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2009年1月12日 (月)

☆『ラースと、その彼女』☆

11日(日曜)の午後。
久々に(?)新梅田シティにある“シネ・リーブル梅田”に行き、これまた久々の小品(?)『ラースと、その彼女』を観て来た。う〜ん、やっぱし平日に行くとしたら“少々面倒な立地”ですなぁ・・今日にしても、寒風がなかなか肌に厳しかったのれす(×_×)

午後からの回で観たが、開場時間前のロビーにガキ・・じゃない、ちびっ子(連れのお父さんなど)が多くて当惑(・ω・) 『ラース〜』って、こんな“幼き者たちのハート”をすら、鷲掴みにしてるのかしらん?? と“末恐ろしきモノ”を感じてしまっ・・てたら、何のことはなく、直前まで上映されてた『トミカヒーロー・レスキューフォース/爆裂MOVIE〜マッハトレインをレスキューせよ!〜』なる特撮映画を観終わったしとたちに過ぎなかった(⌒〜⌒ι) ←案外メチャメチャ面白かったりして。。

リンクさせて頂いてる幾つかのブログでも評価が高く「これは押さえとかな!」と関西弁で直感した本作。殆ど予備知識を仕入れずに観に行った次第だが、さて・・?

アメリカの何処かの田舎町(←ややイギリスっぽくも映る、実際にはカナダで撮影されたそうだ)。27歳のラース(ライアン・ゴズリング)は、兄夫婦の住む“本宅”の斜め(?)に建つ“ガレージ”を改造した家で暮らす純粋で心優しき青年。
町の皆には“ミスター・サンシャイン”と親しみを込め呼ばれているが、彼がいつまでも1人で悶々と(?)生活を送っていることに、義姉カリン(エミリー・モーティマー)は心を砕いていた。
「せめて食事ぐらいは一緒に」とラースを再三誘うカリンだが、口約束こそは結ぶものの、彼が実際に実兄ガス(ポール・シュナイダー)たちの食卓に座ることは殆どなかった。

そんなある日、ラースは職場で同僚に“リアルドールはいいぞ”と聞かされる。ホンモノの人間(の女性)そっくりの肌触りに体重。また、オプションの選択によっては、年齢や国籍をも自在に設定出来ると言う。ラースの心の何処かで、確かに“響くモノ”があったようだった・・

6週間後、ラースが珍しく兄夫婦の家の戸を叩く。
「会わせたい女性(ひと)がいる」と、ラースはもじもじしながらも嬉しそうだ。
「彼女は外国人で、言葉が不自由なんだ」「移動には車椅子が必要なんだ」弟が眼を輝かせ続ける言葉に、うんうんと頷くガス&カリン。
しかし、ラースが“彼女”として紹介したのは“リアルドール”のビアンカであった。

ポスターなどで有名なのは「右にビアンカ、左に微笑んだラース」を配したショットなんだが・・まぁ、言ってみれば「この1枚が本作(全体)を明確に表現してる」とも思う訳で、この点に限れば『リトル・ダンサー(2000)』のソレ(ポスター)にも通じる“ヴィジュアル・インパクト”を有してたような気がする。

物語の展開はタイトルである“ラースと、その彼女(ビアンカ)”に端を発するものの、中盤以降は“ラースの家族と、その町の人々”って風に広がってもゆく。
彼ら(一家)に対する愛情故に、町全体で(?)ラース&ビアンカを受け入れ、見守り、祝福しようと、ストーリーは流れて行く。

そのまま「劇終」(←香港映画かよっ!)となっても、それはそれで良かったかも知れないが・・後半では、ラースが「意を決してビアンカに“プロポーズ”したけど、彼女の返事は“ノー”だったんだ!」と兄夫婦に告白し、その心境に“微妙な変化”の訪れたことが観客にも明示される。
そして“意外な人物(?)による幕引き”を経て、ラースに“喪失と再生”がもたらされるのだが・・(・ω・)

私的に、本作で一番「光ってる!」と感じたのはダグマー・バーマン医師だったろうか。この方の「冷静で毅然と振る舞いつつも、踏み込めば温かい」と言うキャラ造型は、かなり本作の質を高めてくれていた。連想したのは『スカウト(1994)』で医師を演じてはったダイアン・ウィーストさんかな。

パトリシア・クラークソンさん、ワタシの中で「要注目の女優さん」となりそうですなぁ。

実はラースの間近には、彼に想いを寄せるマーゴと言う女の子(同僚)がいたりもし、彼女なりの“やきもき”“じたばた”する様子も、見所の1つと感じた。
美人、とは言えないしとだが(ファンの方、済みません)“コメディエンヌとしての才能”のスゴそうな女優さんである。

