☆『デトロイト・メタル・シティ(D.M.C)』☆
26日(金曜)の夜。
以前から「観ときたい!」と直感的に考えつつ、なかなか機に恵まれなかった1作・・『D.M.C』こと『デトロイト・メタル・シティ』をナビオ上層階のシネコン“TOHOシネマズ”でようやく鑑賞した☆
上映期間が後期に近付いてるようで、かなり小規模のシアターに追いやられてしまってた感があったが、それ故に程よい集客具合を見せてたかな、と。
今日は、周囲から回された仕事をこなし、書類をチェックしてるだけで“自分の仕事が一切出来ぬまま”に1日が暮れてしまったが・・残業する気も失せて来たのでさっさと退社させて貰った次第。でも、巧く気分転換出来て良かった☆
※
母(宮崎美子)や弟・俊彦と別れ「オシャレなミュージシャンになるため」に、故郷(大分県犬飼町)から上京した主人公=根岸崇一(松山ケンイチ)。進学した都内の大学では「ポップミュージック研究会」に在籍し「No music. No dream.」を座右の銘(?)にささやかな“ギターポップ路線”を歩む。
研究会では、ガールフレンド=相川(加藤ローサ)や後輩・佐治らとの交流に恵まれた崇一もやがては卒業。
メジャーデビューの夢を高め、渋谷・道玄坂の某雑居ビルにあるインディーズ・レーベル“デス・レコーズ”の扉を叩いたのだった・・
そして、事務所の女社長(松雪泰子)の指示に従った崇一は・・過激な“デスメタル”を演奏するバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギター&ヴォーカル=“ヨハネ・クラウザー2世”とし、驚愕の変貌を遂げたそのスタイルでデビューを遂げる。
「僕がしたかったのは、こんなバンドじゃない!」
そんな彼の心の叫び(?)をよそに「デトロイト・メタル・シティ」の放つ“悪魔系楽曲”は渋谷から西日本全域(?)へとミュージックシーンにその波紋を拡げてゆく・・
※
いやぁ、強引でムチャクチャな演出もあった(例:何処にでもコスチュームがある、着替えがとにかく早い、など)ものの、、ある意味、予想以上のジェットコースターぶりで楽しませて貰った☆
特に主演の松山ケンイチ、以前は大した興味もなかったんだが『人のセックスを笑うな(2007)』以降、かなり注目してる若者だ。本作でも『人のセックス〜』より更にパワーアップもし、ブレイク(=崩壊)もしてる“キャラの造り込み”がなかなかにスゴかった!
うかうかしてると、彼にどんどん追い抜かれてくベテラン俳優さん、多いんじゃなかろうか(・ω・)
基本路線は「事務所社長の暴力(愛の鞭?)に怯えつつ、“自分のやりたいジャンル”でない“デスメタル”の分野でどんどんカリスマ化してゆく主人公。そんな彼が、再会したガールフレンドには“邪悪な正体”を隠しつつも、一方で高まっていく熱烈なファンの期待も裏切れず・・“究極の2人格”に煩悶させられる」って感じなんだが、そこに色んな形の“再会”を交え、脚本の流れがマンネリとならぬよう工夫されている。
本作は、エッセンスを煮詰めて行くと「挫折(中盤)からの再生(後半)が描かれる」「主人公がヒロインに正体を隠そうとする」「派手で華やかなルックス(?)と裏腹に、主人公は深く(?)悩んでいる」などの造形が“ヒーローもの”であるし「終盤で走りまくる」「最後にとある“対決”が展開される」などの演出は“青春映画(或いはスポ根路線)”に通じるものがあったりも。
邦画では「CGガンガン系のパニック映像型ヒーロー作品」なんぞ、撮影など出来ようハズもないけれど、こんな形の“ヒーローもの”を造れるのもまた、邦画ならではなんやろなぁ〜と感心させられた☆
本作には「母親」「彼女」「女社長」と言う全くタイプの異なる3人のヒロインが登場するんだが、それぞれの主人公に対する“絡み方”が「浅過ぎず、深過ぎず」で絶妙だった! 私的にウルウルさせられちゃったのは、何と言っても故郷における「母&息子(崇一)」のシーン。母はきっと「クラちゃんが何者であるか」に気付いたんだろう。
しかしそこを「全て言い当てない」彼女の言動には、何故だか半泣きにさせられた。
他に特筆すべきは“D.M.C”信者のリーダー格を演じた大倉孝二氏。この人の存在感ももの凄い! 本作から「助演俳優賞」を選ぶとすれば、ワタシは間違いなく彼をチョイスするだろう。
「ヒーローとは、自身は変わらずとも、周囲にパワーを与え、彼らを変えて行き得る存在なのかも知れない」
「いつまでも地味で不幸なまま生きて行く自分を、変わらず見守り続けてくれる人がいるのかも知れない」
なんてな“甘っちょろいこと”を少し妄想したりもするワタシだった(=^_^=)
〜 こんなセリフもありました 〜
崇一「恋愛は、音楽を生み出すエネルギーだ」
クラウザー「音楽を生み出すエネルギーは、恋愛なんかじゃねぇ・・それは“恨み”“憎しみ”・・」
「この恨み、晴らさでおくべきか!」
「死にたくなくば、生まれるな」
「我殺(や)る、故に、我殺(や)り」
「音楽と出会えたことに感謝している。
ミュージシャンになっていなければ、恐らく猟奇殺人鬼となっていただろうから」
「深入りするでない」
「ナイス・タンバリン!」
「お前も“べぇべぇ”してやろう」 ←ヘビメタ猛牛(?)を手懐ける
「イエス、アイドゥー(Yes,I do.)」 ←素直じゃん (=^_^=)
社長「踊り狂って、アソコもビショビショさ」
「ファックオフ!(Fuck off) あたしは、こんな曲じゃ“濡れない”んだよ!」
「あいつは天才さ」
「ヒーローには使命があるんだよ、人に夢を与えるって」
あさと「“お遊戯的な曲”なら、よそでやってくれよ」
聴衆「キツくない?」
「ヒドいでしょ、これ」
D.M.C信者「貴様、クラウザーさんに殺害されるぞ!」
「あれこそ究極の“自虐プレイ”だ・・凄過ぎる」 ←いや、首吊り事故だってば!
