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2008年9月19日 (金)

☆『オペラ座の怪人(2004)』☆

10日(水曜)の夜、衛星第2で放送されたモノを期待値を高めつつ鑑賞☆
悪いけど、もし残業に突入してたとしても(コレ観るために)逃げ帰ってたかも知れません、、

公開当時、劇場で鑑賞したが、とにかく映像(美麗!)と音楽(大音量!)のダブルパンチに圧倒され、言いたいことも言えなかったように(何となく)記憶してるので(=^_^=)、今回はそう言う意味では「冷静に観ること」が叶い嬉しかったかな、と。

先日レビューをアップした『ウィズ(1978)』、そして今後アップする予定の『ヴェロニカ・ゲリン(2003)』と共通するスタッフが1人いて・・それこそがジョエル・シューマッカー監督である!
どうにもこのしと『バットマン/フォーエヴァー(1995)』『フォーリング・ダウン(1993)』などのB級気味な作品ばっか撮ってるおっさん(←おい、おっさん呼ばわりはやめろ!)って印象が拭えないんだが、近年は『フォーン・ブース(2002)』や『ヴェロニカ~』など、きらびやかさを抑えた、地に足の着いた(?)作品も精力的に手がけ、しぶといベテランぶりを光らせている。

そんなシューマッカー監督がアンドリュー・ロイド・ウェバー(作曲家)とガッチリタッグを組み、一世一代の(?)大ネタをぶちかましたのが本作。

1919年パリ。
かつては荘厳なオペラ座であった薄暗い廃屋にて「オークション」が開催される。そこに集まった中には、華やかなりし頃の(オペラ座の)姿を知る、マダム・ジリーやラウル・シャニー子爵の年老いた姿もあった。
今回のオークションの目玉たる“壊れたシャンデリア”がいよいよ紹介され、修復された“それ”は重々しく軋みながら吊り上げられる・・その瞬間、魔法のように(!)廃墟であったオペラ座の内部が隅々までまばゆく照らし出され、当時の輝きを取り戻す・・!

時代は1870年のパリ。
高慢な歌姫=カルロッタ(ミニー・ドライヴァー)、新たな劇場主となったフィルマン&アンドレ、パトロンであるラウル・シャニー(パトリック・ウィルソン)、そしてカルロッタの名声の影で静かに輝きを高めつつあるコーラスガール=クリスティーヌ・ダーエ(エミー・ロッサム)の面々が紹介される・・

そして、もう1人。オペラ座の地底湖の“王国”に君臨する謎の怪人(ジェラルド・バトラー)・・
今、彼らにより世紀のミュージカルの幕が開く!

改めて観たら、冒頭のモノ凄いシーンも『タイタニック(1997)』路線かよっ! とやや突っ込める感はあるが、にしてもあの「モノクロからカラーに映像世界が激変する」トコは凄まじい! 大スクリーンで観たら、きっとクラクラ来るんじゃなかろうか。
結局、全篇を通し“最大の見せ場”であり“衝撃の演出”でもあった訳だが・・(・ω・)

意外に怪人の言動が何だか良く分かんなくて面白かったのも発見だったか。“うわさ男”のジョセフ・ブーケを(そんなに極悪なヤツでもないのに)さらしもん的に吊り下げて殺したり、シャンデリアをぶち落とす後半では、カルロッタではなく(悪人とも言えなかった)ビアンジなる人物に直撃させ、殺してしまったり・・と何だか凶行の刃先がぜんぜんズレちゃってた気がした(・ω・)

また、ブーケもそうだが、マダムの娘=メグ・ジリーのキャラの描き方が薄過ぎたゾ(・ω・)

そう言うと、ワタシの中でなかなか“人相の定まらない”のがバトラー氏。本作では顔の右半分が(焼けただれてる設定のため)マスクで覆われちゃってるし・・どうにも『300(2007)』のレオニダス王の印象が余りに強烈だったもんで・・(=^_^=)>
あとは、アレだな・・怪人の隠された右顔面。モノ凄く惨たらしいんか?! と思ってたら『バニラ・スカイ(2001)』のトム・クルーズ同様「そないに気にせんでもエエやんかキミ」ってレベルでもあったような。

あれなら『ダークナイト』でのトゥーフェイス氏の方がその何倍も悲惨な気がしたぞ、、

本作(=本ヴァージョン)ならではの演出なのか? 怪人の少年期のエピソードが盛り込まれてたんだが・・どうやら「サーカス団で見せ物にされてた少年」を少女時代のジリーが救い出した、みたいな形となってた。それならそれで、怪人とマダム・ジリーの間にロマンスめいた展開があっても然るべきだなと思うんだけど(年齢も近いし)・・妙にマダムとの因縁を薄く描き、めちゃ年下(なハズ)の“教え子”クリスティーヌに手を伸ばしちゃうトコが不自然な(良く考えたら自然なんだが、男の習性としては(=^_^=))気もしたか。

〜 こんなセリフ&歌詞がありました 〜

怪人「我がオペラ座へようこそ。5番のボックス席は空けておけ、月2万フランの給料もお忘れなく」
  「支配人は事務所にいろ、舞台ではなく」
  「ダーエを邪魔すれば災難が降り掛かる、彼女に脚光を当てよ」

