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2008年12月 1日 (月)

☆『トロピック・サンダー/史上最低(サイテ~)の作戦』☆

30日(日曜)。

・朝から京都市内へと繰り出し、今秋最後の(まだイケる?)紅葉を満喫しよう!
・午前中から劇場をハシゴし、映画を2〜3本「イッキ観」しよう!

など、(過ごし方の)計画だけは漠然と形成されてたが・・結局はまたも正午前まで“寝だめ”となってしまい、上記いずれの計画も瓦解してしまうのだった(×_×) ←まぁ、身体が疲れてるんなら、明日からまた仕事だし“寝だめ”でも何でもしとくべきだとは思うが(・ω・)

が、空は晴れ渡り、出かけない手はなかったので・・近場ながら市内のシネコン“シネプレックス枚方”までクルマを走らせ、新作『トロピック・サンダー/史上最低(サイテ~)の作戦』を観て来た☆
ここ最近の何となくの「しんどさ」「だるさ」を果たして“笑い”で払拭出来るのか・・妙に期待値こそは高まってしまうのだったが・・(=^_^=)

2013年以降、地球に次々と襲いかかる危機を単身救い続けるヒーローの活躍を描いた『スコーチャー』シリーズも、その後ズルズルと(=^_^=)6作目を迎え、花形男優=タグ・スピードマン(ベン・スティラー)の前途にもいよいよ暗雲が垂れ込め始めていた。
「この次がコケたら“終わり”」とも囁かれる中、再起をかけた1作『トロピック・サンダー』がクランクイン(撮影開始)される。

原作は、ベトナム戦争で両手首を失いつつ奇跡の生還を果たしたフォーリーフ・ティバック(ニック・ノルティ!)による自伝的小説『濡れた攻勢』。
(何でも、10人いた兵士のうち生還はわずか4人。そのうち自伝を執筆したのは3人。そのうち2人の作品がヒット。そのうち1人の小説の映画化だそうだ(=^_^=))

これを映像化するにあたり、プロデューサー=レス・グロスマン(トム・クルーズ!)はタグの他に『ファッティーズ』シリーズで有名な“お下品男優”ジェフ・ポートノイ(ジャック・ブラック)と、『悪魔の小路』でトビー・マグワイア(!)と共演し、熱演をみせた“なり切り男優”カーク・ラザラス(ロバート・ダウニー・Jr.)、そして清涼飲料水“ブーティ・スウェット”のCMタレントでお馴染みの若手ラッパー=アルパ・チーノ←(=^_^=)を共演させる。

監督にはマイナー系の新人=デミアン・コックバーンを起用、つまりは自分のやりたいように現場を(遠隔地から)操ろうとする彼だが・・撮影は個性派男優同士の衝突や操縦難、爆破チーフの誤爆(←200ポンド×2ヶ所の爆薬がカメラの回ってない状況で炸裂、400万ドルの損失となったらしい、、)などが相次ぎ、なかなかはかどらない。

ハッパをかけるグロスマンに、頭を抱えるデミアン。そんな彼にフォーリーフが「俳優たちを地獄に連れ出せ」と助言を与える。
そして最低限に絞り切ったスタッフ8人(←俳優5人+スタッフ3人(原作者+監督&ハンディカム撮影+ヘリ操縦&爆破チーフ=コディ))による、アジア某国・奥地を使った「ゲリラ撮影」が開始されたのだが・・

彼ら俳優が「強制収容所」と台本で教えられた施設は、実は『炎龍』なる“アジア麻薬市場の1/8を抑える密売組織”のヘロイン工場であった・・!

