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2008年6月11日 (水)

☆『僕の彼女はサイボーグ』☆

6日(金曜)、、8日(日曜)、、、と立て続けに“上映開始時間”の折合いがつかず、涙を呑んで帰路についた(←大げさな!)期待の1作『僕の彼女はサイボーグ』を本日10日(火曜)の仕事帰り、ようやく鑑賞して来た☆ いや、正直言うと今夜も危なかったんだが。。

ご贔屓のシネコン“ブルク7”で観ようと、劇場のチケット販売カウンターまで進んだが、ふと電光案内を見上げると・・上映時間が変わってたのだ! 次回の開始まで1時間半ほども待たねばならず・・とっさに“梅田ピカデリー”に問い合わせると「15分後の(最終)上映がある」ってことで、梅田の地下道を西から東へと突っ走るおっさんですた(⌒〜⌒ι)

監督&脚本に『猟奇的な彼女(2001)』『僕の彼女を紹介します(2004)』を手がけたクァク・ジェヨン(郭在容)を、主演に(ワタシの中でお株急上昇中の)綾瀬はるかを迎えた青春ファンタジー映画(で良いのか?)。主人公(で良いのか?)に小出恵介(『キサラギ(2007)』など)。彼らの脇を固めるのも、吉行和子、竹中直人、小日向文世、伊武雅刀、蛭子能収・・となかなかに味のある面々。
そんな、そこそこ豪華な俳優陣を配しつつ、彼らの殆どに“大した絡み方”をさせてないことにも好感が持てた。

2008年11月22日の19時26分。「誕生日を祝ってくれる恋人もいない」青年・北村ジロー(小出)はちょうど1年前のこの日を思い出していた・・同じデパート(ロケ地:大丸神戸店!)に突然現れた、アヴァンギャルドなボディスーツ姿の女の子(綾瀬)。微笑みながらジローに近付いて来た“彼女”・・大食いで、馴れ馴れしく、盗癖があり、ミステリアスな“彼女”は、何処から来たのか、何と言う名なのかも語らず、数時間ばかりのデートを終えると“此処でない何処か”へジローを残して消えてしまうのだった。

そして今夜、再びジローの前に“彼女”が姿を現す。が、1年ぶりに現れた“彼女”は何処か様子が変わっていた。自身を「ロボットとは言わないで。私は“サイバーダイン”103型」と紹介した“彼女”は、ジローの周囲で次々に起こる「事件」を鮮やかに解決してゆく。
その行動の理由は? そして“彼女”の究極の目的とは?
戸惑いつつも、次第に“彼女”の粗暴さや(自分からの)感情の伝わらないもどかしさに苛立ち始めたジローは、自身を待つ大きな運命の存在も知らず“彼女”に絶縁を言い渡すのだった・・

うむむ、クァク監督らしい! と言おうか、、漫然と観るだけであれば、全体的に既視感があり、物語もかなりな強引さを維持したまま終わってしまうだけなんだが・・一歩引いて物語世界を眺めると、妙に「深さ」を感じてしまう。
何の取り柄もない、きっと童貞だろう(←放っといたれよ!)ジローと言う主人公が、平凡な人生を生きた最後の最後(61年後=2070年)に(金銭的な)幸せを掴み「決意したこと」が彼自身の過去を変え、そして自らも与(あずか)り知らぬ未来(更に63年後=2133年)の人物に大きな影響を与えたりするのだ!

本作を観終えた日にゃ「生きてる内に精一杯の“エエこと”をしとけば、或いは“未来人”の眼に止まり、巡り巡って“現世での幸せ”に繋がるんかも☆」と言う“何ら根拠のない希望”すら湧いて来るから不思議ってもんだ(=^_^=)

少し気になったセリフは“彼女”の「変えられた時間は、元に戻ろうと必死になる」ってヤツだろうか。時間が意思を持つとは到底考えられないが、何処か「深さ」の感じられる言葉だった。

作品としては『ターミネーター2(1991)』を軸に『A.I.(2001)』『アンドリューNDR114(1999)』『スウィートホーム(1989)』『エイリアン2(1986)』なんかのエッセンスも入ってましたか。“彼女”が2008年に現れる際の演出がまんま“ターミネーター”してて楽しかったが、惜しむらくは接地部分(?)が“球体”に陥没しなかったことか。あすこだけは(製作費がかかっても)徹底して欲しかった。

