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2008年10月24日 (金)

☆『イーグル・アイ』☆

22日(水曜)の夜。仕事帰りに梅田へと繰り出し、新作映画『イーグル・アイ』を観て来た。明日〜明後日にかけ、少なくとも今日よりは忙しくなる可能性が高く・・「ここらで観とこう!」と数秒間考えたのち、行く事に決定☆

場所は「泉の広場上ル」にある“梅田ピカデリー”だったが、とにかく混雑してて、中でも女性客の多さが目立ってた。あ、そう言えば今日は“レディースディ(水曜)”だったんやな、とその時初めて気付いた(×_×)

女性ならではのかまびすしさ&臆せず堂々と本編開始直前に入って来るずうずうしさに閉口させられつつ(←勿論、一部の女性客だけど・・)「君らの倍額支払って、何でこんな肩身の狭い思いをせなあかんねん!」・・などとは一切考えず(=^_^=)大人しく待っている内に、やがて上映は始まるのだった。

アフガニスタンの辺境、バルチスタンの村。ここで行われる葬儀に武装テロの指導者マジド・アル=ホエイが参列する情報を掴んだ米空軍は、北欧神話に基づくコールサイン“ヴァルハラ(本部)”“トール(偵察隊)”“ロキ(標的?)”を駆使し、テロ一派の殲滅を図る。
標的がアル=ホエイ本人である合致率は「声紋」「映像」から51%。その確率の低さに攻撃命令を出しあぐねていた指揮官=カリスター国防長官であったが、合衆国大統領直々の連絡がそこに入り・・

バックパッカーとし世界各地をさすらった末、現在は帰国し、安アパートの家賃すら滞納させつつ「コピーカバナ」で店員として働くジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)。そんな彼は、幼い頃から優等生だった、双子の兄=イーサンの訃報を受ける。

空軍の広報部に勤務していたエリートの兄は交通事故で亡くなったと言う。
悲しみに暮れるジェリーだったが、彼を迎えた父(ウィリアム・サドラー)との間に深く刻まれた溝に、埋まる気配は見られなかった。

ある日、行きつけ(?)のATMで現金を引き出そうとすると、昨日迄は“残高不足”だった筈の口座に“75万1000ドル”もの大金が振り込まれていた。
驚きつつも、札束をかき集めそそくさと帰宅するジェリー。大家のおばさんに家賃を渡すと、彼女は「部屋に荷物が届いていたよ」と彼に告げる。
部屋に入ったジェリーの前に、うずたかく積まれた銃器&爆薬&毒物が・・! 暗視スコープ、硝酸アンモニウム(545キロ)、F16操縦マニュアル、なんてのまであるし!

直後「30秒後にFBIが到着するから、すぐに逃げなさい」との“女の声”による警告が彼の携帯に。
動転してるうちに、ホントにやって来たFBIに捕まってしまうジェリーだったが、そんな彼を拘束されていたビルから助け出したのも“女の声”による指示だった。
逃げ出すジェリーと、それを追う主任捜査官トム・モーガン(ビリー・ボブ・ソーントン)。

彼の逃走を手助けする“女の声”の主は一体何者なのか? そしてその目的とは?

シングルマザーのレイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)は、1人息子サムを駅から送り出す。彼は(ワシントンの)ケネディセンターにおける演奏会にメンバーとして参加するため、愛用のトランペットケースを携え向かう。

だが直後、レイチェルは携帯に架かって来た“女の声”に脅迫される。協力しなければサムの命はない、と。
その指示に従い「黒いポルシェ・カイエン」を手に入れたレイチェルだったが、間もなく(車の)助手席に同じく指示を受けたジェリーが乗り込んで来る。

かくして“余りにも巨大な陰謀”の片棒を担がされることとなる2人の、出口すら見えぬ逃避行が始まったのだった・・!

