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2009年3月26日 (木)

☆『新S0S大東京探検隊(2006)』☆

さる9日(月曜)の夜、衛星第2で観たのが“原作&キャラクター原案:大友克洋”が最大のウリ(恐らく)の、短編ノスタルジックSFアニメーション『新S0S大東京探検隊(2006)』であった。

何の予備知識もなかったワタシだが・・夏休みの東京を舞台に、オフ会的に集合した4人の少年たちが、広大なトウキョウの地下を探検する物語。

この導入部こそは、かなりワクワクさせられるんだが、、中盤以降で妙に登場人物が増え、いきなし“中途半端な群像劇をムリヤリ見せつけられる展開”となり、ちとゲンナリさせられた(×_×)

が、アニメ作品としての“ある程度の挑戦”が観る者にもひしひしと伝わって来るトコはあり、
・アニメーションで「ハンディカム映像」を表現
・JR沿線の風景など、やたらリアルな(現代)トウキョウの描写
は見所と言えたろうか。

後半で、旧(大日本帝国)陸軍の戦車が登場するんだが「その開け放たれた上部ハッチから、セーラー服姿の少女が半身をのぞかせ、それに並行してオレンジ色のJR車両が走る」って“図”は流石にもの凄いインパクトがあった(きっと作者が最も描きたかったシーンの1ツに相違あるまい)。
「セーラー服の少女がマシンガンを乱射する」ってな(往年の某邦画の)シチュエーションにも、決して負けてなかったと思う(・ω・)

ノスタルジックな骨格部分がなかなか良かっただけに、妙に自由度を下げ過ぎた中盤以降の展開が惜しまれるトコだ。

〜 こんなセリフもありました 〜

山下老人「誰じゃ、儂(わし)の室(むろ)に入る奴儕(やつばら)は?」
    「今こそ死して、御國(みくに)の鎮守(ちんじゅ)足らん!」

又吉「壊れたものは、直せば良いさ」
  「イイか、お前ら・・大きくなっても、地下に来るような大人にだけはなるなよ・・俺はダメだったけどな・・」

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コメント

こんばんは

>原作&キャラクター原案:大友克洋

これは、ワタシも惹きつけられます。

>・アニメーションで「ハンディカム映像」を表現

もうこの辺りになってくると
観客に錯覚させることで悦びを感じているとしか思えません^^;
それでも、敢えて見せられても「お~!」って
感心とかしちゃうんですよね。

>「その開け放たれた上部ハッチから、セーラー服姿の少女が半身をのぞかせ、
>それに並行してオレンジ色のJR車両が走る」って“図”は流石にもの凄いインパクトがあった

いいっすね~^^
腰の曲がった婆さんが、ルービックキューブを
片手でいとも簡単に完成させる某CMくらいのインパクトがあります^^

投稿: ituka | 2009年3月29日 (日) 22時03分

itukaさん、ばんはです。

『エヴォーリュション(2001)』なるSFコメディ映画に出て来る
“改変されたスマイルマーク”の左上に、血を1滴ポタリと垂らしてポスター化してみたいワタシです(=^_^=)

>これは、ワタシも惹きつけられます。

やってることが『スタンド・バイ・ミー』の応用版であろうと、キャラデザが大友さんってだけで「おっ!」と思ってしまいますね(=^_^=)

>もうこの辺りになってくると
>観客に錯覚させることで悦びを感じているとしか思えません^^;
>それでも、敢えて見せられても「お~!」って
>感心とかしちゃうんですよね。

アニメでは、初めて眼にした演出でした(=^_^=)

そういや『トゥルーライズ』でも、一番印象に残ってて、一番笑ったのがハンディカム撮影を巡る某シーンですた。

>いいっすね~^^

「少女と兵器」「少女とミリタリー」は、野郎にとって「永遠の萌えネタ」と言える存在なのかも知れませんね(=^_^=)

ま、宮崎駿カントクなども、こっそり「その手の演出」を自作に盛り込み続けられてますが・・

>腰の曲がった婆さんが、ルービックキューブを
>片手でいとも簡単に完成させる某CMくらいのインパクトがあります^^

そんな宣伝が!
ワタシなど、せいぜい2面ぐらいしか完成出来ません(×_×)

教え込めば、お猿さんでも6面完成させちゃうんでしょうかね、、ウキー!(←猿にならんでよろしい)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年3月30日 (月) 00時46分

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