意図された演出とし、冒頭&終盤で神父の語るシーンがあるが、特に前者におけるセリフ(うろ覚え)

「神の仰る究極のルールはただ1つ・・“互いを愛しなさい”です」

と言うのが、それが放たれた瞬間から、作品世界全体に染み渡って行くようで「エエなぁ〜」と妙に気持ちが安らいでしまった(=^_^=)

総括としては“町ぐるみの、実話めいたええハナシ”って域を超えるモノではなく、私的には涙腺を刺激されることもなかったが・・

「妄想を作り出すのも、それに幕を下ろすのも、結局は自分と言う人間なんやね」
「みんなが1人を変えることって、逆に言えば1人がみんなを変えることでもあるんやね」

と何だか“アホみたいなこと”を観賞後に改めて思ってしまったワタシである(⌒〜⌒ι)

〜 ほか、こんなことも 〜

♦海外にも“アクション・フィギュアおたく”のおることを再確認(・ω・)⇒安心(=^_^=)
♦「テディ・ベア」の救命(蘇生?)シーンは“ミスター・ビーン”っぽくて微笑ましかった。ローワン・アトキンソンがやるよりも断然魅力的だし(=^_^=)
♦主人公の第一印象は「(『スクリーム(1996)』『スパイダー・パニック!(2002)』に出てた)デヴィッド・アークエットに似とるね」である。どないでしょ?
♦ビアンカは「ブラジルとデンマークのハーフ」であり宣教師。看護師の資格もある、と紹介されていた。日本人好きのしとなら「トウキョウからやって来たコギャルの“ミドリ”」っておなごもチョイス可らしい(=^_^=)
♦ビアンカの下腹部を「チラ見」したカリンが「やだ、ウソ・・!」と驚愕するシーンに、観てるこっちも驚愕(⌒〜⌒ι)
♦ラースには“リアルドール”を勧めつつ、(多分)自身は購入しなかった同僚くん。「X−boxの新型を買って、金がなくなったんだ」とか言い訳してたが・・「たかだかゲーム機が、幾らのモンやねん!?」とぶん殴ってやりたい気分だっ(おいっ)
♦バーマン先生による治療は(時間的にも)手厚過ぎる気がした(・ω・) 「入院させるだけの(金銭的)余裕はない」とか兄夫婦は言ってたが、あそこまで入念な通院(の質&回数)ともなると、結構(費用が)かかったんではなかろうか?(にしては薬を処方してなかったようにも思う?)
♦兄夫婦を写した「同じ」写真が「2ヶ所」で飾られてたのが印象的だった。
♦ボウリング場でのラースの「1投目」には笑った! あのネタは合コンでも使えるね(←まだそんなんやっとんかい!(=^_^=))
♦ラスト寸前“ラースと、その彼女”を手前に配しつつ、その背後を戻って行くバーマン先生の後ろ姿にキュンとしてしまった。きっと「やれやれ、治療は終わったようね・・」とでも呟いておられたことだろう。
♦中盤からの“サスペンス劇”を何処か期待してしまってたワタシ・・(ビアンカが)ベッドで自然に(左に)倒れる演出には・・ヒヤリとしました(×_×)
♦最後は、やっぱり「あの木箱」を“再利用”したんやろか?(←おいおい)
♦「犬」や「警官」の存在しない世界でしたね(・ω・)
♦エミリーさん、激した時の“声のかすれ具合”も含め、デミ・ムーアっぽさはそこそこ健在ですね☆
♦何のかんの言って(←言わないが)、結局は沢山の女性に愛されてたラース君でしたな(・ω・)

〜 こんなセリフもありました 〜 ※メモなし鑑賞につき細部は異なります、、

ラース「僕を抱きしめようとする人もいるけど、抱きしめられるのが嫌いな人だっている」
   「これは造花だから、美しさは永遠に損なわれないよ」

マーゴ「涙の理由はそれだけじゃないの」
   「彼といても面白くなかった、だけど・・寂しかったのよ」

ラース「いつ、大人を自覚した? セックスを知ってから? そもそも“大人”って何だ?」
ガス「皆に正しいことをする、例えそれが辛くても・・それが“大人”だと俺は思う」

