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2008年8月10日 (日)

☆『どろろ(2007)』☆

4日(月曜)の夜に「月曜ゴールデン・夏の映画スペシャル」で地上波初放送されたものを鑑賞。
劇場公開当時は「妻夫木くん主演のアクション時代劇だっ!」とそれなりの期待感を高めてたものだが(と言っても結局は観ないままだったが・・)、いざTVで観てみたら・・余りにつまらなくて驚いた!

以前から「“大作っぽい見せかけ”で、いざ観てみたら“実につまんない作品”」って言うのを数多く観て来たが・・まだこんな「古き悪しき邦画」が作られてたんやなぁ・・と。

賢帝歴3048年。戦乱の世において覇権を握らんとする武将・醍醐景光(中井貴一)は、魔物との契約を交わす。それは、生まれ来る我が子・多宝丸の身体から48の部位を差し出す代わりに“常人を超えたパワー”を得ること。

そうして20年後。呪い師の男(原田芳雄)に助けられ、欠けた部位を義肢で補い、剣の腕前を磨き上げたかつての赤子は“百鬼丸(妻夫木聡)”と名乗り、諸国をさすらう旅を続けていた。
村々を巡り、そこに巣食う魔物どもを倒すことで失われた部位を1つまた1つと取り戻す百鬼丸。
6体目を倒した村では、彼の左腕に仕込まれた刀を目にした盗人・どろろ(柴咲コウ)が彼を付け回すようになる。

やがて2人は醍醐の統治する国に辿り着く。そこで待ち受けるのは“多宝丸”を名乗る若武者(瑛太)と、その母・百合(原田美枝子)であった。
また、どろろにとって城主・景光は殺された父母の仇であったのだ。

百鬼丸、そして景光を中心に、彼らを取り巻く人々の運命の歯車が大きく軋み、回り始める・・

冒頭からして「賢帝歴って何やねん!」とツッコミが。「戦乱の世」と字幕表示しとけばイイじゃん、と。
作品の(現代の)舞台が「賢帝歴3068年」と計算しても、そこには何の意味もなかったりするし(⌒〜⌒ι)
物語そのものが暗く、ドラマ部分にこそ重厚さ&丁寧さを発揮させて作らなあかんトコを、興醒めなCG三昧で「ドラマもダメ」「特撮もダメ」とダメダメづくしになってしまってたのが、痛かった。

また、妻夫木も柴咲も「明るく元気に振る舞ってナンボ」な俳優さんだと思うので、どっちかと言えば「抑圧された」キャラ造形を淡々と&延々と演じるのは、彼らにとっても観客にとってもフラストレーションが溜まって、アカンかったのじゃなかろうか。。
ウィキペディアによると「続編(2&3)」の製作が決定してるそうだが、かなりな修正と要するんじゃなかろうか、と他人事ながら心配でしょうがない・・(・ω・)

映画に出演してる中井貴一氏を眺めてていつも思うのが「中井さんってどんな作品で誰を演じても中井さんなんやなぁ・・」ってことで・・本作でも中途半端(←しっかりした演技は勿論されるが、強烈な個性か? と言うとそうでもない気がする、私的には)な存在感でもって、作品世界を覆ってしまってた(×_×)

劇団ひとりが出演してたそうだが、良く分かんなかった。。カットされたシーンがあったんやろか?

そんなこんなで、こう言う仕上がりになるぐらいなら、敢えて「舞台劇」を狙ったような“長回し映像の多用”“ロケーションの固定”でもってもっともっと味わい深く描くべきだったのでは? と感じた(にしても、終盤の“国境跡”の場面は妙に長く“舞台劇のテイスト”を思わせてくれた・・)。

〜 その他、こんなことも 〜

♦戦地から拾い集めた死骸の手足に薬草を混ぜ「命の水」を作る⇒そこに「エレキテル」を通す・・とかで義肢製作を紹介するシーンがあるが、、エレキテルってあんた、、
♦序盤では原田芳雄氏のイメージがどうにも『あずみ(2003)』とかぶってしまった(・ω・)
♦国境跡の場面は、何処となくクロサワ映画『羅生門(1950)』の影響(←朽ちた門の佇まい)も感じてしまった。