何処かで綾瀬さんの「瞬きをしないよう演技するのに苦労した」なるコメントを聞いた(読んだ?)気がするが、そうおっしゃってる割に序盤では結構パチクリしてたので「駄目じゃん!」と思ってたが・・ちゃんとそこには理由が隠されていたのでつね・・(×_×)

笑っても、怒っても、踊っても、万引きしても、食い逃げしても、窓ガラスを投石で割っても可愛い(=^_^=)綾瀬さんだったが、やはり最高の魅力は“酔っぱらった時の言動”ではなかろうか、このシーンだけは必見である! ジローの友人連中が余り騒ぎ立てないのも面白かった(=^_^=)

中盤で、妙に時間を長くとってジローと“彼女”が彼(ジロー)の故郷に出かける(疑似体験?)場面が描かれるが、ここでとある人物がジローを迎えるため待っているトコロで、腑甲斐なくもウルウルしてしまった。。
良く観たら・・“がばいばあちゃん”だったんだが、、とにかくこの辺りのシーンにおける妙な郷愁感の盛り上げ方って何じゃ〜い! って思ってしまう(=^_^=)

綾瀬さんに対して好感を持てるか? が本作の唯一かつ最大のポイントであろうが、ワタシとしては大満足のデキだった。「な〜んかしばらく故郷(くに)に帰ってねぇなぁ〜」とお考えの貴兄にも、是非おススメしたい佳作である(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

彼女「ここでアイツが、キスした」
  「あなた、バカじゃないの?!」
  「顔でも、洗って来な!」
  「あなたの心を感じる・・感じることが出来る」

友人「女で廻ってるんだよ、世界は」
  「キミ、なかなかグロいね」

ジロー「僕は歳を取って死んだのか・・僕も死ぬのか・・」

〜 ほか、こんなことも 〜

♦あっさりと“鍋料理”の具材にされちゃったアイツ。あれって「変えたい過去」には含まれなかったんか?
♦カピバラの※※を食べる某部族のハナシ。何かの“フリ”かと思ったんだが。。
♦右にジロー、左に“彼女”を写しての「画面2分割」が近付き、やがて「スムーズに1画面となる」演出があり「イイな!」と感じた。
♦故郷(ロケ地は郡上八幡らしい!)で昔の自分の※※を勝手に持ち出した(?)ジロー。返しといたれよ!
♦“彼女”が2008年に現れる際、パニックを起こしたクルマに通行人の跳ね飛ばされる描写が(一瞬)あった。。妙に生々しかったんですけど(×_×) 校舎から転落するしとの映像も。“吸い殻”で燃え上がるしとの演出も。。
♦不用意に“彼女”の髪を撫でようなどとすれば・・手がズタズタに(×_×)
♦物語の中で、主人公の周囲に起こる「日々メディアで報道される、リアルで不条理な事件」にちゃんと目を向け、丁寧に描いてた演出は何やら珍しく、感心させられた。後半にもなれば、そんなちっこい事件の存在など描きようもなくなるんやけど・・
♦22世紀の貨幣単位は「キャップ」と言うらしい(・ω・)
♦私的には“サイボーグ”と言うより“アンドロイド”かなと思ったが、、どやろ?
♦南京町など、神戸界隈のロケ地が目立っていた☆ メインの舞台は東京なのに? まぁエエけど(・ω・)
♦“ジロー”と言う名はやはり(?)「人造人間キカイダー」からインスパイアされたモノだったんだろうか?(・ω・)
♦バスの旅には「ゆで卵」と「ラムネ」が良く似合う?!
♦やっぱり時代が22世紀になっても“エルヴィス”は偉大でした(⌒〜⌒ι)

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コメント

こんばんは

鑑賞、お疲れ様でした。
駅前には同作品上映劇場が何館もあるのですね。
羨ましいです。

>ここでとある人物がジローを迎えるため待っているトコロで、腑甲斐なくもウルウルしてしまった。。

来ましたか^^
ワタシも年のせいか、ココのところ涙腺が明らかに緩くなってきているのを感じます。
『隠し砦の三悪人』のなんでもないシーンで潤んでしまったものです(゚c_゚`;)