ベン・スティラー自身が監督&製作&脚本&主演をつとめる本作。単なるバカ映画なのかと思いきや、ハリウッドの内幕をバッシング覚悟で暴露してそうな部分や「知的障がい者」「黒人」「ベトナム人」「夜の女性」などの“切り込みにくい領域”に遠慮なく踏み込んで行ってる感があり、その意欲にまず圧倒された。
かつ、豪華キャストをかなり頑張って揃えてくれてるのにもびっくり!(ネタバレですかねぇ? まぁ集客に繋がるんならイイかな、と)

トムクルの出演(←ある意味主演級かも!(=^_^=))はスタッフ側の狙い通りのサプライズをまず与えてくれるが、それ以外にもマコノヘイ(not近衛兵)、トビマグ、ニクノル・・ラストだけだが、ジョン・ボイト氏も出て来るし!
名実共に、最も儚かったのが監督役の俳優さんだったぐらいだ(=^_^=)
展開だけを取り上げれば“王道”とも言うべき『サボテン・ブラザーズ(1986)』『ギャラクシー・クエスト(1999)』な路線なんだが、そこに絡め「演技論」「女性観」などもちりばめられ、一笑に付すには余りに勿体ない気がした!

きっと映画に詳しければ詳しい観客ほど、色んな部分に気付かされ、そして笑わされ、時にムカつかされる作品であるに違いなかろう(=^_^=)

念入りに下見しとけよ! と“事件後”に思わず突っ込める、ヘリ降下直後のシーンは必見。『ディープ・ブルー(1999)』で熱弁をふるった、サミュ・L・ジャクソンの“あの運命”をも思い起こさせる、驚きの展開だ(=^_^=) 『ダブル・チーム(1997)』のラストが好きな方も、きっと気に入ることだと思う。。(それにしても、良くトラブルなく、事前にカメラをあちこちセット出来たもんやな、、)

総じて言えば「意外と重く」「笑わされるよりも考えさせられる」作品だったような気が(私的には)したが、色んなサプライズが楽しめるので、観てソンはないかな、と思う。少なくとも「会話のネタ」にはなりますわ(=^_^=)
(ただし、スラングが余りに多いのでデート向きではないかな、と。残酷描写(映像面)よりダイレクトな性的表現(セリフ面)でのPG−12指定ではなかったんかな、と)

〜 こんなセリフもありました 〜

『スコーチャー6』より「冷蔵庫を開けたのは、誰だ?」

『ファッティーズ2』より「(屁だって)国によっちゃ“敬意の表現”だ」

『悪魔の小路』より「私は悪い子です・・神父様」 ←トビマグ君!

タグ「国に戻ったら、お手玉を教えてやるよ」
  「カウントダウンで演技を始めたくない・・“アクション”のかけ声で頼む」
  「精巧な“造り物”だが、血のりはどうせコーンシロップとジャムだ。
   (舐めて)・・ん、“血の味”の混じったコーンシロップだな・・」
  「よしカットだ! 今のシーンは予告編に使えるぜ」
  「体は縛られようとも、心は自由だ」
  「次は“拷問シーン”だな?」
  「俺が間違っていた! 早くこのクソ※を吹っ飛ばせ!」

オサイラス「隠れんぼの時間か? 見つけたぞ」
     「監督を探してるんなら・・その辺だ」 ←『ユニヴァーサル・ソルジャー(1992)』のラストみたいや。。
     「“特別な存在の女”はいるのか?」
     「頭が脱水状態で・・電解質が欲しい」
     「俳優はアスリートと同じだ」
     「こんなに星の美しい夜は、つい“人生の意義”を考えちまうな」
     「“DVDのコメント撮り”が終わるまでは作品の役になり切る主義だ」
     「『クロコダイル・ダンディー(1986)』の主人公を悪く言うな!
      彼は“祖国(=オーストラリア)の至宝”だ」
     「お前、一線を越える気か?」
     「“完璧な愚か者”を演じては、オスカー狙いは駄目だ。完璧は“禁じ手”なのだ。
      『レインマン(1988)』のダスティン・ホフマンは自閉症だが、突出した数学的才能がある。
      『フォレスト・ガンプ(1994)』の主人公はニクソンの友人だし、ピンポンの天才だ。
      『チャンス(1979)』のピーター・セラーズも幼稚なだけだ。
      『アイ・アム・サム(2001)』のショーン・ペンに訊いて見るがいい」
     「今が男になる時だ、気休めは言わねぇぞ」