〜 こんなセリフもありました 〜

手相師「おめぇ、とっくに死んでんじゃねぇのか?」

どろろ「盗っ人に名前なんかねぇ」
   「俺たちは生きもんだ、生きもんが生きようと必死になって何がおかしいんだよ!」

鯖目「神も仏もないとはこのことで」

琵琶法師「時が来ちまったか」
    「憎しみも恨みも、雪の如くこの大地に積もるばかりか」

景光「戦(いくさ)で迷いは命取りぞ!」
  「恐ろしぅ育ったな・・」

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コメント

こんばんは。

コメントさせて頂こうと思ってふと気付いたのですが、私って妻夫木君の主演(もしくは主要キャスト)の映画やドラマを全く観ていないみたいです。柴咲コウちゃんは幾作か観ていますが。
確かに、CMで見る限り、妻夫木君は“明るい元気”キャラですね。

結局は、もうアイドルでもないのでしょうが「主演の二人ありき」の映画だったと言うことなのでしょうか?(話題性は上げられそうですし。)

投稿: ぺろんぱ | 2008年8月10日 (日) 18時53分

ぺろんぱさんをまねて言うと、妻夫木聡はんは”ジョゼと虎と魚たち”で、(原作を読んだもんでつい観たものの・・・)柴崎コウさんは(これも原作読んで観に行く気になってしもた)”GO”、とそれぞれ1本ずつしか観ていません。ーと書いてきて、何やかんや言いつつ邦画ちょっとずつ観てるよなぁ、ほんで、原作と映画のギャップとか言いつつ、観やんと気ィすまんタイプだすなぁと再確認しております。(トホホ)

かくなるうえは、気になりつつまだ観ていない”ゆれる”を逆に原作から読んでみたろと思っております。それは、一月程前深夜TVで放送された西川美和監督の”蛇イチゴ”を観て「う、うまっ!」てうなってしまったからですねん。

あ、また横道はずれたコメントしてごめんください・・・。

投稿: ビイルネン | 2008年8月10日 (日) 23時06分

柴崎でなくて柴咲でした。ー反省、チェックミスー

投稿: ビイルネン | 2008年8月10日 (日) 23時11分

ぺろんぱさん、ばんはです。

今日はクルマが車検から帰って来た嬉しさからか(=^_^=)
映画鑑賞プランを蹴っ飛ばし(=^_^=)、ドライヴしまくってました。
(久々に満タン給油もして、泣きそになったけど、、)

>私って妻夫木君の主演(もしくは主要キャスト)の映画やドラマを全く観ていないみたいです。
>確かに、CMで見る限り、妻夫木君は“明るい元気”キャラですね。

あら、そうですか。
ワタシは何故だか(=^_^=)「割と」観てる方です.

私的には
・『ジョゼと虎と魚たち』
・『きょうのできごと』
・『約三十の嘘』
・『歌謡曲だよ、人生は』

における彼が良かったと思います。近年は流石に“美形度”が周囲に圧倒されて来てる感もありますかね。。

>結局は、もうアイドルでもないのでしょうが「主演の二人ありき」
>の映画だったと言うことなのでしょうか?
>(話題性は上げられそうですし。)

平成の「山口百恵+三浦友和」映画、みたいな感じでしょうかね〜
どうせなら『潮騒』をまたまたリメイクしてほすい(=^_^=)

投稿: TiM3 | 2008年8月10日 (日) 23時59分

ビイルネンさん、ばんはです。

>ぺろんぱさんをまねて言うと、妻夫木聡はんは”ジョゼと虎と魚たち”で、(原作を読んだもんでつい観たものの・・・)
>柴崎コウさんは(これも原作読んで観に行く気になってしもた)”GO”、とそれぞれ1本ずつしか観ていません。

おお、んでもそれぞれ「観るべき1本」を押さえておられるじゃないですか〜!

>ほんで、原作と映画のギャップとか言いつつ、
>観やんと気ィすまんタイプだすなぁと再確認しております。(トホホ)

「読んでから観るか、観てから読むか」みたいなK川映画的ジレンマですね(それの何処がジレンマだよ!)

