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2009年1月13日 (火)

☆『ハイジ(2005)』☆

8日(木曜)の夜。衛星第2で放送されたイギリス映画『ハイジ』を観た(吹替え版)。
往年のアニメ作品『アルプスの少女ハイジ(1974)』として有名な、かの児童文学を実写化したもの。当時のアニメ作品自体を殆ど観ておらず「手っ取り早く“ハイジ”の世界を学んどこ」と考え、鑑賞することに。

(両親の死後、育ての親となった)デーテおばさんに連れられ、祖父であるアルムおんじ(マックス・フォン・シドー)に預けられることとなったアーデルハイド(エマ・ボルジャー)は“ハイジ(Heidi)”のあだ名が似合う(?)9歳の活発な少女。
おんじには“何か良からぬ噂”が囁かれているらしく、スイス・デルフリ村から外れた、冬になれば深い雪に閉ざされる山小屋で独り、暮らしていた。
無愛想で頑固で厭世的なおんじは最初「お前をここに置く訳にはいかんぞ」とハイジに対し冷たい態度を取ったが、純粋で心優しい彼女と接することにより、次第にその態度を軟化させてゆく。
村外れにはヤギ使いのペーターも住んでたが、彼もまたおんじ同様“心の何処か”の屈折した少年だった。

彼らとのアルプスでの暮しにも慣れたある日、デーテおばがやって来て、嫌がるハイジを半ば強引にフランクフルトの富豪・ゼーゼマンの屋敷へと連れて行く。ここでは、足の不自由な11歳の少女クララが彼女を待っていた。

病弱で外出もままならず、塞ぎ込みがちなクララに友達とし紹介されるハイジ。
彼女はこの“新しい友人”を歓迎したが、ハイジ自身は、屋敷での堅苦しい生活や、ことあるごとに辛くあたる執事ロッテンマイヤー(ジェラルディン・チャップリン)により、次第に心を病んでゆくのだった・・

CG特撮により、谷間に架けられた“超ロングサイズのブランコ”をハイジがこぐシーン・・がいよいよ実現するか?! と期待してたが、そう言うアニメファン向けの演出は一切挿入されなかった(・ω・)>
全体的にはハイジを軸とした「対おんじ」「対クララ」「対セバスチャン(使用人の青年)」「対(クララの)おばあさん」ってな交流が綴られるんだが、どれも児童文学の域を超えるものではなく(←超えなくてええって)、丁寧だが予定調和的に進んでく感じだった。

私的にはもっと“アルプスの野辺で遊ぶハイジ”って映像を観たかったが、物語の半分はゼーゼマン屋敷篇であり、アルプスのシーンにしても半分ほどは“冬の生活”の描写だったので、意外と“インドア”な印象が強かったように。

残念だったのは、アルムおんじを除く面々に、さほど魅力を感じなかったことか。ハイジもクララもペーターも“可愛さ”や“美しさ”よりも“リアルさ”の優先されてた気が(⌒〜⌒ι)
ロッテンマイヤーさんのみが、最後まで「認めぬ! 退かぬ! 媚びぬ! 顧みぬ!」と、頑な性格を崩すことなく孤軍奮闘されてたが、それはそれで“助演女優”としては光ってたかな、と。
しかし、かの“喜劇王”チャールズ・チャップリンの娘さん(!)でもあるジェラルディンさん・・果たして本作におけるキャラ造型を“偉大なるチャーリー”が天界から微笑んで見下ろしていたのかどうかは・・微妙なトコだったかも知んない。。

終盤では、アルプスに戻ったハイジを、今度はクララが訪ねる・・と言う展開となるが、そこでペーターが(クララの裕福さに嫉妬したのか)いきなり“(クララの)車椅子を谷底に向かって蹴る”なる凶暴な行動に出るのが衝撃的だった。
結局、(それについては)謝罪も告白もなかったが・・その後、怒りを克服出来るようになったのか、作品を観終わってからもその点が気になってしまった。。