ファッツ「クソが5キロも出そうなほど暑いぜ」
    「ゲロで窒息して死にたかねぇ」

ブルックリン「(飛び出した)内臓を戻さないと」
      「俺たちがジグソーパズルだとすれば、あんたは“最後の1ピース”なんだ」
      「ハリウッドは次世代ディスクを巡って2派(ブルーレイとHD DVD)
       に分かれたが、本当は技術的な差は問題じゃない。
       要は、ゲームソフト会社とポルノ産業がどちらになびくかなんだ」

コディ「撮影車両がジュディ・デンチを轢いたが、その件より深刻だ」 ←おい!
   「俺は戦場は知らないが・・指を『ドライビング・ミス・デイジー(1989)』
    の撮影中に吹き飛ばしてね」 ←爆破シーンが?
   「実を言うと、J・L・カーティスを盲目にしかけたことが」 ←こらっ!

レス「おいお前、そのマヌケ面(←監督)をぶん殴れ」
  「これからは、お前のケツの中まで監視するからな」
  「(身代金の)1億ドルなど誰が払うか。代わりにホームレスのチ※※スをくれてやる」
  「イチモツをもぎ取って、ケツに突っ込んでやろうか? ああ、君のことじゃないよ、ヘレン。
   君の場合はオッパイをもぎ取って・・」 ←言わんでええ!
  「G5(=パーソナル・ジェット機)をやろう、
   これでもう“マイルをちまちま溜める”必要はないぞ」
  「無駄に良心を膨らませ、全てをフイにする気か?」

フォーリーフ「男の価値は・・“切り取った敵の耳の数”で決まる」 ←そうなのか?
      「(寝袋じゃなく)ベッドだと、未だに悪夢を見るんでな」
      「この銃の名など知らん。だが、こいつが“人間の生命を奪う時の音”なら知ってる」

ファッツ「撮影はいつ終わる? 実はホテルにビタミン剤を忘れてね」
フォーリーフ「黙れ、ウジ虫」
デミアン「そうだ、ウジ虫」

デミアン「まずお前たちの携帯を没収する、ここに入れろ」
オサイラス「俺は持ってねぇ・・そもそも1969年に、携帯なんかあるかよ?」

タグ「俺は・・ニワトリだ!」
※「何を言ってるんだ?」

モータウン「そこのチョウ・ユンファ、動くんじゃねぇ!」

ファッツ「“ブルックリンが童貞を失う”のを見届けてから死んでやる」
※「言っとくが、ヤツは女性を知らずに死んで行く役だぜ」

リック「G5と引き替えに、15年来の友人を裏切れと?」
レス「・・そうだ」
リック「あんたに1つ訊いておきたい」
レス「何だ?」
リック「あんたの言うG5は、ジェットエンジン機のG5か?」 ←なびいてるじゃん(=^_^=)

モータウン「弾の出ねぇ銃器をいじってどうする?」
オサイラス「ガキと同じだ。不安になるとチ※※をいじるだろ?」

タグ「“世界で最も愛すべき存在”を・・殺してしまった・・!」
リック「ついに娼婦を殺したのか? よし、いいか?
    出来る限りの漂白剤と石灰をかき集めるんだ」 ←どうする気?