「クラウザーさんに“死の概念”などない」
「何だ・・? 新曲か?」
〜 ほかこんなことも 〜
・主人公が冒頭、故郷を発つ際に乗ったのはJRロゴ入りの「キハ47形4500番台」。詳しい方は、この形式を耳にしただけで、即座に路線が分かるんやろなぁ(⌒〜⌒ι)
・都内の「カワイ音楽教室」を揺るがしたクラウザー様(=^_^=) 確かに怖い。。
・「魔の刻印サイン会」「ファッキンガム宮殿」「テトラポッド・メロンティー」「お洒落四天王」「金玉ガールズ(←おい!)」「公然猥褻カット(俗に言う(?)マッシュルーム頭)」「出鱈目マザコン・チェリーボーイ(略すと“D.M.C”)」などのネーミング群もブーツ飛んでる!
・結局は自身のセンスで“デスメタル”曲群を自在に作詞作曲しており、その才能は高いと思われる崇一(・ω・) 「歯でギターを演奏」したりもし、技巧的にもスゴいんじゃないかな、と。
・母からの携帯メールが大分弁(?)により読み上げられるんだが、その(宮崎さんの)ナレーションと、同時に展開されるバイオレンス映像とのギャップがもの凄い! ここは見所でしょう(⌒〜⌒ι)
・社長の飼っている猛犬(?)2頭の名前が「ぐり」と「ぐら」ってのもなかなかセンス良し!
・「本作はフィクションであり、劇中に登場する一部の台詞・歌詞などを肯定するものではありません。」みたいなラストの“おことわり表示”も面白かった。やっぱりここは掲示しとかないと、色々言う人がおるんやろね(・ω・)
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コメント
おこんにちは
>母はきっと「クラちゃんが何者であるか」に気付いたんだろう。
ですよね!いろいろ想像してみたりしましたが、母のあの態度は、気付いていたんですよね。
それにしても、あの母はなんという包容力の持主なんでしょう^^
ワタクシ、根岸宗一キャラの松山ケンイチ君がお気に入りになってしまい、あの髪形、特に前髪の具合が良かったです。
投稿: | 2008年9月27日 (土) 11時01分
※※さん、こんにちは。
ご尊名が分からないので、ここは1つ「クラちゃん」と呼ばせて頂きますね(なんでだ)
(文面から察するに、分かるのですが・・(=^_^=))
>母のあの態度は、気付いていたんですよね。
>それにしても、あの母はなんという包容力の持主なんでしょう^^
いいですよねぇ。主人公の言動とは違い、マザコン(母依存)じゃないのは感心しました。
それにしても不気味なのは「父」と「妹」の存在・・殆ど発言しないし、かと言って「正体を見抜く」訳でなし、、
あと、流石に大分には“信者の集団”は現れなかったようですね(=^_^=)
静かな時間が流れてました。
(現実なら、きっとネットでタレコミ情報が出たろうし)
>ワタクシ、根岸宗一キャラの松山ケンイチ君がお気に入りに
>なってしまい、あの髪形、特に前髪の具合が良かったです。
崇一時の動きが『ギャラクシー☆クエスト』のサーミアン(善玉宇宙人)っぽくもあり、愛すべきキャラでした(=^_^=)
あんな彼もいつかは童貞を棄ててしまうんだろうか・・(⌒〜⌒ι)
追記:全然「クラちゃん」って呼んでねぇぢゃん!(=^_^=)
投稿: TiM3(管理人) | 2008年9月27日 (土) 16時20分