☆『雨に唄えば(1952)』☆
17日(水曜)。帰宅後、久々に溜まってる「新聞」を切りながら、だらだら観てたのが・・衛星第2で放送された『雨に唄えば』であった。
ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネンが共同監督したコメディミュージカル。
トーキー映画がサイレント映画を駆逐して行く・・そんな銀幕界の迎える“過渡期”のハリウッドを舞台に、大スターのドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)の見初めた“駆け出し女優”キャシー・セルデン(デビー・レイノルズ)が紆余曲折を経つつ、スターへの階段を上がって行くシンデレラ物語(と解釈してます、ハイ)。
とにかくジーン・ケリーが徹底して「唄いたい」「踊りたい」ってことで、台詞でボソッと“ひと言”言えば事足りるし、ラクなトコを(=^_^=)、ご丁寧に踊りまくり、唄いまくってくれる! それも、異常にカット(切り替え)が少なく(いわゆる長回し!!)・・その辺の事情にまで気を回してしまうワタシなどは、観てるだけでグッタリと疲れてしまったものだ。。
ケリー本人は、きっと(監督&主演なる)使命感に燃えてガンガンに演じてたことだろうが、彼の親友=コズモ・ブラウン役を演じたドナルド・オコナー氏の緊張感たるや、スゴかったんじゃなかろうか、、ある曲ではジーンと共に踊り、またある曲ではジーンが観てる前でソロのダンスを披露するんだが・・スクリーンでは終始笑顔を欠かさなかった彼も、カメラが止まった瞬間には、流石にそばのソファーにグッタリ倒れ伏したんじゃなかろうか、とか勝手に妄想・・(⌒〜⌒ι)
ミュージカルシーンは「雨の中で唄うケリー」を筆頭に、いずれも華やかで素晴らしいんだが、今回のワタシは「ひとしきり踊り終わった後、持っていた傘を通行人に差し上げるドン」「ラストで、指揮者を下がらせ自らがドン&キャシーのためのナンバー(楽曲)を指揮するコズモ」って辺りの“何気ない優しさ”が何故か心に染みてしまった。
とにかくコズモ氏、ラストシーンを観ても分かるように「結局はピエロ的な存在」なのだ。。それなのに、健気に頑張る彼の姿に「ちょっとクッと心に迫るモノ」を感じたワタシ。
ああ、どんどん自分の心が弱くなって行く・・(⌒〜⌒ι)
〜 こんなセリフもありました 〜
※「トーキーなどガラクタだ!」
コズモ「車だって、最初はそう言われました」
社長「いいアイデアだ! 昇給してやるぞ!」
コズモ「それはどうも! で、いつから?」
社長「・・・」
追記:ヒロインを演じたデビーさんの(実生活での)娘が、かのキャリー・フィッシャーとのこと。ほおお!
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