トラン「我々の知る、唯一の映画が『シンプル・ジャック』なのだ。
    あの主人公の演技はオスカーに値する」
タグ「それ・・VHSテープか?」

タグ「ベトコンズをやっつけようぜ!」
モータウン「それは正しくねぇ・・ベトコンに“ズ”は付かねぇぜ。
      “チャイニーズズ”なんて言うか?」

※「チ※※でクソでもほじってろ」 ←おい!
 「お前のイチモツを握り、導いてくれる娼婦を早いとこ見つけなきゃな」

〜 こんなトコロにも注目?! 〜

・常用してない人間がいきなりヘロインを嗅がされたら・・16時間程度は昏睡状態となるらしい。
・恥ずかしい垢は英語で“ディックチーズ(Dikk Cheese)”と言うらしい、、
・襲いかかって来るベトナム兵を走りながら“右手を背中に回し、腰の位置から左方向に銃撃する”オサイラス軍曹の動きがカッコ良かった!
・何度もセリフに登場する“ティーヴォ(番組録画装置)”の存在が「マクガフィン的(=サスペンスで用いられる、抽象的なアイテム・要素などを指す)」で面白い。最後までケースの中身は明かされなかったし(・ω・) 役には立ったけど、、
・“ゼリー・ビーンズ事件”以降、JB(ジャック・ブラック)の言動が数歩「引いて」しまってたような(⌒〜⌒ι)
・終盤、どんな手段で“あの助っ人”はやって来たんだろう?
・『シンプル・ジャック』『悪魔の小路』のフルヴァージョンが観たいっス(=^_^=) DVDソフトの特典に付いて来るんかな?
・M.C.ハマー、エニグマ、ベル・ビヴ・デヴォーなどの曲が使われてて良かった!
・雨の降り続くジャングルの夜。タグがiPodで観てた動画に笑わされた。ユ※チュ※ブで「映画史上最も迫力のないアクションシーン」のタイトルで紹介されてる、アレですね☆
・密林で咆哮を上げる、恐ろしい猛獣をメッタ刺しにしたら・・ここの衝撃はスゴい(=^_^=)
・歴代の「泣猿賞」受賞作に興味津々。。
・クライマックスの“爆破シーン”は『地獄の七人(1983)』に通じるかも。
・トムクルのダーティさは『マグノリア(1999)』のあの役に迫ってたかも。ダーティのみならず、解放的で、少し自己陶酔されてましたし(=^_^=) ←いつもか・・

追記1:当の本人が「駄作」と捉えている作品も、ひょっとしたら「世界の何処か」で「素晴らしい感動作」とし伝わっているかも知れない不思議・・って有り得るの?(=^_^=)
追記2:アホデミー賞は確実! かも☆

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コメント

こんばんは

>ハリウッドの内幕をバッシング覚悟で暴露してそうな部分や

いいですね~!こういう、おフザケを前面に出してくる映画こそ
鋭い切り込みで内幕を暴露してくる感じですかね。
『オースティン・パワーズ』のようなおバカ映画とは微妙に違う感じですね。

本作を想像するに、ブラックな風刺が笑いのツボだったり^^
それにしても、サプライズな登場人物には、お得感を感じそうですね^^

地元では公開されてないのが不思議だし不満です^^;

投稿: ituka | 2008年12月 1日 (月) 19時29分

ばんはです。

>いいですね~!こういう、おフザケを前面に出してくる映画
>こそ鋭い切り込みで内幕を暴露してくる感じですかね。

しっかり大物俳優陣を集めちゃうトコは、さっすがスティラーさんって
感じですなぁ。

>『オースティン・パワーズ』のようなおバカ映画とは微妙に違う
>感じですね。

どちらもトムクルにラブコールを送ってましたっけね(=^_^=)

>本作を想像するに、ブラックな風刺が笑いのツボだったり^^
>それにしても、サプライズな登場人物には、お得感を感じそうですね^^

『悪魔の小路』と言う劇中映画の雰囲気が好きでしたね。
エニグマの「サッドネス(パート1)」と言う曲の妖しい雰囲気がズバッと作品にマッチしとるんですよ☆

>地元では公開されてないのが不思議だし不満です^^;

ご地元は「教育特区」なのでせうか?(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年12月 1日 (月) 23時30分

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