バーマン「心の病の全てが悪いわけではないわ」
    「ビアンカが現れたのには“理由”が有る筈よ」
    「これから先、を決めるのは彼自身よ」

バーマン「寂しさの余り、患者の名前の綴りを間違えることもあるわ」
ラース「先生は・・面白い人ですね」

※「満員だと? 女どもを帰らせろよ!」
店員「そんなこと出来るかよ、八つ裂きにされちまう」 ←ボウリング場にて

ガス「弟は“町の笑い者”になる」
バーマン「あなた方もね」

彼女「そろそろ私たちも、みんなの所に戻らない?」
ラース「少し歩かないか?」
彼女「いいわ」

同僚「解剖学的にも“精密”らしいぜ」

おばさん「人生なんてそんなものよ・・“幸福”と“不幸”が一度にやって来るの」
    「まるで大きな子供ね・・夫みたい」

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コメント

「みんなが1人を変えることって、逆に言えば1人がみんなを変えることでもあるやんね」・・・パチパチパチィッ(拍手)。

投稿: ビイルネン | 2009年1月12日 (月) 02時44分

ビイルネンさん、ありがとさんです。

ちょっとレビューの一部がおかしかったので、手直ししてました(・ω・)

ではでは・・

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月12日 (月) 02時54分

こんばんは。

>“互いを愛しなさい”です

そうなのですね。
私も、本作でこの「愛」について語られた神父さんの言葉が底辺にあったのだと感じた次第です。

>妄想を作り出すのも、それに幕を下ろすのも、結局は自分

そしてその過程には「愛」の介在があったなればこそ、と。
他の映画は勿論、全ては其処(広義での「愛」)なんやろうなぁと感じる昨今です。

>何のかんの言って・・・結局は沢山の女性に愛されてたラース

そう仰るTiM3さんにもラース君への愛を感じましたが・・・そうでもないですか? (^_^)

投稿: ぺろんぱ | 2009年1月12日 (月) 19時08分

TiM3さん、こんばんは。

いつも楽しく読ませていただいてますが、
「〜 ほか、こんなことも 〜」の所、大好きです!
“ミスター・ビーン”ですか、ハハッ。
彼の場合はテディ・ベアを解体しちゃったりして
余計に収集つかなくなりそうですね。

私なんか、そうそうってその時思ってても、
鑑賞後はすっからかーんと忘れてしまいます。
細部にわたってのコメントがメモなし鑑賞なのに
すんばらしいっ。ヾ(〃▽〃)ノ

マーゴ役の女優さんはタレ目で金髪、高い声、典型的な
コメディエンヌって感じで可愛かったですよね。
目指せ!ゴールディ・ホーン(←結構好きなんです)!

それにしても、帰宅した時に電気のついてない部屋に
リアルドールがいるって考えただけで恐い私です。( ̄▽ ̄;A

投稿: ゆるり | 2009年1月12日 (月) 21時44分

こんばんは

>「ビアンカが現れたのには“理由”が有る筈よ」

本作で最も印象に残ったのが、バーマン医師のこの言葉だったのです。
こういうことを、さりげなく言い放っても様になる人間になりたい。

また、本作で最も気掛かりだったビアンカの最後となる行き先が
キチンと描かれていたので安心しました。
下手に要らなくなったといって解体するわけにもいかないですしね^^;

本作では2体のビアンカが使い分けられたそうですが
クランクアップ後はラース君と監督が持ち帰ったとか言ってましたね^^

投稿: ituka | 2009年1月12日 (月) 22時25分

ぺろんぱさん、ばんはです。

さっきまで衛星で『レイ』を観てましたが・・長かったですねぇぇ(⌒〜⌒ι)

>私も、本作でこの「愛」について語られた神父さんの言葉が
>底辺にあったのだと感じた次第です。

教会的な存在ってのが、町の住民を団結させる役割を担ってるのかも知れませんね。

宗教を(完全に)肯定する訳ではありませんが「社会人が(成人後も)参加すべき“学校”のような存在が、この日本にも必要なのかも?」と思ったりします。

>そしてその過程には「愛」の介在があったなればこそ、と。

そんな「愛」の存在に気づいてなかったラースの頭をガツンと殴りつけたのが、
あのカリンの叫び(?)だったのでしょうね。

>他の映画は勿論、全ては其処(広義での「愛」)
>なんやろうなぁと感じる昨今です。

監督の、作品に注ぐ愛・・ううっ、ベタや、、

>そう仰るTiM3さんにもラース君への愛を感じましたが
>・・・そうでもないですか? (^_^)

私的には「最も苦手とするタイプ」でしょうかね(=^_^=)
「花を投げ捨てる人間」は嫌いです(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月13日 (火) 00時00分

ゆるりさん、ばんはです。

>「〜 ほか、こんなことも 〜」の所、大好きです!