う〜ん・・どやろ(・ω・)
期待値が高過ぎたせいか、中盤までの吸引力が次第に失速し、後半には観ててかなり疲れてしまったかな、と。何にしても・・過去のサスペンス作品のネタを色々と引っ張って来てはいるんだが、それらが強引にモンタージュされ過ぎてて、どうにも“超B級作品”の域を脱することはなかった、少なくともワタシの中では。

それぞれの役者さんとも、頑張ってくれてはいるんだが・・全体的に地味な俳優陣。
笑いらしい笑いの要素すら、排されてた進行には正直「スティーヴン・スピルバーグの名を冠した(←監督ではなく、製作総指揮に過ぎないが)エンタテインメント大作としてはどうよ?」と感じたものだ。

ネタ的にも・・「奇しくも」とは思うが『アイアンマン』とその序盤が、『ゲットスマート』とその終盤が酷似してた(=^_^=) 後者については『交渉人/真下正義(2005)』にも(つまりは)酷似してる訳だが(=^_^=)
他に連想したのは『007/サンダーボール作戦(1965)(個人認証ネタ)』『マイノリティ・リポート(2002)(いんちきハイテク&えせサイバーネタ)』『逃亡者(1993)』&『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)』『マキシマム・リスク(1996)(双子ネタ)』・・そして極め付けはスタンリー・キューブリック監督の・・
(ヒントは、空軍の情報将校として登場するキャラの名 − ※※※※少佐 − ですわ)

ここは「未だにキューブリックに対するリスペクトが止まないんやね・・」とスピルバーグに言ったげるべきか?

この少佐の名がワタシの記憶の中で・・と繋がった瞬間、オチにも自然と気付いてしまい、急に本作が色褪せて見え始めたのは確かにあったか。
もう1点の“しょ〜もなポイント”は、中盤で突然に出て来る「MASAKOバス」に乗った日本人によるツアーの一団。取って付けたような“日本人観客へのリップサービス”に「おいおいっ!」と突っ込んでしまったのはワタシだけではないハズ。
(同じような気持ちとなったのは『宇宙戦争(2005)』における「大阪では“奴ら”を何体か倒した連中がいるらしい!」みたいな、これまたムチャクチャなセリフだったか、、)

オチ自体は大したことなかったが、劇中で2度ほど展開されるハードなカーアクションにはぶっ飛んだ! 1度目では、最高級4駆車たる“ポルシェ・カイエン”が惜しげもなくボコボコになって行くのが圧巻! 夜のシーンなのと、カメラワークがハチャメチャ(素早過ぎ!)なので、途中「何が何だか分かんない状況」なのがスゴかった(=^_^=)

他には劇中に登場するガジェット(アイテム)関係だろうか。中でも“ヘックス”なる特殊な結晶体がスゴい! とある“外的要因”をきっかけに大爆発を起こすんだが、C4爆弾の約80倍(?)の破壊力を持ち、1粒で何とフットボール場ほどの面積が“消滅”するらしい。そんなオッソロしいシロモノを、削って加工しちゃうおっさんが出て来たりして、これまたぶっ飛んだ!(⌒〜⌒ι)

他には高度飛行中の機内における酸素欠乏(窒息)を防ぐ、特殊な薬剤(注射器タイプ)の存在も面白い。

ホンマにあるのか分かんないが、苦笑させられたのが“FBI”と側面に大書されたトレーラー車両。スゴいんだか、アホなんだか、何だか良く分かりませぇん。。

珍しい(?)ロケーションとし、空港の貨物搬送区画内(?)での追いかけっこには独特の味わいがあった。ジョージ・ルーカス監督なんかもきっと好きそな演出だろう(=^_^=)

ほか、こんなことも突っ込みつつ幕とさせて頂きたい(ネタバレは出来ないので)。

・“木の球ご〜ろごろ(2002)”に続いては“金の球ゆ〜らゆら”である(・ω・)
・“黒幕”はアホである(=^_^=) なぜ序盤の音で“オン”するようにしなかったんだろ? 音階的に無理でも、会場内のスピーカーを“ハック”するとか、なんぼでも出来たでしょ?
・オレがあの子供だったら、多分びっくりして、思わず次の1音を吹いてたろうな(=^_^=)
・「ヒッチコック好き」にとっては、物語が大き過ぎ、楽しめない気がする。オチもあんな風に転がっちゃあねぇ・・
・“イーグル・アイ計画”って言うと響きもカッコいいが・・“ギロチン作戦”ってのはセンス的にどうよ?
・“FBIの盗聴を完全に防ごうと考えるなら、もはや携帯の電池を外すしかない”ってな警告が劇中であった。
・ジェリーの父役のウィリアム・サドラー! このおっちゃんが“黒幕”とも思ってしまった(=^_^=) どうにも『トレスパス(1992)』『ダイ・ハード2(1990)』などの悪役ぶりが忘れられない。
・合い言葉“ポタス・トリプル・ワン”って何じゃ〜い。
・銭形警部的キャラでもあり、それなりに憎めなかった捜査官役のビリボブ(ビリー・ボブ)。にしては、あのあっけない“退場っぷり”ってばどうよ?
・サテライトに自動転送されたデータ(完全ではないが)はどうなった? 続編への“フリ”のつもりか?
・扱い慣れぬ(?)「レミントン870」を構えるジェリー。の筈なのに、街角の監視カメラをたったの一発で吹っ飛ばす射撃の腕は“ただ者”じゃなかったんでは?