最初の彼女は103型のチップの記憶に感銘を受けた女子●生というのを確信したのが、家に帰ってから頭を整理している時だったのです。(最近、思考回路が弱っています)

それにしても綾瀬さんのお株急上昇ですよね。
ワタクシ、昔の「ポカリスエット」のCM動画を保存してしまいました(笑)


投稿: ituka | 2008年6月11日 (水) 19時51分

itukaさん、ばんはです。

こう言う作品を観ると、何だか無性に学生時代に戻りたくなりますねぇ・・

老後でも、宝くじとか、当たんねぇかなぁ・・(⌒〜⌒ι)

>駅前には同作品上映劇場が何館もあるのですね。
>羨ましいです。

イッキに公開が終わって行きますけどね、、

>ワタシも年のせいか、ココのところ涙腺が明らかに緩くなってきているのを感じます。

ありますね・・笑いにくいけど、泣きやすいです(・ω・)

>『隠し砦の三悪人』のなんでもないシーンで潤んでしまったものです(゚c_゚`;)

そりゃ、まずい(おいっ!)

>最初の彼女は

そうなんですよね。マバタキが多く、足音の軽いのが特徴です。

>それにしても綾瀬さんのお株急上昇ですよね。

少し前のドラマ『鹿男あをによし』でイッキに心を奪われ始めましたね〜(×_×)

微妙にしゃくれてはる感じなのもいいですね☆

>ワタクシ、昔の「ポカリスエット」のCM動画を保存してしまいました(笑)

おお、ワタシも動画投稿サイトで拝見しました。
路面電車と駆けっこする、みたいなシチュのんでしたが、最後の笑顔がコレまた良いんだ、おうおう。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年6月11日 (水) 21時16分

再びこんばんは。
あぁ、お嘆きだったのはこの作品だったのですね。

>梅田の地下道を西から東へと突っ走る

それはそれは・・・。お疲れ様でした。
私はかつて、テア梅と梅ガデを何故かうっかり間違えてしまい、西から東へと突っ走ったことがあります。^^;

この監督氏の映画は全く観ていないのですが、本作、中々面白そうですね。
神戸の街が出てくるのは聞いていたので興味は無きにしも非ずでした。小出クンはイイですし、綾瀬はるかちゃんもどの角度から見ても可愛い(良い意味での)フェロモン放出女優さんと思っています。・・・でも今回は地上波放送を待つことにします。すみません。

時間移動のSF色のものという感じでは前御鑑賞作『地下鉄・・・』と相容れるものがあるのではないでしょうか。

>“彼女”の「変えられた時間は、元に戻ろうと必死になる」って

前後鑑賞作での岡村会長氏の「過去を変えるとどっかに歪みが出る」の台詞に通じるものが・・・・!・・・無いですかね^^;。

投稿: ぺろんぱ | 2008年6月11日 (水) 22時08分

ぺろんぱさん、ばんはです。

>あぁ、お嘆きだったのはこの作品だったのですね。

そうなんです。コレで目下「観たい作品」も残すは2本です(・ω・)V

>私はかつて、テア梅と梅ガデを何故かうっかり間違えてしまい、
>西から東へと突っ走ったことがあります。^^;

げー、想像しただけで倒れそうです(⌒〜⌒ι)

>この監督氏の映画は全く観ていないのですが、本作、中々面白そうですね。

“彼女3部作”の到達点(?)を日本の作品とし撮影して貰えたのは、ちょっと嬉しいことかも知れません。
テイストが「韓流」なので、バイオレンス&ナンセンス度はやっぱり凄いんですけど・・

>神戸の街が出てくるのは聞いていたので興味は無きにしも非ずでした。

ぶらりとロケ地巡りしてみたいです。特に「神戸大丸」の外観が好きですね〜。

>・・・でも今回は地上波放送を待つことにします。すみません。

そうですね、、ちとワタシも騒ぎ過ぎなのかも(=^_^=)

>時間移動のSF色のものという感じでは前御鑑賞作『地下鉄・・・』と相容れるものがあるのではないでしょうか。

そうですね。ノスタルジックな描き方には共通する部分もありました。

>前後鑑賞作での岡村会長氏の「過去を変えるとどっかに歪みが出る」の台詞に通じるものが・・・・!・・・無いですかね^^;。

いや、その辺りが既に「タイムマシン理論」の範疇なのかも知れません?!