文脈をまとめるのが面倒で(=^_^=)箇条書きになってますが、
「観賞後に楽しめる最大のポイント」はあそこかも知れませんね。

>“ミスター・ビーン”ですか、ハハッ。
>彼の場合はテディ・ベアを解体しちゃったりして
>余計に収集つかなくなりそうですね。

ビーンの世界観の方が、周囲の人々が「リアルにシビア」なので、
それはそれで面白いですよね(=^_^=)

>私なんか、そうそうってその時思ってても、
>鑑賞後はすっからかーんと忘れてしまいます。

この記憶のしつこさをバーマン先生に診て頂こうかしらん。

>細部にわたってのコメントがメモなし鑑賞なのに
>すんばらしいっ。ヾ(〃▽〃)ノ

メモしてたら・・どう仕上がってたことやら(⌒〜⌒ι)

>目指せ!ゴールディ・ホーン(←結構好きなんです)!

「永遠に美しい人」でしたっけ? 
ケイト・ハドソンのママさんでしたね。

>それにしても、帰宅した時に電気のついてない部屋に
>リアルドールがいるって考えただけで恐い私です。( ̄▽ ̄;A

主人公&リアルドールの性別をまんま入れ替えただけの、
安直な邦画リメイクが企画されないことを、ただ祈ります(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月13日 (火) 00時12分

itukaさん、ばんはです。

>本作で最も印象に残ったのが、バーマン医師のこの言葉だったのです。

これまでも「似た症例」に接する機会があったのか、随分と扱いに慣れてはりましたよね。

私的には、バーマン先生なりに「ラースとの関わりの中で、自らの心の傷を癒す糸口を掴みはったんでは?」とか、思いましたね。
あの人の立場からで本作を観てみたいモノです。
(ってまた、スピンアウト企画かい!)

>こういうことを、さりげなく言い放っても様になる人間になりたい。

自分が口を開く瞬間、周りの雑音をカットしつつ、それらしいBGMが流れるような装置が欲しいです(=^_^=)
(まるで『A.I.』での、肩をグキッとやったらムード音楽の流れるジュード・ロゥのロボットみたいやね、、)

>下手に要らなくなったといって解体するわけにもいかないですしね^^;

ネットで実際に販売されてるラブドール(=^_^=)の場合、販売業者側で引き取りサービスもやってくれてるトコロがあるそうです。
(そんなトリビアは要らねえっつーの!)

>本作では2体のビアンカが使い分けられたそうですが
>クランクアップ後はラース君と監督が持ち帰ったとか言ってましたね^^

持ち帰ってどうするんだよ、、

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月13日 (火) 00時22分

この映画って評価高いですね。
TiMさんもそれなりにって!!ことかなぁ。

……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ

> 「みんなが1人を変えることって、逆に言えば1人がみんなを変えることでもあるんやね」
逆説的でもあるけと言えるよね、変えたのか?変わったのか???主体が違えば言い方も変わるかも?
私もなんとか見る機会を作りたいですね。

投稿: west32 | 2009年1月13日 (火) 23時19分

今日気づいたけど顔文字の挿入が出来るが....

モヒャ━━((゜Д゜Uu))━━!!!!!!

長いのが多いですね。
こんな風に ヤッテラレンワ…ヽ(○´3`)ノ フッ

投稿: west32 | 2009年1月13日 (火) 23時21分

今晩はです、west32さん。

今週もBS2が熱過ぎます(=^_^=)

>この映画って評価高いですね。
>TiMさんもそれなりにって!!ことかなぁ。

再度振り返って「直感的に評する」と・・

女性キャラがいずれも素晴らしい!

ってトコでしょうかね。ラースに感情移入するしともいると思うし、
それも見方の1つでしょうけど・・ワタシはあの作品世界全体に好感を持った次第ですね。

> 逆説的でもあるけと言えるよね、変えたのか?変わったのか???
>主体が違えば言い方も変わるかも?

以前に観たロシア映画『12人の怒れる男』でも「裁いたのか?」「救ったのか?」と言う2つの解釈が出来ましたっけね。

シェークスピアの『マクベス』でも、
「奇麗は汚い、汚いは奇麗」ってセリフがありますしね(=^_^=)

>私もなんとか見る機会を作りたいですね。

そうですね。殺伐としたくない気分の時にはおススメ出来ます。

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月13日 (火) 23時38分

>今日気づいたけど顔文字の挿入が出来るが....
>長いのが多いですね。

カナセリフの入る顔文字は苦手だったり・・
何だか説明的過ぎて、ですね、、

ワタシが使うのは専ら

(=^_^=)
(・ω・)
(⌒〜⌒ι)

の3つでしょうかね。

この3つだけで、世界を語り尽くせますよ。

・・んなアホな(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月13日 (火) 23時40分

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