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2009年2月17日 (火)

☆『ミッドナイトイーグル(2007)』☆

15日(日曜)の夜。
「日曜洋画劇場」で“地上波初放送”された和製山岳サスペンス(?)『ミッドナイトイーグル』を観た。
大沢たかお主演による局地(?)テロリストもの。
全体的な雰囲気に『ホワイトアウト(2000)』やら『亡国のイージス(2005)』に通じるものがあったが・・それもその筈、両作のスタッフが再結集して完成させた作品でもあったそうだ。

戦場カメラマン・西崎(大沢)は4年前、中東の紛争地区で、目の前の少年が飛来したミサイルで吹き飛ぶ凄惨な現場に出くわし、衝撃を受ける。「写真で平和を訴える」と心に決め、世界各地を渡り歩いて来た彼だが、それ以降はカメラを半ば封印し、専ら国内各地の山を登ることに情熱を傾けて来た。

そんなある日、彼は北アルプス近郊でヒバーグ中(?)に、ステルス機が墜落する閃光を目撃する。

密かに軍事訓練を行っていたステルス機“B-5”に搭載されていた“何か”を巡り、周辺の自衛隊基地や、ひいては永田町(内閣府)が激震に包まれる・・

墜落現場に残された“何か”を回収すべく、渡良瀬総理(藤竜也)は陸幕長に命じ、名うてのレンジャー部隊を北アルプス・見岳沢へ向かわせる。
一方で、西崎の後輩でもある東洋新聞・松本支局の記者・落合(玉木宏)は、左遷の不名誉を挽回すべく、スクープをゲットせんと、西崎を伴い(=雇って)同様に見岳沢を目指すのだった。

だが、レンジャー部隊も、西崎たちも知らなかった。
某国の工作員によって構成された集団が、完全武装の上で“何か”に恐ろしい勢いで迫っていたことを・・

出だしの展開からして『ブロークン・アロー(1996)』の亜流みたいなもんかな、と感じたが、もっと自由度&娯楽性の低い、ややしょっぱいテイストの作品であった。。

主役となるステルス機“ミッドナイトイーグル”の造型、中盤以降の銃撃戦・・と見せ場ならば、沢山用意出来たハズなのに・・あらゆる場面を「吹雪」「雪原」が覆い隠してしまい、かなりヴィジュアル的に“観客の期待したモノ”が失われてしまう形となってしまった(×_×)
後半ではステルス機内に到達する面々もいたりするんだが、、何処となく「ニセモノ」っぽくて興醒めな感じ(の機内)にも映った。。

西崎の構えるカメラ(一眼レフ)のロゴが完全に黒く消されてて余計に気になったり、ヒロイン=有沢慶子(竹内結子)のぶっ放すチャカ(拳銃)が玩具っぽかったり、石黒賢演じる雑誌社(週刊WISE)編集長のキャラが何ともペラペラに見えたり、渡良瀬総理が必死に訴えようとするヒューマニズムがどうにも滑ってる感じだったり・・“総じて”どっかで「製作費を浮かせ、儲けとるヤツがおったのでは?!」と決め打ちたくなるトコロが正直あった。

(何処の国かは)何となく分かるが(=^_^=)、工作員を多数潜り込ませて来た「某国」に対する風刺(?)が甘く、かつ(山岳における)相手工作員側の(人間)ドラマの描写が殆ど0%(!)だったのは、ただただ消化不良に思えた。

更に細かいトコでは、雪原を「赤いジャケット(落合)」や「黒いジャケット(西崎)」を着てウロウロ歩き回る主人公らが、何故ラスト近くまで狙撃されずに生き残れたか? ってのも大いなる疑問だった(どう見ても民間人ぽいから容赦して貰えたんかな?)

オチも“衝撃的”な筈なのに「涙」じゃなく「疲労感」がどっと溢れたのだった。

「日本での“この手の”アクション映画には、やっぱ限界があるんやなぁ」としみじみ感じた2時間(とちょっと)だった(×_×)

〜 こんなセリフもありましたが 〜

西崎「ナパームは兵士だろうが、子供だろうが見境なく命を奪う」
  「必死に生きようとする子供たちの未来を一瞬にして奪う、それが戦争だ」
  「シャッターを切ることじゃ、たった1つの命さえ救えない」

佐伯「我々は軍隊ではない、自衛隊だ」

総理「・・民間人?!」
  「有沢慶子さんですね? 総理の渡良瀬です、初めまして」
  「残念ながら、全ての真実が国民の幸せと安全に繋がるとは限りません」
  「政治家の、唯一最大の責務は・・どんな手段をこうじても戦争を阻止することです」

落合「山は夏がいいですよね・・雪が溶けたら、また行きましょうよ」

※「西崎の写真を見て、誰もこんな眼に遭わせたくない、そのために自衛官になろうと決めた」

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