〜 こんなセリフもありました 〜

ジェリー「女にはカネをかけろよ」
    「この家に戻る度、よそに来た気がする」
    「奴らなら、列車をアヒルにだって変えられるだろうさ」 ←どんな例えだ!
    「俺はいつも、兄貴の“引き立て役”だった。彼が俺に頼み事をするなんてなかった」

女の声「あなたを“起動”させた」
   「逆らえば、あなたの息子の乗る列車は脱線する」
   「質問はなし(no question)」
   「“逃走”は選択肢にはない」
   「我々は常に“監視”している」

モーガン「外はやけに冷えるな」
    「これは戦いだよ、君の私に対する“黙秘権”と、私の君に対する“拘留権”とのね」
    「俺を眺めてるヒマがあったら・・さっさと働け!」

日本人バスガイド「はあぃ、ごゆっくりぃ」

ジェリー「かくれんぼのつもりか?」
女の声「隠れてはいない」

レイチェル「離婚なんて、私の人生にとって汚点よ!」
ジェリー「汚点なんかじゃないさ、可愛い息子さんが生まれたろ?」

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コメント

こんばんは。
本編内容に触れないコメントですが・・・(先に断っておきます)。

忙しいなかでの鑑賞ってその作品のプラマイに意外と響くことってありますよね。

>数秒間考えたのち、

その「決断力」が人生を左右します。TiM3さんの今後はきっと洋々と存じます!

>・・などとは一切考えず

そして膝の上で難く結ばれた拳はワナワナ震え・・・?(^_^)

製作総指揮という地位なのですが、お金は出してもどこまで口出しが可能なのか、私にはちょっと曖昧なのですよ。監督は他の人に任せるわけですし・・・。どうなのでしょう。
それから、スピルバーグが「長年温め続けてきた構想」とのことですが、他にもたくさんありそうで「ほんまですかぁ~?」とも思ってしまいます。でもほんまなんでしょうね。

某少佐の登場するキューブリック監督作品てもしかして『博士の・・・』ですか??

>ウィリアム・サドラー! このおっちゃんが“黒幕”とも

この人は顔つきは確かに悪役ながら、何故かどこか残忍さだけで通し切ることのできない感じがします。多分『グリーン・マイル』での父親役のせいでしょうか?? 
否しかし、あの父親役も実は当初はちょっと違和感があった私ですが。

「う〜ん・・どやろ」と仰っている割りに熱いレヴュー、、、本作の分野には並々ならぬ御関心をお持ちのTiM3さんなのでしょうね。(*^_^*)

投稿: ぺろんぱ | 2008年10月24日 (金) 22時18分

ぺろんぱさん、ばんはです。

ハリウッド大作(←なる触れ込みが多い)に、何だか疲れちゃう近年のワタシです。メジャー作品の「今」を把握するために、(こまめな鑑賞は)避けて通れぬ道なんでしょうが・・(⌒〜⌒ι)

>本編内容に触れないコメントですが・・・(先に断っておきます)。

大歓迎です(=^_^=)

>忙しいなかでの鑑賞ってその作品のプラマイに意外と響くことってありますよね。

結構ツッコミが鋭敏になったり、異常にボロボロ泣けることがあります。

>その「決断力」が人生を左右します。
>TiM3さんの今後はきっと洋々と存じます!

