソニー・ミンゲラ監督は(官能的なシーンの)ムード作りを
    僕ら(=レイフ&クリスティン・スコット・トーマス)に任せてくれた。彼は鋭い感性を持つ素晴らしい監督だ」

【オスカーとルシンダ】
レイフ「僕は賭け事にはのめり込まないが・・役者稼業は言わば“賭け”だ。
    舞台でも映画でも、何が起こるか分からないしね。この道を選んだことが十分“賭け”だよ」

【ことの終わり】
レイフ「とにかく僕は“ズボンを脱ぐシーン”が多くてね。まぁ、それも“芸術のため”だよ」
   「彼女(=ジュリアン・ムーア)はとてもユーモアのある女性だ。
    だからベッドシーンでもすごくリラックス出来たんだ。また共演したいよ」

【レッド・ドラゴン】
レイフ「“かみつき魔”ダラハイドを演じるにあたり、異常犯罪者を調べると、
    彼らの少なくとも85%が“過酷な幼少期”を体験してるんだ」

リプトン「共演のエミリー・ワトソンはこうあなたを評しています。
     “普段の彼はどこかぎこちない。演じてる時の彼が一番落ち着くように見える”と」
レイフ「演じている時には生気がみなぎる。現実はとても厳しい試練の連続だからね。
    だけど、演じているとその現実から逃避出来る・・役者の実生活なんて大抵はボロボロさ。
    人間だからそれが普通だよ・・でも、演じることで解放されるんだ」

【ナイロビの蜂】
レイフ「フェルナンド・メイレレス監督は即興を多用し、脚本が絶対という考えは持っていない監督だ。
    彼の即興が、僕と(共演の)レイチェル・ワイズの間に“親密な空気”を生んだんだ。
    愛し合う2人が持つ“心の繋がり”をね・・それは“眼には見えない線のようなもの”さ」
   「レイチェルは素晴らしい女優さ。おおらかでとても寛大、彼女とはいい即興ができたよ。
    彼女との共演は本当に楽しかった」

【ハリー・ポッターと炎のゴブレット】
リプトン「悪を演じると解放される?」
レイフ「完全にね」

レイフ「“鼻のないイメージ画”を初めて見た時は、正直気乗りしなかった。
    役者としては「大事な顔に何するんだ」と不安になる。自分の知らないところでデジタル加工されるんだからね。
    でも完成した映像を観て大満足さ」 ←え? そうなん?(⌒〜⌒ι)

〜 演技論、人生観など 〜

レイフ「失敗なんて幾らでもすればいいんだ。なりふり構わず演じることこそ重要だ」
   「(RADAで)学んだのは“リスクを冒せ”だ」
   「役作りのためなら、無関係だと思えることでも何でもやってみる」
   「結果を求めず過程を楽しめ。何事にも前向きに。監督や共演者を大切にしてチャンスを最大限に生かす。
    演じるその瞬間こそが何よりも貴重だから」
   「ラブシーンでは“相手に恵まれること”をただ願うよ。でも、現場は意外に味気ないものさ。
    共演者のユーモアに救われることもある。昔デヴィッド・ニーヴンは相手役に“勃っても勃たなくても謝るよ”
    と。ユーモアで場が和むのさ」
   「演技は人を変えられる。物事に対する見方や姿勢が変わるかも知れない。
    俳優業を選んで僕は変わったし、変わったと言う事実に満足している」
   「思考や感情を刺激し、精神を浄化してくれるもの・・それが演劇や映画だ。
    それはとてつもない力で観客すべての精神さえ変え得る・・それこそ僕たちが求めていることなんだ」

リプトン「毎回、演じる役から学ぶ、と言ってますね?」
レイフ「作品に全力を注ぐから。人々を魅了する、価値ある映画を作りたい。そのために努力していると自分も変わるんだ」

〜 番組恒例の10の質問 〜

好きな言葉・・「心」
嫌いな言葉・・「面喰らう」
心躍るもの・・「シェークスピア」
幻滅させるもの・・「環境破壊や汚染」
好きな音・・「静けさ」 ←「私もです」と静かに言葉を重ねるリプトン氏に「美味しい!」と(=^_^=)
嫌いな音・・「レストランなどで流れるBGMが耐えられない」
好きな悪態・・「普段はフ※ック(fuck)、不機嫌だとカ※ト(cunt)」 ←「後者(の登場)は3度目ですが、(好んだのは)いずれもイギリス人俳優です。因みに、うち2人は女性でした」とリプトン氏(=^_^=)
就きたい仕事・・「野生動物の保護に関わる仕事。自然保護公園などでね」
就きたくない仕事・・「タブロイド紙のゴシップ・コラムニストだ」
天国に着いた時、神に言われたい言葉・・「役をあげよう」

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コメント

こんばんは。

TiM3さんのこのシリーズの記事、楽しみにしたおりました。

ファインズさん、少し気難しさを感じるところもありながらも、概ね「真面目な人なのだな」という好印象を受けました。
「良い作品作りに努力することで自分も変われる」とかね。「・・・演じることで解放されるんだ」っていう言葉にも魅力を感じました。
(“徹夜コース”については敢えて言及を控えておきます・・・^_^;)

>「役をあげよう」

生まれながらの役者って感じですね。
「天国に着いた時…」、この質問は面白いです。

投稿: ぺろんぱ | 2009年4月 1日 (水) 01時16分

ぺろんぱさん、ばんはです。
昨夜に、苦闘2時間ほどを経て(×_×) ようやく高松市内での
「イーモ※イルによる通信環境」が整いました☆

ただ、期待してたほどのスピード感には、正直言ってほど遠く、
メール確認や他人様のブログを拝見に行くなどのすべての動作がもっさりしてて、
少々「おっくう」になって来てるのはあります(×_×)

>このシリーズの記事、楽しみにしたおりました。

こちらに来てからは衛星第2が受信出来ず「どうしたらええねん?」
と考え始めてます(・ω・)

>ファインズさん、少し気難しさを感じるところもありながらも、
>概ね「真面目な人なのだな」という好印象を受けました。

共演する女優さんによって、気合の高め具合に差の出て来る俳優さん
ではないかな? と勝手なことを思いました(=^_^=)

>「良い作品作りに努力することで自分も変われる」とかね。
>「・・・演じることで解放されるんだ」っていう言葉にも魅力を感じました。

「解放」と言うフレーズが目立ってたように感じました。
よほど、実生活は抑圧されたはるんやろか、、

>(“徹夜コース”については敢えて言及を控えておきます・・・^_^;)

・・苦笑

>生まれながらの役者って感じですね。
>「天国に着いた時…」、この質問は面白いです。

仏の名司会者、ベルナール・ピボー氏の考案された10問だそうです。
それにしても・・
「天国の存在」をハナから肯定してるんですねぇ、、

投稿: TiM3(管理人) | 2009年4月 3日 (金) 00時35分

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