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2008年11月11日 (火)

☆ゲージツの秋・怒拳2連弾!!(←やや意味不明・・)☆

芸術の秋も折角深まって来たし・・と言うことで、先週末は映画館に行ったりはせず、
ドライヴがてら、ワタシなりの芸術鑑賞を楽しんで来た☆

8日(土曜):少し前からその存在がチラチラと気になってた『MIHOミュージアム』にようやく足を運んだ。
以前だと、わが街(枚方)から行くにせよ・・国道307号線をひたすら信楽方面に走らないとあかん訳だったが・・新名神高速道路が近くの「信楽インター」まで通じたことで、随分とアクセスが良くなった☆

私的に、初めての新名神走行体験となったが、適度に混雑もしており、寂しくなくて良い(=^_^=)

さて、この『MIHOミュージアム』であるが・・建築物としての内外の完成度、展示作品の数々、入場料の安さ(ワタシはそう思う)、など・・思いつくどれをとっても素晴らしい! のひと言しかないのであるが、、この施設を運営する母体的な組織がらみで「万人におススメしまくりたい!」と思う気持ちが、ややなえてしまうのが残念ではある。。

詳しくは書かないが、
・館名の『MIHO』に冠されている「美秀子氏(故人)」のこと
・同館に向かう道すがら見かける、とある広大な施設
・日本国憲法・第20条(←わ、直接的や!)
などから・・推して知って頂ければ良いかな、と。

設立趣旨や、背景にあるモノがどうなのか、などは言える立場にないが、とにかく美術館としての完成度は凄まじかった!
先入観を抜きにして(←抜きに出来るタイプの方であるなら)、訪問の価値はあると思う。
(私設美術館としては、まさに“わが国最高峰”と言えるのではなかろうか?)

今回は目玉でもある、『2008年・秋季特別展(良寛生誕250年)〜大和し美(うるは)し〜川端康成と安田靫彦(ゆきひこ)』がやはり素晴らしかった。

共に貪欲な美術品の蒐集家でもあった川端(小説家、1899-1972)と安田(日本画家、1884-1978)に関する、コレクションを中心に集めまくり、何気なく並べているそれら品々の凄まじさに圧倒される!

今年の初めごろにも、京都文化博物館へ『川端康成と東山魁夷』展を見に行き、感動しまくったモノであるが・・作品としての小説を読む以上に、こういった展示で目にする文豪・川端の記した言葉の数々にメロメロにされてしまい困ってしまう。

今回も何気なく、展示を見て回っていたが・・途中でついに我慢が出来なくなり、スタート地点まで小走りで戻り(=^_^=)、彼が展示物の脇に寄せた解説(コメント)の幾つかを熱心にメモしてる自身がいた(⌒〜⌒ι)

以下に少しばかり、紹介させて頂きたい。

「私は古いものを見るたびに人間が過去へ失つて来た多くのもの、
 現在は失はれている多くのものを知るのであります。」
「旅に出ないかぎり、東山(魁夷)さんの絵を見ぬ日はない。」
「私はクレエ風の絵を最も愛好してゐる。」
「日本の美の伝統のために生きやうと考えた。」
「芸術品の数百年、数千年の生命も、今私のそばにあつて今である。」
「知識も理屈もなく、私はただ見てゐる。」
「何千年を貫いて生きている美を今使ってゐるのは、
 私の短い生も古今を貫いているやうなものかもしれない。」
「いいものに出会ふと自分の命を拾つた思ひがある。」

安田が語った言葉の中では、
「一枚の葉を描くことができれば、全宇宙を手に入れることができます。」

と言うのがとりわけ印象的だった。

そんな訳で、改めて川端の小説群、中でも『山の音』『古都(の特に冒頭!)』『伊豆の踊子』などを読み返したくなってしまったワタシであった。

川端のコレクションの中でも、特に異彩を放ってたのが『十便図/十宜図』である(共に国宝!)。
彼のコレクター人生でも、恐らく“最大の冒険”だったと思われ、この20帖を余さず集めるために、彼は“私財のほぼ総て”を投げ打ち、自身の妻にも貧困を強いた、と言うから凄まじい!