父グスタフ「天使がお前を護ってくれる、音楽の天使が」
     「天国へ行ったら、音楽の天使をお前に送る」

ラウル「いくら天才でも、彼は正気じゃありません」

(怪人)
♪私はその鏡の中にいる
♪その胸のときめきに酔うがいい
♪お前の歌に翼を与えたのに、その私にこんな仕打ちか?
♪私のオペラの幕を上げろ
♪誇りが有るなら師のもとへ戻れ
♪燃え落ちる橋を眺める2人、もはや元には戻れない
♪何故私は闇に幽閉される運命なのだ

(ラウル)
♪僕は君の隠れ家、君を導く光

(クリス)
♪1つの愛を、1つの人生を、そのひと言で何処までも貴男についてゆく
♪私に声を与えた恩人を裏切れと?
♪肌も露に躯を絡ませる私と貴男、愛の受難劇が今より始まる

追記:ミュージカルならではの苦笑ポイントなんだが(ファンの方、すんません)・・怪人がラウルを殺そうとする場面で「歌いながら殺そうとし、殺されようとする」お2人には流石に「おいおい、余裕あり過ぎじゃん!」と突っ込めた。
かの『タイタニック』を例えば“ミュージカル版”にした場合、ビリー・ゼイン演じるヒロインの婚約者が「♪殺すのさ〜 この拳銃で〜 お前を〜」とか歌いながらレオナルド・ディカプリオを追いかけ、追われる彼も「♪早く救命ボートに乗らないと〜 死んじまうんだぞ〜 お前も〜」などと歌い返してる感じやろか(⌒〜⌒ι)

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コメント

こんばんは。
劇場鑑賞時、冒頭のシーンには私も感動で鳥肌がたったのを覚えています。

>『タイタニック』路線
確かにそんな気もしますね。
しかし“映画ならでは”の演出だったと思います。
舞台ではあの感覚をどう演出されたのでしょう・・・。


>“人相の定まらない”のがバトラー氏。
同感です。
故に、私は“イメージ”も定まりません。
オペラ座の・・・の後で日本公開となった『Dear フランキー』のジェラルド氏なんて、同人物とは思えず・・・。
別人による映画、と思ってしまいました。

>トゥーフェイス氏の方がその何倍も悲惨な気が
めちゃくちゃ同感です。

>『タイタニック』を例えば“ミュージカル版”にした場合、

「我先に」と救命ボートの残席を歌いながら奪い合う・・・というのも怖い世界ですね(^_^;)。
でもどうなのでしょう。作り手によってはそれが「驚くほどの斬新な演出になる」とかっていうこともあるのでしょうか??

私も元来はミュージカル苦手派だったのですが、この作品では号泣したあとで劇場を出たのを覚えています。仰る通り、スクリーンの大画面で観られた功だとも思いますが。


ところで、市川準監督の御逝去を今日の夕刊で知りました。
御冥福をお祈りしたいですね。

投稿: ぺろんぱ | 2008年9月19日 (金) 21時01分

ぺろんぱさん、ばんはです。

今日は某食事会の長引きで『チャーリーの天使たち』が結局、観れませんですた。
ビル・マーレーが結構好きだったんだけど、、

>劇場鑑賞時、冒頭のシーンには私も感動で鳥肌がたったのを覚えています。

予備知識なく観ると「ガツ〜ン!」と来ますよね☆

>しかし“映画ならでは”の演出だったと思います。
>舞台ではあの感覚をどう演出されたのでしょう・・・。

垂れ下げたカーテン群を取り払い(イッキに落とし)、照明を思いっきり焚く・・
ぐらいしか表現しようがないですよね(・ω・)

ま、最近だと、舞台上で巨大スクリーンを降下させ、
ダイナミックなシーンだけは「映像で見せる」ってテクニックも
使われてるようですけど・・

>故に、私は“イメージ”も定まりません。

取り敢えずは『300』をご覧あれ!
めちゃめちゃインパクトがあるんです!

>でもどうなのでしょう。作り手によってはそれが
>「驚くほどの斬新な演出になる」とかっていうこともあるのでしょうか??

シーンの悲劇性を抑制する効果があるとは思いますが・・
私的には「歌える」と言うのは「余裕のある行為」だと思ってます(=^_^=)

>この作品では号泣したあとで劇場を出たのを覚えています。
>仰る通り、スクリーンの大画面で観られた功だとも思いますが。

「ガツ〜ン」と来たのですね。

>ところで、市川準監督の御逝去を今日の夕刊で知りました。
>御冥福をお祈りしたいですね。

このコメントで初めて知りました。まだお若いですのに・・

私的には『たどんとちくわ(1998)』『トニー滝谷(2004)』から受けた衝撃は、
生涯忘れないような気がしています。

『トニー〜』1作を取り上げても、あんな静かで深く悲しい映像世界は
なかなか撮れないと思いますね・・合掌

投稿: TiM3(管理人) | 2008年9月20日 (土) 00時22分

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