この手の書き方をしてる場合、殆ど「考えずに動いてる」ケースが多いですね、実際には(=^_^=)

今後はどうなんでしょ?
まぁ「宝くじが当たっても不幸にはなり得る」とか、日々のニュースで勉強させて頂いてますが、、

>そして膝の上で難く結ばれた拳はワナワナ震え・・・?(^_^)

なんなんでしょうねぇ〜
最近はたまにファミレスに行ったりしても「アホなしとばっかし・・!」と感じるケースが多いです(×_×)

>製作総指揮という地位なのですが、お金は出してもどこまで
>口出しが可能なのか、私にはちょっと曖昧なのですよ。
>監督は他の人に任せるわけですし・・・。どうなのでしょう。

シロウトながら「巨匠ならではの、発言権はあるが責任の少ない、言わばお気楽(ローリスク・ハイリターン)な立ち位置」と決め打ってしまってますね。
ラクで楽しそうだけど、いったん“製作総指揮と言うぬるま湯な職”に染まってしまうと、以後の監督作では質がガタンと落ちちゃうように思ってしまいます。

誰かプロの方、実情を教えて〜(「教えてグゥゥ」は読んでみたけど、、)

>スピルバーグが「長年温め続けてきた構想」とのことですが、
>他にもたくさんありそうで「ほんまですかぁ~?」とも
>思ってしまいます。でもほんまなんでしょうね。

本作が10年前の作品なら、と考えてみたりはします。
もしこれが1967年の作品だったりしたら、スゴかったんですけど・・
(どんなヘッポコに仕上がってたろう(=^_^=))

>某少佐の登場するキューブリック監督作品てもしかして

違います。階級(肩書)じゃなく、人名です・・
が、そこに劇場で気付く楽しみはあると思います(=^_^=)

>多分『グリーン・マイル』での父親役のせいでしょうか?? 
>否しかし、あの父親役も実は当初はちょっと違和感があった私ですが。

近年では『ミスト』でも、弾けてましたよね(=^_^=)
「贖罪!」「ハレルヤ!」と劇中の狂気を大きく引っ張っておられますた。

>「う〜ん・・どやろ」と仰っている割りに熱いレヴュー、、、
>本作の分野には並々ならぬ御関心をお持ちのTiM3さんなのでしょうね。(*^_^*)

スピルバーグの思うツボですね(爆笑)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年10月25日 (土) 00時17分

夜分こんばんは

>・オレがあの子供だったら、多分びっくりして、思わず次の1音を吹いてたろうな(=^_^=)

これ大受けしました!
なんでオーラスのあの1音なんだろうって^^
映画の演出のために楽譜をナゾって行く絵は楽しかったです。

>そんなオッソロしいシロモノを、削って加工しちゃうおっさんが出て来たりして、これまたぶっ飛んだ!(⌒〜⌒ι)

あの爆弾の存在を知ってから、本篇の音がやたら気になりだしたのは事実です(笑)

ワタクシ、本作のシャイア・ラブーフの演技に惚れ込みました。ATMの残高に思わずフッと含み笑いするところなんか自然で良いな~って^^

会場での威嚇射撃のときの下からのアングルで見せた表情には涙しました^^;

投稿: | 2008年10月26日 (日) 00時47分

ばんはです。
itukaさん、でしょうか?
(違っていたら済みません)

>これ大受けしました!

みんながみんなお行儀良く演奏をやめる、とは限りませぇん。

>なんでオーラスのあの1音なんだろうって^^
>映画の演出のために楽譜をナゾって行く絵は楽しかったです。

観客が「黒幕」の行動をハックしてるような映像描写は楽しかったですね。
音声を拾えないとなれば、お次に「読唇術」を駆使しようとしたりして笑えました。

>あの爆弾の存在を知ってから、本篇の音が
>やたら気になりだしたのは事実です(笑)

ラストシーンでも(まだ)“あれ”を着けてて、そこにやって来たサム少年が
「練習の成果」を聞かせようとする・・みたいなオチでも良かったかも知れませんね、、

>本作のシャイア・ラブーフの演技に惚れ込みました。

『コンスタンティン』では天井と床にびったんびったんされてたですのにねぇ・・逞しく育って来たものです。

>会場での威嚇射撃のときの下からのアングルで見せた
>表情には涙しました^^;

ちと『ダイ・ハード』のラストにおける黒人警官の射撃シーンを
思い出しました。あの映し方(・ω・)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年10月26日 (日) 01時15分

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