本作を振り返って、ふと連想したのは『メリーに首ったけ』の時のキャメロン・ディアスでしょうか。

“他に考えられないキャスティング”そして“撮られるべき瞬間に撮られた作品”と言うことで・・
これから先も、綾瀬はるかと言えば本作を思い出すんじゃないかな〜と思います。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年6月12日 (木) 00時09分

違う記事に関してなのにこちらにお邪魔してスミマセン。
(添付していただいた『アイリス』の記事にコメント欄が無かったものですから・・・お許し下さい。)
私的に、作品への興味が増すと共に、TiM3さんがお感じになられたという○印の記述4項に「ズシッと」来た感じです。
添付して下さってありがとうございました!

投稿: ぺろんぱ | 2008年6月12日 (木) 21時42分

ぺろんぱさん、ばんはです。

今週もあとひと頑張りですね〜

>(添付していただいた『アイリス』の記事にコメント欄が無かったものですから・・・お許し下さい。)

あらら、、そうでしたか(×_×)

>私的に、作品への興味が増すと共に、TiM3さんがお感じになられたという○印の記述4項に「ズシッと」来た感じです。
>添付して下さってありがとうございました!

ご紹介させて頂いてから読み直し・・ケイト・ウィンスレットのボディのことしか書いてないじゃん! と情けなくなりました(・ω・)
昔から、こんなブログだったのですね・・(諦)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年6月13日 (金) 01時05分

また、来てしまいましたー。ごめんです。

諸般の事情からなっかなっか行けん劇場鑑賞、今年第2回目(ちっちゃすぎぃー)正直言うてー幻影師アイゼンハイムーと思っておったところ、難波とかしかやってないので、時間間に合わんよなあなと゜の逡巡の後、これ観ました。(前置き長い性分すまん!けど、このブログに触発されたのは確かですねん)

この監督の作品1本も観てないんで監督目的ていうより、綾瀬はるかさんて可愛いよなぁ(TVドラマで1回観た)てことと、どうやら神戸が出てくるらしぃてことにも惹かれました。

で、観終わってからの感想としては、ちょっと自分向きではなかったが、エンターテインメントとしてすごい良い作品なんであろうことは感じました。

で、観てからまたこのブログを読み返してーふむふむーと思わされることいっぱいありで・・・そっちの方が結構きましたんですわ。”ーほか、こんなとこもー”てとこが秀逸でした。映画本編よりブログに惹かれるもんがあったような・・・。

投稿: ビイルネン | 2008年6月14日 (土) 04時47分

ビイルネンさん、にちはです。

起きたら・・午後な今日でした(×_×)

>また、来てしまいましたー。ごめんです。

ようこそ、です。
「来る者拒まず、敵も去る者」って言いますからね(言わない言わない)

>正直言うてー幻影師アイゼンハイムーと思っておったところ、

ノートン君の新作なんですね〜
てっきり劇場版のアニメ作品か何かだと思ってました(=^_^=)

>(前置き長い性分すまん!けど、このブログに触発されたのは確かですねん)

ジェームズ・キャメロン監督好きには、堪えられない作品なんですけどね。。触発させてしまいましたことが罪でないことを望みます(・ω・)

>エンターテインメントとしてすごい良い作品なんであろうことは感じました。

どっちかと言うと「洗練されてない」印象は強いんですけどね。まぁその辺の料理の仕方(としたたかさ)こそがこの韓流監督の持ち味だと感じました。

>で、観てからまたこのブログを読み返してーふむふむーと思わされることいっぱいありで・・・そっちの方が結構きましたんですわ。

きっと作り手側がいちばんムカつく種類の評者でしょう(=^_^=)

>”ーほか、こんなとこもー”てとこが秀逸でした。映画本編よりブログに惹かれるもんがあったような・・・。

監督の耳に届けば面白いことでしょうが・・全く次元が違うんですよね(⌒〜⌒ι)

ついでに「払って観た分だけは、きっちり言わせて貰います」がウチの家訓なのです(家訓かよ!)。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年6月14日 (土) 15時50分

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