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2008年11月22日 (土)

☆『アイランド(2005)』☆

13日(木曜)の夜に“木曜洋画劇場40周年記念”の一環として“地上波初放送”されたものを観た。
監督:マイケル・ベイ、主演:ユアン・マクレガー&スカーレット・ヨハンソンと言うそこそこに(?)豪華なSFアクション大作。公開当時、劇場で観ましたなぁ・・(=^_^=)

2019年と言う近未来。地球上は汚染され、生き残った人々は隔離状態で地下施設に暮し、地上に唯一残されたと言う“汚染なき楽園=アイランド”への移住に憧れていた。
彼らを管理する側は定期的に「抽選会」を実施、それに当選した者のみが、1人ずつ“アイランド”へと旅立ち、2度と戻っては来ないのだった。

大柄で快活な男=スターク・ウェザー(マイケル・クラーク・ダンカン)が当選、満面の笑顔を残し“アイランド”へ旅立ってゆく。
入所3年目となるリンカーン・6・エコー(ユアン)と4年目のジョーダン・2・デルタ(スカーレット)は親しい間柄であったが、“アイランド”移住を心待ちにするジョーダンとは違い、リンカーンは作業区画で知り合った技師=マッコード(スティーヴ・ブシェミ)と言葉を交わしたり“換気シャフトを抜け、外部から地下へ降りて来た昆虫(蛾?)”を発見したりする中で“アイランド”の存在が「果たして素晴らしいだけの場所なのか?」と疑問を抱くようになる。

そんなある日、ジョーダンが見事に当選を果たす。
喜びを隠すことなく移住の準備を始める彼女に、リンカーンは自らの不安な気持ちを伝える。
いよいよ、意を決し、換気シャフトを昇って行ったリンカーンは、上層区画(?)で“移住し、ここにはいない筈”のスターク・ウェザーと、直後に彼の辿った“運命”を目の当たりにし、衝撃を受けるのだった。

彼は嫌がるジョーダンを連れ、地上へ逃げることに。

“ホログラム・タワー”なる通路区画(?)を駆け上がり、遂に地表へと到達した2人・・彼らの目の前に広がる風景は・・

それなりに良く出来た、観客そのものをも巻き込む“壮大なミスリーディング(だまし劇)”とも言える本作。
既視感にも溢れてたが、連想したのはまずSFコミック『銃夢(ガンム)』であり、次に『ヴィレッジ(2004)』『逃亡者(1993)』『マイノリティ・リポート(2002)』『シックス・デイ(2000)』などの個性派(?)映画群であった。

中盤までの約1時間と、そこから後の約1時間で、随分と映像世界の激変する面白さは良かった。比較的「静」の雰囲気を保っていた前半(←映像群は白の印象が強かった)とは打って変わり、後半ではカーアクション&ガンファイトの集合で「動」が前面に押し出された形である(←映像も全般的にザラついてたか)。

中でも、明らかに『マトリックス・リローデッド(2003)』の演出を意識したと思しき、カーチェイス場面は凄まじかった!
トレーラーに満載された鉄車輪(?)がゴロゴロと道路上を転がり、後続車を次々にぺしゃんこにして行くんだが、近未来でも、ああ言う(いわば半原始的な?)輸送手段しかないんやろか(・ω・)
トレーラーから降りた2人が次に駆る“ブラック・アスプ”なるジェット・バイクみたいなのんがかなりヤバそうな機動性を誇っていた! 考えようによっては“(バットマンの)バット・ポッド”よりも高性能かも知れません?(⌒〜⌒ι)

助演陣がショーン・ビーン(メリック博士役)、ジャイモン・フンスー(ブラックホーク・セキュリティの主任エージェント=ローラン役)、ブシェミ、ダンカン・・とこれまた“妙に豪華”なんだが、どのキャラも押し並べて「失速気味な退場」ではあった。。

中でもローランは、描き方次第では“スピンアウト作品の主人公”も十分につとまるような魅力的なキャラにも見受けられただけに、心情の変化などが殆ど描かれなかったのは私的に残念に思えた(そう言う“小難しい演出”は、マイケル・ベイ作品では御法度なんかも知れんが(=^_^=))。

リンカーンの仲間の1人で、ジョーンズ・3・エコーと言うおっちゃん(イーサン・フィリップス)が登場するんだが、雰囲気がどうにも(漫才コンビ)B&Bの洋七(今や「佐賀の名誉県民」とも呼べる“がばい”タレントさん(=^_^=))に見えて仕方なかった・・意味もなく“紅葉まんじゅう〜!”とか連呼して欲しかった、ニホンゴで(=^_^=)

「アグネイト」「遺伝子操作規制法」「ペンタゴン」「ルート39」「ノキア携帯」「キャデラックV12“シエン”(2002年のコンセプトカーなので、劇中世界では言わば“過去のクルマ”、、)」「ピカソの絵」「コートジボワールの暴動(2004年に実際に起こった)」などのキーワードを虚実交え、あちこちにちりばめてる辺りは“知的な印象”もチラリとながら漂わせてて、良かったか☆