『模倣犯』は是非映画版をご覧になって、ラストの展開にぶっ飛んで欲しいですね(←文字通り)

>気になりつつまだ観ていない”ゆれる”を逆に原作から読んでみたろ
>と思っております。

良いらしいですね! 私的には余り詳しくなく『薮の中』みたいなもんかな? と勝手に解釈してますが・・

>一月程前深夜TVで放送された西川美和監督の”蛇イチゴ”を
>観て「う、うまっ!」てうなってしまったからですねん。

おお、確か録画はしてると思います(・ω・)

>あ、また横道はずれたコメントしてごめんください・・・。

いやいや、感謝しております。

そうそ、柴咲コウさんって、、将来的に八代亜紀さんそっくりになるんじゃないか? 不安と期待の入り混じった気持ちになってしまってますが、そこのトコロは如何お考えでしょうか?(知らんがな)

投稿: TiM3 | 2008年8月11日 (月) 00時08分

1本しか観てないと言っておきながら何なんですが、柴咲コウー八代亜紀移行説には納得できましぇん!(キッパリ)

柴咲さんには柴咲さんの、八代さんには八代さんのそれぞれの魅力がある、という前提において。(ちゅうとなフォロー・・・)

投稿: ビイルネン | 2008年8月11日 (月) 00時38分

すみません、妻夫木さんにつぃて付記します。
『約三十の嘘』…公開時に観に行ってました^^;。
しかも他のブロガーさんに「この映画は面白かったです」とコメントまで入れていました。中谷さんの美脚は大変印象に残っているもの妻夫木君は・・・。
そういえば地上波放映で『ウィーターボーイズ』も観ていたっけ・・・。
私に中では「ぶっきー指数」が極めて低いのでしょうね。(単なる“記憶力の悪さ”だろ!! ですね。しゅん。)

投稿: ぺろんぱ | 2008年8月11日 (月) 21時14分

>1本しか観てないと言っておきながら何なんですが、
>柴咲コウー八代亜紀移行説には納得できましぇん!(キッパリ)

うひひ・・(=^_^=)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年8月11日 (月) 23時30分

ばんはです☆

今夜は「長いのん」観て来ました(×_×)
・・ホンマに長かった。。

>『約三十の嘘』…公開時に観に行ってました^^;。
>しかも他のブロガーさんに「この映画は面白かったです」とコメントまで入れていました。中谷さんの美脚は大変印象に残っているもの妻夫木君は・・・。

私的には『アフター・スクール』よりも素直な造りで好感が持てたかなぁ・・

>そういえば地上波放映で『ウォーターボーイズ』も観ていたっけ・・・。

あれはフレッシュでしたね。

>私に中では「ぶっきー指数」が極めて低いのでしょうね。
>(単なる“記憶力の悪さ”だろ!! ですね。しゅん。)

タイプではないのですね・・(⌒〜⌒)

ではっ。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年8月11日 (月) 23時33分

お久しぶりです。

私は原作の手塚治虫さんの「どろろ」大好きです。ついでにTVアニメも、特に「ホゲタラ、ホゲタラ」の歌が!!
そんな訳でこの映画観たかったんですが、やっぱり実写の怖さがあって、遠慮していました。そうですね、地上波でもう放映されたんですが!!
いずれにせよ、「観ないでよかった」の部類の映画だったようですね。
....酷評されればされるほど、観ていない、何か惜しさも感じます。なぜなんだろう?

投稿: west32 | 2008年8月13日 (水) 20時39分

west32さん、ばんはです。

ご無沙汰しておりまして済みません。。
(貴ブログはしっかり覗かせて頂いておりますよ〜)

>私は原作の手塚治虫さんの「どろろ」大好きです。
>ついでにTVアニメも、特に「ホゲタラ、ホゲタラ」の歌が!!

アニメ版もあったのですね。。
私的には余り手塚作品に詳しくなく、唯一コミックで持ってるのが『ザ・クレーター』と言う短編集です。
これがなかなかにシュールで面白いです。

>いずれにせよ、「観ないでよかった」の部類の映画だったようですね。

一般受けはそこそこに良かったらしいですけど・・

>....酷評されればされるほど、観ていない、何か惜しさも感じます。なぜなんだろう?

どうやら続編を製作中らしく、その劇場公開に併せ、TVで再放送されるかと思われます。
その時にでも、、
(良い悪いの主観的評価は観ないことにはできませんもんね・・)

※あ、そうそう。明晩(ってか今夜)地上波初で『キサラギ』が放送されますよ☆ よろしければ是非に!

投稿: TiM3(管理人) | 2008年8月14日 (木) 01時08分

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