〜 こんなセリフもありました 〜

ハイジ「あの鷹は何を鳴いているの?」
ペーター「村に住んでる、諍いばかりの人間をあざ笑ってるのさ」

ハイジ「ここ(屋敷)から見えるのは石の道だけね」

ペーター「ヤギ飼いには読み書きなんか必要ねぇもん」
    「外は酷い風だ、いつかこんな家、吹き飛ばされっちまうよ」
    「本なんか読む奴はバカだ」

おんじ「都合のいい時に売り買い出来るシロモノじゃないぞ、あの子は」
   「これまでに山ほどの悪事をやって来たが、誓って人は殺していない・・」
   「これ以上、わしらに何が必要だと言うんだ?」
   「齢(とし)を感じるようになった・・」

ロッテンマイヤー「私は遅刻する人間が大嫌いです」

ハイジ「この街(フランクフルト)に大きな樹は1本もないの?」
教会の男「こんな都会に住む程、樹は愚かじゃないさ」

クララ「ハイジはね・・毎日、私を笑わせてくれるの」

おばあさん「“ハイジ”がこの子の本名なら、(アーデルハイドではなく)そう呼ばれるべきです」
     「ハイジ、誰でも字は読めるわ」

おばあさん「あなた、ホントにハイジが嫌いなのね?」
ロッテンマイヤー「認めたくありません・・良い子だと相手に思わせる、あの子の才能を」

おばあさん「あなたがあの子の本質を見抜いているとは思えないわ。
      ・・“良い子のふり”をしているのはあなた自身でしょう?」

追記1:いきなりいなくなったハイジを心配し、行方を尋ねる村人に・・

おんじ「ハイジは・・わしが喰っちまった」

ってのは、村における(おんじの)評判から察するに“シャレになってなかった”と思うんだが、、
追記2:おんじは「ヨーゼフ」と言う名の犬を飼ってなかった。。これは(アニメ版のみの)オリキャラだったらしい(・ω・)
追記3:ペーターを演じる少年の容貌・・ちと“スティーヴ・マックィーン”が入ってました(=^_^=)
追記4:以下、ウィキペディアより転載(=^_^=)

「(アニメ版で)オープニングのハイジが乗っているブランコの長さは、振り子の周期から計算して約37.8メートル。」

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コメント

観たい気はあったものの、何かにつけ”吹き替え”というものには抵抗があり、録画しませんでした。それと、劇場公開時の宣伝で観た”ハイジの役してた人”にどうも違和感を感じ・・結局のところ、昔観たアニメのままにしとこうと・・。

けど、このブログで、じいが”マックス・フォン・シドー”であったと知り、観てみたくなったりしておりますぅ。

投稿: ビイルネン | 2009年1月15日 (木) 02時01分

ビイルネンさん、ばんはです。

>観たい気はあったものの、何かにつけ”吹き替え”というものには
>抵抗があり、録画しませんでした。

出演者のナマゴエ(?)が「自分の理想」と違う場合とかは
“吹替え”の方が良かったりしますよね。

デミ・ムーアさんなどは吹替えの方が好きです(=^_^=)

>それと、劇場公開時の宣伝で観た”ハイジの役してた人”に
>どうも違和感を感じ・・結局のところ、昔観たアニメのままにしとこうと・・。

因みにヨーデル率も「0%」でした。。

>けど、このブログで、じいが”マックス・フォン・シドー”
>であったと知り、観てみたくなったりしておりますぅ。

『フラッシュゴードン』でミン大王(皇帝だったかも?)を演じられてた頃とは、流石に印象がドン変わりしておられますね(⌒〜⌒ι)

いやでも「老いはすれど、枯れず」な雰囲気が良かったです。

あの年齢まで生きさせてくれるんだろうか、この国は(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2009年1月15日 (木) 23時49分

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