後半で「どっちがどっち?」みたいな展開となるんだが、もう少し「観客にニヤリとさせる演出」は欲しかったトコロ。その場で“捨てネタ”的にバラしちゃってるのは、勿体なかった。
『M:i−2(2000)』の終盤などを参考に、表現をもっと洗練して欲しかったかも、である。

〜 こんなセリフもありました 〜

メリック「何が不満だ?」
リンカーン「“アイランド”に行くのを待つだけでなく、別なことをしたい」

マッコード「何か欲しいものがあったら、眼を閉じて願うよな? それを無視するのが“神”さ」
     「何で俺が“こんな役回り”を演じなきゃならないんだ?!」
     「ハンバーガー喰う奴が、その牛に会っときたいと思うか?」
     「女にゃクレジットカードを持たせるな・・これが“不変の真理”だ」
     「いいか、他人なんか信じるな! 所詮、人間なんて“生き残るためなら何でもやる存在”なんだ」

ローラン「静かに“片付ける”つもりだったが・・仕方ない、もはや遠慮は要らん!」
    「ある意味じゃ戦争すらビジネスだ、あなたのビジネスも“殺し”ですか?」

ジョーダン「あの男の子、私に似ていた・・あの子のママ、死にかけてるんでしょ?」
リンカーン「・・知らない」
ジョーダン「・・ウソ付いてる」

トム「風を感じられるものなら、デザインの対象は何だっていい」
  「あいつら、俺のクルマを撃ってる! それもエンジンを!」
  「たった1つだけ確かなことは・・“人は生き残るためだったら何だってする”ってことだ」

ジョーダン「“あの人”の眼がウソをついてる・・あなたと同じ」

ジョーンズ「“アイランド”に行くのに、バッグを置いて行くんですか?」

メリック「私は科学における“聖杯”を発見したのだよ」
    「“彼の人生”を生きることも選べたのに、ここに戻るとはな」

バーの客「気合入ってんなお前ら・・“UFOマニア”か?」

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コメント

風邪に注意!の日々となってまいりました。”私は風邪はひかないーキッパリー”と故宇野千代さん方式で乗り切りたいものですが・・・。

この映画観てませんが、”アイランド”てタイトルがひっかかってました。
全然関係ないとは思うものの、イバン・リンス作曲の”アイランド”て曲が好きなもんで「劇中流れてへんやろか?」とつい思ってしまい・・横道それてすみません円。

投稿: ビイルネン | 2008年11月24日 (月) 16時03分

この映画は意外に?楽しめました。
しかし、あの後半のカーチェイスにはぐったりしました。SFとアクションというのが今一つしっくりきません。

でも全く予期せずブシェーミ様に出会えたのと、ジャイモン・フンスーの眼差しに痺れたのと、いろいろ収穫がございました。

しかしあのラスト、、、神々しいほどの心身共に解き放たれるシーン。でもその解放の後に起こるであろう諸々の出来事を思うと複雑な思いです。

投稿: ぺろんぱ | 2008年11月24日 (月) 19時09分

ビイルネンさん、ばんはです。

>”アイランド”てタイトルがひっかかってました。

有りがちなタイトルではありますね(=^_^=)

>全然関係ないとは思うものの、イバン・リンス作曲の
>”アイランド”て曲が好きなもんで
>「劇中流れてへんやろか?」とつい思ってしまい・・

詳しくないですが、ブラジリアン・ポップスの大家のようですね。
iTunesでサントラ(の収録曲目)をチェックしてみましたが、挿入曲には含まれてなさそうです・・ってかサントラってインストルメンタルが殆どでしたけど。。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年11月24日 (月) 21時57分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ワタシも(?)ボージョレー買いました(=^_^=) まだ飲んでないけど。。

今年から(かな?)スクリューキャップに変わったんですよね、ワタシの贔屓にしてる「ジョルジュ・デュブッフ」って銘柄だけかも知れませんが・・

>この映画は意外に?楽しめました。

ショーン・ビーンがやっぱり良いです(=^_^=)

>しかし、あの後半のカーチェイスにはぐったりしました。
>SFとアクションというのが今一つしっくりきません。

『マイノリティ・リポート』にも作品性の似た、ぐったり系大作ですね(=^_^=)

>全く予期せずブシェーミ様に出会えたのと、
>ジャイモン・フンスーの眼差しに痺れたのと、いろいろ収穫がございました。

ブシェミさん、あれは可哀想・・
フンスーさん、美味し過ぎ!

>神々しいほどの心身共に解き放たれるシーン。
>でもその解放の後に起こるであろう諸々の出来事を思うと複雑な思いです。

マ※ケル・ベ※監督はそこまで考えてません(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年11月24日 (月) 22時06分

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