併せ、土門拳(写真家、1909-1990)が川端邸に招かれた折、この20帖を直(じか)にめくり楽しむ僥倖(ぎょうこう)に恵まれたそうだが・・傍に飾ってあった“川端の手による水彩画”に「仲々ですね」などとお世辞を言ったばかりに、川端がこれに気を良くし「何ならお持ちになって良いですよ」と応え、そのやり取りに恐縮したり、何て酷い絵だと本心では思ったりしたがために・・その後、この日のことで思い出すのは『十便図/十宜図』ではなく、川端の描いた水彩画の方だ・・と語った逸話が紹介されており、これもまたワタシの心に残った次第(・ω・)


10日(月曜):仕事を終えたワタシは、残業がため職場にダラダラと残るをよしとせず、素早く退社して地下鉄で天王寺駅へと急いだ。
これは近鉄百貨店・阿倍野店の上層階(9階アート館)で短期開催されていた『2008年・名士名流作品展』をのぞくためであった。
入場料が無料だったから・・と言うのはもちろん大きな理由ではなく(=^_^=)、各界の名だたる名士の手による書画・工芸品が一堂に展示され、その一部は即売される! と言うことにワクワクして向かった訳だ。
自身の中では「頭金のみ払い、残りはカード決済とす(←みみっちぃ)」「作品を買い求めるにせよ、上限は3諭吉までとす(←みみっちぃ)」などのルールをきっちりと決め、会場に足を踏み入れた・・

ら・・“ワタシの物欲を刺激しまくるモチーフ”の1つでもある(他に「裸婦画」も好き(=^_^=))「木造塔」を描いた作品が4点ほどあり、ずっこけそうになってしまった。。
結果とし、場内を3周ほどぐるぐる考えながら歩き回り、そのうちの1枚を即決で購入したのだった☆
(因みに、即売可コーナーの4作に描かれてた「寳塔」はそれぞれ『醍醐寺』『当麻寺』『薬師寺』『興福寺』であり、ワタシは『興福寺の塔&猿沢池』の描かれたモノを買った)

なお、この作品は冨川順生画伯の描かれたF4サイズのパステル画である。

大きさも、その価格も満足のゆくものだったので、嬉々として支払いを済ませたはイイが・・これが持ち帰るには少々「大き過ぎ&重過ぎ」で大変だった(×_×)
いや、作品そのものはさして大きくも重くもないんだが・・特装額がとにかくごっつくて重いのだ。。
帰りはJR線⇒K阪電車・・と乗り継いで帰宅したんだが、どちらの車内でも“かなり迷惑な荷物”に見られてしまったことだろうと思う。

そうやって、無事に持ち帰ったこの作品ではあるが、、すんなり立てかけて飾れるスペースが自室にある訳でなく、、「週末にも壁に釘を打ち込まなきゃな」と、いまだ箱から取り出されることもなく、静かに眠り続けている次第である。。

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コメント

ユアンクンと生まれ年がアレのTiM3さん、こんばんは。
BS『マディソン・・・』、観返していると、やはりイーストウッド監督は感覚が日本人と似てるなぁって思えました。

<ゲージツ・・・>の第一弾しかまだ拝読していませんが、安田靫彦画伯の名は初めてインプットしました。画を見てみると、その画が切手にも使われていた人・・・ですか??
「川端」はTiM3さんのご記述に私も触発され・・・何かあるだろうと拙書棚を見てみたら文庫本の『古都』のみが存在していましたので、通勤途中の書物も丁度切れ掛かったところでしたから早速再読にかかる予定です。
ご喚起、ありがとうございます。

小説も絵画も、それを成す側の人間として、どこかで呼応しあうところがあるのでしょうね。

投稿: ぺろんぱ | 2008年11月11日 (火) 23時26分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ワタシも『マディソン郡〜』終盤のみだけど、観てました☆

カメラマンに扮しマディソン郡を潜入捜査してたハリー・キャラハン(嘱託刑事?)が、
いつ怒りを爆発させマグナム銃を引き抜くのか、ハラハラしながら
観てました(←いやそれ、鑑賞方法間違うてるし、、)

明晩はいよいよ『恋人までの距離(ディスタンス)』ですわ!
録るぞ〜うお〜!(あー、うるさい) ←この映画大好きなのれす。

>ユアンクンと生まれ年がアレのTiM3さん、こんばんは。

ソレだけはアレだけど、存在価値がぜんぜん違うよな気がします、、いじいじ、、

>安田靫彦画伯の名は初めてインプットしました。画を見てみると、
>その画が切手にも使われていた人・・・ですか??

「近代美術シリーズ」とかを手がけたはるようですね。
いや、ワタシも安田画伯は詳しくなく・・読み方すらわがんねがったとです。。

>通勤途中の書物も丁度切れ掛かったところでしたから
>早速再読にかかる予定です。
>ご喚起、ありがとうございます。

あ、いいですね!
特に冒頭、数ページの「吸引力」がすごいです!
あのオープニングだけで掌編に仕上がってますもんね。

全体を通して眺めると、ちょっと世界観が「あやうかった」気もします。。

よろしければお次に『眠れる美女』なども・・(照)

>小説も絵画も、それを成す側の人間として、
>どこかで呼応しあうところがあるのでしょうね。

小説と映像が補完し合い、更にもの凄い表現が出来るような・・
そんな気がするんですが、そこから先のアイデアは、ワタシのお脳ではもはや説明出来ません(×_×)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年11月11日 (火) 23時47分

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